青年と怪異たちの日常   作:狐狗狸さん

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皆様、初めまして。狐狗狸さんです。
これがはじめての投稿となります。あたたかい目で見ていただきたいと思っております。



キャラ紹介&非日常との出会い

キャラ紹介

 

 

 

空井 海斗(そらい かいと)…主人公、普通の人、21歳、大学生、二次オタの気がある、咲希の彼氏

 

 

咲希(さき)…ヒロイン、口裂け女、外見は20代、陸上の長距離選手、家に居るとき以外基本は口元を特殊メイクで整えている、海斗の彼女

 

 

(ふく)…二口女、外見は20代、大食い早食い女王であり料理家、家事全般をこなしている

 

 

零子(れいこ)…テケテケ、外見は10代後半、自宅警備員、株などで家計を助けている、かなりのやり手、ぐうたら

 

 

野辺(のへ)…のっぺらぼう、外見は30代前半、4体の怪異の中では唯一の男性、メイクアップアーティスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕こと空井海斗は、先週彼女にフラれ独りで日本特有の騒がしいハロウィーンとは裏腹に、真っ黒の空に慎ましげに浮かんでいる月のもとを歩いていた。

そんなとき、後ろから声をかけられた。

 

「私、キレイ?」

 

振り返ってみると、マスクを付け、赤い服を着た、スラッとしたキレイな女性が立っていた。正直言って、フラレた彼女よりも美しかった。美しいという言葉を体現したかのような、女性だ。

いや、まじでこんな女性が、僕なんかに、声をかけてくるなんて、人生何があるかわかんないもんだなー。でもこんな時に、声をかけてくるということは、これは、もしや、世にいう逆ナンというものか。確かに、クリスマスに独りでいるというのは、この年になると、なぜか、心にくるものがあるからなー。今のうちに、彼氏をゲットしておこうということなのかな。

 

「ねぇ、聞いてる?」

 

「あー、聞いてるよ。」

 

「なら、私、キレイ?」

 

「はっきり言って、まじでキレイだよ。スラッッとしているし、マスクを付けているから顔はあんまり見えないけど、整えているしで、本当キレイだよ。」

 

「そう…。ならこれでも。」

 

すると、その女性は、スッとマスクを外した。

そして見えたのは、耳まで裂けた口だった。

 

「私、キレイ?」

 

えっ、嘘だろ。口裂け女?いやいや、あり得ない。あっハロウィーンだからか。全く脅かしやがって。特殊メイクなら早く言ってくれよ。

 

「えぇ、キレイですよ。特殊メイクしてたって、もともとのポテンシャルが、高いから美しさが、にじみでてるよ。」

 

「えっ、あの、えっと…。」

 

「ん?何。」

 

「あのー、これ、特殊メイクじゃないんですけど…。」

 

「へ。」

 

「いや、まじのほうで、口が裂けているんですよ。」

 

「ということは、今、僕の目の前にいるのは、本物の口裂け女ということでせうか。」

 

「そういうこと。その事をふまえてもう一度聞くわ。私、キレイ?」

 

嘘だろ。口裂け女って本当にいるんだ。まじ、レアな体験じゃん。いやいや、そうじゃなくて、どうやったら逃げれるっけ、確か、べっこう飴をなげたら、いいんだっけ。あっでも、今べっこう飴もってないわ。あーもうどうしたらいいんだよ。

 

「ねぇ、私、キレイ?」

 

うわー、言い直された。まじ殺される。この人生良いこと無かったなー。なら、いっそ死ぬ前に、疑問に思っていることでも聞いてスッキリしてから、殺されるか。てか、口裂け女が目の前にいるのに、自分でも恐ろしいほど冷静なんだな~。人って、死ぬ前になると、冷静になるって本当だったんだ。

 

「えっと、あなたが、キレイかどうかって話だよね。僕が答える前に、質問してもいいかな。」

 

「まぁ、いいわよ。」

 

「ありがとう。何で、そんな問いかけをするの。」

 

「………」

 

「あの~。」

 

「……な……こ……………か……き……………じ…。」

 

「もう一度言ってくれないかな。」

 

「そんなの、恋人がほしいからに決まっているじゃない。」

 

うわー、なんか、リアルな答えがかえってきた。

 

「まぁ、昔は、恨みとかで、色々と殺って憎しみに任せて現実をみてなかったけど、今頃になってようやく、どんどん婚期が遅れていること気がついたのよ。恋人の一人もいないなんて、女性にとっては、死活問題なの、わかる。」

 

「うん、何となくだけど、独りで、イベントとかを迎えるのは、なかなか、こたえるものがあるもんね。」

 

なんか、口裂け女が、妙に可哀想になってきた。心のどこかで、寄り添ってあげたいっていう感情もわいてきた。これが、人肌が恋しくなるって言うものなのかな。

 

「なら、僕が君の、恋人になろう。実は、先週、彼女にフラレて、心がボロボロなんだよ。でも、そんなことは、君といる時間で、上書きできる。多少、不甲斐なかったり、君と不釣り合いかもだけど、君を出来るだけ幸せにするよ。」

 

「えっ、でも、私は、口裂け女なのよ。」

 

「なに、今さらいっているんだよ。はなしかけてきたのは、君からだよ。」

 

「そうだったわね。これからよろしくお願いします。」

 

 

 

 

アレ?命は、助かったけど、非日常に、足を踏み入れてしまった。僕って、どうなるんだろう。

 

「ところで、あなたの名前を聞いてもいいかしら。」

 

「空井海斗だよ。よろしく。」

 

「海斗ね。分かったわ。私は、咲希よ。名字は、無いわ。これからよろしくね。」

 

 

 

 

こうして、僕は、非日常の世界に、入っていくこととなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕には、恐怖心というものが、麻痺しているのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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