遊戯王GX 電子の獣達と紡ぐ物語   作:狂戦士

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2話目です。
オリキャラ少々出ます。


アカデミア入学とトラブル?

デュエルアカデミア行きの船の上。俺は海の景色をそこで眺めていた。

え?またいきなりすぎる?…ごめんなさい。

 

あの試験の結果は合格。ランクはイエローだった。

というか普通レッドか、イエローのどっちかなんだけどね。

 

「ど・・て、・弥がレッ・なのでしょう」

 

「・おかた理由は、わかってる。どうせ、入試の件だろうな」

 

「それでも!…納得できません…」

 

ん?何か声が聞こえてくるな。

その声がする方に行ってみると、オレンジ髪で短髪の男と、黒髪の少女が何やら言い合っていた。

 

「どうかしたのか?」

 

「ん?ああ、済まない。ちょっと、こっちの話でな…」

 

「ええ、すいません」

 

「そうか」

 

痴話喧嘩とかではないようだ。

 

「いや、俺と彼女はそういう関係じゃあない」

 

声に出してないんだけど!?

 

「あっ、いたいた!お~い!」

 

「ちょっ、待ってよ遊城君!」

 

『呼ばれてるぞ遊一』

 

俺か。

後ろを振り向くと、昨日電車の事故で遅れてきた遊城十代、と、眼鏡をかけたのがいた。

 

「えっと…確か受験番号110番の…」

 

「おう、俺は遊城十代っていうんだ。よろしくな!で、こっちは翔に三沢」

 

「ま、丸藤翔です。よろしくッス」

 

「三沢大地だ。よろしくな」

 

「俺は八神遊一だ。よろしく」

 

「じゃあ、遊一。早速だけど、今からデュエルしようぜ!」

 

ズルッと、俺は体勢を崩す。後、何か言い合ってた2人も。

や、やっぱりデュエルバカだ…。

 

「えっと…悪いけど後で」

 

「えー、何でだよー!」

 

えーって言われてもな…。

 

「いや、だってやってるうちにアカデミア着くだろうし…」

 

「んー、じゃあさ。アカデミアについたらやろうぜ」

 

「わかった」

 

さすがに短時間で、決着つけるのは難しいだろうし。

 

「ハハ、君は随分デュエル好きなんだな」

 

「おう、お前は?」

 

すると金髪の短髪男が何か十代に話しかける。そういえば名前聞いてなかった。

 

「おっと、自己紹介が遅れたな。俺の名前は神崎玲人(かんざきれいと)だ。よろしくな」

 

「おう」

 

そう言ってがっちり握手する2人。…気が合いそうだ。

 

「じゃあ、ついでに私も。月華楼葵(げっかろうあおい)です。十代さん。翔さん」

 

「おう、よろしくな葵」

 

黒髪でお嬢様結びの髪型を風にたなびかせながら言う。というか本当にお嬢様という感じだ。

 

『遊一』

 

ん?

 

『あいつらには、どうやら精霊がついてる』

 

マジか。

 

「…後もう1人俺達に知り合いがいるんだが…」

 

「ちょっと今は抜けてますね」

 

「へぇー、そいつもデュエル好きだよな?」

 

「あー、そう…だな」

 

ん?何で言葉を濁すんだ?

 

「あ、そろそろアカデミアに着きますね」

 

「お、本当だ」

 

言われて俺も、船がアカデミアについたことに気が付いた。

 

 

 

 

アカデミアに着き、入学式の前にまず校長室によるよう言われてるので、案内板で校長室の場所を調べ、向かう。

 

「お、ここか」

 

なんとか校長室に辿りつく事ができ、扉に近づいてノックをしようとするが

 

「失礼する」

 

「うおっ!?」

 

突然ドアが開き、レッドの制服を来た生徒が出ていく。別に思いっきりなわけではなかったが、タイミングが良すぎて驚いた。

黒髪で、前と後ろを少し伸ばしてる感じ。トレンドクールショートの男だった。

 

「……ん?ああ、悪い。校長に用事か?」

 

「あ、まあ…」

 

「中にいるぞ」

 

「そうですか。どうも」

 

「…何故敬語を使う?同じ1年だろうが」

 

何でだろう。

 

「まあいい。…じゃあな、()()()()

 

「!」

 

俺の名前を言って、去って行った。

…名前を何で知ってるんだ?

