人間を憎む怪獣王と人間を守る守護神、そして時々アホの子 作:木原@ウィング
いや~初めてテストで96点も取りました( `ー´)ノ
勉強に力入れてて全く書けていませんでしたが(;'∀')
「おはよう護羅」
「おぅ、おはよう」
「おっはよ~!!」
セシリア達が始めた喧嘩に参戦することを宣言した翌日、護羅は食道に向かう途中の廊下で甲芽螺とゴモラに遭遇した。
護羅を発見してとてとて走ってきて挨拶するゴモラ
「朝からテンション高いな、ゴモラ」
「朝から元気だったらその日はずっと元気でいられるんだよ? だったら元気で行かなくちゃ!!」
「はいはい、そうですか」
護羅は欠伸をしながらゴモラを軽くあしらう。
そんな態度を受けても嫌な顔をしないでゴモラは笑顔で護羅に話し続ける。
「そうだよ! だからほら!! 元気に笑顔で行こう!!」
「はいはい、ゴモラ。その辺にしようね~」
「むぅ、分かった」
段々と不機嫌な顔になっていく護羅を見て甲芽螺が慌ててゴモラを止める。
それを見て護羅はため息をつきながら歩く速度を少しだけ上げた。
「おい、さっさと食堂に行くぞ。時間が無くなっちまう」
「あ、そうだね。急がないと」
「あ、待って~」
護羅がさっさと行ってしまったので慌てて後を追いかける甲芽螺とゴモラ。
?「…………」
その後ろ姿をじっと見ている存在に気が付きながらも……
「なぁ、箒。いい加減機嫌を直してくれよ」
「……別に機嫌など悪くない」
「いや、どうみても機嫌が悪いじゃん」
「悪くないと言っている!!」
「……なんだ? あれ」
「さ、さぁ?」
「一夏が何かしたんじゃない?」
食堂に着くなり真ん中の机から元気な声が聞こえて来た。
そこを見てみると一夏が何やらポニーテイルの女子と一緒に話をしていた。
しかし、その女子は何やら怒っているようで不機嫌そうにしているが。
「ふん、面倒臭い事ばかり起こすよな、あいつは」
「それも有ってこその一夏じゃないかな?」
「そういう物なのかな?」
一夏の事で呆れて肩をすくめて護羅は自分たちが座る席を探す。
少し見回してみると開いている席が殆ど無かった。
「……どこも開いていないな」
「う~ん、どうする?」
「そうだね……うん?」
そこで甲芽螺は一か所を見つめる。
護羅とゴモラもそれに連られて甲芽螺が見つめている場所を見る。
視線の先には二人の少女が黙々と朝食を食べれいる場面が有った。
片方の人物は髪の色が水色で眼鏡をかけた内気そうな女の子と、もう一人は
「やぁ、マグマさん」
「あっ、甲芽螺、くん。……おはよう」
「おい、甲芽螺。この子は?」
「「ひっ!?」」
「おいッ 何で俺の顔を見た瞬間に悲鳴を上げた?」
「そんな怖い顔で話かければ誰だってそうなるよ」
「あ? 俺の何処が怖い顔だ?」
「ほら、そんな風に不機嫌そうに話すのも原因の一つだって気が付かないの?」
「お前は朝から喧嘩売ってんのか!?」
「もう、二人とも静かにして!! マグマさん達が怖がってるじゃん!!」
いきなり喧嘩を始めた護羅とゴモラを頭を掻きながら止める甲芽螺。
止められた護羅は不機嫌そうにそっぽを向き、ゴモラはハッとなって慌てて頭を下げる。
「ご、ごめんなさい! いきなり御見苦しい物をお見せして……」
「べ、別に、気にして、ない」
「う、うん。大丈夫、だよ?」
「そ、そう? 良かった~」
安心したようにほっと胸をなでおろすゴモラと不機嫌そうに顔を背ける護羅。
そんなゴモラの様子を見て少し可愛くてクスリと笑う内気そうな女の子とマグマ。
「な、何で笑うの~!?」
「ご、ごめん。なんていうか……」
「か、可愛らしかったから、かな?」
「か、可愛らしいって私が?」
「「うん」」
「そ、そっか~可愛らしかったんだ。えへへ~」
可愛いと言われたゴモラはにへらっとだらしない顔で笑う。
「おい、顔がとんでもなくアホっぽくなってるぞ」
