生まれ変わり、なんだかんだで入学試験
海馬ドーム
ここでは今、デュエルアカデミアの入試試験が行われていた
「《スクラップ・デスデーモン》でダイレクトアタック!」
「うおおおっ!」
ダイレクトアタックが決まる。
「おー、さすがに使ってる奴もいるなぁ」
海馬ドーム、観客席にて俺、八神遊一は、入試の実技試験でデュエルを行っている者達を見ていた。
えっ、誰だ?自己紹介が先?…済まん。
俺の名前は上記で言ったが、八神遊一。
信じられないだろうが、転生者だ。いや、マジで。
生前は身体が弱く、未成年で病死だ。
それで、まあ、生まれ変わって?何かわからんが遊戯王GXの世界に転生した。(GXの世界だと気付いたのは当然ながら結構後)
親がカードデザイナーで、生前あったカードの案を出すと、聞き言ってれて、この世界でのデュエルモンスターズの創造者ペガサス・J・クロフォードに会わせてくれた。
そこでなぜ、こんなカードを思いついたのか聞かれて、さすがにごまかしきれないと思い、前世の記憶を話した。
ペガサスさんや、両親は当然ながら驚いていたが、いつも通りに接してくれた。
ついでに言うと、デュエルキング武藤遊戯や、海馬コーポレーション社長海馬瀬人にも面識ありだ。
まあ、そんなこんなで、俺の出した案、シンクロ・エクシーズや、この世界に(まだ)ないカードも広まってる。シンクロ・エクシーズは最近だが。
で、そもそも俺がここアカデミアの入試試験にいるのは、まず数日前にさかのぼる。
「デュエルアカデミアへ?」
「そうだ」
場所は海馬コーポレーション社長室。略してKCだ。
そこで俺はKC社の社長、海馬瀬人に呼び出されたのだ。
「理由は?」
「2つほどある。まずデュエルアカデミアでは、『オベリスク・ブルー』『ラー・イエロー』『オシリス・レッド』の3つの寮があり、上からランクが高く、能力が高い扱いというのは知っているな?」
「はい」
「ところが最近、問題点があってな…」
「ちなみにどのような?」
「それはだな…」
話しを聴くと、どうやらレッド生徒のやる気のなさや、ブルー生徒の態度、教師の行動に問題があるらしい。
特にブルー生徒は、振る舞いが悪く、デュエルでの負けを認めない傾向があるらしい。酷いと思ったのは、レッド生徒からカードを強奪したり、不正を行ったりしてるらしく、上げたら多くて仕方がない。
当然全てではないのだろうが、アカデミアは腐敗してきてしまってると考えていいだろう。
教師は本当に何をしてんだよ…。
まあ、ようするに、それが本当かどうか確かめて来いということだ。
「で、もう1つは?」
「シンクロ・エクシーズの広がりが、どの程度か確かめて来て欲しい」
「え?ってことは俺、テスターとして行かなくちゃいけないんですか?」
そうなったら、俺のデッキほとんど…というか全部使えないんだが…。
「いや、あくまで広がりがどの程度か確かめるのでいい。お前のデッキに入れようにも、はっきり言って合わないのが多いだろうからな」
良かった…。
「じゃあ、俺自身のデッキで、行って構わないんですよね?」
「構わん。ただ…」
「?」
「もし広まっていなかった場合、やむを得ぬが…お前にはシンクロ・エクシーズのテスターとして、学生生活を過ごしてもらうぞ。行くんだったら、異論は認めん」
「マジっすか!?」
「マジだ」
ちなみに最後のは、KC社取締役副社長だ。
…というわけだ。
海馬さんだけでなく、ペガサス会長にも進められて、こうしてアカデミアに来たわけ。
正直一部だが、広まってくれてたので、安心した。
『遊一に使ってもらえなくなるんじゃないかと、ひやひやしたよ』
…この声は幻聴ではない。
「――は、デュエルを始める」
っと!回想してるうちに、試験も進んでいるな。
今は…えーと、名前は聞いてなかったが、受験番号5番だったな。
もうデュエルが始まるようだ。
「「デュエル!」」
「…俺のターン。モンスターをセットし、カードを3枚伏せてターンエンド」
?:LP4000
手札2
セット1
伏せ3
「私のターン!《ブラッド・ヴォルス》を通常召喚!」
ブラッド・ヴォルス
ATK:1900
「《ブラッド・ヴォルス》で「伏せカード《威嚇する咆哮》。あなたはこのターンバトルはできません」――私はカードを2枚伏せてターンエンド」
試験官:LP4000
手札3
ブラッド・ヴォルス
伏せ2
「俺のターン、セットモンスター《メタモルポッド》を反転召喚」
メタモルポッド
ATK:700
「リバース効果で、手札を全て捨ててお互い5枚ドロー」
手札交換か?
