東方古神録   作:しおさば

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台風が来ています。

外に出たくねー。


18話/男はみんな厨二病……らしい

 朝。セットした時刻よりも早くに目が覚めた。

 目覚まし時計の前で正座待機し、ベルが鳴ると同時にスイッチを押す。どうだ、お前の仕事を奪ってやったぞ。

 歯を磨き、服を着替えると朝食の準備。うちの式に食事を作らせると、肉をただ焼いただけの物が出てくるか、最悪生肉を出される。

 いい加減、家事くらいは覚えて欲しいんだが。

 

 冷蔵庫にあった鮭の切り身を焼いたものと納豆、白米に豆腐の味噌汁といった、the朝食を用意してルーミアを起こしに行く。あれ?本来なら立場逆じゃね?

 

 3人分用意した朝食をテーブルに並べ、昨日保護した男の様子を見ると。安らかな寝息を立てていた。

 こりゃ自然に起きるまで待つしかないな。

 

 2人で朝食を済ませ、ルーミアにこの辺りに村や集落がないか調べに出てもらう。どこからこの男が来たのかわからないが、近くの人間がいる所まで連れていけばなんとかなるだろう。

 それに、気になる事もある。コイツから微かに、それも気が付かない程小さなこの力は……。

 

 

 

 

「まったく、妖怪遣いが荒いわ」

 せっかく美味しい朝食を食べて、あの黒い『こぅひぃ』とか言うのを飲もうと思ってたら「この辺で人間がいる所を探して来い」だもの。

 というか、一応これでも『常闇の妖怪』として恐れられた大妖怪である私が、こんな下女みたいな事を……。

 小さく不満を呟く。あの人のことだから、もしかすると何処かで聞いてるかもしれない。頭に着けられたリボン型の札の力で、コチラの考えとかも伝わっているかもしれない。それだけ馬鹿げたことを、平気でしてくるから困る。

 

 暫く飛んでいると、ようやく小さいが人間の村らしいものを見つけた。が、なんだろう。何処と無く雰囲気がおかしい。

 近づきたくない。

 咄嗟に思ってしまった。なんというか、本能がそう告げているような。

 最初は結界かとも思ったが、違うようだ。神力や霊力を感じない。勿論妖力も。

直感が告げている。『この村に関わるな』と。

……これは、どうやらあの人に報告した方が良さそうだわ。

 

 

 

 

 

 

 

「……んっ」

リビングから微かに声がした。どうやらあの男が意識を戻したようだ。

「……ここは」

「ここは俺の……まぁ家だ。んで俺は神条霞」

「僕は……水斑律」

律と名乗った男は、痛むのか頭を抑える。

1杯の水を差し出すと、喉が渇いていたのだろう一気に飲み干した。

「昨日の事は覚えているか?」

「……昨日?」

「お前はこの近くで倒れていたんだ。そこを通りかかった俺が、連れてきた。まぁ余計なお世話だったかもしれんがな」

「いえ、ありがとうございます」

ふむ。受け答えはちゃんと出来ている。昨日の事を覚えていないのは、おそらく一時的なものだろう。

「そんで、早速だが幾つか聞きたいことがあるんだが」

「……はい」

 

 

 

 

 

 

 

「お前、なにもんだ?」




さてさて、これからどうなるんでしょうねぇ
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