 

『…アカデミアの入試試験で、名前最後に呼ばれてたろ』

 

あっ、そうか。

てかどっかで見たような気が…

 

『というか、入学式が始まるから急がないといけないんじゃ…』

 

やば!

コンコンと、俺はまず扉をノックする。

 

「失礼します」

 

そして俺は校長室の扉を開いた。

校長室に入ると坊主頭の老人、鮫島校長が椅子に座っていた。

 

「よく来てくれました八神君。ようこそデュエルアカデミアへ。私がここの校長鮫島です」

 

「八神遊一です」

 

「はい」

 

挨拶のあと、海馬さんやペガサスさんからの通達のことを報告したりした。

内容はアカデミアの生徒のことが主だ。

といっても、レッド生のやる気のなさの件や、ブルーの態度の件ぐらいだが。

 

「はい、ありがとうございました。では、もうすぐ入学式が始まりますので、急いでください」

 

「はい、わかりました」

 

イエローの制服を渡され、俺はそれを着る。その後俺は校長室を後にして、入学式に出た。

…そして入学式で地獄を見るとは、この時思ってもいなかった。

 

 

 

 

「お、終わった……」

 

入学式に出て、おそらくどの学校でも恒例の校長の長話を聞いた後、やっと解放された。

で、各寮での歓迎会までの間、自由行動を与えられたよ。

 

「お~い、遊一~!」

 

ゲッ!今1番会いたくない者に遭遇!!と、翔もいる。

 

「…何かオマケ扱いされた気が」

 

気のせいだ。

 

「や、やあ十代」

 

「おう!」

 

「何か用かな?」

 

「歓迎会まで時間あるから、デュエルやろうぜ!!」

 

やっぱし!

 

「い、いやでもここじゃあれだし…」

 

「おっ、そっか。じゃあ、デュエルフィールド行こうぜ!」

 

しまった!

あっ、ちょっ、引っ張らないでくれ!

有無を言わさず、引っ張られて、デュエルフィールドへ連れてこられた。

 

「よし、やろうぜ!デュエルだ!」

 

デュエルフィールドに立つ十代。

ああ、仕方ないな…。

 

「おい、お前ら!」

 

「「ん?」」

 

仕方なくデュエルをしようとすると、オベリスク・ブルーの生徒×2が声をかけてきた.

…何か面倒臭そうな予感。

 

「此処はオシリス・レッドのドロップ・アウト・ボーイ達が来るところじゃないぞ」

 

俺、一応違うんだけど…てか酷い言われようだな。

ここでの話は本当っぽいな。

 

「酷い言いようですね」

 

「…場所を変えた方が良くないか?」

 

『!』

 

すると他の通路から、2人の声が…

 

「あっ、葵!」

 

「また会いましたね十代さん」

 

「顔を合わせていたのか?」

 

その人物は葵と、さっき校長室から出てきた黒髪の男だった。てかレッドなんだな。

 

「ええ、船で少々」

 

「そうか」

 

「おい、貴様!」

 

「あ?」

 

ブルーの生徒のうちのえーっと…名前わからないから、眼鏡の方が何か葵の隣にいる男を呼ぶ。

 

「オシリス・レッドの貴様如きが、何をブルーの女子と馴れ馴れしくしているんだ!!」

 

えーと、つまり嫉妬か?それとも格下が会話してるのが気に食わないのか?

多分後者だな。

 

「悪いか?」

 

「なっ!?」

 

「大体、偉そうにされる筋合いはない」

 

「き、貴様…オシリス・レッドの分際で…!」

 

当の本人はどこ吹く風だが。

 

「何ならデュエルで決着でもつけるか?」

 

「はっ!何故ドロップ・アウト・ボーイのオシリス・レッド相手に「そうか。所詮はオベリスク・ブルーとは立場だけ、そして口だけの雑魚か」――何!?」

 

おいおい、挑発するなよ…。

面倒だろ?