「うるさいよ護羅!!」
「……親切に教えてやっただけだろうが」
「いや、今のは護羅の言い方が悪かったでしょ?」
「あぁ!? どこがだよ!!」
「あの……、質問、しても良い?」
甲芽螺が呆れて護羅に教えたのに訳が分からない護羅は苛立ちが増す
そんな三人のやりとりを見て内気そうな女の子は質問する。
「ん? なんだい、え~っと」
「あ、ごめんなさい。まだ私の名前を言っていなかったね。私は更識簪って言うの」
「更識簪……それじゃあ更識さんって呼んだ方が良い?」
「……名字は、好きじゃない」
「あ、そうなんだ。ごめんね」
「あ、いや、気を悪くしたんだったらごめんなさい!」
「いや、悪いのは僕だし……」
「そうじゃなくて、えぇっと……」
「ねぇ、護羅~」
「……なんだよ」
「この二人の謝罪合戦っていつまで続くのかな?」
「知らん、俺に聞くな」
突然始まった簪と甲芽螺による謝罪合戦を呆れた様子で見つめる護羅とゴモラ。
そしてどうすれば良いのか分からずにオロオロしているマグマの三人、その様子は物凄くカオスだった。
「えっと……みんな、早く食べないと、遅れ、ちゃうよ?」
「「「「はっ!!」」」」
マグマの発言で時計を見る一同。
時計の針は12を、短い針は8を指していた。
「やばいよ! 急がないと千冬さんの拳骨が!!」
「う、うん!! 急いで食べないと!!」
「……別に殴り返せば良いだけだろうが」
「「お前はそういう行動を慎めって!!」」
「……やっぱり、この人、怖い」
「う、うん……」
護羅の発言を聞いて顔を青くする簪とマグマ。
そして護羅の発言に対する弁解を開始した
「織斑、お前には政府から専用機が用意される」
「え?」
護羅達が慌てて朝食を食べてなんとか千冬からの制裁を受けずに済んだHRでそんな報告が舞い込んできた。
千冬の発言に当の一夏はポヤッとしていたが、クラスメイト達が騒ぎ出す
「一年生のこの時期に!?」
「良いなぁ~。私も専用機が欲しいなぁ~。」
「そりゃやっぱり政府も援助するよね」
クラスの女子達は一夏が専用機を貰えると聞いて羨ましそうに言っていた
「……結構早めに専用機が来たね」
「そうか~一夏に専用機かぁ」
「……」
色々な声が上がる中、甲芽螺は時期に関しての感想を言い、ゴモラは純粋に一夏の専用機に対しての興味で、護羅はそんな物には興味がなさそうに腕を組んで目をつぶっていた。
「専用機?」
「お前は……教科書の六ページを声に出して読め」
一夏は千冬が言った内容が全く理解できていないようで首をかしげていた。
そんな一夏に溜息を吐きながらも専用機についての項目が書かれているページの音読の指示を出す
「えっと……『現在、幅広く国家・企業に技術提供が行われているISですが、その中心たるコアを作る技術は一切開示されていません。現在世界中にあるIS467機、そのすべてのコアは篠ノ之博士が作成したもので、これらは完全なブラックボックスと化しており、未だ博士以外はコアを作れない状況にあります。しかし博士はコアを一定数以上作ることを拒絶しており、各国家・企業・組織・機関では、それぞれ割り振られたコアを使用して研究・開発・訓練を行っています。またコアを取引することはアラスカ条約第七項に抵触し、すべての状況下で禁止されています』……」
「つまりはそういうことだ。本来なら、IS専用機は国家あるいは企業に所属する人間しか与えられない。が、お前の場合は状況が状況なので、データ収集を目的として専用機が用意されることになった。理解できたか?」
「お、おう。何とか……」
一夏の返事の仕方に少し怒りを覚えながらも千冬は堪えた。
そんな時、生徒の一人が千冬に質問する。
「先生、護羅君達には専用機は無いんですか?」
「いや、護羅達はすでに専用機を持っている」
「「「「「えぇ~!!」」」」」
(……なに暴露してくれてんだあのクソ教師!!)
