インフィニット・フレームアームズ~俺アームズでブンドド~   作:たちゅや

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まさかの二ヵ月経過に驚く私。



四十九話

 一夏・シャルルペアとラウラ・箒ペアの波乱の試合から数日が経過した。

 その間に、シャルルはシャルロット・デュノア――女性として再入学し、ラウラに至っては自分を倒した一夏に、貴様を嫁にする! という発言をし、本人よりも箒と二組の鈴が鬼気迫る雰囲気で暴れる始末。

 千冬の一喝でその場は治まるが、一夏の周りは中々楽しい事になってきていた。

 

 そんな日々を送る中、龍也はブキヤに来ていた。アーセナルアームズの開発に関して、アキから苦言を受け直接話をしに来たのだ。

 二人は会議室で落ち合い、席に着くと早々にアキが口を開く。

 

「なぁ、龍也。それは今、造らないといけない代物なのか ?」

 

「あぁ、“今”だ」

 

 龍也がハッキリと断言する。

 だが、アキはブキヤの現状を考えると首を縦に振ることは出来ない。

 

「分かっているとは思うが、今はお前が提案したTCS兵装でブライアンらも手一杯だ。他のチームもデュノアの人間らと共に轟雷の量産体制にかかりっきりだ。唯一手が空いているのは、設計担当の奴らだけだ。開発はできんよ」

 

 声には断固とした反対の意を篭められていた。

 

「それも分っていますっ ! でも、必要なんです。これが、アーセナルアームズがっ !」

 

「……もう一度言うが、できない。人はやれない」

 

「アキさん、無茶は承知ですっ ! だけども!」

 

「駄々をこねるなっ ‼」

 

 叱るように怒鳴りつけるが、龍也も一向に引かず、

 

「だったら、自分で勝手にやらせてもらいますよ !」

 

「はぁ ? 機材は全部ココにあるんだぞ ? どうやって……。まさか、お前、アレを使う気じゃないだろうな ?!」

 

 正気か ! と龍也に詰め寄るアキ。

 それに対して、彼は違うと言い、話を続ける。

 

「アレはおいそれと使えませんよ。それに、使えるなら最初から使ってますしね。だから、“兎”に協力してもらうと思います」

 

「ちょ、お前なぁ……。許されると思ってるのか ?」

 

「許されないでしょうね。でも、これは……必要なんです。この先の戦いに不可欠なんです」

 

 彼の眼は確固たる意思を孕んでいた。

 それ故にアキは解せなかった。そこまでアーセナルアームズにこだわる理由がだ。

 彼とて、FA原典となるシリーズの事は知り尽くしている故に、アーセナルアームズという武装がとんでもないポテンシャルを秘めているのは分るし、再現したいとは思っているが“今”とは考えない。

 

 うーん、と唸りながら暫し思考する。

 龍也は静かに彼を見続ける。

 

 確かに龍也が戦うべき相手は己と同じポテンシャルを持っている。

 何度も戦闘になり、その都度、互いに死にかねない程の傷を負っている事も理解している。が、どうしてそこまで拘るのか ?

 

 さて、改めて龍也が持ってきたアーセナルアームズのデータを見直す。

 よく出来ている。

 ……否、出来すぎているのか ? いつも龍也が造るデータにはここまで詳細な数値は入っていない。

 

「なぁ、龍也。このアーセナルアームズのデータはお前が“造ったのか”?」

 

「……ああ、ある意味で“俺”が造った」

 

 俺、という言い方に違和感を覚える。

 

「“お前”が造った……か」

 

 これを深掘りし、我々が過去に経験した事から考察すると……。突拍子もない答えが出てくる。

 

「まさか、別世界のお前か ?」

 

「さすがアキさん。長い付き合いのだけはあります。これは同じ時間軸、限りなく近い世界の自分から託された物です。どうせなら武装その物をくれたら良かったんですがね……。“彼”曰く、近いうちに必要になる、と言われてました。故に、どうしても製造したいんです」

 

「しかしなぁ……」

 

 そう言われると彼なりの緊急性は理解できるのだが、現実的な事を考えると無理としか答えようがない。

 

「龍也。お前の言い分も分ったが、どうやっても製造ラインを空けるには一、二ヵ月はかかってしまう。それに、佐山社長にも話し許可も貰わないとできない。かといって、勝手に造られるのも困る」

 

「いや、こればっかりは俺も譲れないです。例え、社長から許可を頂けなくても造りますよ」

 

