ホウエン物語   作:ライミ

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 皆さんお久しぶりです!
 投稿期間を早めると言って3週間ぐらいが立ってしまいました...

 反省しております...

 現在も少しずつ執筆しているのですが、投稿遅いなーと感じたら、遠慮なくはっぱをかけてください! (テスト期間は堪忍やで~

 それでは、どうぞ!


第9話

 「師匠! 師匠! どこですか!?」

 

 メイはトンネルの中へと入り、自分の師を必死になって探す。

 地図で見た限りではトンネル自体はそんなに長くないため、すぐに見つかると踏んでいたメイには中々見つからないことへの焦りが浮かんでいた。

 

 そのためか、周りへの警戒がおろそかになっていたところに、先程の爆発に驚いて興奮しているズバットが近くを飛んでいることに気付かなかった。

 

 「きゃっ!」

 

 お互いに周りが見えていなかったためぶつかってしまう。

 その拍子にメイは転んでしまい、興奮のズバットはぶつかられたことに怒りを示して戦闘態勢に入ってしまう。

 

 (今からポケモンを出しても間に合わない...ここは逃げるしか)

 

 そう考えたメイはすぐに体制を立て直す。

 しかし、それよりも早くズバットがメイに向かって「どくばり」を撃とうと構える。

 

 (っ!? 間に合わない!)

 

 そう悟ったメイはぎゅっと目をつむる。

 

 しかし次の瞬間に訪れたのは、どくばりに刺された痛みではなく、宙を浮くような感覚だった。

 そして、すぐに小さな衝撃とともに重力を感じるようになる。

 恐る恐る目を開けると、そこには見たことのあるポケモンの顔が映っていた。

 

 「バシャーモ?」

 

 メイは自分の知っているトレーナーの中で、バシャーモを扱っているトレーナーは一人しか知らない。

 しかもこのトンネル内にその主人がいるとなると、だいたい予想はついた。

 

 「もしかして...師匠のバシャーモ!?」

 

 コクン

 

 メイの問いかけにバシャーモは小さくうなずく。

 お姫様抱っこのような格好で抱えていたメイを降ろすと、付いて来いという目つきで先へと進んでいった。

 

 「待って、バシャーモ。さっきのズバットが!」

 

 後ろを振り向むくと、先程のズバットがまたこちらに飛んできていた。

 さすがにこのままにしておくことは出来ないと考えたメイは、ジャノビーを繰り出そうとする。

 しかしそれよりも早くメイの顔すれすれに小さな火の玉が通り過ぎた。

 その火の玉がズバットの目の前ではじけると、それに驚いたズバットが一目散に逃げていく。

 

 「ちょっと! あぶないでしょ!!」

 

 火の玉を放った本人に抗議するも「そんなこといちいち気にするな」とでも言いたそうな目で見られ、受け流されてしまう。

 まだ言い足りなかったメイだったが、バシャーモが先へと進んでしまうため仕方なく付いていった。

 

 走り出してからすぐに、バシャーモが止まる。

 何かあったのかと思ったメイが顔を上げると、そこには大きな岩が道をふさいでいた。

 

 「まさか、この向こうに師匠が?」

 

 

 

 

 

 「こっちだよ、こっち」

 

 声が聞こえた方向にを顔を向けると、手にトランクケース、頭にキャモメを乗せたユウトが壁にもたれかかるように座っていた。

 

 「師匠! 無事だったんですか!?」

 

 「足を挫いてはいるけど、さっきのマグマ団が盗んだであろうケースとキャモメは取り返せたから問題はないよ」

 

 そう言いながらキャモメの頭を撫でると、キャモメは気持ちよさそうに目を細める。

 

 「すみません...! マグマ団を、取り逃がしてしまいました...」

 

 自分の師がけがを負ってマグマ団からキャモメやケースを取り返したのに、自分はマグマ団を取り逃がしてしまったことを申し訳なく思い、頭を深く下げる。

 

 「謝るのは俺の方だよ、メイちゃんを危険にさらしちゃったからね」

 

 「いえ、私は全然! そういえば師匠、足を挫いたんですよね? 立てますか?」

 

 そう言って、ユウトの腕を自分の首に回させて立ち上がらせる。

 

 「女の子の肩を借りるのって結構カッコ悪い気が...痛てて...」

 

 「つべこべ言ってないでさっさと立ってください」

 

 「さっき俺を心配していたメイちゃんは何処に...「鳩尾行きますか?」...ごめん」

 

 

 

 

 

 いったんカナズミのポケモンセンターに戻り、ポケモンを休ませている間に足をメイに手当をしてもらい、その後キャモメの持ち主であると思われる104番道路にあるハギ老人の家へと向かった。

 

 「ここがハギおじいさんの家なんですね、なんというか...思ってたより小さいです」

 

 「まあ、家と言うよりかは小屋みたいなもんだからね。おーい、ハギさーん」

 

 ユウトが呼びかけると小屋のドアがゆっくりと開き、中から白髭を生やしたおじいさんが立っていた。

 心なしか元気が無さそうに見える。

 

 「おやおや...ユウトくんじゃないか...。どうしたんだい?」

 

 「お久しぶりです、今日はハギさんに俺たちをムロタウンまで船で乗せていって欲しいのですが」

 

 「そうかいそうかい、乗せていってやりたいのはやまやまなんじゃがのう...なにせわしのピーコちゃんが突然何者かに連れ去られてしまってのう。すまんがそれどころではないのじゃよ」

 

 ハギ老人が申し訳なさそうに言うが、それを聞いているユウトとメイは顔を見合わせてニヤッとする。

 

 「ピーコちゃんって、この子のことですか?」

 

 「ま、まさかっ!」

 

 メイは後ろに抱えていたピーコちゃんを前へ持ってくると、ハギ老人の目が急に輝きだした。

 

 「ピ...ピーコちゃあぁぁぁん!!!」

 

 「うひゃあっ!!」

 

 ピーコちゃんを見るなり、両手を広げて猛ダッシュする。

 いきなり老人に迫ってこられて冷静に対応できるわけもなくバランスを崩して後ろに倒れそうになるが、横にいたユウトに受け止められまたしても助けられる。

 ピーコちゃんはというと、メイが倒れそうになるのを察してハギ老人の方へと飛んで行った。

 

 「会いたかった...会いたかったぞ、ピーコちゃん!」

 

 一人の老人と一匹のキャモメがお互いをしっかりと抱き合う。

 そんな光景をユウトは温かい目で見ていた。

 一人を除いて...

 

 

 「1日に2回も人が迫ってくるなんて、なんか厄日ですよ...」

 

 「それはメイちゃんに人を引き付ける魅力があるってことで...グフっ!」

 

 ここぞとばかりにからかってくる自分の師に対して、今度は一発で鳩尾に肘鉄を喰らわせる。

 

 「ほ、褒めたのに...」

 

 

 「ハギおじいさん、元気は出ましたか?」

 

 「もちろん、おかげ様でこの通りじゃよ!」

 

 「なら、私たちをムロタウンまでお願いします」

 

 

 

 

 こうして、2人を乗せたハギ老人の船は、104番道路から出港した。




 いかがでしたでしょうか!
 今回は少し短めになってしまいました...
 進行的にこの辺りで区切るのが一番良かったので、お許しください...

 今までの話の細かい修正もしていきますので、そこら辺も更新されたら見に来てくださると嬉しいです。

 では皆さんご機嫌よう~
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