アニメとはかなり…いや、違います。
「なぁ、遊一。肝試しに興味あるか?」
「肝試し?」
月一試験から数日が経って、現在放課後。
十代に話しかけられた。肝試しねぇ…。
「昨日、大徳寺先生から聞いたんだ。なんでもこの島の廃寮で闇のゲームの研究をしてたらしくて、気になるし探検してみようと思ってさ」
「廃寮?」
闇のゲームの研究?え、何かやばそうに聞こえるんだけど…。
「えっと、そこって何人も生徒が行方不明になってるって聞いたけど?」
「そんなの迷信に決まってるだろ」
駄目だ。もうこれ完全に行くな。校則でも入るのを禁じられているのに。
どうするか…護衛…として、行こうか?十代(とあとは翔とかだけ)だど、危なそうだし、止められいし。
『それでバレたら、自分は悪くないって?』
いや、見つかったらちゃんと罰は受けるって。
ただ、動機が興味があったからってのはちょっと…。
『あるんだね』
はい、あります。
「行くだけいってみようかな」
「よし、分かった!じゃあ、また後でな!」
そう言って十代は走ってった。
そして夜。
俺は十代と翔、隼人さん、それと玲人で、廃寮に向かっている。
玲人については、十代がその辺に居合わせたときに話を持ちかけたら、一緒に行くことになったと聞いた。
恭弥も誘おうとしたらしいが、玲人から駄目だと言われたらしい。下手すれば教師に通報されるから…と。
『それが正しいんだけど。遊一も戻ったら?』
いやぁ、アグモン。ここまで来たら何か見捨てる形になるし。
「おっ、見えた!」
しばらく歩くと、やっと廃寮についた。
ボロボロだが、昔は立派だったんだろうと思える。
で、十代が立ち入り禁止の文字が貼られているロープを跨ごうとすると
「あなた達、ここで何をやっているの!」
『!!』
突然声をかけられ、俺達はその声の主へと視線を向ける。
そこには、此方を睨んでくる明日香の姿があった。
というか、翔に隼人さん。いくらびっくりしたからって二人で抱き合うのは…。
「よう、明日香か。こんなところで何やってんだ?」
「それはこっちのセリフよ。あなた達こそ、こんなところで何をやっているの?」
「ちょっと夜の探検にな」
十代がそう返すと、明日香は少し表情をこわばらせる。
「ここでは何人もの生徒が行方不明になっているのよ?」
「そんな迷信信じないさ」
「ここの寮の話は本当よ。遊び半分で来る場所じゃないわ。ここで行方不明になった生徒の中には私の兄もいるのよ。…それに此処は立ち入り禁止のはず、学校に知られたら騒ぎになるわ。あなた達もここでの噂は知ってるんでしょう?」
そう(十代以外)俺達に明日香は言ってくる。
「十代から聞いた」
「聞いた上で、興味があってな」
「お、俺もなんだな」
「僕は別に…」
「そう…なら、勝手にしなさい」
そう言って明日香は、好きにしろとばかりに去っていった。
「…どうする十代?」
「マジな話なようだがな。寮に戻るか?」
俺と玲人は十代に聞く。
…絶対に答えは分かりきってるけど。
「いや、せっかくここまで来たんだ!いっぺんぐらい覗いてみないとな」
ですよね~。
そう言って十代は、ロープを跨いで廃寮の中に入っていく。
「待って欲しいんだな!」
「ま、待ってくださいッスー!」
「おい、待てって!」
そして他も。
俺は慌てて、その後を追った。
「埃とか、蜘蛛の巣すごいな…」
「そりゃあ廃寮なわけで、使われてないわけだし」
玲人の声に、俺はそう答える。
中はさっき玲人が言った通りだが、後は広い。それとレッド寮よりは造りがマシ。
「へ~、千年アイテムってのは7つあったんだな」
しばらく歩いていると、十代が壁にあった絵を見てそう言う。
しかし随分本格的にあるな。石版とかもある…。当然読めない。
「ん?何だこれ」
ん?…すでにちょっと先に行ってる十代が何か写真を拾ったらしい。
俺達も近づいて十代の持つ写真を覗きこむ。
ブルーの制服を着た男性が、ウインクしているのが映っていた。
その写真の裏には、数字とアルファベットが書き込まれていた。
「10、JOIN?」
「…FUBUKI、10JOIN。天上院吹雪…」
「天上院ってことはもしかして…」
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
『!!』
十代が何か言おうとしたとき、いきなり悲鳴が
「今のは明日香の声だ!」
「あっちから聞こえたぞ!」
「でも、どうして明日香さんの声が…」
「そんなことは後だ!」
そう会話しながら、俺達は声が聞こえた方向へ走り出す。走ってる途中、ふと何かが落ちているのに気付いた。
「これは、《エトワール・サイバー》!?」
「明日香のカードだな。…それにこの何かを引きずったような後。おそらくあっちに…」
「明日香がいるのか!」
そう言って十代が走りだしたので、俺達も後に続く。
しばらく走って、長い一本道の廊下を抜けると、広い円形状の空間に出た。
「明日香!」
奥に棺桶が1つ立てかけられていて、中に表情を歪めたまま眠っている明日香の姿があった。
「待っていたぞぉ。遊城十代」
「誰だ!?」
こ、この声は…!