千冬の暴露で騒がしくなった教室の中で、護羅は額に青筋立てて千冬を睨みつけていた。
しかし、そんな物を千冬は物ともせずに平然と構えていた。
「なんで護羅君達はもう持っているの!?」
「どんな専用機なの!?」
「これはセシリアとかヤバいんじゃ……」
千冬の暴露によって騒がしくなる教室。
そんな教室に居る事でどんどんイライラが募る護羅
「み、みんな! もう授業始まるし静かにした方が良いんじゃないかな?」
「そ、そうそう! ゴモラの言うとおりだよ!!」
護羅の怒りが溜まって行き不機嫌なオーラを醸し出し始めた様子を見て察したのかゴモラと甲芽螺が声をあげて注意する。
そして注意を受けた生徒達も千冬の体罰を思い出してピタリと静かになった。
「ふむ、ようやく静かになったか。それでは、授業を始める」
(えぇ!? ようやく静かになったって……)
(五月蠅くした原因って織斑先生だよね!?)
千冬の発言に内心驚愕しているゴモラと甲芽螺。
「……くっだらねぇ」
そう呟いて護羅は席を立ちあがった。
「……どこに行くつもりだ。護羅」
「気分が悪いから部屋に帰るんだよ」
「なに?」
護羅の発言を受けて少し怒りを込めて聞き返す千冬。
その一触即発の雰囲気にまたもクラスには緊張が走る。
「……認めないぞ、席に戻れ」
「あ? ふざけんなよクソ教師、誰のせいで気分が悪くなってると思ってんだ?」
「ちょ、護羅!! 落ち着きなって!!」
「そうだよ、ここで怒ったら……」
「怒ったら……何だってんだ?」
護羅を注意するゴモラと甲芽螺をギロッと睨みつける護羅。
その眼光に近くにいたクラスメイトは「ヒィッ!!」と悲鳴を上げてしまう
「あ、あの! 護羅君!!」
「あぁ?」
「ひっ! あ、あのあの、じゅ、授業は受けないとだ、駄目ですよ?」
護羅の眼光を受けて怯みながらも注意をする真耶
((((((山田先生、凄い!!))))))
クラスの人達はそんな真耶を心の中で称えていた。
「…………」
「だ、駄目、ですか?」
「…………」
「う、うぅ~~」
何を言わずにただジッと睨み続ける護羅と睨まれ続ける涙目の真耶というこの光景を他の人物が見たらカツアゲ現場の様に見えてしまうだろう。
しばらくそんな膠着状態が続いたが遂に護羅が折れて終結した。
この膠着状態を勝利した真耶をクラスメイト達は尊敬の眼差しで見ていたという
「もう護羅!! ダメじゃん、先生たちを困らせちゃ!!」
「うっせぇな」
「護羅が悪いんだよ!!」
午前の授業が終わり昼休み、護羅は甲芽螺とゴモラの二人に呼び出されてお説教を受けていた。
先程の先生たちに対する態度に怒り心頭なゴモラを面倒臭そうに見る護羅。
そんな二人を呆れた様子で宥める甲芽螺
「それで? 今日は何が気に食わなかったの?」
「……」
「黙ってないで、何か言いなさい!!」
「うるせぇよ、大声でキーキー喚くな」
「な、なんですってぇ!?」
「ゴモラも一々突っかからない! 護羅も挑発するな!!」
「だって護羅が!!」
「俺は挑発なんてしてねぇ」
「良いから、で? なんで今日はあんな態度を取ったの?」
イライラして二人を睨みつける護羅の鋭い視線を物ともしないで甲芽螺は目を合わせて聞く。
そんな態度の甲芽螺に舌打ちをして護羅は話し始める。
「……あいつ、本当に教師か?」
「突然なにを言っているの?」
「それって、織斑先生の事?」
「あいつ以外に誰かいたか?」
「いや、確認だよ」
「で? なんでそう思ったの?」
ゴモラも気になったのか護羅に続きを言うように促す。
「……教師ってのは、生徒の個人情報とかを勝手にばらしても良い奴か?」
「それは……違うけど」
「……なるほどね、今日怒ったのはそれが原因か」
二人は護羅がなぜあそこで怒ったのか理解した。
つまり護羅は、織斑先生が篠ノ之箒の個人情報と自分たちが専用機を持っているという情報をクラスに公開したことに怒っているのだと
「まぁ、護羅の言いたい事も分かるけど……」
「流石にやりすぎだ」
「やりすぎ? やりすぎだと?」
甲芽螺のその言葉に反応して護羅は不愉快そうな顔で更に睨みつける。
その様子は本気でキレていた。
