I/S ( IS×アルドノア・ゼロ)   作:嫌いじゃない人

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久々の? バトル。
バトルシーンを書いてると、『書いてる間は自分の文章に酔う』➡『後で読んで絶望する』みたいなパターンが多い。


第十三話 二組vs三組

()ふ……織斑先生。試合、今どうなってますか?」

 

 試合の順番を後に回された一夏たちは、ピットの上にあるモニタールームに顔を出した。ピットにも観戦用モニターはあったが、せっかくなので先生たちがいて試合の詳細なデータを見ることが出来るここへ来たのだ。

 一夏の後ろに続いてぞろぞろと箒、セシリア、シャルロットも入ってくる。

 千冬は内心呆れながら四人を迎え入れた。

 

「先に凰がアリーナに出たところだな。界塚ももうすぐ――」

 

「出てきましたよ! 織斑先生!」

 

 興奮した真耶が複数あるモニターのうち一つを拡大表示する。そのモニターに、界塚伊奈帆の専用機が映っていた。

 

 

 白式と全然違う、と一夏は思った。

 機体カラーはシャルロットの『ラファール』とよく似たオレンジに白いライン。

 大きさは小さめ。機体そのものは訓練に参加するとき箒が借りていた『打鉄』と同じようにコンパクトだが、脚と両肩の横に接続された四つの独立したスラスターのせいでシルエットは人型から遠ざかっている。ヘッドギアの中央にはセンサー系と思われる長方形の緑の発光体。セシリアと同じ射撃型かもしれない。

 

 ふと我に返った一夏がモニタールームに意識を戻すと、箒を除く全員が伊奈帆の映るモニターに注目していた。

 

「なあ、……いえ、織斑先生」

 

 一夏には気になって仕方がないことがあった。

 

「教師に対する口の利き方じゃないが、まあいい。なんだ織斑」

 

「伊奈帆のISスーツ? アレどうなってんだ」

 

 

 伊奈帆が着ているのは一夏のような男性用ISスーツではなく、首から下を覆うパイロットスーツに似た服だった。濃い灰色でつなぎの様な上下一体の構造。ゆったりとした作りではなく体の線も出ているが、肌にピッタリ張り付くISスーツよりも厚手で見ていて安心感がある。

 

 一夏が真っ先に質問したのは、できるなら自分もアレに変えたいと思ったからだった。ISスーツより断然恥ずかしくない。

 

 

「織斑。妙な期待を寄せているならやめておけ」

 

「界塚くんが体を覆っているのはハードタイプと呼ばれるISスーツです。戦闘服にISスーツの機能を付与したものですが基本的には通常のISスーツの上に重ねて使います。拡張領域の節約のためにもあまり競技用には使いませんが、それでもいくらかの衝撃を和らげることは出来て……えっと、ですから拡張領域に空きのない織斑くんは使えませんね」

 

「……そんなこったろうと思いました。ハイ」

 

「あの、山田先生。わたくしの記憶違いでなければ、ハードタイプ・スーツはIS操縦者がエネルギー切れなどの原因でISを展開できないときにその身を守るための軍用装備。それも米軍でようやく実用段階に漕ぎつけたモノだったと思うのですが、どうしてそれが界塚さんのISに?」

 

「山田先生。界塚の専用機の情報を」

 

「はい」

 

 真耶は新たなディスプレイを開く。そこにはつい先ほど更新、公開されたISの情報が載っている。

 

「界塚くんの専用機『スレイプニール』は、倉持技研が開発した『緋鉄』を発展させたISです。ただ世代としては緋鉄と同じ第二世代のままですね。開発に携わったのはそれぞれ倉持技研とアメリカの企業から派遣された技師です」

 

「アメリカ? なんでだよ。伊奈帆のISは日本の所有じゃないのか?」

 

