インフィニット・フレームアームズ~俺アームズでブンドド~   作:たちゅや

39 / 57
シンフォギアの水着イベ、爆死したと思ったら、
単発で翼さんとマリアさんを引く。
無課金でも、うちに来てくれて良かったぜ……

おかげで執筆は進まなかったけどな!!


三十八話

 龍也は模擬戦を終えた二人に近づき、改善点を述べる。一夏とセシリアは言われる事を、自分の言葉で言い直し消化していく。

 その後ろではシャルルが着いて来ており、彼も感想を述べていた。

 彼が言う事も分りやすく的確な為、一夏はたいそう喜んでいた。

 龍也も自分が言いたい事でも、巧く伝えるのが難しいと思っていた面もあったので、助かっていた。

 

「さて、一夏。当面のお前の課題は ?」

 

「“射撃武器”を理解する事、だな」

 

 そうだ、と龍也は告げる。続けて、シャルルが尋ねる。

 

「白式って後付武装が無いんだよね ?」

 

「あぁ、欠陥機らしい」

 

 残念な事に白式は単一能力発現の為か、後付武装のスペースは無い。が、最初から単一能力、しかも“零落白夜”という、ある意味で最強の能力を持っているのは強みではある。

 その点をシャルルは異常事態、前例がない事だよ、と述べていた。

 

「実際に射撃武器を使ってみれば、よく分かると思うんだけど撃ってみる ?」

 

 シャルルはラファールの腕を展開し、ハンドガンを準備し一夏に差し出す。

 

「お、いいのか ? じゃあ、撃たせてもらおうか。龍也、的を出せるか ?」

 

 以前、ブキヤに行った時に射撃武器を使わせてもらうハズだったのだが、女性陣からの模擬戦のせいで使う機会に恵まれなかったのだ。なので、これは良いチャンスだ、と思ったのだ。

 

「……よし、出したぞ」

 

 訓練をしているのは自分達だけではない為、彼は周辺を確認してから端末を操作し適当な的を出した。

 そこからはシャルルがハンドガンの構え方等、細かい点を一夏に説明し始めた。

 

 さて、アイツの事は彼に任すとして俺は――。

 

「セシリア」

 

 考え込んでいた彼女だが、呼ばれて龍也を視る。

 

「なんでしょうか ?」

 

「セシリアも強くなっている。でも、ここからより強くなろうと思うなら、自分の長所をもっと伸ばすしかないと思うんだ」

 

 言うは易し、と思う彼女ではあるが、反論する前に彼が言葉を紡ぐ。

 

「そこで提案なんだが、セシリアのBT適性が高い点を考慮して、こんな武装があるんだが使ってみる気は無いか ?」

 

 龍也は端末に“それ”を映し出し見せる。

 映るのは四枚羽に鳥の頭、下部にはライフルのような物を接続してあるのが見れる。

 

 サポートユニットのようなものでしょうか。ですが、龍也さんはBT適性とおっしゃっていましたし……。もしや……。

 

「あの龍也さん。これってBT兵器なんですの ?」

 

「その通り。ヘヴィウェポンユニット・キラービークだ。武装はビームライフルのみだが、この武装は変更可能だ。どうだろう ?」

 

「お誘いは嬉しいんですが、果たして使いこなせるかどうかが」

 

 確かに彼女のBT適性は高い。ただ高いだけではない練度もそれなりだ。

 龍也もそれを踏まえて勧めたのだ。

 

「今のセシリアなら二基まで追加しても大丈夫だ。まぁ、ものは試しさ。週末、学園に持ってきてくれるから試用してみてくれ」

 

 そこまで言われれば、彼女もやってみようという気になり、

 

「わかりましたわ。本国にも話しておきますわ」

 

「ああ、俺からもイギリス政府には話をしておくよ」

 

 話を終えると、龍也は箒や鈴にも近づき彼女らがしていた訓練内容について話をしに行く。

 しかし、剥き出しの殺気を感じ取り、足を止めて警戒をする。

 

