この素晴らしい高校生に時計を! リメイク   作:冷時

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出来れば1日1投稿を目指していきたいのですが、勉強を優先したいので投稿が遅れる場合があるかもしれません。


2話 この素晴らしい高校生にバイトを!

「ここは市街地か… 結構人がいるな」

 

魔方陣によってとばされたタクミは、どこかの町に着いたらしい。

周りをみると、ここは 異世界です といわんばかりの建物が建ち並んでいた。

 

「マジで異世界に来ちまったのか… 信じてたけどやっぱりすごいな!」

 

制服のポケットから懐中時計を引っ張り出す。

銀色に輝く時計はこの世界と異様に合っていた。

 

「まずは… ギルドかな?」

 

時計を見ながらそんな事を言う。

今の時刻は8時、人々が仕事の準備をしている時間。

こういう時間に冒険者になり、昼にモンスターを狩る!

効率のいい稼ぎ方だ、我ながら頭がいい。

 

「…ってギルドはどこだろう?」

 

街を歩くこと十分、ようやくそれらしき場所に着くことが出来た。

異様にでかい建物、看板には『ようこそ! 冒険者ギルドへ!』とか書かれている。

人に聞けばすぐ分かるのだが、異世界に着いたことによる興奮でそんな事を考えもしなかった。

 

「こんにちはー… って人は案外少ないのな」

 

まだ朝だからなのだろうか、人が四、五人いるだけでギルドはとても静かだった。

奥には受付がある、あそこで冒険者になるのだろうか。

試しに聞いてみよう。違ったら恥ずかしいけど。

 

「あのー 冒険者になりたいのですが ここでなれるんですか?」

 

「はい それでは手数料として 1000エリスをいただきますがよろしいでしょうか?」

 

…? 1000エリス? 何それ 金なのか? 冒険者になるのにもお金が必要なのか?

やばい俺無一文だ! まさかここで金が必要だとは思わなかった!

 

「あの… お金が無いのでしたらバイトを紹介しましょうか?」

 

「…お願いします」

 

俺は受付の人から冒険者の資格… ではなく土木工事のバイト先を教えてもらった。

異世界にもあるのかよ!土木工事とかやったことないよ!

そう思いながら貰った地図を頼りにバイト先に向かった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「おーし新人! よく働いたな もうあがっていいぞ ほら、今日の日当だ」

 

「どもです! お疲れ様でした!」

 

「おう! また明日も来いよ!」

 

ぶつぶつ文句言いながらもバイトに励んだ訳だが、意外とストレスを発散できるいい仕事だ。

金も貰えるし結構楽しい、この世界もなんだかんだいいものだな。

そう考えながら封筒の中身を取り出し、サイフの中に入れる。

この世界に持っていくときにポケットの中に入れていたこのサイフ。

ここは異世界なので中のお金は使えない、3万くらい入ってたのにな…。

 

「おし! ようやく冒険者になれるぞ 今日は眠いがこれだけはやっておきたい!」

 

仕事が終わりまっすぐ冒険者ギルドへ歩いていく。

もう動きたくないほどクタクタだが、今日はここまですると決めたのだ。

冒険者ギルドに着くと、そこは冒険者たちがわいわいと集まり騒がしく酒を飲んでいた。

どうやらギルドは酒場になっていたようだ。

 

「えーっと 朝の俺です 冒険者になりに来ました」

 

「はい それでは1000エリスいただきます」

 

俺はサイフから1000エリスを取り出し、受付に差し出した。

 

「はい それでは こちらの魔法具に触れてください これであなたのパラメータを測ることができます パラメータや特殊な条件を満たされていたりすることによって好きな職業になることができます」

 

あー 来ましたこの展開。ここで過度な期待をしておくと最弱職フラグが立ってしまう。

なのでそれなりにパーティ組んでやっと1人前くらいな職業がいいんだけど――

 

「もう結構です えーっと スズキタクミ さんですね 筋力がそこそこですね 中級職の『ナイト』 にはなれると思いますよ 魔力と知力も結構高いですねー これなら『ウィザード』をおすすめしますけど―― あれ!?」

 

なんだろう、自分としてもウィザードになりたいんですけど。

魔法を使う自分を想像して、ちょっとニヤニヤしてしまう。

 

「あの 魔法使いの派生職 『タイムウィザード』に適正があるようですね この職業は上級職ですが 適正者が少なく あまり 魔法の研究が進んでおりませんがどうしますか?」

 

ほう、タイムウィザードか… この『懐中時計の能力』と一緒に使えば、カッコイイだろうな。

 

「じゃあそれがいいです せっかく適正があるのでならないともったいない!」

 

「はい それではタクミさん 冒険者としての生活頑張ってください!」

 

…下手なフラグを立てなくて本当によかったと改めて思う。




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