インフィニット・フレームアームズ~俺アームズでブンドド~   作:たちゅや

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二週間ぶりっ!
本編どうぞ!


三十五話

 山田真耶。

 かつては国家代表を目指し、代表候補生まで昇りつめた事がある。最終的には、代表候補生止まりではあったが、彼女の持つ銃撃スキルは一目置かれるほどだ。

 彼女自身はブキヤが販売しているアサルトライフルやスナイパーライフルを好み、カスタマイズして使用している。

 今回のラファール・リヴァイブはブキヤから学園側にテスト依頼があり使っているものだ。

 コンセプトはエクステンドアームズ(いわゆる強化パーツ)をFA型IS以外にも使えるようにする、という事らしい。

 それで、彼女のラファールに取り付けられたのは、肩部に小型の補助エネルギーパックと組み合わせたM.S.G.エネルギーシールドを内蔵させ、防御力の強化を。

 脚部には小型のエクステンドブースターを着ける事で機動性と加速性の向上を狙っている。

 

 武装はブキヤから提供された武器で、龍也らもテストに使ったセレクターライフルだ。

 他にも試作武器を幾つか渡されている。

 

 さて、そんな彼女と代表候補生二人が、空で模擬戦を開始するのだが結果は……。

 

「動きが早いわっ、セシリアっ ! ビットで牽制できない ⁉」

 

 鈴が双天牙月を構え、接近戦を挑もうとするが高速で移動する真耶に追いつけないでいた。また、彼女はアサルトライフルで弾幕を張り、彼女らを寄せ付けないでいた。

 セシリアもティアーズによる連携で足を止めようとするが、ティアーズの攻撃を相殺するかのようにセレクターライフルのレーザーーショットを正確にぶつけて来られていた。

 

「正直、キツイですわ ! あんな見事に相殺されてはっ。どうにか虚をつければですが……」

 

 苦虫を噛み潰したような顔で鈴に答えるセシリア。

 鈴も衝撃砲に強弱をつけて放ち、ティアーズへの攻撃を邪魔しようとするが、そんな事は真耶にはお見通しで器用に速度差をつけた動きで回避し続ける。

 

「お二人ともさすがは代表候補生ですね。でも、まだまだですっ !」

 

 真耶も普段は見せない真剣な表情を見せており、地上で見ている生徒達は驚き魅入っていた。

 

「良い具合に模擬戦も熱が入っているな。デュノア、山田先生が使っているISの解説はできるか ?」

 

「え ? は、はい。では、山田先生が使っているラファール・リヴァイブはデュノア社が開発した第二世代型のISです。そのスペックは初期第三世代に劣らないものがあります。安定した性能と高い汎用性、豊富な後付武装が特徴ですが、カスタマイズされていますね」

 

 等と、シャルルは解説を続けようとするが、決着が付いた。

 

 そろそろ、決めにしましょうっ !

 

 真耶は手持ち武器の弾幕で二人を誘導し、グレネードを投げる。

 投擲されたグレネードは二人の目の前で爆破する。が、それはスモークグレネードだった。

 

「スモークグレネード ⁉ 鈴さんっ !」

 

 手っ取り早く煙に対応するのに、鈴はセシリアの声と同時に衝撃砲を撃ちこみ、煙幕を晴らした。

 

「げっ ⁉」

 

 だが、煙の先にいたのは巨大な銃器を両手で構えた真耶だった。既にチャージは完了しており、銃口からはエネルギーの塊が発射を待ち望んでいた。

 

「これでっ !」

 

 弾かれるトリガー。

 放たれるエネルギーの奔流に二人は成す術も無く飲み込まれ、地に伏すのだった。

 

「くぅ~アレ、リボルビングバスターキャノンよね ? あんなビームみたいなのが出る仕様じゃなかったわよね ⁉」

 

「ええ、わたくしが使わせてもらったのは弾丸でしたし……。あのような仕様になってるなんて……」

 

 攻撃の衝撃による痛みに耐えながら、鈴とセシリアはISを解除し、真耶を見る。

 彼女も地上に降りたち、ISを解除して近づいてきた。

 

「お二人とも良い動きでしたよ」

 

「ありがとうございます。で、山田先生。最後に使った武装はリボルビングバスターキャノンだったわよね ?」

 

「あぁ、それでしたら、リボルビングバスターキャノンを改造した物みたいですよ。何でも弾丸の代わりにエネルギーパックを装填した、ビームキャノンのテストだそうです」

 

「……威力は凄いですけど、ブキヤは魔改造がお好きですね……」

 

 あの会社はやっぱりおかしい、と思う彼女らであった。

 

 それはともかくとして、教員の実力とブキヤの武装はおかしい、という認識が生徒達に植えつけられる。

 

