東方古神録   作:しおさば

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暑い日は冷たいビールだよね?
異論は認め……る


20話/創った神様と操る神様らしい

ヤバイ。どんだけヤバイかって?

神力で補っているけど、内臓とかかなり無くなってる。

なくなる度に創造してるけど、痛いもんは痛いんだぞ!

この口の中の鉄の味も、不快すぎる。

 

まったく、これ程めんどくさい奴は初めてだ……。

 

 

 

 

「律、お前今、何をした」

「え?」

右手の異変に気がついた時、咄嗟に口に出てしまった。

あれは明らかに神力の行使。

振り向いた律は、自分の身に起きたことに怯えながらも、ゆっくりと首を横に振った。

「いま、お前から感じたのは間違いなく神力。神の力だ」

「神の……力」

「そうだ。それを何故扱える」

見ると律の眼から光が消えていた。

「……そうか。そうだった……」

呟いた言葉は聞き取りずらかったが、俺の耳には届いた。

「霞さん。思い出しましたよ。僕は僕だ」

「……お前、何を言ってる」

嫌な予感がする。とてつもなく。

「そうだよ。久しぶりの感覚ですね」

「もう一度言うぞ……お前は、なにものだ」

薄く、まるで気味の悪い笑みを仮面としているかのような。作られた表情を俺に向けてくる。

「僕は、水斑律。神を殺せる者ですよ」

「神を殺せるだと?」

「そう。ですがこれ以上は、今は話すつもりはありません」

そう言うと立ち上がり、俺に向かって歩いてくる。

「だから、ここは失礼します」

「待てよ。簡単に逃がすと思ってんのか?」

「思いますよ。だって『何者にも気付かれず、この場から居なくなる』のですから」

また神力を感知した瞬間。律の姿は消えていた。

「は?」

 

 

 

 

 

 

「なんだよ。アイツは」

慌てて外に飛び出すが、やはりというか律を見つけることは出来なかった。

 

翌日、村を後にした俺は小だかい山の頂上から空へ向けて声をかけた。アイツなら普通に呼んでも聞こえているだろう。

「天照」

「お呼びでしょうか父上様」

その声と共に背後には眩い光と共に天照が現れた。

いや、読んでから来るまでが早いわ。

「いかがなさいました?」

「いや、うん。……お前に聞きたいことがあるんだが」

「私のスリーサイズですか?いくら父上様でま恥ずかしいですわ」

「んなもの訊くか」

軽くチョップをかまし、暴走を止める。

「聞きたい事は、『神を殺せる』と言い放った男のことなんだが。なにか知らないか?」

「神を殺せる、ですか?そんな事可能なのでしょうか」

「それは俺も思う」

そう、アイツは『消滅』ではなく『殺す』と言ったのだ。信仰を無くした神ならば、その身は消滅、つまり消え去ってしまうが、アイツのいう「殺す」は意味が違う。信仰のある神を、力をもって消し去るのだろう。

つまり、神を超えた力を持っている、という事だ。

「そんな人間がいると?」

「おそらくハッタリでは無いだろうな」

あの時感じた神力は、俺ですら対処するのに苦労しそうだ。

「う〜ん。そんな事が、神を超えることが出来るとするならば……」

天照が一つの可能性を示した。そして多分、それは正解だろう。そんなヤツがいるとは思いたくなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

満天の星空。

その一つ一つが美しく輝き、夜だというのに辺りを明るくしてくれる。

僕には力があった。

なんでも希望を叶えられる力。

不可能を可能にする力。

僕はただ、希望を言葉にするだけで良かった。

僕の能力は『言葉を現実にする程度の能力』。いわゆる言霊を操る能力。

この力を使えば、神ですら太刀打ちできないだろう。

まぁ、多少のリスクはあるが。そんな事は些細な問題だ。

「そう思いませんか?霞さん」

物音も気配も感じなかったけど、確かにそこにあの人はいる。

「何のことだかわからないが、そうは思わないね」

そこにいた霞さんは、昨日までとは違い目付きが鋭くなっている。

「怖いなぁ。そんな目で睨まないで下さいよ」

「そうだな。お前が何を企んでいるのか教えてくれたら考えるわ」

「企む?何を言ってるんですか、僕はごく普通の人間ですよ?」

僕は笑っているのだろう。顔を見た霞さんの目が一層怖く感じた。

「ただ、この世界が大嫌いなだけですよ」




はい、オリキャラの能力です。

ぶっちゃけ言霊を使えるって、相当強くない?
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