 何を言われても必ず造る。

 断言する彼にアキもどうしたもんか、と零す。

 黙り込む二人の間には重い空気が流れるが、そこに救世主が現れる。

 

「話は聞かせてもらったっ !」

 

 勢いよくドアを開けて入ってくるのは我らが社長である佐山その人だった。

 

「佐山社長っ !」

 

「社長、何やってるんですか ⁉」

 

「ふふ、二人とも細かい事は気にするな。さて龍也君、アーセナルアームズを造らなければ未曽有の危機が訪れる、そう捉えてよいのだね ?」

 

「え、えぇ。そう聞いています」

 

「成程。では、一つ私から提案をしよう。かの“兎”に頼らずとも私の伝手を使うことを推奨しよう」

 

 佐山は懐から一枚のメモを取り出し、龍也に手渡す。

 それを見る龍也は思わず二度見してしまい、慌ててアキにも見せる。彼はあー……ここかぁ、ここなら大丈夫だな、と納得してしまう。

 

「良いんですか社長 ?」

 

「あぁ、問題ない。既に話は通してある。龍也君の好きなようにしてもらうといい」

 

 あ、コイツ最初から聞いてやがったな。

 

「そ、それじゃあ早速行ってこようと思います」

 

「そうするといい。向こうに着いたら私の名前を出したまえ」

 

「了解です。では、これで !」

 

 龍也は意気揚々と二人を置いて飛び出していく。目指すべきは奥多摩にあるかつて佐山らが使っていた施設だ。

 ここは今でも変態的な技術者が己の好きなように仕事をしている。そこでなら、龍也のやりたい事もやらせてもらえる。

 

 あそこを使わせてもらえるなら、兎に任せるのは無しだな。

 

 

 

 

 彼が奥多摩の某所に依頼に向かっている頃、兎こと篠ノ之束は新たなISを製作していた。

 もうすぐ七月。妹の箒の誕生日が迫っている。

 彼女に専用機をプレゼントしようと最高のISを練っているのだ。

 

 ふふん、たっくん達が使っているFA型ISを参考にし、箒ちゃんの戦闘スタイルに合わせたこのIS。これがあれば、他の娘に後れを取る事なんてないもんね~。

 

 束はFAを知るまでは展開装甲を用いた第四世代型を開発していたが、今はFAマガツキ(崩天含む)をコンセプトに開発し直している。

 基礎をマガツキベースにし、そこに第四世代の技術を結集しているが傍から見ればやり過ぎである。

 彼女なりの歪んだ愛情なのかもしれない。

 だが、やり過ぎは良くない。以前の彼女なら、そのまま渡していたかもしれないが……。

 

 う~ん、さすが私。これなら白に並んでも何の問題もないよね。あ~早く箒ちゃんに渡してびっくりしてる顔を見たいな~。あ、でも、たっくんがこれを見たら怒りそうだな。

 

「力なき者に過剰な力を与えるなんて、やり過ぎだぞっ !」

 

 ってね。……そうだね。今の箒ちゃんには過剰だよね。だから、

 

「ごめんね、少しリミッターを付けさせてもらうね」

 

 段階的に能力を解放する。現在、設定すべき能力は学園のサーバーからデータをのぞき見して決めている。

 しかし、これはあくまで入力されたデータだ。本当の実力は見ないと分らない。

 

 さてさて、それじゃあ、学園のイベントを利用させてもらおうかしら。

 

 ふふ、と悪趣味な思い付きをしたのか、彼女はさらにキーボードを叩くスピードを上げていくのであった。

 




さて、これで箒ちゃんのIS紅椿ちゃんはご退場(?)でございます。
ま、彼女にはマガツキが似合い過ぎて……。
今後も、原作ヒロインズにはFA機を混ぜて行こうと思っている所存です。

で、龍也君も悪名高き佐山の伝手でアーセナルアームズの製造に取り掛かります。
これで進化条件をGET!
あとはお披露目するだけだね!

お話は変わり、キットのお話し。
新作の金剛も気になりますが、白虎シリーズが思った以上に出るのが個人的驚きです。
朱雀、青龍と出すもんだとばっかり。
出るかなぁ??
あとHJとのコラボキット、レッドファルクスも来年出ますね。
ハイ、私予約しました。マスオ氏しゅきぃ……。

ではでは、また次回に!
(遅くならないようにします!!)
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