俺達は声のした方向を向く。
「私の名は、タイタン!闇のデュエルストだぁ」
黒尽くめで巨大な図体の白い仮面をしてる男――タイタンがそう言う。
ま、マジか?アニメじゃ、あの人がこいつ役だったのか!(そっち!?てか誰!?by精霊×2)
「闇のデュエリストだと!?」
「お前の目的はいったい何だ!」
周囲の驚きの声に混じって、玲人がタイタンに話しかける。
「私の目的は遊城十代、貴様との闇のデュエルだぁ。その女の魂を返して欲しければ、私に闇のゲームで勝つしかない。さぁ、どうするぅ?」
「いいぜ!望むところだ!」
そう言って隼人さんから、デュエルディスクを受け取る十代。
「くっ、こんな時に恭弥がいてくれたら…」
「十代が相手じゃ心配か?」
玲人の呟きに俺は聞く。
「いや、あいつがいたら、あの男がべらべら喋ってるうちに、腹へパンチとかかましてくれそうだからな」
「……」
「あいつ、そういうリアルファイト強いから。葵の護衛だからかなり」
まあ、だろうね。
そういえばこの前、葵と組手やってたな。おそらく、男に襲われた時用の護身術なんだろうが。
「葵から聞いたんだが、熊も倒したことがあるらしい」
「こんな時にジョークを言わないでほしいんだけど…」
ふざけてる場合じゃない。
「「デュエル!」」
十代:LP4000
タイタン:LP4000
おっと、ちょっと話してるうちにデュエルが始まった。
俺達は見守ることしかできない…。
「先攻は私だぁ。私のタァーン、ドロォー!私は《トランス・デーモン》を召喚するぅ」
「デーモン・デッキか!」
トランス・デーモン
ATK:1500
「トランス・デーモンの効果ぁ、1ターンに1度、手札から悪魔族モンスター1体を捨てぇ、エンドフェイズ時まで攻撃力を500ポイントアップさせるぅ。私は、手札の悪魔族モンスター《プリズンクインデーモン》を捨てて、トランス・デーモンの攻撃力を上げるぅ」
トランス・デーモン
ATK:1500→2000
「手札の《ジェネラルデーモン》の効果ぁ、このカードを手札から墓地へ捨てぇ、デッキからフィールド魔法『
タイタンがフィールド魔法を発動すると思わず目を瞑ってしまうほどの光りが放たれ、目を開けると何かの儀式場にも見えるような場所に、周囲が変わっていた。
「さしずめぇ、地獄の一丁目とでもぉ言っておこうかぁ。私はカードを1枚セットして、ターンエンドだぁ。エンドフェイズ、トランス・デーモンの攻撃力は元に戻るぅ」
タイタン:LP4000
手札2
トランス・デーモン
万魔殿-悪魔の巣窟-
伏せ1
「あのタイタンって奴、どうして攻撃もできないのに、攻撃力を上げたッスか」
翔は、タイタンがトランス・デーモンの効果を使ったことが理解できてないらしい。
「いや…あれにはちゃんと意味がある。十代はあのトランス・デーモンを破壊しとかなきゃ、次のターン、面倒なことになる」
そう玲人が答える。
確かに面倒なことになるぞ十代。
「俺のターン、ドロー!」
けど、トランス・デーモンの攻撃力自体はそんなに低くない。
伏せカードによるが、基本破壊できるはずだ。
「俺は《E・HERO スパークマン》を召喚!」
様々な武器を使いこなす、光の戦士が現れる。
E・HERO スパークマン
ATK:1600
「バトル!スパークマンで、トランス・デーモンに攻撃!スパークフラッシュ!」
スパークマンの放った電撃を食らうトランス・デーモン。
タイタン:LP3900
「うわあああああっ!!」
「な、なんだよ翔いきなり…」
「じゅ、十代…タイタンを見てみろ!」
「タイタンって・・うわあああっ!!」
翔がタイタンを見て、声を上げたので俺達も改めて見てみると、驚いた理由が分かり、十代に呼びかける。
十代はタイタンを見て、同じく声を上げた。
「ふふふ、最初に言っただろう。これは闇のゲームだと」
タイタンの左膝辺りが消えている…。本当に闇のゲームだったのか?
