そんな、ifストーリー
『聖杯』、、ありとあらゆる願いを叶える事の出来る、「願望機」。
数百年前、遠坂・マキリ・アインツベルンの御三家により「第三魔法」、、『魂の具現化』の達成を目的とした、大規模な決戦魔術が造られた。
それこそが、『聖杯戦争』である。
七人のマスターと、その使い魔にして「英雄」である七騎の『サーヴァント』により行われる戦いにして『聖杯』を呼びだす戦い
だが、その戦いも『一人の少年と一体のサーヴァントにより』、十数年前に幕を閉じた、、はずだった。
20016年 ロンドン 時計塔
男「そんな、、この力は、せ、、聖杯だと!?」
長い廊下を、眼鏡をかけた目つきの悪い男が通る。
彼こそ「現代魔術学」のトップ、ロード・エルメロイである。 彼は今、すこぶる機嫌が悪かった。
話は、朝に巻き戻る、、
今朝 深夜5:00頃
ロード・エルメロイは、時計塔の自室で熟睡中だった。
そこに、漫画ならドタドタの効果音がともに出てきそうな勢いで、ロード・エルメロイの部屋に向かう男がいた。
男「た、大変です! ロード。」
男は、そう言いながら何度もロード・エルメロイの部屋の扉を叩く。
ガチャッ
男「あっ!ロード! よかった、起きていたんですね!」
「大戦略」と書かれたシャツをつけて、ロード・エルメロイは男を睨めつけた後、大きく息を吸うと、、
「誰が起きていたんですね!だぁぁ!! 時間を考えろ! 寝ていたに決まっているだろぉぉ!!!」
30分が過ぎた頃、やっとロード・エルメロイの説教は終わった。
男「本当に、、すいませんでした、」
男は、ションボリとしながら言う。
フンッと、鼻息をならすとロード・エルメロイは聞く
「まあ、いい。 次からは無いように、、用事と言っていたが? なんのことだ?」
男は、静かに言う
「ですから、、冬木の土地で『聖杯』らしきモノが、見つかったとの報告が、、」
ロード・エルメロイが怒りながら言う
「たかが『聖杯』で、私の眠りを妨げ、、『聖杯』だと? 今、確かに『聖杯』と言ったのか!?」
男「はい、だからさっきからそう言ってたじゃないですか!」
男は必死に訴える
エルメロイ「くそ! なぜ、もっと速く言わない、、ほかに連絡はないのか?」
男「だから、それもさっきから言ってるじゃないですか!? 緊急の会議だって!」
ロード・エルメロイは、大きく目を見開く
「緊急の会議だと! あぁ、くそ! わかった、報告ありがとう。」
バタンッと、ロード・エルメロイは扉を閉めた、、
男(全く、せっかちな方だ、、)
そして、今に至るわけであった。
実際のところ、ロード・エルメロイの怒りの元凶である、あの男には一切の落ち度は無くロード・エルメロイの自業自得といえた、、
エルメロイ(確か、あの男を30分程しかっていたはず、、)
ロード・エルメロイの前には、会議室の大きな扉がそびえていた。
ハァー、一度 憂鬱そうに息を吐くとロード・エルメロイは扉を開けた、、、
ほぼ同時刻、「同じ理由」で集まる集団があった。
14、5人の性別、容姿、年齢を問わず様々な者が集まっていた。
唯一の共通点といえば、みな聖職者のような服装であること位であった。
彼らこそ、「聖堂協会」のメンバーであった、、
「聖堂協会」、、超巨大宗教組織にして、神父の派遣や宗教行事の進行が表での活動である。
その実態は、人類史の敵「吸血種」の討伐や『聖杯』をはじめとする「聖遺物」の保護にある。
そして、今ここにいる彼らは「聖遺物」の保護を仕事とする、『第八秘蹟会』である。
初老の男が、重々しい口を開けて言う、、
「ここに、集まってもらったのは、『聖杯』が出現したからである、、」
若い男が、初老の男に問う
「いったい、どうゆう事ですか? 『聖杯』は魔術教会の手により解体されたと、聞きましたが?」
初老の男は、難しい顔をする
「確かに、そのはずだ、、。 もしも、魔術教会が『聖杯』を解体していないのなら隠し持つはずだ、、
だが、それよりも不思議なのは『聖杯』にしては、安定していないのだ、、」
魔術教会の総本山、時計塔では激しい議論が繰り広げられていた、、
ロード・エルメロイが来た時、その場にいた11人のロードたちは一斉にロード・エルメロイを睨みだした。
だが、それは遅刻してきたからでなかった、、
ロード・エルメロイ 彼こそが『聖杯』を解体した者の一人であったからだ。
『第五次聖杯戦争』、この戦いの時に『聖杯』、、正確にいえば『聖杯』を呼びだす大規模な魔術式『大聖杯』は破壊され、10年後ロード・エルメロイと遠坂の当主により解体された、、、
だが、その『聖杯』がまたこうして出現したのである。
エルメロイ「遅れて、申し訳、、」
一人の男が立つ
「どうゆうことだ! エルメロイⅡ世!! 貴様ら、アレを解体したのではなかったのか!?」
「そうだぞ!!」 「まさか、隠していたのか!?」 「説明しろ!!」 所々、あがる文句の雨、、
エルメロイ(ファック こっちが、知りたいところだ!!)
