東方古神録   作:しおさば

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はい、どーも。しおさばです。
基本、この時間に投稿する事が多い気がする。

夜更かししちゃダメよ〜?


25話/ヘッドホンよりイヤホンらしい

あ、どうも。霞です。

 

先日、大通りで見かけた高札の内容。妖怪退治の義勇兵を募集していたため、参加することに決めました。

いや、特にどうしても妖怪を倒したいって訳じゃないし。基本、妖怪退治はその時代の人間に任せることにしている。一々神様がでしゃばっちゃダメでしょ。

まぁ、今回は特別。

「あの〜。青娥?貴方の提案で高札を出しましたが、聞くところ1人しか来なかったみたいですけど」

「あれ〜?おかしいなぁ……」

案内された部屋の奥、襖を1枚挟んだ向こう側の部屋で、誰かの話し声が聞こえる。

「ま、まぁ、とりあえず、せっかく来てくれたのですから、会ってみましょう」

お?ようやっと誰か来るのか?

俺は出されていたお茶で口を潤す。まぁ、いきなり聖徳太子とご対面、ってことはないだろうが、かなり近づいたと思う。

「お待たせしました」

襖を開け、2人の少女が姿を現した。

ってか、片方の子、すごい髪型だな……。

「はじめまして、私は旅をしております神条霞と申します」

俺はとりあえず挨拶をした。いくらなんでも此処で無礼があれば、聖徳太子に会うことすら難しくなるだろう。

「面を上げなさい。私は厩戸皇子。またの名を豊聡耳神子と申します」

……ん?厩戸皇子ってどっかで聞いたな……。どこだっけ?

「ん?」

「ん?」

顔を上げた俺は、目の前にいる少女に見覚えがあった。

どうやら相手も同じようで、似た反応をしている。

「「……あぁーーー!!!!」」

「貴方は!あの時の天狗!!」

「誰が天狗か!普通の人間じゃ!!」

「普通の人間は屋根の上を飛んだりしません!!」

「なら俺が化け物だとでも言うんかい!!」

「だから天狗です!!」

そんなやり取りを、もう1人の少女は呆けた顔で見ていた。

「……ほぉ、俺を天狗呼ばわりとは失礼な」

「貴方こそ、誰を目の前にして話しているかわかっているのですか!?」

誰って厩戸皇子なんだろ?……ん?厩戸皇子?

………………聖徳太子かっ!!!

「アンタが聖徳太子か?!」

え?聖徳太子って男じゃなかった?あれ?歴史の教科書でみたあの絵は女だった?

いや、髭とか描いてあったよな?

「……この失礼な男、即刻処刑してやりましょうか」

あ、聖徳太子が怒ってる。

「まぁまぁ、まずは落ち着いて」

何処からか現れた女性に聖徳太子が宥められている。

ん?この感じ。仙人か?

「……あら、貴方は驚かないのですね」

「どうせその頭の鑿を使ったんだろ?」

そう言うと青い髪をしたこの女性は驚いた表情をした。

「驚きです、知ったいたのですか?」

「いや、アンタからはこの国では感じない、大陸で言う仙人のような力を感じたし、その鑿からも特別な力を感じる」

すると女性は驚きながらも、嬉しそうに俺を見た。なんだ?変な事言ったか?

「神子、この方はどうやら只者ではないようですよ」

「それはわかってますよ、だって天狗なのですから」

まだ言ってるよ。

「いえいえ、この方は人間ですよ?この方からはまったく、妖気を感じませんし」

「……本当ですか?」

「さっきから言ってるでしょうに」

そうは言ってもまだ疑っているらしく、目つきが変わらない。

 

 

 

「では改めて。私は厩戸皇子。まぁ、豊聡耳神子です」

「どっちで呼べば?」

「……神子です」

「私は霍青娥。仙人ですわ」

「我は物部布都じゃ」

なんとも、この世界の聖徳太子は女だったってか。

俺が作ったせいで本来の歴史と変わったのか?

「で、貴方は本当に何者ですか」

「だから、ただの旅人。神条霞だって」

「……神条霞とな?」

今度は物部布都が反応をしめした。なんだ、アンタも俺を天狗って言うのか?

「いや、そうではなくてな。その名を何処かで聞いたような気がしての」

「気のせいだろ」

俺はそこまで有名になるほど目立ってはいないはず。

……多分。

「まぁ、本題にはいりましょう」

神子はお茶を啜って一息つく。

「貴方にはこの都を守る為に妖退治に行ってもらいます」

「……1人で?」

……おい、全員黙るなよ。

「……ほら、だから言ったじゃないですか」

「いやいや、本来ならもっと沢山の方が集まって、妖退治に行ってもらえる筈だったのですよ」

と、神子と青娥がなにやら言い合っている。布都は未だに頭を抱えているし。

「……まぁ、1人でも良いけど。妖はどれくらいの量なんだ?」

「それが、ハッキリとした数はわからないのです」

「場所は?」

「……それも」

おい、聖徳太子ってアホなのか?

「で、ですが近々妖共の大規模な行動が、布都の占いで出たのですよ!」

「判断基準が占いねぇ……」

まぁ、あながち間違いじゃないんだろう。遠くの山で妖力を微かにだが感じる。

「はぁ、わかった。それじゃその何処にどれくらいのいるかわからない妖共を退治すればいいんだな?」

「……そ、そういう事です」

言葉にすると、なんて曖昧な勅令なんだろうか。

 

 

 

目の前にいる男性は本当に何者なのでしょうか。

冷静に考えてみれば、こちらはなんともあやふやな命令をしているというのに、了承しました。

というよりも、先日の光景が未だに頭から離れません。あの時、確かに天狗の様に現れ、颯爽と去っていったあの姿。不覚にも見とれてしまったというのに。同じ人なのでしょうか。もしかしたら別人?

「どう思いますか?青娥」

私は隣に座っている仙人、霍青娥に聞いてみました。

「なんとも言い辛いですねぇ、私にもあの人の底は計り知れません」

なんと、あの仙人である青娥でもわからないとは。本当に不思議な人です。

「ですが、悪い人ではないようですが?」

「まぁ、それはわかります」

こんなトンデモナイ依頼を引き受けてくれるのですから。

「ん〜。どこであったか……。何かの書物であったような」

青娥とは逆隣の布都は、未だに首を捻っています。そこまでされると、私も気になってしまいます。

 

 

 

 

とりあえず、目的は簡単に達成してしまった。

まさか聖徳太子が女の子になってるとは思わなかったが。

ま、頼まれたことはやりますけどね。

俺は神子にあてがわれた部屋で、沈みゆく夕日を見ながら、明日の計画を考えていた。

 

なんか面倒臭い事になりそうな気がしながら……。




霞「なぁ、神子ってこんなキャラだっけ?」

作「……ほら、タグにもついてるでしょ?『キャラ崩壊』って」

霞「それしとえば何をしても良いってわけじゃねぇぞ?」
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