剣の奇跡 鋼鉄の城に生きる八葉と妖精   作:銀炭

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初めましての方は初めまして
そうでない方はこちらもどうぞ、通りすがりの問題児です。
思いつきで始まったこの作品(他二つも思いつき)
ただ閃の軌跡のリィンとフィーがSAOの世界に入ったらという妄想からです。
そしてなによりリィフィが好きだからです!

まあメインは変わらずワートリでやっていきます


プロローグ

2022年11月6日 七耀歴でも11月6日

 

この日、一万人の人々は、死の世界に囚われた。

 

 

 

「ハァッ!」

 

ライトエフェクトに包まれた刀が、猪のような何かを一閃する。

その上に見えるゲージがグングンと減っていき、完全になくなった。すると、

 

パリィン!

 

という音とともに猪は光の破片に姿を変える。現実なら到底ありえないことだ。しかし、此処は現実世界ではない。

 

《ソードアート・オンライン》

 

稀代の天才科学者、茅場晶彦が作り出した仮想の世界。世界初のVRシステムを搭載したデバイス《ナーヴギア》と対応ソフト《ソードアート・オンライン》により作られた幻想を現実に変える発明。

 

その、はずだった。

 

正式サービスが開始された2022年11月6日 ソードアート・オンライン、通称《SAO》は、ゲーム内での死=現実での死という、最悪のデスゲームに変わった。

 

刀を振るっていた少年──────リィンも、デスゲームに囚われた被害者の一人である。

 

 

 

─────────────

 

 

エレボニア帝国での内乱が終結し、暫く経った11月6日。

トールズ士官学院でいつも通りの日常を送っていたリィン・シュバルツァーは、恩師の呼び出しにより、エレボニア帝国の首都《帝都ヘイムダル》を訪れていた。

 

何があたったのかと、少し不安に思いながらも集合場所である旧遊撃士帝都支部へと向かう。

 

(サラ教官からの呼び出し、それもⅦ組を全員集めるって言ってたけど)

 

思わぬところで友人たちと再会することになった彼は、不安と、嬉しさも抱えながらいつの間にか着いていた目的地の扉を開く。

 

「お、やっと来たかリィン」

 

「あ、リィン。久しぶり」

 

「マキアス、それにエリオット。久しぶりだな」

 

出迎えたのはマキアス・レーグニッツとエリオット・クレイグ。

 

「遅いわよ、もうみんな集まってるわ」

 

「うむ、そなたが最後だな」

 

「あはは・・・リィンさんも忙しいんでしょう」

 

「アリサ、ラウラ、委員長」

 

奥から現れたのはアリサ・ラインフォルトとラウラ・S・アルゼイド、エマ・ミルスティン。

 

「まったく、何をしていればそんなに遅くなるというのだ」

 

「いいじゃないか。リィンのことだ、生徒会の仕事を終わらせていたんだろう」

 

ソファで話していたユーシス・アルバレアとガイウス・ウォーゼルが笑いながら言う。

 

「リィン、遅いよー。僕なんて一番早かったんだからね!」

 

二階から飛び降りてくる、ミリアム・オライオン。

 

「はは、ごめんな。ガイウスの言う通りだった」

 

「君ってやつは・・・過労で倒れるんじゃないかと心配になるよ」

 

「ほう、珍しく意見が合うな。貴様と同じなのは遺憾の極みと言ってもいいが」

 

「まだ言うか!いい加減にしたらどうなんだ!?」

 

マキアスとユーシスのいつも通りの漫才(自覚なし)Ⅶ組の日常の一つだった。

 

「フィーと教官はどうしたんだ?」

 

「ああ、教官なら例の物を取りに行った」

 

あと二人、どこにも見当たらないのを不思議に思ったリィンが行方を聞いてみると、ガイウスが答えた。

 

「それとフィーだが・・・後ろを見てみろ」

 

「後ろ・・・って」

 

振り向いた直後、ドンッ、と小柄な何かがぶつかってくる。見慣れた銀色だ。

 

「・・・・・・久しぶり、リィン」

 

「・・・久しぶりだな、フィー」

 

自分の胸板に頬ずりする少女、フィー・クラウゼルを優しく撫でながら言う。甘えん坊なところは変わらないな、と少しだけ苦笑。背が少し伸びたぐらいだろうか。

 

「・・・ねえマキアス、コーヒーないかな。ブラックで」

 

