インフィニット・フレームアームズ~俺アームズでブンドド~   作:たちゅや

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二十二話

 篠ノ之束はモニターの前で唸っていた。

 自身がこしらえた二体のIS。一体はゴーレムと名付け、一夏の成長を促すためにぶつけるつもりでいた。

 もう一体はブキヤから抜き取ったデータから、FAを調べ改良したヴァイスハイト。コアも二個使う特別仕様で龍也を拉致する為に送り出したが、あっけなく撃墜されてしまった。

 しかも、圧倒的な火力で、だ。

 

 リアルタイムで見ていたが、最初の一撃。

 

「シールドエネルギー含め機体を動かすためのエネルギー、しかも一体分丸々をライフルにチャージし放つ……か。無茶苦茶だねぇ。撃った後、砲身は使い物にならなくなってるじゃない」

 

 でも、まさかあの一撃でゴーレムがやられるとは思わなかったな~。おかげで、いっくんには何もできなかったし。

 

「ヴァイスハイトだっけ。あれは耐えたわけだから、今後はFAを参考にしようかな」

 

 装甲材に使ったのはゴーレムと同じだったが、コアを二個使ったことが幸いした。共振し、相乗効果が生まれバリア強度が上がったのだ。これは想定していた内容ではなかったので、思いもしない誤算だった。

 

「コアを二個使うことで相乗効果が生まれるのは分ったのは大きいけど、コアの製造は面倒だしな~」

 

 椅子に座りながら伸びをし、次の攻撃を見直した。

 フレームアームズを調べていた際に、武装についても幾つか調べた。その中で興味を惹かれたのが『ベリルウェポン』と呼ばれるものだった。

 さすがに全く同一のものを再現する事はできなかったが、それでも既存の武装よりも強力な武器に仕上がったはずだった。

 それすらも、彼とバーゼラルドには届くことがなかった。

 

「コイツ……ちーちゃん並みに動くなぁ」

 

 続けてバーゼラルドが巨大な腕を用いてのラッシュ。

 

「えーと、インパクトナックルだっけか。ただの腕パーツだと思ったけど、おもしろいなー」

 

 さらにハンドパーツを替えてのパイルバンカー。叩きつけ、爆発する仕様に彼女は興奮していた。

 

「ホント、容赦がないねぇ」

 

 喜々とした表情で一部始終を見終えた彼女は、改めて思った。

 

「欲しいなぁ……」

 

 彼とその愛機を。

 

 圧倒的な力を手にすれば、自身の目的を叶える手段になるやもしれないから。

 

 そんな彼女を眺める存在がいた。

 あの束に存在を気付かせずに、周囲の空気に完全に溶け込み観察するかのように、彼女の様子を見ているだけ。

 

 やはり、束博士は彼を欲するようになるか。いやー彼も面倒な存在に目を付けられましたね。

 

 しばらくの間、それは彼女を見た後に忽然と姿を消した。

 

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