当の本人は何ともないような感じをしながら、懐から目のマークがついた金色のペンダントを引っ張り出す。あれは…
「この千年パズルの力により、闇のゲームは行われるぅ。闇のゲームにおいてライフは命ともいえるもの。ライフが減るたびに少しずつ体が消えてゆき、0になった時消滅…つまり死を意味するのだぁ!」
「な、何だって!?」
「じゃあ、今あいつの左手が消えてるのは、その闇のゲームのせいッスか!?」
「ああ、そうなんだろうな」
「翔も隼人さんも、何を?消えかかってるのは左膝の辺りじゃ…」
「お前こそ何を言ってるんだ?消えてるのは、右肘だろ」
「「「え?」」」
玲人の言い分に俺達は疑問を浮かべざるを得ない。
どうなってるんだ?
「お、俺は…カードを2枚セットして、ターンエンド」
「この瞬間、永続罠《リビングデッドの呼び声》を発動!私が墓地より蘇らせるのは、先程破壊されたトランス・デーモン!」
復活されたか。
マズイな…。
十代:LP4000
手札3
E・HERO スパークマン
伏せ2
「私のタァーン、ドロォー!スタンバイフェイズ、墓地に眠るプリズンクインデーモンの効果発動!万魔殿-悪魔の巣窟-が存在し、このカードが墓地に存在する場合、自分のスタンバイフェイズ毎にフィールド上に存在するレベル4以下の悪魔族モンスター1体の攻撃力は、エンドフェイズ時まで1000ポイントアップするぅ」
「何!?」
「トランス・デーモンの攻撃力が1000ポイントアップ!」
トランス・デーモン
ATK:1500→2500
「トランス・デーモンの効果を発動し、手札から《トリック・デーモン》を捨てるぅ。カード効果で墓地に送られたトリック・デーモンの効果ぁ!デッキから『トリック・デーモン』以外の『デーモン』と名のついたカード1枚を手札に加える事ができるぅ。私はデッキから《デーモンの将星》を手札にぃ。チェーン処理が終わったため、トランス・デーモンの攻撃力がさらに500ポイントアップ!」
トランス・デーモン
ATK:2500→3000
「攻撃力3000…」
「まだだぁ。私は《デーモンの騎兵》を召喚!」
デーモンの騎兵
ATK:1900
「バトルだぁ!デーモンの騎兵で、スパークマンに攻撃ぃ!」
「くっ…!」
騎兵がスパークマンに突っ込み、その槍で貫いた。
十代:LP3700
ああ、十代の左足辺りが消えていく…。
「伏せカード《ヒーロー・シグナル》!自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。自分の手札またはデッキから『E・HERO』という名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。デッキから《E・HERO クレイマン》を召喚!」
E・HERO クレイマン
DEF:2000
「小癪なぁ…トランス・デーモンで、クレイマンを攻撃ぃ!」
「伏せカード《ヒーローバリア》!自分フィールド上に『E・HERO』と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」
バリアでトランス・デーモンの攻撃が防がれる。
「ふん、2度目のメインフェイズ、私は手札から《デーモンの将星》を特殊召喚!」
デーモンの将星
ATK:2500
「攻撃力2500のモンスターがいきなりだと!?」
あれは最近出てきたカード。だから効果を知ってる奴もいなくても不思議はない。
「このカードは、自分フィールド上に『デーモン』と名のついたカードが存在する場合、手札から特殊召喚できる。ただし、召喚されたターンこのカードは攻撃できないがなぁ。そしてこの方法で特殊召喚に成功した時、自分フィールド上の『デーモン』と名のついたカード1枚を選択して破壊する。私が破壊するのは、デーモンの騎兵!」
雷を受け、破壊されるデーモンの騎兵。
「カード効果で、破壊されたデーモンの騎兵の効果ぁ。自分の墓地から『デーモンの騎兵』以外の『デーモン』と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できるぅ。墓地よりジェネラルデーモンを特殊召喚!」