文句の上がる中、一人の女性が立つ
エルメロイ(ヤバい! 雷が落ちる!!)
女性「五月蠅いぞ!! 今はこんなことをしてる場合か!!!」
一瞬にして、広がる静寂、、
女性「とりあえず、座れエルメロイⅡ世、、説明してもらおう」
そう言うと、女性は立ったまま睨む
エルメロイ「はい、、分かりました、、ロード・バルトメロイ」
この女性こそ、院長補佐であり、現在最強の魔術師
「バルトメロイ・ローレライ」である。
空きの席は、二席ある。 そのうち、一席はバルトメロイの隣、もう一席はドーナツ状の会議テーブルの真ん中の席であった。
エルメロイ(どうやら、特別席が用意されているらしいな、、)
席に着くと、ロード・エルメロイは言った
「正直なところ、これがどうゆうことか、全くわかりません。 ただし、解体の事実は確かです。」
周りがザワつき始める。 だが、ロード・エルメロイからしたら、事実を述べたに過ぎない。
バルトメロイ「確かに、情報が足りないのは事実、、だが、時間が無いのも事実だ。 だから、理論はいい。これが、『聖杯』かどうかは判断してもらおう。」
エルメロイ「? どうゆう事ですか?『聖杯』が出現したのでは?」
ハァー、バルトメロイは長いため息をつくと言った
「違う、あくまで『聖杯』のようなモノだ。 だからこそ、これが『聖杯』か調べようとしているのだ、、」
エルメロイ(、、確かにあの男も、「らしきものが」と言っていたな、、)
少し考え、エルメロイⅡ世はバルトメロイに質問する
「ですが、なぜ『聖杯』のようなモノなのですか。」
ハァー デジャビュを思わせるかのような、全く同じく
動きをして、バルトメロイは言う。
「、、安定していないのだ、魔力が」
エルメロイ「安定していない?、、とは」
バルトメロイは、また同じ動きをする。
「そのままの、意味だ。 だが、この差が余りにも大きすぎるのだ。 高いときは『聖杯』のそれだが、低い時は観測不可能な程なのだ。」
少し考え込むと、エルメロイⅡ世は言った
「なら、、解体した者の義務です、、。 私が、それを確認しにいきましょう。」
また、ザワつき始める他のロード達を尻目にバルトメロイは、言う
「、、本気か? 仮に、聖杯だとしたらどうする?」
「、、その時は、連絡、、」
エルメロイⅡ世が、言いかけた所でバルトメロイが止める
「その時に、「聖杯戦争」が始まり、マスターが揃ったらどうする。 我々、魔術師の目的は分かるな?」
バルトメロイの考えも最もである、、魔術師の悲願
それは、『根源への到達』である。 そして、その近道は『聖杯』への願い、といえた。
「その時は、、私が参加します、、」
どうしてか、分からない、、だが、エルメロイⅡ世は気づけばそう、口走っていた。
もしかしたら、これが『聖杯』でないと解体した者としての自信があったかもしれない、、
もしかしたら、また「王」に逢えると、微かに期待したのかもしれない、、
「、、ならば、仕方ない止める権利はない、、だが、報告はしろ、以上だ」
この、バルトメロイの発言を最後に会議は幕を閉じることになる、、
そして、多くの魔術師達の間に『聖杯』復活のニュースが広がることになる。
三日後、、エルメロイⅡ世は再び、日本の冬木市に降り立っていた。
どーも、formalです。
初めての投稿なので、どーかよろしくお願いします。
様々な、型月キャラやサーヴァントを出したりしているので、多少ごちゃごちゃしてますが、なんとか続けて読んでくれると、うれしいです!