 

「!そうか、お前たちは…万丈目さん!!こいつと、こいつと、こいつ!クロノス教諭と、試験官を倒した奴らですよ!」

 

「人を指で指すな。常識が疑われるぞ?」

 

「うるさい!」

 

十代と、俺と、黒髪のレッド生をもう1人のブルー生徒が、指を指し、観客席の方で寝ている黒髪のオベリスク・ブルー生に声をかける。

あれが万丈目か…。

 

「あ、俺、遊城十代よろしく!」

 

「…能天気だな」

 

「おう、サンキュ!」

 

「褒めちゃいない」

 

十代の万丈目に対する挨拶に、黒髪のレッド生が突っ込む。

 

「そういやお前は?」

 

「あ、そういえば紹介してませんでしたね。彼が船で紹介しようとした者です」

 

「…黒纏陰恭弥(こくてんいんきょうや)だ。名字で呼ばれるのは好きではないから、恭弥で呼んでくれ」

 

「おう、よろしくな!試験官を倒したんだって?」

 

「まあ…な。受験番号5番で、結構後だったが、お前は遅れてきたから、知らないか」

 

そうか。どっかで見たと思ったら、デッキ破壊をしたあいつか。

けど、特にブルーみたいに悪い奴じゃなさそうだ…。

 

「おい、無視す「というか、何があった?」――おい!!」

 

「あー、実はな…」

 

ブルー生徒が何か言おうとするが、恭弥が遮り、何で言い争ってるか聞いてくる。

ブルーが何やら言ってくるが、俺は無視して説明した。(笑)

 

「ふ~ん、じゃあ相手にしなくていいんじゃないか?」

 

「「なっ!?」」

 

「そうですよ。相手にする必要ないですよ。校則では問題ないんですから」

 

「お前、女子とはいえ、許さないぞ!」

 

「何を許さないってんだか…非がないんなら怒るのおかしいだろ。やっぱ自分が悪いってわかってるじゃないかよ」

 

「ぐっ!」

 

葵の言い分に、怒ったブルーが許さないとか言ってくるが、恭弥の正論に黙らされる。

…あれ?俺達半ば空気化してない?

 

「貴様ら…!」

 

「もう許さん…!」

 

「…やるか?何だったら俺が2人まとめて相手をしてやってもいいぞ?」

 

「な「Be Quiet!はしゃぐなお前ら」

 

「「万丈目さん!」」

 

すると今まで座って、目を閉じていた万丈目が立ちあがった。

 

「そいつは卑怯者とはいえ、お前たちよりもやる」

 

「卑怯者…ね。ま、間違っちゃいないかな」

 

「恭弥…」

 

万丈目の卑怯者呼ばわりに、自嘲気味に答える。

十代だけは疑問に思ってるが。

 

「だが、これでも俺は()()の周りにいることを命じられた者だ。ここまで来たのならば、当然デュエルもそこそこ実力はあるから。…成績等は問題ないようだが、諸事情でレッドだがな」

 

「ふん…」

 

何を話してるんだ?葵の周りにいるように?

 

「遊一。卑怯者ってどういうことだ?」

 

「あ?ああ、えっとな…」

 

いきなり疑問をぶつけてきた十代に俺は説明してやる。

 

「…ってことなんだ。別にイカサマとかはしたわけじゃないんだけどな」

 

「へぇー。じゃあ、恭弥やっぱり強いんだな!」

 

「あれは主流じゃない。だからやったとしても、もうあのデッキではないがな」

 

「というか、入試でクロノス教諭を倒したお前が何を言うか…」

 

「お前も試験官倒してたろ?」

 

まあ、そうだが…

 

「…お前ら2人は、少なくともそこのブルー2人よりは強いだろうよ」

 

「「何だと!?」」

 

「静まれ。そいつの言うとおり、こいつらは一応手抜きしたとはいえ、クロノス教諭や試験官を破った男たちだ」

 

…一応そこの2人に比べたら、目は節穴ではないか?