 ……ラウラ、か。

 

 遠くでドイツの第三世代型IS――シュヴァルツェア・レーゲンにブキヤが提供したフリースタイルバズーカーを左肩に装備したカスタム機を展開した彼女を見つけた。

 彼女の視線は一夏に向けられており、右肩のレールカノン及び左肩のバズーカは既に攻撃態勢を取っている。

 

 あの馬鹿が。周囲の生徒の安全も顧みずに攻撃をしようとするなんて――軍人の考える事じゃないだろ。

 

 既に周囲の生徒達はラウラの異様な雰囲気にやられており、距離を取っていたのが幸いだった。

 龍也はバーゼラルドを展開し、彼女の動きに合わせられるようにする。

彼の愛機はエクステンドアームズ01と呼ばれるカスタムパーツを装着しており、高機動格闘戦を強化した機体へと調整されており、ゼルフィカールほどではないが、より高速での戦闘ができる仕様へとチューニングされていた。

 

 そして、ラウラがレールカノンを一夏に向けて撃ったのは彼が展開を終えたと同時であった。

 ちぃっ、と舌打ちをし、龍也は瞬時加速で一夏の前に立ち、迫る実弾を腰にマウントされているスラッシュエッジを抜剣して叩き斬る。弾は爆発するが一応、訓練用の物だったのか白煙をみせるのみであった。

 目の前で突然起こる出来事に一夏は驚くが、隣にいたシャルルはISを展開しておりシールドを構えていた。

ラウラは自身の攻撃を止めた龍也に対して、明らかな敵意を抱いた。

 

「龍也、なぜ止めるっ !」

 

「一夏に対して何を思うのかは自由だが、こんな所でいきなり戦闘を仕掛けるな、馬鹿者がッ ! 次に同じ事をするなら二度と戦場に立てない体にするぞっ ‼」

 

 龍也が今までIS学園の生徒に言った事のないような怒気と内容に彼を知る者達は混乱する。

 言われたラウラもこの世の絶望かの様に真っ青な顔でガタガタと震えていた。まるで、彼女が敬愛する織斑千冬に言われたかのように。

 

「これは脅しじゃないぞ。“大きな力を持つ者”が力を正しく用いれないなら、俺はそれを奪い潰すぞ」

 

 大きな力を持つ者は、正しく行使しなければならない。

 彼は常々そう考えているし、そうしているつもりだ。以前、ラウラ達と行動をした時にもこの事は口酸っぱく言っていた。彼女も彼の考えには同意していた。

 だから、彼は怒りを露わにした。

 

「分かったなら退け」

 

 反論なんてさせない、と強めに言い放つ彼に、ラウラはこくこくと首を縦に振り、ISを解除しその場を去っていた。

 

「……ふぅ、少々言い過ぎたか ?」

 

 バーゼラルドを解除した龍也が一夏達を見るが、彼らの表情から言い過ぎたんだな、と察した。

 

「龍也、雰囲気が違い過ぎるぞ……」

 

「すまん。次からは気を付けるさ」

 

 

 

 

 その後、龍也は場の空気を悪くしたと言い一人アリーナを出て散歩をしていた。

 熱くなりすぎた、と火照った体を冷ましていた。

 

「……自制の点ではまだまだ訓練の必要がある、な」

 

 実戦経験も豊富ではあるが、まだ十代――未熟者なのだ。

 自分も頑張らねば、と思いながら、少し休む為にベンチに腰を掛ける。

 

 さて、少し考えてみようか。ラウラが一夏に敵意を向ける理由とアイツからの報告内容を。

 

 手元の端末には飛鳥からの報告メールが表示されていた。

 

『デュノア夫妻を救出。会社は我らが怨敵である“A”に乗っ取られている。FA型ISが疑似的に再現されており、今後、裏の世界で暗躍する可能性があり。早急に対応されたし』

 

「ラウラの事よりもデュノア社の方を優先する必要があるな」

 