「ええと、その事情は少し複雑でして……。織斑くんは、ISのコアが世界に467個しかないこと。そのコアは国際IS委員会によって各国に割り振られていることや、国家間での取引が禁じられていることは知っていますね。授業で教えましたから。その結果、一国あたりのコアの数は大きく限られてしまい需要と比べて全然足りないんです。それは日本だって例外ではありません。なので、界塚くんのIS『スレイプニール』のコアはIS委員会が保有するコアであって日本にはあくまでも"貸し出し"という形をとってるんです」

 

「えっ? コアってレンタルできるのか!?」

 

「いえ。それを許すとIS条約の意義が害されますから、普通は出来ません。今回は特例です。もし日本以外の国が界塚君に専用機を与えられてしまえばそのまま彼を引き抜かれてしまうかもしれないので、日本はそれを封じたい。他の国にしても、貴重な男性操縦者のデータをそのコアを出した国に独占されてしまうかもしれない。そうやって多くの国の利害が一致したため、特例措置を執ることができたんです」

 

「伊奈帆も結構めんどくさい立場なんだな……」

 

「わたくしとしてはコアの出自よりも機体の性能の方が気になりますわね。米国と日本、IS開発先進国によって共同開発されたIS。第二世代とはいえ侮れませんわ。……シャルロットさんもそうではなくて?」

 

「……そうだね。同じ第二世代型専用機持ちとして僕も気になるかな」

 

「いえ、色とかキャラとか被っているのではと」

 

「そっち!? いや色被りは別にいいでしょ! 僕のラファールはもっと綺麗なオレンジ色だよ!」

 

(気にしてたのか……)

 

「えっと、皆さん? もう試合が始まりますよ?」

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 試合開始のブザーが鳴る。

 

 同時に伊奈帆は武装を呼び出す(コール)。だが粒子が集うより速く甲龍の双天月牙が襲い来る。風切り音の唸りを上げ迫る鋼鉄の塊には、人間の根源的な恐怖心を煽るだけの力があった。

 伊奈帆は機体を倒すようにして眼前を横切る双天月牙を回避、展開したアサルトライフル《焔備》で反撃するも甲龍は青龍刀の側面で難なく防ぐ。

 しかしスレイプニールは射撃、回避の勢いを共に緩めない。スラスターを前方に向け後退しながら、高機動下でも狙い違わず集弾させ続け相手の機動性を殺ぐ。その技術は撃手として腕が立つ証明。ダメージ覚悟で袈裟切りの二撃目と回転の重さを乗せた三撃目を繰り出すも躱された鈴音は、相手の射撃戦へ持ち込もうという意図に確信を深めた。

 

 伸るか反るかは一瞬の判断。鈴音はあえて伸った。

 

 双天月牙をバトンのように高速で回転させ防壁とし、無数の弾丸を弾き飛ばした。それにより互いに態勢を整える隙が出来上がる。仕切り直しだ。

 

「なによ、一夏の陰に隠れてたくせにやるじゃない」

 

「隠れていたつもりは無いけれど」

 

「世間じゃそういうコトになってんのよ。でも、勝つのはあたしよ!」

 

 勝利宣言の直後、甲龍のアンロック・ユニットの装甲がスライドし中の球体を晒す。つるりとした球体の表面には窪みが一つあるだけで兵装の類には見えない。

 だがその窪みのあたりで発光が起きた瞬間、伊奈帆がついさっきまでいた場所を"何か"が超音速で通り過ぎる。掠めただけでスレイプニールのエネルギーを持っていった不可視の弾丸。ただの鉛玉より威力は高い。

 甲龍のデータを事前に確認していなければ、伊奈帆でも避けることは出来なかったであろう。そうなればスレイプニールの防御力では為す術なく吹き飛ばされていた。

 

 伊奈帆はその兵器の名を呟く。

 

「……《龍砲》」

 

「へえ。よく調べてるじゃない。ま、クラスを代表してんだからそのくらい当然よね」

 

 正解者への褒美に龍砲が再び吼える。出力と圧縮率を切り替えた見えない攻撃が、散弾のように空中にバラ撒かれた。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 一夏はセシリアの解説を聞き返した。

 

「《龍砲》?」

 

