インフィニット・フレームアームズ~俺アームズでブンドド~   作:たちゅや

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今回も短くサクッと読めるよ!

5/21 23:18 修正じゃー!

てへ☆(*'ω'*)


三十二話

 五月最終日。

 更識楯無こと刀奈は生徒会室のデスクで苛立ちを隠せずにいた。

 幸い、誰も部屋に入れておらず近づけてすらいなかった為、一人だったのが良かった。

 PCのディスプレイに映るメールの文面を見るだけで、苛立ちは増すばかりだ。

 

 こんな時期に転校生が二人も来るって何よ。しかも、片方はもの凄い爆弾を背負って来てるじゃない ‼

 

 シャルル・デュノア 性別:男

 

 添付されてある写真を見る限り、どう見ても女性にしか見えないのだ。

 また、デュノア社が提示するプロフィールは嘘の塊でしか無い。

 学園を護る立場にある者としては、こんな爆弾を抱えたくはないのだが既に決定されている事項なので最善を尽くすしかない。

だが、彼女には別の不安もあるのだ。

 

 学園に秋野龍也がいないのだ。

 彼はあれから一度だけ帰ってきて、彼女と食事を取った後に仕事でしばらく戻ってこれないとの旨を伝え出て行ったきりなのだ。

 かれこれ二週間近くはもう顔も声も聞いていない。何度か電話もかけているが、端末の電源を落としているのか、連絡がつかない状態だ。

 龍也と一緒になってから、何度かこういう事はあったがタイミングが悪すぎる。

 そんな彼女の前にティーカップが置かれる。

 

「……お嬢様、そんな顔では龍也様が帰ってこられた時に心配をおかけするだけですよ」

 

 いつの間にか布仏虚がおり、いつものように紅茶を淹れてくれていたようだ。

 

「そうね……ありがと……」

 

 淹れてくれた紅茶を飲み気持ちを落ち着かせる。

 

「……ありがとう。虚ちゃん」

 

「いえ、いつものようでなければ、龍也様が帰ってきたときに心配されますので。ところで、お嬢様。それとは別件で政府からこんなモノが」

 

 彼女が差し出したのは一枚の写真だった。

 写真の風景は至って殺風景。高度の高い所から撮影しており、一面は荒野で中心には大きなクレーターができている。

 

「……これは、人工的なものよね」

 

「そのクレーターの右端の方を見てください」

 

 彼女に言われそこをよく見ると、何かがいるのだ。

 

「何これ ?」

 

「こちらが拡大写真になります」

 

 拡大されたのを見ると、彼女は再び頭痛に襲われるのであった。

 そこにいるのはISのようであった。白い鎧に紫の宝飾をあしらった様な全身装甲に、巨大な翼のような物を背負っている。

 荒い画像なので細部までは判らないが、両手で抱えて持つような銃器を携えているのが見えた。

 

「どこの国の新型 ?」

 

「それが特定できてないようです。しかも、この写真の場所は……」

 

 虚が淡々と説明をする。

写真は某国某地方。そこには違法な研究をしている施設があったようだ。研究内容は主に遺伝子操作をした超人を作るための研究を中心に、人体実験等が行われていた。

 それを更地にしたのが映っているIS、たった一機らしい。

 

 日本政府はとある情報筋からこれを入手し、暗部組織に調べさせてみると同じような事が世界的に起こっていることが分かったのだ。

 共通する事項が、違法な研究をしている施設が跡形もなく消されている、という事だ。

 

「へぇ~それで私達にもこの件を調べろって事なのかしら ?」

 

 久しぶりに暗部としての仕事か、と思うと腕が鳴る。

 

「仰る通りです。ただ、この件に龍也様が関わっている可能性があるらしいのです」

 

「龍也が ?」

 

 どういうこと ? 龍也は仕事って言っていたから、てっきり政府依頼かと思っていたのに。違うっていうなら、一体何をやっているの ?

 

「……龍也と連絡が取れたらお仕置きが必要なのかもね」

 

 

 

 

 六月一日。

 朝のHR前の一年一組では龍也がいない事以外は至って普通の日常を過ごしていた。

 彼の事は企業の依頼でしばらく休む、という事になっている。

 最初はいない事の違和感があったが、ようやく慣れてきた所だ。だが、やはりいないのは色々困るのである、特に一夏にとっては。

 

「ハァ……早く龍也、戻ってきてくれないかな。男一人って辛いぜ……」

 

 そう、やっぱり男一人って色々辛いのだ。

 自分の周囲にいる女性陣達はまだいいのだが、他クラスや上級生の女生徒からは未だに好奇の眼で見られるのだ。

 男二人なら耐えれる、と思っていたが一人になると途端に弱気になっているのだ。

 

「一夏、朝からだらしないぞ」

 

「そうは言ってもな、箒さん。これは男にしか分らない気持ちだからな」

 

 ぐったりしている一夏を見ながら箒は、これはダメだな、と諦め龍也が早く戻ってくることを祈るばかりであった。

 

「おはようございます、朝のHRを始めますよ~」

 

 そんな折に山田教諭と織斑教諭が教室に入ってきた。

 

「さぁ、HRを始める前に皆さんに新しいお友達を紹介しますね」

 

「……二人とも入って来い」

 

 織斑教諭の呼びかけで二人の生徒が入ってくる。

 一人は銀髪に小柄な少女、もう一人は、男子生徒の服を着た金髪の“男”だった。

 それを認識、理解した後にクラス中が沸き立つのであった。

 




 男の転入生に沸き立つ彼女達。
 三人目の登場に一夏も喜びを示す。だが、もう一人の転入生のとある行動が彼を悩まさせる。

 一方、フランスでは飛鳥達がとんでもない事態になっていた。





 さてさて、次回の話の前半は転入生のお話し、後半はフランスにいる飛鳥とリロイさんのお話しで一つ。
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