 

「実力さ」

 

「同じく」

 

「ならばその実力、ここで見せて欲しいものだな」

 

「あなた達!何してるの?」

 

『!』

 

その時、デュエルフィールドに金髪の女生徒が入って来て、俺達に話かけてきた。

 

「やぁ、天上院君。いや、この男達があまりに世間知らずで身の程知らずだったんで、学園の厳しさを少々教えてあげようと思ってね」

 

「…次から録音機でも持ってくるべきか?」

 

何か恭弥が言ってるよ。

てか、どこが厳しさだ。

 

「もうすぐ歓迎会が始まる時間よ」

 

「…チッ、引き上げるぞお前ら」

 

そう言って万丈目は、2人…もう取り巻きでいいか。取り巻き2人を連れて去って行った。

 

「あなた達、万丈目君の挑発に乗らない事ね。あいつら、ろくでもない連中なんだから!」

 

「おう、サンキューな」

 

「むしろ、あっちが乗ってたと思うんだけど…」

 

俺は恭弥を見ながら言う。

しかしどこ吹く風だ。てか、どっか違うとこを見てるような…。

 

「…そこの隠れてる奴も、いい加減出てきたらどうだ?」

 

『!』

 

「…気付いてたのね」

 

すると俺達が出てきた通路から、黄色のヘアバンドをした緑の髪の少女が現れた。

 

「え、いつから!?」

 

「…そこの天上院と同じように隠れてた。天上院は途中からだが、彼女は最初からだ」

 

「!?わ、悪かったわね」

 

「私も気付かれてたのね…」

 

すげぇな…。

緑の髪の少女は俺達に無言で近づく。

 

「まったく…おz…葵と、自由時間の間、デュエルしようとしただけなのに、何故こんなことに…」

 

「アハハ…けど、どうして隠れてたんです?」

 

「そ、それは…」

 

少女は、何かおどおどし始めた。

 

「その前に自己紹介しないか?俺は遊城十代!」

 

「ま、丸藤翔ッス」

 

「それもそうか。八神遊一」

 

「月華楼葵です」

 

「…黒纏陰恭弥だ」

 

「私は天上院明日香よ。明日香でいいわ」

 

「ボクは青葉あげは」

 

「で、あげは。何で隠れてたんだ?」

 

「うっ…」

 

ストレート!十代ストレート!!

 

「べ、別にやましいこととかがあったわけじゃないわよ!」

 

ツンデレか。しかもボクッコの。

 

「…む、そろそろマズイな」

 

「何がだ恭弥?」

 

「さっき天…明日香が言ったように、歓迎会がそろそろ始まる」

 

「あっ、そうだ!じゃあ寮に戻らねぇと!!」

 

「そういうわけだ。じゃあな!」

 

「ちょっ、待ってよ!アニキ!!」

 

十代が走りだして、恭弥、翔も続く。

俺達もそれぞれ寮に戻ることにした。

 

 

 

 

歓迎会も終了し、部屋でくつろいでいたら、PDAの端末にメールが来たので内容を見てみる。

 

『午前0時デュエルフィールドで待っている。互いのデッキをかけたアンティールールでデュエルだ。勇気があるなら来るのだな』

 

万丈目からだ。どうする?ガードマンに通報するか?

と、思っていたら、今度はPDAが鳴る。

 

「はい、もしもし?」

 

『俺だ。恭弥だ』

 

恭弥からだった。

寮に戻る途中、アドレスを交換した。

 

「どうしたんだ?」

 

『…万丈目からメール来てないか?』

 

「ああ、ついさっき来た。その言い方だと…」

 

『うむ、俺にも来た』

 

やっぱし。

挑発してたからなぁ。

 

『遊城の馬鹿達はもう行っちまった。部屋は別だが、音がしたからな』

 

何やってんだよ…。

通報できないじゃん。

 

「はぁ、じゃあそっちはどうするんだ?」

 

『…行く。正直ガードマンに通報して、ジ・エンドも面白いだろうが、レッドに負けたという屈辱を与えた方が少々良さそうであるからな』

 

恭弥ってサド?

