東方古神録   作:しおさば

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作「はい、どうも!最近は中国版艦これに、なんだかんだハマっているしおさばです!!」

霞「別に何にハマろうとも構わないが、コッチを疎かにするなよ?」

作「善処します!!」

霞「確約しろ」


72話/3の二乗と居眠り門番

忘れ去られたもの達が集まる最後の楽園。幻想郷。

何年か前に、賢者と呼ばれる妖怪の手によって結界が貼られ、ココには外の世界で忘れられた物や者しか入ることが出来なくなった。

その結界の管理も任されているのが私、博麗の巫女である博麗霊夢。

巫女の仕事としては、結界の管理もそうだけど、どちらかといえば幻想郷内で起こる、異変と呼ばれる事件の解決が主だと思う。

今回も、突然現れた紅い霧によって、昼間だというのに日光が刺さない、薄暗い空を飛んでいた。

まったく、面倒な事をしてくれたものね。

「そんなボヤくなよ霊夢。老けるぜ?」

「うるさいわね」

隣を飛ぶのは友人と言って良いのか判断に困る知人その1、霧雨魔理沙。彼女はよく自己紹介の際に『普通の魔法使い』と言っているが、魔法使いの時点で普通じゃないし。普通じゃない魔法使いとはどんなものなのか、よく分からない。

まぁ、普通と名乗るだけはあって、服装は何処からどう見ても魔女、魔法使いのそれだ。寧ろ、あからさますぎてコスプレ感が否めない。

「いやいや、それを言ったらお前の巫女服だって変だぜ?なんで脇が開いてるんだよ」

「知らないわよ。あのスキマ妖怪に渡されたのがこれなんだもの」

初めて巫女服を渡された時、私も疑問に思った。当然訊いてみたが、答えは『代々脇を開けていたの』だそうだ。今では慣れてしまって、違和感を覚えないけれど。周りから見たらやっぱり変なのだろうか。

 

「さて、どうする?」

霧の発生源であろう紅く染められた館まであと少しというところ、霧の湖と呼ばれる場所で私たちは足止めをくらった。

「アンタに任せるわ」

「おいおい、私だってアイツの相手は嫌だぜ」

本来の白い霧と異変の紅い霧が混じった、なんとも目に優しくない状況で。私たちはどうするかの話し合い(擦り付けあい)を行う。だって目の前にいるのは……。

「アタイったらサイキョーねっ!!」

1人(?)の妖精(バカ)なのだから。勝っても負けても面倒臭いことこの上ない。

「この湖はアタイのナバワリなんだから!通りたかったらツーコーリョーを払いな!!」

「縄張りでしょ……」

「やっぱりバカだぜ……」

妖精と言えば、幼稚なイタズラが大好きで、ことある事に突っかかって来るような生き物だけど、このチルノは群を抜いている。なまじ妖精の中では力がある方な為に、手に負えない。

「私、先に行ってるわね」

「あ、おいコラ霊夢!!」

私はチルノの相手を魔理沙に任せて先を急ぐ。なんとか今日中にこの異変を解決したいのだから。

大丈夫、魔理沙ならきっと直ぐに追いついてくるはず。私はそう信じてる。

 

 

 

湖を抜けると、霧の中から紅い建物が見えてきた。どうやらこれが件の館だろう。壁から屋根に至るまで、全てが紅い。この館を作ったやつは相当趣味が悪いか、美的センスがアレか。そのどっちかだと思う。

門の前に降り立つと、1人の女性が立っていた。緑の服に身を包んだ長身の女性。確か、チャイナ服とか言ったかしら。赤い髪の毛が長く、一見すれば美人と言われる部類だろう。ただし、起きていれば、の話だ。

「門の前に立ってるって事は、門番よね?なんで寝てんのよ」

女性は器用にも門柱に寄りかかりながら、目を閉じていた。最初は瞑想でもしているのかと思ったけど、鼻から大きな提灯を膨らませているのを見れば、明らかに寝ているのだろう。

「むにゃ……ダメですよ師匠……」

よくわからない寝言も呟いてるし。

多分だけど、その師匠ってのも『ダメなのはお前だ』と言うと思うわよ。

「……ちょっと、アンタ起きなさいよ」

私はとりあえず起こすことにした。よく見れば館の中心から霧が発生しているようだし、この異変の犯人はこの館の関係者で間違いないだろう。ならば、さっさと首謀者をコテンパンにのして、帰りたいのだが。

「……んぁ?」

「起きた?」

「アレ?咲夜さん?ちっちゃくなりました?」

「……寝惚けてんのね。私はその、咲夜?ってのじゃないわよ」

普通、門番が寝てるなんて有り得るのかしら。こんなんじゃ『どうぞ自由に入ってください』と言っているようなものじゃない。

「……えーと。何方ですか?」

「私は博麗霊夢。博麗の巫女よ。この霧を出してるヤツに用があるんだけど」

空を指さす。先程よりもよりその濃さを増している霧は、すっかり空を覆っていた。

「……あぁ、当代の巫女さんでしたか。これはこれはどうも」

私の姿をジロジロと眺めると、納得いったのか1人で頷いている。この女性からは妖気を感じるから、恐らく妖怪なのだろう。ならば私を『当代』と言ったのも分かるが、その口振りからして先代の巫女を知っているのかしら。

「ワタクシ、紅魔館の門番を務めます紅美鈴と申します。ホン・メイリンですよ?ミスズではありませんからね?」

「知らないわよ。んで?この霧を出してるヤツに会わせて貰えるのかしら?」

妙な所にこだわるわね。だいたい、口頭で言われても漢字なんかわからないんだから、違いなんて知らないわよ。

「本日はお嬢様より、何者も通すなと仰せつかっておりますので、お引き取り下さい」

そう言った美鈴は、礼儀正しくお辞儀をするが、その身から溢れるのはあからさまな殺気。

「あらそう。ならしょうがないわね、無理矢理通らせて貰うわ」

「そうですか。それはしょうがないですね」

ニコやかな顔なのに、身震いしてしまいそうな程の威圧感を感じる。門番でコレならば、館の主となると一体いかほどなのだろうか。早くも面倒くささに溜息を漏らしてしまう。

「確か、巫女は食べてもいい人類だと言い伝えが……」

「言い伝えるな!!」




美「私、久しぶりの登場!!」

霞「なんだろう。原作よりも強そうな雰囲気出てないか?」

作「大丈夫、だって美鈴ですよ?」

美「なにその扱い!!」



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