インフィニット・フレームアームズ~俺アームズでブンドド~   作:たちゅや

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ISとFAって相性いいと思うんです。
実際、これでSS書いてる人いますもんね。



本編
一話


 とある玩具メーカーがあった。

 彼はそこから出ているプラモデルを好んで購入していた。

 

『フレームアームズ』

 

 フレームアーキテクトという素体に装甲と武装を付けていく形で作られるプラモデルだ。

品種も多く、ヒロイックな物から可変機といった物もある。作る際には多少、関節の軸を太らせる等、手を加えてあげないといけないこともあるが、基本的には組み立ては容易で、プラモデル初心者から楽しむことのできるシリーズだ。

 今日も彼はお気に入りのFA(フレームアームズ)を組み立て、自分好みにカスタマイズしていた。

 

「……完成した。俺だけのFA」

 

 机の上には赤と白に、黄色が差し色として塗装された二体の機体が立っていた。

 一体はヒロイックな機体で、増加装甲をつけ赤い刀身の大剣を担いでいた。

 隣に立つ機体は鳥形に変形する可変機で、翼からは二門のバズーカがその姿を見せており、両の腰には刀のような武器が取り付けられてあった。

 

 製作期間にして、半年をかけた機体の完成に思わず顔がほころびる。

 しばらく鑑賞にふけり、椅子から立ち上がる。

 

「次は、お前だな」

 

 彼の目の前にはさっきまで組んでいたFAをそのまま大きくしたものが鎮座していた。

 

「インフィニット・ストラトスでFAを再現する。よくもまぁ、こんな計画にこの会社も賛同してくれたもんだ」

 

 そう、彼が見ていたのはISだったのだ。

 

 突如、世界に登場したIS。宇宙空間での活動を行うために作られたパワードスーツ。実際はその力を兵器として扱われるようになり残念だが、現存する兵器を超える力を持っていたのだから致し方無いのかも知れない。

ただ、女性にしか扱うことができないのが唯一の欠点ではあった。

 それによって女尊男卑の傾向が強くなっていったのだが、その話は置いておこう。

 

 ともかく、今、彼はFAが好きすぎるあまり、ISで再現してしまったのだ。

 

 YSX-24 バーゼラルド。

 

 彼が最も好むFA。これをISとして再現した。

 世代的には第三世代モデル。日本の一企業であるブキヤが出資をし、完成させた。

 完成、と言ったが正確には違う。

 まだ、火を入れていないのだ。

 

 なんせ、ISは女性にしか扱えないのだ。

 

 だから、どれだけFAを再現したくて頑張っても男の自分では扱うことができない。

 これからはせいぜい機体を修理、改修くらいしかしてあげれないのだ。

 自然と手に力が入る。

 悔しいな。せっかく作った機体を、自分で操縦できないなんて。なんて焦らしプレイなんだ。

 ポンッとバーゼラルドに右手を置いた。バーゼラルドの完成にまであった様々な事が思い出された。

 かなり強引な手段で貴重なISコアを日本政府から入手し、出資をしてくれる会社まで見つけ、優秀なスタッフに囲まれながらの製作は非常に楽しかった。

 

「……どうして、お前は男には反応してくれないんだろうか」

 

 思わず口からこぼれていた。

 この世界の男性が誰でも思うことを、こんなに強く思うことはなかった。

 

 あぁ、どうしてなんだろうか。

 あぁ、どうしてこの機体を駆るのが自分ではないのか。

 

 きっと今の自分は嫌な顔をしているのだろう。心を落ち着かせるために目を閉じた。

 

 だから、気づけなかった。ほんの些細な現象に気づけなかったのだ。

 バーゼラルドの瞳に光が宿ったことに。

 ISのコアには意思があると言われている。実証されたわけではないが、生みの親がそう言っていたらしい。

 そして、バーゼラルドに使われたコアに確かに意思はあった。

 生まれてからこの瞬間まで彼を見ていた。

 ひたむきに夢を再現する彼を見ていた。

 彼なら良いか、と思った。白も操縦者として男を選んだのだ。だったら、自分も良いだろう、と。

 そう思ったから応えたのだ。彼に。

 

 自分を作ってくれた彼、秋野 龍也に。

 

 龍也はバーゼラルドに触れている右手に熱を感じた。

 何だ?と疑問に思ったときには、全てが終わっていた。

 

 頭に流れ込んでくる膨大な情報量。あまりの情報量に酔いそうになるが、すぐに落ち着く。

 どうしてか分らないが、彼はひとまず歓喜した。

 だって、望んだことが現実になったのだから。

 

「コイツが応えてくれたとしか思えないな……。ありがとう――これから頼むぞ相棒(バーゼラルド)

 

 かくして世界で二番目の男性操縦者はまた日本から誕生したのだった。

 

 

 二ヵ月。

 

 これは龍也が二番目の男性操縦者として発表され、IS学園入学までの間の時間だ。

 

 毎日毎日、マスコミの取材をくぐり抜け、出資してくれた企業――ブキヤのテストパイロットとしてバーゼラルドの稼働とテストをこなし、勉学の方もこなすというハードスケジュールにさらされ、あっと言う間に過ぎ去った。

 

 そして、今日。

 彼はIS学園にいた。久しぶりの学校生活の始まりであった。

 

 

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