 

『というわけだ。言っとくが、行くんだったら、負けてもこっちは助けないからな』

 

「わかった」

 

そう言って切った。

ということで、俺もデュエルディスクを腕に装着して部屋を出て、デュエルフィールドに向かった。

 

 

 

 

途中合流した恭弥と共に、デュエルフィールドに着くと、先に十代と翔が到着していた。

 

「2人も来たってことは、お前らも呼ばれたのか?」

 

「そういうことになる」

 

「同じく」

 

「ふん、逃げずに来たか」

 

腕を組んで偉そうにしている万丈目が言ってくる。

まあ、来る気はなかったんだけどね。

 

「推薦の貴様は俺が直々に相手をしてやる」

 

どうやら俺は万丈目とやるらしい。

他(十代と恭弥)はそれぞれ、取り巻きだ。

で、デュエルフィールドに立つと

 

「あなた達、何やってるの!!」

 

声のする方を見ると、明日香がこっちに来ていた。あげは、葵もその後ろから来ている。

え?何で知ってるの?

 

「気付かなかったのか?3人は俺達の後をついてきてたぞ」

 

恭弥が言う。

全然気付きませんでした…。

 

「時間外でのデュエルフィールドの仕様は校則で禁じられているのよ!」

 

明日香が怒鳴ってくる。

いや、わかってるんだけどさ…十代達が先に言っちゃて…

 

「知ってる。理解の上で、俺は灸をすえに来た」

 

「恭弥…」

 

「心配しなくとも、負けんよ葵。…さて、早々に決着をつけるとするか」

 

「レッドの分際で生意気な!」

 

「よし、勝つぜ!」

 

「2度も偶然が続くと思わないことだな」

 

「「「「デュエル!」」」」

 

「ちょっと!」

 

どうやらもう止められないらしい。

 

「じゃあ、こっちも始めるとしようか」

 

「言われなくとも、そのつもりだ」

 

「「デュエル!」」

 

遊一:LP4000

万丈目:LP4000

 

「先行は俺。ドロー」

 

万丈目からだ。

 

「俺は《キラー・トマト》を召喚」

 

キラー・トマト

ATK:1400

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

万丈目:LP4000

手札4

キラー・トマト

伏せ1

 

「俺のターン!《DM(デジタルモンスター) プロットモン》を召喚!」

 

DM(デジタルモンスター) プロットモン

ATK:1600

 

「そして《デジヴァイス》を発動!プロットモンを墓地に送る。墓地に送られたプロットモンの効果で、デッキから《DM(デジタルモンスター) テイルモン》を特殊召喚!プロットモン進化!テイルモン」

 

DM(デジタルモンスター) テイルモン

ATK:2400

 

「テイルモンで攻撃!ネコパンチ!」

 

「くっ!」

 

万丈目:LP3000

 

「キラー・トマトの効果で、デッキから2体目のキラー・トマトを特殊召喚する!」

 

「俺は《誠実の紋章》を発動。発動後、『紋章』と名の付く通常魔法カード1枚を手札に加えることができる効果を使用。俺はデッキから、《光の紋章》を手札に加えて、発動!テイルモンを墓地に送って、《DM(デジタルモンスター) エンジェウーモン》を特殊召喚!テイルモン超進化!!エンジェウーモン」

 

テイルモンが光に包まれ、美しい女性の姿をした大天使が現れた。

 

DM(デジタルモンスター) エンジェウーモン

ATK:2700

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

遊一:LP4000

手札3

DM(デジタルモンスター) エンジェウーモン

伏せ1

 

「俺のターン!《フュージョニストキラー》を召喚!」

 

フュージョニストキラー

ATK:1400

 

「バトルだ!フュージョニストキラーで、エンジェウーモンを攻撃!」

 

「え!?攻撃力はフュージョニストキラーの方が低いのに!?」

 

翔が驚きの声を上げる。

 

「フュージョニストキラーは、戦闘を行う融合モンスターの攻撃力を0にする。貴様のエンジェウーモンは融合召喚されたわけではないが、融合モンスター!よって効果を受けてもらう!フハハハハ!!」

 

高笑いを上げる万丈目。えーと…

 

「いや、悪いんだけど、エンジェウーモンは、闇属性モンスターと戦闘を行うとき、ダメージ計算を行わずに破壊するんだよ」

 

「は?」

 

光に撃退され、戦闘を行う前に破壊される。相手が悪かったな。

別にメタするつもりはなかったんだけど。

 

「くっ…おのれぇ!」

 

「格好悪いッス…」

 

「同感」

 

「そうですね」

 

「月華楼君!?」

 

翔、あげは、葵の順だ。

 

「気安く呼ばないでください。…馴れ馴れしいです」

 

「なっ!?」

 

万丈目に言葉が突き刺さる。効果は抜群のようだ。(笑)

 

「き、貴様…絶対に許さんぞ!」

 

え!?俺のせい!?