「よし、これで教員の実力も分かったことだ。分別の着いた態度で接するように。では、訓練用の打鉄とラファールを使い訓練を行う。専用機持ちを班長とし、各グループになって行え、それでは、開始っ !」

 

 専用機持ちは龍也と一夏にシャルル、セシリアに鈴、ラウラの六名。各グループ八人か七人のグループが出来るはずだった。

 が、千冬の号令と共に一組と二組の生徒が一夏にシャルルに集まるのだった。

 多少、龍也の元にも集まるが多くは無い。

 

 うん、俺よりもあの二人の方がイケメンだからね、うん。分ってる。グスッ。

 

 心の涙を流す龍也であった。いいもん、俺には刀奈がいるしっ。

 だが、そんな現状を千冬が許すはずもなく、すぐさま怒号が飛ぶ。

 

「この馬鹿共がっ ! 出席番号順に分かれろっ!」

 

 さすがは千冬さん。

 その一声で先ほどまで集まっていた生徒が規律正しく、出席番号順に分かれていくのであった。

 できるなら、最初からそうしておいて貰える方が龍也的には、内面のダメージが少なく済んだのだが。

 

「……できるじゃないか。最初からそうしろ」

 

 そうして、出席番号順に各グループに分かれISを用いての訓練が始まった。

 

 

 

 

 さて、場面は変わってフランスでは、リロイの駆るカトラスが屋敷前のラファール・リヴァイブを相手にし、その隙に飛鳥が内部に侵入していた。

 

「おいおい、弱すぎるぞっ !」

 

 リロイは飛び道具を一切使わず、カトラスの左腕のディフェンスローターと脚部に着いているベリルダガーのみでラファール・リヴァイブ二体をいなしていく。

 

「ど、どうして当たらないのよっ ‼」

 

「アンタ、もっとちゃんと狙ってよっ ‼」

 

 二人のパイロットは無我夢中でアサルトライフルを撃つが、左腕のディフェンスローターで銃弾を防ぎ、ブースターによる加速で一気に近づき連続蹴りでラファール・リヴァイブのSEを削っていく。

 

「キャアアァッ ‼ こ、こいつ強すぎるわよっ」

 

「動きが速すぎるのよっ。あの姿も、ブキヤのバーゼラルドによく似ているわ !」

 

 ご名答。バーゼラルドの派生のカトラスだからな。ま、元よりISと武神では戦力に差がありすぎるんだがな。それでなくとも、こいつらは実戦経験の無いひよっ子達。弱すぎるっ。

 

「さっさと倒して飛鳥の様子を見に行くか !」

 

 リロイはディフェンスローターを分解しベリルダガーにし、両の手に持ちエネルギーを収束する。

 脚部のベリルダガーも同様に収束させていた。

 緑色に輝くベリルダガーに恐怖を感じるラファール・リヴァイブのパイロット達。だが、所詮はダガーと高を括ってしまった。

 それは悪手だ。

 このベリルダガーは見た目以上に攻撃範囲が広いのだ。舐めてかかると切り裂かれてしまう。

 リロイはカトラスのブースターを吹かし、ISでいう瞬時加速以上の速度を引き出す。

 ダガーを逆手に持ち、一気に二人の間を駆け抜ける。

 その刹那、数秒で充分だった。

 

「コンビネーション・アサルト」

 

 斬撃の乱舞をお見舞いするリロイの得意技だ。

 乱舞を受けた二人はSEと共に意識も刈り取られ倒れ込んだ。

 

「……悪いが、拘束させておいてもらうぞ」

 

 リロイはラファールのパイロットを縄で縛りあげ、放置し屋敷内に先行している飛鳥を追った。

 

 屋敷内では飛鳥が地下への道を発見し、進んでいた。

 地下は広めに作られており、幾つかの部屋があるようだった。照明は生きているが、隅々まで照らしてはくれていない。

 飛鳥は手に懐中電灯と愛用のハンドガンを持ち、見えない所を照らしながら各部屋を慎重に調べていく。

 

 ……ワインの貯蔵庫が幾つか。ビリヤード台から娯楽設備ねぇ。この屋敷は趣味の為の物のようね。

 でも、屋敷の外はIS二機だけで、中は監視すらいないなんて……どうなってるのかしら。

 

 油断はできないわね、と気持ちを引き締めながら進んでいく。

 そして、最後の部屋を確認する為に扉を開けた。

 そこにいたのは一組の男女だった。

 

「デュノア夫妻…… ?」

 

 背中合わせで縛られていたが、確かにデュノア夫妻であった。

 

 

 




難産でした。
シャルロット・ラウラの話編のゴールは決まっているけど、
そこまでのルートが定まらなく、構想力不足に悩まされます。

今回の話も先の展開によっては修正が入る予定。
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