「伏せカード《月の書》発動。メタモルポッドを裏側に。そして手札から《太陽の書》を発動。反転して、リバース効果、全て捨てて5枚ドロー」
『!』
もしやこれは…。
「《手札抹殺》を発動。そして《月の書》を発動して、裏側に。伏せカード《太陽の書》を発動して反転。リバース効果」
やはり。メタモルポッドを主軸にした【デッキ破壊1キル】デッキだ。
というかあれを使う奴がいるとは。
試験官のデッキは残り14枚…。
「《闇の訪れ》。手札を2枚捨てて、裏側に。《太陽の書》を発動して反転」
よくコンボが続く…。
「リバー「その効果にチェーンして手札から《エフェクト・ヴェーラー》の効果を発動、メタモルポットの効果を無効にする!」
「…伏せカード《天罰》。手札を1枚捨てて、それを無効にします」
「何!?」
エフェクト・ヴェーラーに雷が落ちる。
「効果は続行」
「くっ…」
「《手札断殺》。お互い手札を2枚墓地へ送り、それぞれデッキからカードを2枚ドロー」
もう試験官のデッキは7枚…。
「…終わりか。《魔法石の採掘》。手札を2枚捨てて、《手札抹殺》を手札に。そして発動。チェーンして、速攻魔法《連続魔法》。手札を全て墓地に送り、このカードの効果は、その通常魔法の効果と同じになる」
「なんだと!?」
「全て墓地に送って、5枚引くのを2回行ってください」
試験官は手を震わせながら、手札を捨て、デッキからカードを引く。
そしてデッキが0になり、カードを引くことができなくなった。
「デッキアウト。俺の勝ちですね」
「っ…!」
デッキ切れ。それはデュエルの敗北を意味する。
転生前の世界では、1ターンに3分以上、プレイする事は禁じられているが、あいつは3分以内にこなした。
「…では、ありがとうございました」
「……待ちなさい」
「?」
そしてソリットヴィジョンが消え、デッキをあいつは纏めると、礼をして去ろうとするが、試験官に止められる。
ちなみに観客席からは凄まじいブーイングが響いている。…まあ、そうだろうな。俺もあのやり方は良く思えない。
「君は…そのようなやり方で、何とも思わないのか?」
「…ルール上、問題はないと思いますがね。時間内にも終わらせた。イカサマもしていない。ルールに則ったデュエルをしたまでです。とやかく言われる筋合いはありません」
「っ………」
そう言って、去っていった。
その後も試験は進み、受験番号1番の試験も終わり、俺は推薦なので、そろそろかと思って、準備をしようとすると電車の事故で遅れ、今になって来たGXでの主人公遊城十代が来た。
遊戯王はアニメを見てなかったから、キャラは多く知らないんだよなぁ。かろうじて1作目だ。
「ガッチャ!!楽しいデュエルだったぜ!!」
まあ、素っ飛ばして結果から言うと、十代は試験官に勝った。
実技担当責任者クロノス・デ・メディチという、何か如何にも偉そうな先生だったな。《古代の機械巨人》を召喚して、周りから「もう駄目だあいつ」とか言われてたが、次ターンに《E・HERO フレイム・ウイングマン》を融合召喚して、フィールド魔法とのコンボで勝った。
さすがは主人公と言うべきか。
『推薦枠の試験を行います。八神遊一さんはフィールドに来てください』
と、今度こそ俺か。
『負けたりしないようにな?』
まあ、油断はしない。
試験フィールドに移動。
「八神遊一です。よろしくお願いします!」
「うむ。では、試験を始める!」
そう言いデュエルディスクを展開したので、俺も展開する。
「「デュエル!」」
遊一:LP4000
試験官:LP4000
「先行は君からだ」
「ドロー。《
ATK:500
「攻撃力500のモンスターを攻撃表示で召喚かい?」
まあ、そう思っちゃうよな。
というか周りがうるさいよ。「あいつ馬鹿だ」とか聞こえてくる…。
このままターンエンドするなら、ともかく…。
「コロモンの効果、メインフェイズに、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送り、デッキ・手札から「アグモン」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。デッキから《
コロモンが光始め、黄色い体にブルーのラインの入った恐竜に進化する。
ATK:1500
「アグモンの効果。手札・デッキからこのカードの特殊召喚に成功した時、攻撃力が600ポイントアップする」
ATK:1500→2100
「ほう」
「カードを1枚伏せてターンエンド」
遊一:LP4000
手札4
伏せ1
「私のターン、ドロー!《
ATK:2400
「バトルだ!