効果知らなかったとはいえ、自分のせいでしょ!!

 

「俺は《モンスターゲート》を発動!キラー・トマトを墓地に送って、通常召喚可能なモンスターが出るまでカードをめくる」

 

めくり始める。《炎獄魔人ヘル・バーナー》、《死者への手向け》、《ヘルポリマー》と続いて

 

「よし、《デーモンの召喚》を特殊召喚!」

 

デーモンの召喚

ATK:2500

 

「そして《冥界流傀儡術》を発動!自分の墓地に存在する悪魔族モンスター1体を選択して発動する。レベルの合計が選択したモンスターのレベルと同じになるように、自分フィールド上に存在するモンスターをゲームから除外して、特殊召喚する!墓地の炎獄魔人ヘル・バーナーを選択して、デーモンの召喚を除外!蘇れ、炎獄魔人ヘル・バーナー!」

 

レベル6では最高の攻撃力を持つモンスター。

 

炎獄魔人ヘル・バーナー

ATK:2800

 

「相手フィールド上モンスター1体につき、このカードの攻撃力は200ポイントアップする」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー

ATK:2800→3000

 

「攻撃力3000…」

 

「どうだ!」

 

「さっすが、万丈目さん!」

 

「…運が良かっただけだろうに」

 

「何ィ!?」

 

隣の恭弥が呟く。

 

「ふん、貴様はそんなことを言える状況じゃないのではないか?」

 

「万丈目さんの言うとおりだ!この不利な次状況。自分の身を心配した方がいいんじゃないか?」

 

「不利ねぇ…押されてるだけであって、そこまでと言えるか?」

 

「は!俺のフィールドには攻撃力2900の《タイラント・ドラゴン》がいる!このモンスターの攻撃力を超えるモンスターなど、オシリス・レッドの貴様如きでは持っているまい!」

 

「…はぁ、もうこのデュエルも飽きた。終わらせるとするか」

 

「何?!」

 

「俺のターン」

 

恭弥の現状は…

 

恭弥:LP3200

手札2(ドローして)

ヴェルズ・サラマンドラ

ヴェルズ・ザッハーク

伏せ2

 

取り巻き2:LP4000

手札0

タイラント・ドラゴン

伏せ1

 

少しだが、押されてるか?

 

「《ヴェルズ・フレイス》を通常召喚」

 

ヴェルズ・フレイス

ATK:1150

 

「はっ、そんなモンスターを召喚してどうしようってんだ」

 

「…俺はレベル4のサラマンドラ、ザッハーク、フレイスでオーバーレイ!」

 

3体のモンスターが、上空にできた渦へ飛び込む。

 

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!破壊しつくせ《ヴェルズ・ウロボロス》!」

 

邪念に侵された龍が現れた。

てか使ってくれてた…エクシーズ。

 

ヴェルズ・ウロボロス(ORY3)

ATK:2750

 

「だ、だがそいつの攻撃力は2750。タイラント・ドラゴンに攻撃力は及ばない!」

 

「…ウロボロスの効果は、1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、3つの効果の内1つを選択して発動できる。俺は相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す効果を使用」

 

「何!?タイラント・ドラゴンを…!」

 

「いや、俺はその伏せカードを選択して手札へ戻す」

 

「何!?(ミラーフォースが戻されたか)」

 

恭弥はモンスターでなく、伏せカードを手札に戻した。

 

「馬鹿め!攻撃力が上回ってないくせに、タイラント・ドラゴンを手札に戻さないとはな!」

 

いや、プレイングミスなわけないだろ。

どう考えても…。

 

