東方古神録   作:しおさば

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えぇ、勿論賢者タイムですよ?


16話/諏訪大戦(後編)

どうも、霞です。

 

前回で諏訪子と神奈子の勝負は、神奈子の勝利で幕を閉じました。

うん。『勝負は』ね。

大和の神達はこれで洩矢の信仰も得られると思っているのだろう。安堵の溜息を吐いている。

俺は未だに起き上がれない諏訪子を担ぐと、一旦洩矢の神社へと向かうことを勧めた。

こんな地面がバッキバキに割れて、馬鹿でかいクレーターのある(元)平原でお話も何もないだろう。

素戔嗚に肩を貸してもらっている神奈子他、三貴神は俺の後に続き洩矢へと向かった。

途中、諏訪子が小さい声で「ごめん、負けちゃった……」と呟いていたが、何も言わず、ただ頭を撫でるだけに留めた。

 

 

 

まぁ、問題はこれからなんだけどね!

 

 

 

 

「信仰が得られない?!」

デカイ声で驚いているのは八坂神奈子だ。

「デケェ声出すなや」

「いや、しかし一体どういう事ですか?!」

「どうもこうも。いきなり現れた神に、『今日から我々を信じろ!』なんて言われて、はいそうですか。ってなるか?」

こんな時代じゃなくても胡散臭さ爆発だろ。

「まぁ、原因は他にもある。ってかそっちの方が主な理由なんだが」

「なんですか?それは」

月夜見もやはり気が付いていないのか。

「一応、こんなチンチクリンでも諏訪子は土着神の頂点だぞ?みんな報復の祟りを恐れるに決まってんだろ」

「…………あ〜」

どうやら納得してくれたようだ。

「だが、このままってわけにもいかないだろ」

隣に座る諏訪子の頭をポンポンと叩く。

「ってな理由で、新たな神をたてて貰います」

「「「「はい?!」」」」

「なに、簡単な事だ。実質的な事は神奈子が執り行うが、裏では諏訪子が執り行う」

そうすりゃ諏訪子への信仰も神奈子への信仰も集まるって寸法だ。

「ドヤァ」

「最後の表情が無性に腹立たしい以外は、是非もないですね」

月夜見は納得したかのように頷いている。素戔嗚は……あ、理解してないってか諦めてる顔をしてる。

「ってな事で、消えてなくなる、なんて事はなくなったぞ諏訪子」

横で惚けている諏訪子に話しかける。

「あ、えーと……」

「ん?」

「ちょっと色々理解が追いついてないんだけど、一つだけいい?」

「お?なんだ」

 

 

 

 

 

「霞の背中にくっついてるのって、なに?」

「………………自称大和の最高神」

 

 

 

 

 

 

 

「さて、てめぇら!!今日は宴だぁ!!思う存分飲みつくせぇっ!!」

俺の開会の音頭(?)で厳か(?)に始まった宴会は、大和から集まった八百万の神達によって、もはや戦場とほぼ同義だった。

「……てかさ〜。なんで霞も神様だって教えてくれなかったのさぁ〜」

「そ、れはすまっ、なかったなっ……」

だからなんで諏訪子は酒を飲むと俺の脇腹を殴ってくるの?

「しかも創造神様だってぇ〜?どんだけ偉いんだよぉ〜」

えーと、一番ですが。

それよりも、諏訪子の行動に周りの神達は気が気じゃないらしいぞ。特に月夜見。

注がれた酒を一口で飲み干すと、どこからともなく手が伸びてきて酒を新たに注いでくる。まぁ、背中にくっついてる天照なんだが。

「お前はいい加減離れなさい」

「言われてますよ、洩矢諏訪子」

「いやお前だよ」

なに、この世の終わりみたいな顔してるんだよ。

「ほら、こっち来て呑め」

そう言って隣をトントンと叩く。背中にいつまでもくっつかれてるよりはマシだ。

「父上様がそこまで……どーーーしてもと言うのならば」

「そこまでは言ってない」

「ならココから動きません」

「お前は俺を脅すのか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな宴会も、終わりを告げ。また、新しい朝が訪れる。

そろそろ旅を再開するかね。




今更だけど、素戔嗚がくうきだったなぁ……
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