「伏せカード《攻撃の無力化》!バトルフェイズを強制終了させます」
「防いだか。私はカードを2枚伏せてターンエンド」
カードが2枚伏せられる。
試験官:LP4000
手札3
伏せ2
「俺のターン!《
毛皮を纏った角を持つ2足歩行の獣を召喚。
ATK:1300
「《
ATK:500
「モチモンの効果。このカードを墓地に送りデッキ・手札から「テントモン」と名の付くモンスターを特殊召喚する。デッキから《
ナナホシテントウの姿をしたモンスターが、光の中から現れる。
ATK:1400
「テントモンの効果。デッキからこのカードの特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイント下げることができる。
「!」
ATK:2400→1400
さてこのまま攻撃することもできるが
「行きます!速攻魔法《デジヴァイス》を発動!自分フィールド上の「
「自分のモンスターを?」
わざわざ墓地に送る意図がわからないようだ。
というか周りが本当にうっさい。笑い声まで聞こえる。
「「デジヴァイス」と名のつくカードの効果によって、で墓地に送られたアグモンと、ガブモン、テントモンの効果発動!デッキ・手札から特定のモンスターを特殊召喚する!」
「何?」
「アグモンの効果で、デッキから特殊召喚!」
アグモンは巨大な体を持つ恐竜、グレイモンに。
「次にガブモンの効果で、デッキから特殊召喚!」
ガブモンは青い毛におおわれた美しいオオカミ、ガルルモンに。
「さらにテントモンの効果で、デッキから特殊召喚!」
テントモンは頭の部分は金属化して、兜のようになり、装甲をつけたカブテリモンに。
そしてフィールドに並ぶ3体。
ATK:2500
ATK:2400
ATK:2400
周りの声が聞こえない。
おそらく唖然としてんだろうな。
「カブテリモンの効果で、相手フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力を半分にします!ブリンクスラスト!」
攻撃力をさらに下げる。
ATK:1400→700
(だ、だが、私の伏せカードには、ミラーフォースと、筒がある)
「まだだ!通常魔法《勇気の紋章》を発動!自分フィールド上の「グレイモン」と名の付くモンスター1体を墓地へ送り「メタルグレイモン」と名の付く融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する!グレイモンを墓地に送り、《
グレイモンが光に包まれ、その中から機械化されたグレイモンが現れた。
ATK:3000
「メタルグレイモンの効果、このカードの特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するカードを2枚まで破壊することができる。その伏せカード2枚を破壊します!メタルスラッシュ!」
「なっ!?」
2枚の伏せカードはミラーフォースと、魔法の筒だったか。
危ない危ない。
「そ、そんな……!」
「行きます!カブテリモンで攻撃!メガブラスター!」
カブテリモンは光の球を放ち、
「そして2体でダイレクトアタック!フォックスファイアー!ギガデストロイヤー!!」
ガルルモンは口から高熱の青い炎を吐き出し、メタルグレイモンの胸の部分にあるハッチから、ミサイルを発射。試験官へと攻撃が向かう。
「ぐ、ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
試験官:LP0
勝った。けど、少しやりすぎたかな。
「何なの、あれは…」
「凄まじい力だな。あのようなカードは見たことがない。さすがはテスターだ。それにシンクロ召喚を扱いこなす者に、1ターンキルを行う者。今年のアカデミアは荒れそうだな」