「伏せカード《ハーフ・シャット》を発動。フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する。俺はタイラント・ドラゴンを選択。選択したモンスターはこのターン戦闘では破壊されず、攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで半分になる」

 

「何!?」

 

タイラント・ドラゴン

ATK:2900→1450

 

「くっ…(だがこのターンまでだ。それに戦闘で破壊されない。次のターンで…)」

 

「次のターンとか考えているのか?」

 

「!」

 

「そんなものはない。…伏せカード《罪鍵(つみかぎ)の法-シン・キー・ロウ》を発動」

 

「何?」

 

「自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択する。俺はウロボロスを選択、そして『アンブラル・ミラージュ・トークン』(悪魔族・闇・星1・攻/守0)3体を特殊召喚する」

 

するとウロボロスの姿を模写した黒いモンスターが3体現れる。

 

「そしてこのトークンの攻撃力は、選択したモンスターの攻撃力と同じになる」

 

「!!」

 

「よってアンブラル・ミラージュ・トークンの攻撃力は2750」

 

詰んだ。

タイラント・ドラゴンとの差は1300だから、それ×4。

 

「4体のモンスターで、総攻撃!」

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

取り巻き2:LP0

 

「つまらんデュエルだった。まったく、ちょっと攻撃を受けたごときで、調子に乗るとは…。それに攻撃力の高いモンスターを出しただけで勝った気になってる。所詮ブルーも立場だけがほとんどか」

 

「おー!すっげぇなぁ、恭弥!!それがお前のデッキか?」

 

「その1つだ。…さて、帰るか」

 

「帰るの!?」

 

思わず俺は突っ込んでしまった。

 

「眠い。というかこれ以上いる理由がない。ほら、お嬢も明日は早いんだから」

 

「お嬢と呼ばないでくださいって!」

 

お嬢?

 

「…ふぅ、けどまあ、恭弥の言うとおりですね。眠いので私も帰ります。では皆さん、おやすみなさい」

 

「お、おやすみッス!」

 

「お、おやすみ」

 

「お、おやすみなさい」

 

「おやすみ月華楼k「あなたには言ってません」――なっ!?」

 

万丈目にグサッと言葉が突き刺さる。ダメージはあるようだ。(笑)

 

「はぁ、眠いです。恭弥、おんぶしてください」

 

「女子寮に行けないから無理だ」

 

そう会話しながら去って行った。

………そういや取り巻きのデッキ持っていかないんだ。

やっぱり、悪い奴じゃないようだな。

 

「よし!俺も続くぜ!俺のターン!!」

 

「ふん、フィールドにカードがない状態で何ができる」

 

「《強欲な壺》を発動!効果でデッキからカードを2枚ドロー!」

 

と、今度は十代か。

 

十代:LP3000

手札4(ドローして)

 

取り巻き1:LP2400

手札2

魔法剣士トランス

 

あれ?さっきの取り巻き2と状態が大体同じような気が。

 

「手札から《ヒーローアライブ》を発動!自分フィールド上にモンスターが表側表示で存在しない場合、ライフポイントを半分払って、デッキからレベル4以下の『E・HERO』と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。デッキから《E・HERO フェザーマン》を特殊召喚!」

 

E・HERO フェザーマン

ATK:1000

 

「《死者蘇生》を発動!墓地から、《E・HERO バーストレディ》を特殊召喚!」

 

E・HERO バーストレディ

ATK:1200

 

「は、そんな雑魚を並べて何をしようってんだ」

 

お前は十代の入試を見てなかったのか?

そしてさっきの恭弥のデュエルを見てなかったのか?

 

「俺は《融合》を発動!フィールドのフェザーマンと、バーストレディを融合!現れろ!マイ・フェイバリット・ヒーロー《E・HERO フレイム・ウィングマン》!!」

 

出たか。十代のフェイバリットカード。

 

E・HERO フレイム・ウィングマン

ATK:2100

 

「だが、攻撃力はトランスを下回っている」

 

本当に入試見てないのか?