「ええ、通称『衝撃砲』と呼ばれる甲龍の第三世代兵器ですわ。空間に圧力をかけ砲身を形成、余剰で生じる衝撃自体を弾丸として発射する。分かりやすく言えば見えない砲弾を撃ち出す兵器ですわ」

 

「ついでに補足すると、射角をほとんど制限せず砲身を形成することができるから前後左右あらゆる方向に撃ち出すことができるんだ。『飛んでくる砲弾が見えない』兵器というよりも、『飛んでくる瞬間まで感知できない』兵器といった方が撃たれる側の感覚としては正解かもしれないね」

 

 二人の代表候補生の解説の通り、衝撃砲《龍砲》は対抗手段の確立されていない厄介な兵器として位置づけられている。だがモニターを見ていた箒はあることに気が付いた。

 

「……だが界塚の奴、まだ一度も龍砲に当たっていないぞ」

 

「え!?」

 

「……本当ですわね。衝撃砲発射の瞬間、ハイパーセンサーで大気の歪みを感知し回避しているようですが……。それと射撃の両立を可能とするだけの機動性があのスレイプニールにあるということでしょうか?」

 

 その疑問には真耶が答える。

 

「伊奈帆くんのIS、スレイプニールは推進機構として通常のエネルギースラスターと共に燃料式のキックスラスターを採用しています。脚部と肩部に外付けした、この部分ですね。これはスラスター内部にあるカプセル状の燃料に着火させることで爆発的な加速を生み出す近接戦闘用の推進器です。砲撃の瞬間まで感知できない龍砲を躱せるのも、これのおかげのようですね」

 

「燃料式だからエネルギーの消費は無し。瞬時加速みたいに直前のチャージも要らない……」

 

「でも装甲を貫通するような攻撃が命中すれば引火して大爆発ですわよ? それに弾丸のように燃料カプセルを消費しますから回数には制限がある……。弾切れを狙うのも一つの手ですわね」

 

 気が付けば、二人の代表候補生は自分ならどのようにスレイプニールを倒すのかを考えていた。

 

 

 

 ◇

 

 

 アリーナでは銃撃戦の応酬が繰り広げられていた。今装填されている《焔備》のマガジンは既に二つ目。それももうすぐ尽きようとしている。

 戦いの最中、鈴音はめんどくさい展開になったと感じていた。

 

 龍砲の牽制と双天月牙の防御で相手の射撃を封じつつ一方的に攻撃するというのが甲龍の中距離戦のパターンである。ただこれには一つだけ欠点があった。

 

 観客から見て退屈なのだ。

 

 見えない砲弾は当たらなければ撃っていることすら判らないので敵はただ飛び回っているようにしか見えないし、甲龍も単調に武器で攻撃を弾くだけ。本来の彼女は外野のことなど気にする性質(たち)ではないが、応援してくれている人々へのサービスはIS操縦者の義務なのだ。立場上染みつけられた癖は簡単には抜けない。

 鈴音は状況の打開へと動いた。

 

(やっぱ近づいて打叩斬(ぶったぎん)んないと埒が明かないわよねえ。と、たしかアイツの機体も改造前は近接特化なんだっけ? 一応警戒しておきますか)

 

 甲龍はスレイプニールの動きに合わせるように飛び、徐々にその距離を詰め始める。正面から突っ込んだのでは機動性に勝るスレイプニールを捉えることは出来ない。龍砲の役割を攻撃の牽制から移動の牽制へと切り替えながら近づくため甲龍の被弾は増える。しかし構わない。これで得意とする近接格闘に持ち込めるなら十分おつりがくる。

 

 迎撃が不利と悟ったのか、マガジンが切れた瞬間にスレイプニールは背を向けた。全力で回避すれば甲龍が追いつくことは難しいだろう。

 

 ―― だが遅い!

 

「もらったぁぁあ!!」

 

 

 鈴音は高速回転により限界まで運動エネルギーを引き絞った双天月牙をその背中に叩きつける。―― 直前に繋がった二本の青龍刀を分離させた。

 

 

 ギキィィイン!