ジェネラルデーモン
ATK:2100
「私は、これでターンエンドだぁ。トランス・デーモンの攻撃力も元に戻るぅ。ふふふ、自らの身体が消えていく恐怖に怯えるがいい」
タイタン:LP3900
手札1
デーモンの将星
トランス・デーモン
ジェネラルデーモン
万魔殿-悪魔の巣窟-
リビングデッドの呼び声
「俺のターン、ドロー!《
E・HERO ワイルドマン
DEF:1600
E・HERO ザ・ヒート
ATK:1600
あのカードは、俺がやったHERO…。
「ザ・ヒートの攻撃力は、自分フィールド上に表側表示で存在する『E・HERO』と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする!俺の場には3体のHEROがいる。よって600ポイントアップ!」
E・HERO ザ・ヒート
ATK:1600→2200
「ザ・ヒートで、トランス・デーモンを攻撃!」
「ぬぅ…!」
タイタン:LP3200
トランス・デーモンだけでも破壊したか。
次のターン、ダメージを十代は受けるが…モンスターが4体になって、総攻撃というのも考えられる。
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
十代:LP3700
手札0
E・HERO クレイマン
E・HERO ワイルドマン
E・HERO ザ・ヒート
伏せ1
「小賢しい真似を。私のタァーン!スタンバイフェイズ、墓地に眠るプリズンクインデーモンの効果でぇ、ジェネラルデーモンの攻撃力を1000ポイントアップさせる!」
ジェネラルデーモン
ATK:2100→3100
「《デーモン・ソルジャー》を召喚!」
デーモン・ソルジャー
ATK:1900
「デーモン・ソルジャーで、ワイルドマンを攻撃ぃ!」
「すまない、ワイルドマン…」
槍に貫かれるワイルドマン。
「デーモンの将星で、クレイマンを攻撃ぃ!魔降雷!」
「伏せカード《クレイ・チャージ》!自分フィールド上の『E・HERO クレイマン』が攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。攻撃モンスターと選択されたクレイマンを破壊し、相手に800ポイントダメージを与えるぜ!」
「何ィ!?」
クレイマンとデーモンの将星が爆発。
タイタン:LP2400
「くっ…悪魔の巣窟の効果で、カード効果で破壊された将星のレベル未満の、『デーモン』をデッキから1枚選択して手札に加える事ができる。私は2体目のデーモンの騎兵を手札に。そして、まだデーモンは残っている!ジェネラルデーモンで、ザ・ヒートを攻撃ぃ!ザ・ヒートの攻撃力は、ワイルドマンと、クレイマンが破壊されてることにより、攻撃力が下がっている!」
E・HERO ザ・ヒート
ATK:2200→1800
十代:LP2400
ザ・ヒートも破壊され、十代のフィールドは丸裸になった。
身体もだいぶ消えている…。
「これで私は、ターンエンド」
タイタン:LP2400
手札2
デーモン・ソルジャー
ジェネラルデーモン
万魔殿-悪魔の巣窟-
「くっ、俺のターン!よし、手札が1枚だけの場合、《E・HERO バブルマン》は手札から特殊召喚する事ができる!来い、バブルマン!」
E・HERO バブルマン
ATK:800
「このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上に他のカードがない場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる!」
十代の効果説明からして、効果が原作と違うからおそらくアニメ効果なのだろう。
原作だったとしても、ドローできたけど。
十代:手札2
「そして《強欲な壺》を発動!デッキからさらにカードを2枚ドローする!」
さらに強欲!?