 

「へへ、ヒーローには、ヒーローの居場所があるんだ。手札の《E・HERO キャプテン・ゴールド》の効果。このカードを墓地に送り、デッキから《摩天楼 -スカイスクレイパー-》を手札に加える。そして発動!」

 

フィールドにビルが立ち始める。

そしてビルの頂上のポールの上に、フレイム・ウイングマンが突っ立っている。

 

「行くぜ!フレイム・ウイングマンで、トランスに攻撃!摩天楼の効果で、攻撃力がダメージ計算時のみ1000ポイントアップ!」

 

E・HERO フレイム・ウィングマン

ATK:2100→3100

 

ちなみにトランスの攻撃力は2600。

 

「いっけぇぇぇ!!スカイスクレイパー・シュート!!」

 

「うわあっ!」

 

取り巻き1:LP1900

 

「そしてフレイム・ウイングマンの効果!このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与えるぜ」

 

「!うわああああっ!!」

 

フレイム・ウイングマンが火炎放射をドラゴンの口から、浴びさせる。

終わったな。

 

取り巻き1:LP0

 

「よし!勝ったぜ!!」

 

「ちっ、役立たず共が…!」

 

もはや悪役だぞ万丈目。

 

「俺は永続罠《召喚制限-猛突するモンスター》を発動して、ターンエンドだ」

 

万丈目:LP3000

手札2

炎獄魔人ヘル・バーナー

召喚制限-猛突するモンスター

 

「俺のターン!」

 

これなら…終わらせるな。

伏せカードを使うまでもない。

 

「《コストダウン》を発動!手札を1枚捨てて、手札のモンスターのレベルを2下げる。そして手札からレベル4となった《DM(デジタルモンスター) カブテリモン》を通常召喚!」

 

「ヘル・バーナーの攻撃力はさらに上がる」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー

ATK:3000→3200

 

「通常魔法《知識の紋章》を発動!カブテリモンを墓地に送って、《DM(デジタルモンスター) アトラーカブテリモン》を特殊召喚!カブテリモン超進化!アトラーカブテリモン」

 

カブテリモンが光に包まれ、巨大なツノを持った昆虫が現れる。

 

アトラーカブテリモン

ATK:2900

 

「馬鹿め、これでそいつは猛突するモンスターの効果で、攻撃をしなくてはならない!」

 

知ってるよ。

 

「アトラーカブテリモンでヘル・バーナーを攻撃!」

 

「血迷ったか!」

 

一々うっさい。

 

「アトラーカブテリモンの効果。このカードが相手モンスターを攻撃するとき、そのモンスターを守備表示にできる」

 

「何!?」

 

「メガブラスター!」

 

守備表示になるヘル・バーナー。

 

炎獄魔人ヘル・バーナー

DEF:1800

 

「そしてこのカードが守備表示モンスター攻撃した時、攻撃力が守備力を超えていればその数値分の戦闘ダメージを相手に与える。ホーンバスター!!」

 

巨大なツノをヘル・バーナーに突き刺す。

 

「ぐわぁぁぁっ!」

 

万丈目:LP1900

 

「そしてエンジェウーモンで、ダイレクトアタック!ホーリー「遊一!」

 

とどめを刺そうとしたが、十代に呼び掛けられる。

 

「何!」

 

「逃げるぞ!!」

 

「は!?」

 

「ガードマンが来るわ!アンティールールは校則で禁じられているし、時間外に施設を使っているから、退学かもしれないわ!」

 

な、何だって!!

くっ…仕方ないな。

 

「逃げよう!!」

 

デュエルを強制終了し、俺は皆と走り出す。

あー、多分勝ってたのに!!

 

 

 

「やっぱり強いわね…」

 

ガードマンに、見つからずに何とか逃げ切り、寮に戻ったボクは、さっきのデュエルのことでそう思った。

あのブルーの万丈目を相手に、苦戦した様子もなく勝ちかけた。(多分勝ちだろうけど)

他の2人もレッドとは思えない強さだったわね。

 

「1度、デュエルしてみたいわ」

 

改めてそう思った。

けど、できるかなぁ…。

そう思いながらボクはベッドの上で目を閉じた。

 

 

 

 




結構オリキャラが出てきました。
あげははTFからです。後は特に…。

あげははいつデュエルするか…。
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