「そうね」
観客席の上にて、デュエルアカデミアのカイザーこと丸藤亮と、天上院明日香が遊一のデュエルを見て、会話していた。
「彼とも1度会ってみたいものだ」
亮はそう呟く。それには遊一だけが含まれているわけではなかった。
一方…
「うおお!すげぇなあいつ!!」
「ああ…強いな彼は。君とは違った融合モンスター使いだ…」
場所は変わり、電車の事故で受験に遅れ、実技担当のクロノスとデュエルをする羽目になり、勝ってしまった遊城十代と、受験番号1番の三沢大地が、驚きの声を上げていた。
「く~、あいつとも早くデュエルしてみたいぜ!」
遊一の強さを見て、早くもデュエルをやってみたくなったデュエルバカ遊城十代。
そして…
「…おい」
「ん?」
さらに場所は変わり、オレンジ色の髪の少年が、隣にいたある人物に話しかけている。相手は受験番号5番で、先程デッキ破壊で、試験官をデッキアウトさせた黒髪の少年だった。そして返事をした少年の隣では、黒髪の少女が困ったような表情を浮かべている。
…理由は周囲からの視線だ。
「お前のせいで、俺達も見られる目があれなんだが?」
「知ったことか。もともとお前達が俺に近づいてきたのだから、自業自得だ。俺はお前達から離れたとこに座ったというのに」
「確かにそうだが…」
「だから、俺から離れればいいだろう。受験番号23番?」
「番号で呼ぶなよ!?俺とお前は赤の他人じゃないだろ!?てかお前らより、順位低くて虚しいんだけど!?」
「うるさい。その言い方はない。それと知るか」
「はぁ…」
「まぁまぁ…ところで彼はどう思います?」
「あの推薦された奴か?…強いな。俺達1年の中では最強の部類に入るんじゃないか?」
「カードの意味もよく知らん自称エリート(笑)共は、そんなことを露ほども思っていないだろうがな。どうせ試験官に勝ったのは、まぐれとでも思ってるだろうよ」
「小声で言ったのは良かったが、やめろって…」
「アハハハ……まあ、そうですけど」
「君もちゃっかり背定しないでくれ…」
「そうだ。受験番号2番」
「番号で呼ばないで下さいよ…」
黒髪の少年の呼び方に反論する少女。
「それに筆記での計算の問題で100単位ミスるとは、何とも。あれを間違えなければ…」
「う、うるさいですよ
「悪かったですよ
「お嬢と呼ばないでくださいって言ったはずですよ!」
「はいはい、わかってますって。…葵」
「それでいいんです。同い年なんですから」
恭弥と呼ばれた黒髪の少年は言われて、言い直す。葵と呼ばれた少女は納得した表情を見せながら言った。
「ま、推薦で、さっきのE・HERO使いのように、試験官を倒したのだから、彼はイエローだろうな」
「そうですね。
玲人と呼ばれた彼の言葉に背定する葵。
「…あのE・HERO使いはわからんがな」
「「え?」」
「かくゆう俺も…だが」
そう言って、彼は席を立ち、2人から離れるように帰り始める。
それを慌てて、葵は追いかけ始めた。
「あの、どういう意味です?それ…」
「自分で考えてください。葵お嬢様」
「ちょっ!お嬢様とも呼ばないで下さいよ!!」
「………」
しかしスルーして言ってしまう。
「…お~い、俺を置いてくなよ~」
そして1人残った玲人は、ポツリと呟いた。
また…
「へぇ…なかなかやるじゃない…」
そう観客席に座っていた緑の髪の少女は呟く。
彼女も他の者達と同じように…好奇心のほかに、対抗心を宿らせていた。
「まあ、ボクには敵わないだろうけどね」
そう言って少女は立ち上がり、他の者たちと共に帰り始める。
もし会ったら、デュエルをしてみたいと想いを寄せながら…。
どうだったでしょうか?
主人公の容姿は、デジモンの八神太一を想像してください。
オリカについての説明や、最後のオリキャラたちについては後に。
感想・誤字報告待ってます。