 

 

 鋭く硬い金属同士が衝突する音。二ヶ所で火花を散らす"それ"は一つとなって鈴音の鼓膜を叩く。

 

 スレイプニールがキックスラスターの推力を利用し高速で反転すると同時、両手に握りしめる二本の実体剣で甲龍に斬りかかったのだ。量子展開の瞬間を機体の陰に隠した、ある種の奇襲。鈴音はそれを持ち前の反射神経で受け止めることに成功した。

 

「これを防ぐのか」

 

「二刀流! ……やっかいね」

 

 伊奈帆が構えるのは日本刀を模した極めてシンプルな装備。

 相手が近接格闘戦を選んだことに内心舌なめずりをしながら、鈴音はさらに万全を期すための手を打つ。

 

 甲龍は僅かに距離を取り再び龍砲を開くと、不可視の砲門の左右からそれぞれに、スレイプニールが今いる位置より少し後ろの空間に向け砲弾を放った。

 上下に避けるか前に出るかという与えられた状況下で、伊奈帆はさらに前に出る。

 

 近接格闘と遠距離射撃の切り替えの度に装備を格納(クローズ)展開(オープン)しなくてはならない第二世代機の操縦者は、武装切り替えの隙を晒さないため一度戦闘スタイルを決めた後はすぐに変えることを嫌がる傾向にある。近接装備を展開したスレイプニールなら間合いを詰めてくると鈴音は考えたのだ。

 

 その結果、二機は現在至近距離にある。十分に甲龍の間合い。

 ここまでは鈴音の狙い通り。

 

 スレイプニールの同時に放つ突きと斬撃を、甲龍の間合いで受け止める。そのまま双天月牙を振るい相手の刀を弾き飛ばし、返した勢いで斬りつける。純粋な格闘パワータイプであるISにのみ許された荒技だが、体勢を立て直したスレイプニールの斬撃の方が速い。

 甲龍は斬撃の軌道を変え、刀身の幅でスレイプニールの攻撃を防いだ。

 

「ちィッ!」

 

 甲龍の近接武装《双天月牙》の重量は一般的なIS装備より遥かに大きくスレイプニールの装備と比べても倍以上はあるが、圧倒的な腕力を誇る甲龍はそれをほとんど互角のスピードで振るうことが出来る。質量を破壊力に直結させた格闘能力こそが甲龍の近接格闘戦最大の強み。

 しかし伊奈帆はこの暴威を的確に捌いてみせた。速度を乗せた双天月牙の重量はISの慣性制御を以てしても相殺し切れるものではなく、力の流れを誤れば過ぎた勢いが剣戟初速の枷となる。伊奈帆は鍔迫り合いを避けるように剣を振るい続けながら、意図して青龍刀を振るいにくい方向へ攻撃を仕掛けることで、剣戟の流れを一方的に自身へ引き寄せていた。

 

 一方、後手に回る鈴音は苛立ちを募らせていた。自分の得意とする戦法で攻めきれないというのは、IS操縦者が最も嫌う展開の一つだ。

 

「っ!! なめるんじゃないわよ!」

 

 鈴音は近距離から衝撃砲を拡散させ発射、スレイプニールが回避する隙に双天月牙を再び連結させた。

 

(―― シールドの削り合いなら、端からこっちが有利!!)

 

 そして得物を回転させ、勢いのままに斬りかかる。回避されてもその回転は止まらない。反撃を恐れず、むしろ反撃から相打ちに持ち込む覚悟で武器を振り回し斬り続ける。

 

 格闘戦なら相打ち上等、射撃戦なら衝撃砲で攻め落とす。

 

 伊奈帆の選択は前者だった。新たなブレードを展開し、目まぐるしく斬撃を繰り出す甲龍を斬りつける。その一撃に素早く鈴音も反応した。

 互いの刃が交差し、シールドを削り取る。

 

