東方古神録   作:しおさば

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霞「また増えるのか……」

作「読者様は期待しておられる!!」

美「そうなのですか?」

霞「俺に聞くなよ……」


43話/新たなる幼女らしい

どうも、前回どっかのヤンデレ鬼と死闘を繰り広げた創造神、霞です。

 

現在は翌日。とりあえず、俺の腕とか美鈴とか回復させなきゃいけないので、話し合いは次の日にしようとなりました。

 

ん?俺の腕?治しましたよ?

ちょうど神様モードだったので。

人間状態ならば両手を合わせる、という行為が必要になるけれど、神様モードならそれも必要ないのです。まぁ、代わりに身体を治すとか、繊細な作業は集中を必要とするから、戦闘中とか出来ないんだけど。

 

まぁ、閑話休題。

あれからどうなったか。

結論から言うと、紫の封印は無事に成功して姫咲の妖力はかなり減った状態です。まぁ、それでもそこいらの妖怪よりはかなり多いんだけど。

……そう、『妖力は』減ったんです。

なにが問題かって?タイトル見ろよ。

「……どうしてくれるの?この身体」

ちんまい幼女が俺の目の前に座っております。

彼女の名前は鬼ヶ原姫咲。あ、これで『きさき』って読むからね?

紫の封印で妖力と共に、何故か身体もちっちゃくなった様です。お前は何処ぞのバーローだ。

「どうしてこうなったのか、教えてくれない?」

姫咲がめっちゃ睨んでくる。

「どうしても何も、お前を封印する必要があったわけで。その副産物として、身体が縮んでしまったのよ」

「……それで納得しろと?」

ご尤もで。

ただ、俺だってお前と一緒に霊力を半分封印されて、なおかつ神力も結構失ってるからな?

今の俺なら、萃香でもワンパンで倒せるぞ。

「そう。もう戻らないの?」

「……どうだかね。そのへんは紫に聞いてみないと」

かく言う紫と美鈴は姫咲が怖いのか、キッチンの方でコチラをうかがっている。

少なくとも、美鈴はトラウマものだろうな。

「それで?私をどうするつもり?」

「どうって……何が?」

「こうやって封印したんでしょ?殺すの?」

いや、そんな幼女の姿で殺すとか物騒なこと言うなよ。

身長は美鈴より少し小さいくらい、金色の髪が腰まで伸びて、赤い着物を着ている幼女。

「さて、どうするかね。昔なら式にでもして悪さしないように見張っとくんだが」

「……こんな状態じゃ今までみたいな事出来ないわ」

そりゃそうだ。

「その式?ってのにはしないの?」

「したくても今は俺の神力が足りないの」

札を作成しようにも、相手を上回る力がなきゃいけない。神力は言わずもがな足りないし、霊力に至っては逆立ちしようが足元にも及ばない。

「ふーん。なら今の貴方なら私でも殺せる?」

「その時は他の神を呼んでお前を止めるよ」

つーか、日本の太陽神が黙ってないだろうし。ぶっちゃけ今も見られてるんじゃないかってハラハラしてんだから。

「……そ。わかったわ」

「逆にお前はどうしたいんだ」

「私?私は貴方とちゃんと決着をつけたいのよ」

どこまでバトルジャンキーなんだ。

「でも、そうね……。今の貴方は戦う価値もないし」

あ、ちょっと傷つく。

「……貴方が力を取り戻すまで、側にいる事にするわ」

……ん?コイツ、今なんて言った?

「貴方、旅をしてるんでしょ?ならそれに付いて行くって言ったのよ」

「俺に拒否権は?」

「どうぞ?ご自由に」

その返しは余計に怖いな。

まぁ、コイツを見張っていられるという点で見ても、良いのか?

後ろの2人が気になるけど。

「それに日本にも帰るんでしょ?娘達にも会いたいわ」

「あぁ、萃香と勇儀か」

あの2人もなかなかのジャンキーだったからなぁ。親は子に似るってか?

「……まぁ、それでいいか」

「なら決まりね。これから宜しく」

最後の宜しくは後ろの2人に言ったらしい。背後で『ひぃっ』て声が聞こえた。

……はぁ、やっぱり面倒臭いことになった。

 

 

 

とりあえず、アイツには報告しなきゃダメかな、と思い。天気の良い日に空を見上げる。

雲一つない青空の元、覚悟を決める。どうして娘に会うのに覚悟が必要なんだ……。

「あ〜まて〜らす〜!!」

「はい、お呼びですか?」

だから呼んでから来るのが早いんだよ。ずっと背後に居たんじゃないかって思うぞ。

「あれ?父上様?どうされたんですか?」

俺から霊力と神力がなくなっていることに気がついたようだ。

「……何があったのです?」

「いや、とりあえず落ち着いて話を聞きなさい」

あからさまに機嫌が悪くなる天照。だこらお前はどんだけファザコンなんだ。

俺は天照に、大体の事情を説明する。後ろでは紫と美鈴が天照に怯え、姫咲は我関せずといった風にソッポを向いていた。

「つまり、あの妖怪のせいで父上様は力を失ったと?」

「まぁ……簡単に言えばそうなんだが」

「わかりました父上様。直ぐに神軍を全て呼び出し、その者に生まれてきたことを後悔させてやります」

やめて!そんなことしたらコイツは喜んじゃうから!!

「あら、面白そうね」

「……その減らず口、2度と叩けなくさせてやります」

姫咲は姫咲で楽しそうにするし、天照は光を失った目で睨んでるし。俺は胃が痛いし。胃薬でも創ろうかな。

「落ち着け天照。コイツは俺が見張っておくから。だからこの事を龍神に伝えて欲しいんだ」

「母上様にですか?」

「そー。なにかあった場合、アイツを頼る事になるかもだろ」

そう言うと、天照は落ち込む。まぁ、天照1人では姫咲に勝てないってのがわかっているんだろう。

そうなると、俺の次は龍神だ。アイツならばこの星を壊さずに姫咲を止められるんじゃないか?

……つーか、今思ったが、俺が父で龍神が母なのか?

いつの間に俺はアイツと夫婦になったんだ。

「まぁ、そういう事だから。宜しく頼むよ」

「……父上様がそう言うならば、仕方ないですね」

そう言って俺の腰に抱きつく天照。暑苦しいから離れろ。

「何をしているのかな?天照」

「父上様エネルギーを充電しております」

なにその効率悪そうなエネルギー。

「大体2時間程で無くなってしまいますが」

「んなもの永久に枯渇してしまえ」

 

 

 

こうして、旅の仲間がまた1人、増えたのでした。

ほんと、驚異の幼女率だよ……。




霞「……」

紫「……」

美「……」

姫「なにか言いなさいよ」

霞「とりあえず作者、姫咲は幼女にするつもりなかったろ?」

作「なぜバレた?!」

霞「このロリコンがっ!!」



作「ってなわけで、今回でこの章は終わり!」

霞「次は……あの姫が出るのか」

姫「私?」

霞「いや、違うから」


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