「むしろ褒めてもらいたいな! あんな! 俺の……俺の全てを奪った元凶を前にして殺さないでいるのをよぉ!!」
「……護羅」
「お前……」
「……すまん、今日はもう戻る」
それだけ言うと護羅は教室にも戻らず寮の部屋に戻って行った。
「……甲芽螺」
「なにかな?」
「護羅……怒ってたね」
「あぁ、怒ってたな」
「まだ、あの事が許せないのかな?」
「そりゃ……あの感じを見れば許せないんだろうな。それよりも、前よりも憎しみが強くなってる」
「……それってやっぱり」
「あぁ。……アイツの中にある「ゴジラ」の力が大きくなってるからだろうな」
「初めて会った時よりは制御出来るようになっているみたいだけど……」
「それでも、まだ完全には制御出来ていない」
「嫌だなぁ……護羅がどんどん護羅じゃなくなっていくのは」
「それを止めるのが俺達だろ? 頑張らないとな」
少し俯いてしまったゴモラの頭をポンポンとたたいて元気づける甲芽螺
そんな二人の様子を見ていた一人の生徒に二人は気が付かなかった。
「……俺は何やってるんだ」
寮の部屋に戻っている途中で先程までのゴモラ達との会話を思い出して自己嫌悪にさいなまれている護羅。
いつもだったらあそこまで怒りが大きくなる事は有ってもゴモラ達にああいう風に当たる事は無かった。
「……まだ、完全には制御できるようにはなっていないから、か」
自分がこうなっている理由はあのクソ親父から教えてもらっているから分かっている。
ゴモラ達とは違って、俺の中にある「ゴジラ」は怪獣達の中でも最も凶悪で最も強い王の力。
これを制御するのは難しい、そう言われ続けてきて俺は制御する為に色々としてきたがまだ制御しきれていないのか。
「……情けないな」
「あら? そうでもないんじゃないの?」
独り言に突然返事が帰ってきて少し驚く護羅
声が聞こえたほうを振り向くと水色の髪をした女性が立って居た。
「はぁ~い、こんにちわ」
「……誰だ、お前は?」
「あら、挨拶したのに挨拶し返してくれないの?」
「質問に答えろ、お前は何だ?」
「そう慌てないでよ、せっかちさんは嫌われるわよ?」
「生憎と、嫌われるのには馴れっこだ」
「あら? そうなの? 聞いていたのと違うわね」
「聞いていたのと違う? 誰から聞いた」
「えぇ~? 誰からだと思う?」
「……お前と話していると物凄くイライラするな」
「そう怒らないでよ、話すから」
護羅のイライラした様子が伝わったのかようやく本題に入ろうとする水色の髪をした女性。
その顔から胡散臭い笑顔は消さないで護羅に自己紹介する
「私は更識楯無、この学園の生徒会長よ」
「……そうか」
「あら? もうちょっと驚いても良いんじゃないかしら?」
楯無は護羅の反応に不満そうに扇子をバッと広げる。そこには「落胆」と書かれていた。
そんな扇子を見ても眉一つ動かさない護羅。
「更識楯無……あぁ、更識簪の関係者か」
「あなた、簪ちゃんの知っているの!?」
護羅の一言に楯無の視線が鋭い物に変わっていく。
そんな楯無の視線を受けても物ともしない護羅。
「……今朝一緒に飯を食っただけだ。それを聞きたいがために俺を呼び止めたのか?」
「あ、いえ、そうじゃないけど……」
「……心配せずとも、簪には何もしねぇよ。する気もねぇ」
「そ、そう? だったら良いわ」
面倒臭そうに溜息をついて頭を掻く護羅を見て少し警戒を解く楯無
それを受けてその場を立ち去ろうとする護羅
「ちょ、ちょっと待った!!」
しかし、その護羅の行動に待ったをかける楯無
「……なんだよ、いい加減に部屋に戻りたいんだが?」
先程から脱線ばかりする楯無にうんざりして帰ろうとしたのにまたも呼び止められて正直、堪忍袋の緒が切れそうになっている護羅
そんな護羅に楯無は問いかける
「ごめんごめん、貴方と話しているとついついね~。……で、本題だけどあなたは何者?」
先程の簪の話題が出た時と同じくらいの真剣な顔で護羅に聞く楯無。
その顔は対暗部用暗部の当主としての【更識楯無】がいた。
「あなたがこの学園の生徒達に危害を加えるのなら、私は容赦しないであなたを排除します」
「……」
「それで、貴方は私達の「敵」なの? それとも「味方」なの?」
そんな楯無の質問に答える為に護羅は口を開いた