 一瞬の交差の後、鈴音は確かな手ごたえを感じていた。事実、再び距離を取ったスレイプニールの左肩装甲には小さいが確かに亀裂が生じている。絶対防御を発動させられなかったのは残念だが、削り取ったシールドの量は致命的だろう。

 

「どうよ甲龍のパワーは!! これなら―― っ!!」

 

 鈴音の言葉はそこで止まる。

 視線の先には自身の甲龍の腕。その右腕の装甲に、折れた刃のような金属が深々と突き刺さっていた。 ――否。それは正真正銘、折れた刃だ。スレイプニールが持つ二本の刀のうち一本がぽっきりと折れている。

 

(―― 右手の動きが鈍い! シールドエネルギーもこんなに!)

 

 鈴音は装甲に突き刺さった刃を引き抜き、ハイパーセンサーで観察する。

 

「……ただの近接格闘用ブレード、打鉄のは《葵》だったっけ? それとは違うみたいね」

 

「《葵・薄葉》。刀身を限界まで削ぎ落として切れ味を高めた。シールドエネルギー程度なら簡単に切り裂くことができる」

 

「なるほど。防御は普通の《葵》、本命の攻撃は《薄葉》というわけね……」

 

 鈴音は感心したふりをしながら、機体の状態を確かめる。

 右腕は満足に動かない。衝撃砲も半ば攻略されている。遠距離、中距離で撃ち合えばこちらが先にシールドエネルギーが切れるだろう。

 

(それなら、近接戦に勝負を賭ける!!)

 

 甲龍は左手一本で双天月牙を振り回し、スレイプニールに斬り込む。当然、巨大な青龍刀を扱うには片腕では精彩を欠き、スレイプニールの二刀に対抗することはできない。

 

 だが ――。

 

「武器を握れない右手でも! 殴るこたぁは出来んのよ!!」

 

「ぐッ!!」

 

 双天月牙はブラフ。本命は右の正拳突き。

 甲龍の右腕は壊れかけ、装甲の裂け目から火花すら散らしているが幸運にもそのパワーは健在だった。拳の命中したスレイプニールの胸部装甲が大きく拉げる。

 

 スレイプニールは二度、キックスラスターを素早く吹かし体勢を立て直す。そしてその手にスナイパーライフル《禍筒》を展開し、甲龍に狙いを定めた。

 

「ちっ!!」

 

 鈴音にとって、今の一撃で仕留められなかったのは失敗だった。だが悔やんでいる暇はない。双天月牙を高速回転させ射撃を防ぐ盾にする。

 

 しかし伊奈帆が狙ったのは甲龍の機体のある一点。双天月牙に隠れておらず、その回転の中心にあるため動いてもいない、甲龍の左手。青龍刀の柄を握るマニュピレータ。

 そして狙いすまされた一撃は甲龍の左の指三本を吹き飛ばした。

 

「―― 嘘」

 

 支えを失った双天月牙がアリーナの大地に落ちる。そして防御と近接格闘戦の術を同時に失った甲龍に向け、スレイプニールは二挺のライフルを構えた。

 

「勝負はついた。降伏すれば、これ以上機体は損傷しない」

 

「なにそれ? 命令のつもり?」

 

「違う。ただの提案」

 

「――はっ。 当然、断る!!」

 

 再び繰り広げられる射撃戦。

 しかし開幕時のそれと異なり甲龍には防御手段がない。一点集中、拡散と巧みに衝撃砲を使い分けスレイプニールのシールドを削るが、それ以上の甲龍のシールド消失のペースが速かった。

 

 

 それから五分と経たないうちに試合終了のアナウンスが鳴り響く。

 

 『試合終了。勝者、界塚伊奈帆』

 




感想欄でも書きましたが本作のIS『スレイプニール』はフルスキンではありません。見た目ロボットのISというのも好きなんですが、それを作中に登場させるための設定が思い付きませんでした。

伊奈帆の『ハードスーツ』は『ISスーツって男が着てもダサくね?』という理由から登場させました。見た目はアルドノア作中のパイロットスーツをイメージしています。
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