ゆっくりしていってください。
「あ、士道、おはよ」
「おう、おはよう、七罪」
LINEのやりとりで七罪と俺で時間を決めた結果、9時半に駅前に行けばいいだろう、ということになった。
「ふわぁぅ」
欠伸を噛み殺したような声がでた。七罪から。
「眠そうだな、大丈夫か?」
パズ○ラしながら言った。
「ちょっと、ね……。ていうかパ○ドラしながら言わないでよー。データ消すよー?」
「あぁ、すまんすまん」
といいつつも士道はパズド○をやめない。
「やるならマルチしよーよー」
「お、おう、そうだな?」
七罪も端末を取り出し、○ズドラを起動する。
「あれ、七罪って○ズドラやってたっけ?」
「私と士道が2回目に会った時から」
大分前じゃん。
チラリと七罪のデータをみる。
「ランク高っ!」
士道、524
七罪、786
「そ、そう?でもランクだけが全てじゃないし」
名前、七罪。となりに王冠。
やだ、ガチ勢怖い。
「あらあら、私もなかなか強いと思いますわ。」
「うおっ、狂三どこからわいた!」
「失礼ですわね、30秒ほど前から士道さんの前にいましたわよ?」
いつの間にか2人だけの世界に入っていたようだ。
「それに、雑魚モンスターみたいな言われように泣いてしまいますわ、うえーん(棒)」
「棒読みでそんなこと言われても……」
「むぅ……」
七罪が膨れている。可愛い。
「じゃ、そろそろ行きますか。駅の場所はだいたい分かるよな?」
「ええ、さすがに」
「七罪、最初はどのへんが無粋だと思う?」
んー、と七罪は考えるフリをして
「天宮タワー?」
「天宮タワーは最後の方がいいかもしれないな」
「じゃあ天宮クインテット?」
「そうだな、最初にショッピングモール見て回るか」
「わかりましたわ、案内お願い致しますわ」
3人は歩き出した。そこまでは良かった。
ショッピングモール、開店まであと25分
水族館、開店まであと55分
映画館、開店まであと25分
ゲーセン、開店まであと1時間25分
カラオケ、開店まであと1時間25分
………………。だめじゃん
「あと、25分暇潰すか?」
そう。士道達と狂三が遭遇(?)した場所から天宮クインテットまでは5分とかからずつくところであった。
「なら私ちょっと寝かせて」
士道の袖を引っ張りベンチまで連れていく。
そして士道を座らせ、七罪は士道の腿に頭を乗せ寝始めた。この寝付きの良さである。
「仕方ないやつだな」
微笑みながら士道は七罪の頭に手をそっと乗せ、撫で始めた。
そんな士道達をみて
「あの2人に入り込むのは難しそうですわね」
そう言って士道のすぐ近くのベンチに座り込み、パ○ドラをはじめた。
案内してねーじゃん。
あ、inviteの意味は案内です。