 龍也は目を閉じ、思考の海を泳ぐ事にした。

 

 のだが、左肩に寄り添ってくる者のせいで中止せざる終えなかった。

 

「刀奈、どうしたんだ ?」

 

「あら ? 彼氏が困った顔をしながら考え込んでいたから、気になって……ね ?」

 

 龍也の肩に頭を乗せて来る彼女だが、今はそれが心地よかった。

 

「で、あのドイツの娘と何があったの ?」

 

「……ま、ちょっと俺がカッとなって暴言を吐いた、というだけだよ」

 

「それくらいは私も知ってるわよ。そうじゃなくて、前にも同じ事、あったんじゃないの ?」

 

 彼は少しだけ考える素振りを見せ語りだした。

 

「何年か前の話だよ。織斑千冬がドイツ軍の教導を終えた後だったかな ? 俺も軍の特殊部隊への教導に行ったんだ」

 

 当時、龍也は自身の“特殊能力”と同様の力を持つ者を探しては鍛えていた。

 その時はドイツで一つの部隊が出来ていた為、教導に赴いていたのだ。途中、ラウラが率いる部隊との共同演習があったのだが、ここで問題が起きる。

 概念戦争――その後の全竜交渉後に残った“軍”という組織の残党の襲撃に遭ったのだ。敵は武神二機と概念兵装を持つ数十人の兵士で、戦力的にはドイツ軍側が劣っているように見えた。

 とはいえ、ラウラ率いるIS部隊は龍也の適切な助言によって、武神を一機仕留める事に成功した。

 また、もう一機は彼が教導していた部隊が撃破するのだが、メンバーの一人が何を勘違いしたのか、己の力に酔ったのか暴走。残る兵士を蹂躙するのだった。

 これに龍也が激怒し、その者を再起不能にし、二度と軍で働くことが出来ないようにしたのだ。

 この光景を見た者達は彼が見せる“力”に恐怖し、彼が述べた事を心に留めた。

 

『大きな力を持つ者は、正しく力を使わなければならない。できないのであれば、俺は徹底的に潰す』

 

 龍也は苦笑いしながら、刀奈を見る。

 

「まぁ、あの頃の俺も尖ってたと思うよ ? あー……今も変わらないか」

 

 でも、と彼は続ける。

 

「あの時も、今も言った事は間違っていないと思う。ISだって、大きな力だ。扱いを間違えれば、不幸を招く」

 

 刀奈はうんうん、と頷く。

 

「そうねぇ、龍也がやったことはやりすぎだけど、言いたい事は間違ってないと思うわ。でも、すぐ熱くなる性格は直してほしいわね」

 

 バサッ、と修正してやる、と書かれた扇子を口元で広げる刀奈。

 

「ふっ、確かに。これから精進するよ。……でも、今はラウラよりもデュノア社の方が問題だ」

 

 刀奈も事の次第は聞いている為、真剣な眼に変わる。

 

「刀奈、俺は少しフランスに行き問題の解決に尽力する。また留守にする事になるけど、ごめんな」

 

「えーつまらないわぁ……。せっかくゆっくり龍也で遊ぼ――ゴホン、ゆっくりとしっぽり龍也と一緒にいたかったのに」

 

 うん、何だか言ってる事がおかしい気がするな刀奈さんや。

 

 すっかり出番が無くて出待ちヒロインとなっている刀奈。大丈夫、あの某作品のような魔導書ヒロインのような事にはならないさ。

 

「まぁ明日、出発するから今日はゆっくりするよ」

 

「そうそう。だから、今日は……寝かさないでね ?」

 

 等と仲睦まじくしている二人は自室へと戻っていくのだが、この後に一夏が部屋に駆け込み助けを求められるのであった。

 まだまだ受難は続くのであった。

 




<自分の中での戦力設定>

武神1機>IS5機(但し練度が十分な場合)という脳内設定の基にやっております。





次回 龍也、デュノア社に乗り込む!の巻(`・ω・´)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。