章タイトルの意味は士道の恋人、と捉えてください。
五河rising
俺は朝から変な起こされ方をされていた。
まず1人は、腹の上でサンバのリズムを刻む2番目の妹、琴里。
2人目は頭を揺すり、「お兄ちゃん」と、連呼する1つ違いの妹、心愛。
3人目は呆れた目で俺を見て、「熱湯かけますよ」と、脅迫じみた事を言っている智乃。
「うう、お、俺の可愛い妹達よ。」
「おお、なんだ、私の可愛いおにーちゃんよ」
「お兄ちゃん、学校でしょ〜」
「やっと起きましたね。」
「こ、琴里、お腹痛いから降りてくれ。
心愛は気持ち悪くなるから揺らさないでくれ。
」
士道は智乃に言葉をかけるかわりに頭を撫でた。
「いつまでも子供扱いしないでください。」
智乃は、頭に乗せられた手を両手で布団の上に戻す。
すると、琴里は腹の上でジャンプし、器用に跨るように着地した。
………士道のお腹の上に。
「ぐふっ!」
「あははは、ぐふだって!陸戦用だー!あははははは!」
「えいっ」
「えっ、お、お姉ちゃん、や、やめて〜」
琴里は心愛にくすぐられて暴れる。
………、これも士道の上で。
琴里が暴れる度、士道はダメージを負う。
「…………」
士道は無言で何の予備動作も見せずに起き上がる。琴里を腹に乗せたまま。
「うぎゃーー!」
結果、心愛の魔の手からは逃げられたが、ベッドの上でひっくり返った。
「お兄さん、朝ご飯作りますよ。」
「はいよ。」
士道はベッドから下りると、制服に着替え始めた。
そして、着替えながら妹達と出会った時のことを思い出していた。
士道と智乃は捨て子で、兄妹だった。兄妹といっても、血は半分しか繋がっていないが。士道が5才、智乃が1才に満たない時に捨てられ、当時4才だった、心愛の両親に拾われた。ここまでは良かったのだ。しかし、時がたつにつれて、お金が足りなくなり、やがて、2ヶ月たつかたたないかの時に心愛ごと捨てられた。
士道は、その時の心愛の目を今でも鮮明に思い出せる。
絶望に満ちた目、生きる気力も無くし、涙を流せないで、士道にくっついていた。
士道達は公園に放置された。最初の夜にその3人を見かけた良い人は、士道にお金を握らせて、くれた。その人は「がんばれ」と、声をかけてくれた。それでも拾ってはくれなかった。そのお金で1週間を過ごした、土曜日。
赤い髪をツインテールに縛った女の子がその子の両親を連れて話かけてきた。
「一緒に住まないか」と。
もちろん士道は怪しんだ。また捨てられるのではないか、と。しかしその疑いはすぐに女の子の母親に消された。
「大丈夫、絶対に捨てないから、ね?」
その言葉に心愛は久しぶりの涙を流し。
士道は期待に満ちた目で
「妹共々よろしくおねがいします。」
と。
「はいな、私達に任せなさい。さ、帰ろっか。」
士道は心愛と手を繋ぎ、琴里とも手を繋いだ。智乃は母親の腕の中で、安心したように眠った。
そんなこんなでやってきて、士道と心愛は高校生、智乃と琴里は中学生となっていた。
話を戻そう。
妹達が居るにもかかわらず。まぁ、その妹達はじゃれついていて、こちらには気付いていないようだが。
「智乃、行くぞー。」
「飲み物はどうしますか。」
「俺はブラッk「「アイスココア!」」」
心愛と琴里はこういう時だけは仲がいい。いや、いつも仲はいいのだが。
「では、お兄さんはブラック、琴里姉さんと心愛さんはココアですね。」
智乃はそう言って部屋から出ていく。
「心愛と琴里も早く降りて来いよ。」
「「はーい!」」
2人は元気に階段を降りて行った。元気すぎて転げ落ちそうなくらい。
というわけで、一部ごちうさキャラを入れてデートアライブいってみます。
risingの意味は起床です。