「奇遇だな。ちょうど僕も飲みたくなったんだ、ブラックで」

 

「それ、私たちも貰えるかしら。ブラックで」

 

二人から出ている桃色のオーラ(無自覚)に当てられた組が苦虫を噛み潰したような顔になっている。はあ、とため息を吐いたユーシスは呆れを隠す気などなさそうだった。

 

「少しは場所を考えてほしいものだな」

 

「フフ、そう言ってやるな。二人とも、特にフィーは寂しかったはずだからな」

 

呆れてはいるものの、どこか温かい目で見ているユーシス。保護者にしか見えないガイウス。他の面子よりも二人は大人だった。

 

「お取込み中のところ悪いけど、例の物持ってきたわよ」

 

あ、と玄関に立っているもう一人の人物に漸く気が付いた。それなりの大きさの箱を二つ抱えた彼らの恩師──────サラ・バレスタイン。

 

「お久しぶりです、サラ教官」

 

「ええ、久しぶりね。それじゃ早速──────と行きたいところだけど」

 

壁際に箱を置き、クルリとサラは振り向く。

 

「まずはお祝いでもしましょうか」

 

どこからか取り出した酒瓶を持ってにこやかに笑む彼女。酒が飲みたいだけなんじゃないかと、Ⅶ組メンバーは思った。

 

 

 

──────────

 

 

 

「それで、これが例の物ですか」

 

「・・・・・・ええ、そうよ」

 

パーティーを終え、本題に入る。まあ、パーティー中も色々問題があったのだが。

 

サラが酒を飲もうとしてリィンに止められたり、フィーがリィンから離れなかったり、ユーシスとマキアスが喧嘩漫才をしたり、サラが酒を飲もうとしたり、ガイウスが酒を捨てたり。

 

・・・あれ、サラ絡みばっかじゃね?

 

そんなわけで、酒が飲めず若干拗ねているサラ。エマの説得でここまで落ち着いた。

 

「《ナーヴギア》って言うらしいのよ。それとこの《ソードアート・オンライン》ってのはセット。これがないとナーヴギア単体では何も出来ないわ」

 

「・・・ゼムリア大陸を探し回っても、こんな機械はないわ。内部構造から違うのよ、導力器と」

 

導力器と違う。この言葉は、ゼムリア大陸とは違う何かの技術で作られたのを裏付けるようなものだった。

 

「・・・・・・可能性があるとしたら、《結社》に関係のあるものか」

 

「幻獣のように次元の歪みで現れた、の二択でしょうね」

 

「《人形兵器》などというものが作れるくらいだ、結社なら作れてもおかしくないと思うのだが・・・」

 

「違うと思うなー、こんなのが作れるんだったらオジサンが見逃さないと思うし」

 

それぞれの意見が飛び交う。結社、幻獣、人形兵器、オジサン。一つだけ緊張感のない言葉が混じっているが重要なワードの一つだ。

 

「・・・とにかく、詳しいことはほとんどわかってないのよ。だから調べろって上からも言われてね、私たちに回ってきたわけ」

 

「でも、どうするんですか?調べようにも、分解しても駄目じゃあ他に手はないと思うんですけど」

 

「簡単じゃない、使ってみるのよ。ただ、何が起こるのかはわからないから危険だけどね」

 

簡単なのに危険とは酷い矛盾である。でもここにいるメンバーは全員、困難かつ危険な事を乗り越えてきた。今更だと思っている。

 

「数は二つ、誰が使うか決めましょう。・・・・話し合いは面倒ね、ジャンケンで決めましょう」

 

 

 

 

「準備はいいかしら、リィン、フィー」

 

「大丈夫です」

 

「こっちも」

 

ジャンケンで決まったのはリィンとフィー。決まったときにフィーが小さくガッツポーズをしたのはここだけの話。

 

「始めた方はナーヴギアを被った状態で『リンクスタート』と言えばいいわ。その後は指示が出るみたいだからそれに従って。あとは・・・」

 

うーん、と唸りながら考えるサラ。数秒経ってポン、と手を叩く。

 

「こっちのことは任せなさい?」

 

「何で疑問形なんですか・・・」

 

思わず苦笑。

 

「それじゃあ、始めますね」

 

「ええ、頑張ってね」

 

最後にフィーと頷きあい、

 

『リンクスタート』




正直最後の締め方考えてなかった。だからこんなリンクスタートで途切れてしまうという結果に。
多分アバター制作のほうはすっ飛ばします。
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