十代:手札3
「速攻魔法《バブル・シャッフル》を発動!このカードの効果で、バブルマンを守備表示に!」
E・HERO バブルマン
DEF:1200
「そしてお前の《ジェネラルデーモン》を守備表示にする!」
ジェネラルデーモン
DEF:800
「そして守備表示にしたバブルマン1体をリリースし、『E・HERO』と名のつくモンスター1体を手札から特殊召喚する。俺は《E・HERO エッジマン》を特殊召喚!」
E・HERO エッジマン
ATK:2600
「エッジマンで、ジェネラルデーモンを攻撃!パワーエッジアタック!」
エッジマンがその腕に装着された武器で、ジェネラルデーモンを破壊した。
「エッジマンは貫通効果を持つ!」
「ぬうう…」
タイタン:LP600
「よし!」
「タイタンの、左腕や右手が消えていくな」
「「「「え?」」」」
俺がそう言うと、周りが何か行ってくる。
「え…何か間違えたこと言った?」
「…遊一、さっきタイタンのどこが消えたって言った?」
すると玲人が聞いてくる。
「いや、だから左腕や右手が消えていくって…」
「何を言ってるんだな。タイタンの消えてるのは、左足や胴体の方なんだな」
「え?右膝や、左胸の辺りッスよ」
「「「え?」」」
俺と翔と、隼人さんとかぶった。
どういうこと?
「…なるほどな。サンキュー玲人!」
「どうやら分かったみたいだな」
な、何だと!?
俺より十代が先に分かっただと…(そっちか!!by精霊×2)
「タイタン!お前、本当に闇のデュエリストなのかよ!」
「当然だ。正真正銘、私は闇のデュエリストであるぅ!」
「なら、俺の質問に答えてみろ!」
「いいだろう」
「じゃあ聞くぜ!千年パズルはいったいいくつある?」
「ふん…そんな質問。千年パズルは7つだぁ」
ん?千年パズルが7つ…?
「残念だが、千年パズルは7つじゃない!千年アイテムが7つあるんだ!」
「ってことは、この闇のゲームはインチキか!」
「ち、違う!さっきのは言葉のあやだ!私は千年パズルの所有者!そして闇のデュエリストなのだぁ!」
「はっ!」
そうタイタンが焦りを浮かべながら語っていると、千年パズル?を俺達へ見せる。
すると玲人が、カードを1枚投げつけた…。って、それ明日香が持ってたと思われるエトワール・サイバーぁぁぁぁ!!
「ぬうっ!」
それは千年パズル?の目の部分に刺さる。すると目を瞑ってしまうほどの光りが…。
目を開けて見てみると
「あっ、十代とタイタンの身体が元に戻ってる!」
「本当ッス!」
「やはりか。ならば、明日香も魂が取られたってのも嘘だな。気を失ってるだけだろう」
「お、おのれぇぇぇぇ!!」
おそらく相手を恐怖させ、まともなプレイングをさせず、自分を有利に進めようとしたんだろうな。
そう思ってると、突然床が巨大な目の形に光った。
「なんだ!?」
「この期に及んでまだ何かやろうというのか?」
「何か煙が出てきたッスよ!?」
言ってるうちに、どこからともなく黒い煙が出てきてフィールド全体を包み込んでいく。
「な、何なんだこれは!?」
タイタンが混乱している。
ということは、こいつの仕業じゃないのか?
そんなことを考えてる間に、俺は飛び出していた。
よくわからないが、何かやばそうだからな。
「おい、遊――」
「!あ、あれ?」
俺に声をかけられたので振り返るも、すでに十代とタイタンを含めて黒い煙に囲まれていて、何も視えなかった。
とにかく十代はどうなんだ。
「十代!大丈夫か!」
「遊一、何かいるぞ!気をつけろ!」
「え?ってなんだこいつら!?」
しかも黒い塊が、多数蠢いていて、俺の足にひっついていた。
十代の方を見ると、同じく黒い塊が迫ってきている。
『クリ~!』
「ハネクリボー!」
しかしそれをハネクリボーが阻む。てか実体化してる?
『遊一はやらせないよ!』
『何だか知らないけど、遊一には近づかせない!』
「アグモン!ガブモン!」
そしてこっちも2人の精霊が、黒い塊を吹き飛ばしてくれる。
「うおおおおおぉっ!!」
「タイタン!?」
「何かやばそうだぞ…」
タイタンに取り付いていた黒い塊がどんどん多くなり、そして体の中に入っていく。
そしてダランとタイタンはする。
「だ、大丈夫か?」
「…ターンエンドか?」
「!」
「十代、どうやらまだデュエルを続けるらしいぞ」
大丈夫…なのか?
