東方古神録   作:しおさば

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ひと眠りしてスッキリ爽快!
はい、どーも。しおさばです。

昼寝出来るって、最高の幸せだよね。


14話/精神と時の部屋なんて便利なものはないらしい

どうも、霞です。

あれから神社に戻り、諏訪子に報告した。

「よ、良くそんな条件にしてこれたね」

「おう。すげーだろ。もっと褒めろ」

「幾ら賄賂に贈ったの?」

おいルーミア、それは余りにも失礼じゃないか?

「ってなわけで、早速だが諏訪子の実力を知りたいんだが」

「え?なんで?」

コイツは本気で阿呆か。

「幾ら諏訪子と力が釣り合うであろう相手を選んだとしても、相手は軍神だぞ?そんな相手になんの策も無しに勝てるのか?」

「あー。そうだね……」

いや、いきなり不安になるなよ。

「ほら、だから俺が手伝ってやるから」

「う、うん!頼むよ!」

 

 

 

 

「さて、まずは諏訪子がどれくらい戦えるか見るか」

そう言うと俺は諏訪子と向かい合う。

「んー。とりあえず手加減してやるから、俺に一撃いれてみろ」

「え?そんなんでいいの?」

コイツ、初めて会った時の事を忘れてるんじゃなかろうか。俺の霊力にあてられて、ビビってたくせに。

「あー。うん、いいから、ほら来い」

「んじゃ、遠慮なくっ!!」

そう言って諏訪子は地を蹴った。

一息に距離を詰めるその脚力はなかなかのもんだ。

「でりゃっ!!」

掛け声と共に体重をかけた拳を振るう。俺はその腕を掴むと、一本背負いの要領でなげとばした。

「くぅっ」

受け身なんて知らない諏訪子は思い切り背中から落ちた。

うわぁ、痛そう。

「くそー」

起き上がると諏訪子はいつぞやの、鉄の輪を取り出す。

「でりゃ!!」

バカ正直に真っ直ぐ殴り掛かる諏訪子を、距離を一定に取りつつ最低限の動きで避ける。

「はぁ……はぁ……」

暫らくすると諏訪子は肩で息をしだした。

必要以上に大振りな動きは、避けやすく、また体力を大幅に奪っていく。

「このぉっ!!」

地面に両手を着くと、神力を込めだした。今度は何をするつもりだ?

「でりゃ!!」

すると地響きが起き、地面が割れだした。急な足場の変化に、俺に少しの隙が出来る。諏訪子はその一瞬を逃さず、大きく振りかぶって殴り掛かる。

「ふむ。惜しいな」

俺は霊力で空中に足場を作り、着地する。諏訪子の攻撃は虚しくも空を切ってしまった。

「空飛ぶなんて狡いよ!!」

「馬鹿か。相手も神だぞ?空ぐらい飛べるだろうが。あと俺は空を飛んでるんじゃない、空中に立ってるんだ!!」

「そういうのを屁理屈って言うんだよ!!」

負けじと空を飛ぶ諏訪子。

「ってかなんだよこの地面。お前がやったのか?」

「そうだよ。これが私の能力。『坤を創造する程度の能力』さ」

「なるほどね」

……いや、坤って何?多分地面に関する事だろうけど。

「まだできそうか?」

「まだまだ余裕だね……」

いや、強がってるのバレバレだから。

「まぁいいか。なら来いっ」

「……おりゃぁっ!!」

今度は鉄の輪を投げ出した。え、それって投げても良いの?

まぁ、真っ直ぐ飛んでくる物に当たってやるほど優しくはない。上半身を捻って避ける。諏訪子の方に向き直ると、そこには既に目の前まで迫る諏訪子がいた。

おぉ!

だが、今度はバックステップで避けようとする。『避けようとする』ってことは出来なかったわけで。

「な、いつの間に?!」

いつの間にか背後には土で出来た壁がそり立っていた。

これでは後ろに下がれない。

「とりゃぁぁあっ!!」

諏訪子の拳は見事に俺の鳩尾へとめり込んだ。

……いや、諏訪子さん。正直かなり痛いっす……。

「へへっ。当たったぁ……」

そう言うと諏訪子は、力を使いすぎたのか俺に凭れるように、気を失ってしまった。

「……まったく」

俺は諏訪子を抱き抱えると、ゆっくりと降りていく。

 

「で、何か策は浮かんだのかい?」

暫らくして目を覚ました諏訪子は、目を輝かせて訊いてきた。

「んー。というか、まずは策云々よりも戦闘経験を少しでも積むのがいいような気がするんだよね」

「へ?」

俺はビシッと諏訪子を、指差し。

「お前に足りていないのは、圧倒的に経験だ!!」

「……うん。わかってるよ?」

……あ、うん。ですよね。

まぁ正直、神力の使い方や動きなど、改善点はいくらでも有るのだが。一朝一夕で出来ることじゃない。

ならば少しでも多くの経験を積ませるのに専念した方がいい。

「てなわけで、ルーミア、出番だぞ」

「はい?私?」

横で我関せずな表情をしていたルーミア。無論、お前にも手伝ってもらう。

「貴方がやれば良いじゃない」

「いやいや。俺だと甘やかしそうで」

なんとも小さい子供を痛めつけるのは気が引けるし。

「拒否権は?」

「あると思う?」

そう言って、俺はちょっと広めの異空間を作り出す。

「この中だったら、幾ら力を使っても枯渇することは無いし、怪我もすぐさま治る様にしてある。多少本気でやってもビクともしないから思う存分やりたまへ」

「……はぁ。わかったわよ」

そう言うとルーミアは異空間に入っていった。

「ほら、諏訪子も入って」

何故か諏訪子は驚いた顔でコチラを見ている。

「霞、アンタも能力持ちだったんだね」

アレ?言ってなかったか?




さぁ、修行だ修行だぁっ!!
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