「…俺は、カードを1枚伏せてターンエンド」
十代:LP2400
手札0
E・HERO エッジマン
伏せ1
「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、墓地のプリズンクインデーモンの効果で、デーモン・ソルジャーの攻撃力を1000ポイントアップさせるぅ」
デーモン・ソルジャー
ATK:1900→2900
「装備魔法《
「エッジマン!」
いきなり苦しみだしたエッジマン。そして何かに操られるような形で、タイタンのフィールドに移る。
「お前の下僕で、止めをさしてやろう。エッジマンでダイレクトアタック!」
「伏せカード《和睦の使者》!効果で、戦闘ダメージは全て0になる!」
しのいだか。
「悪あがきを…。私はデーモン・ソルジャーと、エッジマンをリリースし、《ヘル・エンプレス・デーモン》をアドバンス召喚!」
女帝の名を持つデーモンが現れる。
ヘル・エンプレス・デーモン
ATK:2900
「私はこれでターンエンド」
タイタン:LP600
手札1
ヘル・エンプレス・デーモン
万魔殿-悪魔の巣窟-
「俺のターン!」
十代の手札はドローしたカード1枚。
これで全てが決まる。
「…よっしゃぁっ!」
「!」
「《ミラクル・フュージョン》を発動!自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、『E・HERO』という名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。俺は墓地のワイルドマンと、クレイマンを除外!現れろ、《E・HERO ガイア》!」
E・HERO ガイア
ATK:2200
「攻撃力2200では、ヘル・エンプレス・デーモンに及ばぬぅ」
「ガイアの効果!このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動!このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスター1体の攻撃力を半分にし、ガイアの攻撃力はその数値分アップする!」
「何だとぉ!?」
「俺は選ぶのは当然ヘル・エンプレス・デーモン!」
ヘル・エンプレス・デーモンにガイアの起こした隆起した岩が襲いかかる。
ヘル・エンプレス・デーモン
ATK:2900→1450
E・HERO ガイア
ATK:2200→3650
「行くぜ!ガイアで、ヘル・エンプレス・デーモンに攻撃!コンチネンタルハンマー!!」
「ば、馬鹿なああああああぁっ!!」
ガイアの攻撃で、ヘル・エンプレス・デーモンは撃破された。
タイタン:LP0
「勝ったか…」
ヒヤヒヤさせるなまったく。
「助かったぜ遊一!お前のくれたカードのおかげで勝てた!」
「ああ、うん」
それのせいでさらに強くなったけど。あの土壇場で、ミラクル・フュージョン引くとかさすが主人公。
「な、何をする!」
「「!」」
その声に、俺と十代はタイタンの方を向くと、タイタンの周りに黒い塊が集まっていってるのが見えた。
「ば、馬鹿なぁ!本当に闇のゲームがあるというのかぁ!?」
「タイタン!」
「十代、俺達もやばい!」
タイタンは、黒い塊に呑まれたのを視界に収めながら、こっちにも黒い塊が襲いかかってきてるのを確認。
『クリクリ~』
「どうしたんだハネクリボー!」
ハネクリボーが、黒い塊達の方に背を向けていて、ハその視線の先を見てみると、闇が裂けて光が見える。
「出口か?」
「とにかく走るぞ十代!マジでやばい!!」
そうこうしてるうちに、黒い塊達が!アグモンと、ガブモンが吹っ飛ばしてくれたから、ちょっと時間稼ぎになってるけど、数が多すぎてやばい!
俺と十代は全力疾走し、光へ飛び込んだ。
光に飛び込むと、床が目に映った。
「ふ~、どうやら出れたみたいだな」
「ああ」
「アニキ!八神君!」
「お~、翔!みんなも無事だったか!」
「ああ、タイタンはどうした?」
「いや、わかんねぇ」
「多分…逃げたと思うけど」
そう伝えておこう。
あれが闇のゲームなのかも少々わからないし。
「じゃあ明日香助けて、早く帰ろう」
「いっけね!忘れてた!」
ひどい。
その後、明日香を棺桶から出して、(ジャンケンで負けた)十代がおぶり、廃寮の外に出た。
ああ、眠いな…もう夜明け近いし。
行かなきゃよかったかと思いながら、俺達はそれぞれ自分達の寮に戻った。なお明日香は途中で起き、自分で寮に戻った。
VSタイタン。
今回は十代で。(ちゃんとしたデュエルまだなかったので)遊一とやる理由なかったのもありますが。
タイタンは、将星とかを使ったデーモンデッキに変更してみました。
十代はアニメ+漫画のデッキということに。