デート・ア・ライブ 士道spirit   作:Sylvia

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続きなので題名は七罪に変えただけです。


七罪preterit

「た、大した事なかったな、七罪。((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ」

 

「そうね。」

 

(ガクガクしているのに気付いてないのか)

 

お化け屋敷の近くのベンチでそんなやり取りをする。

 

「そういえば七罪、目的とやらは達成できたのか?」

 

震えが止まったあと、七罪に聞いた。

 

「いえ、全く。」

 

七罪は目的である、士道の中にある悪意を見抜くことが出来なかったのである。

 

「目。」

 

「?」

 

この少年は目が何だというのだ。

 

「目の色が変わったよ。

悲しみ、絶望、拒絶のような色から絶望が抜け落ちて

悲しみと拒絶の色が薄れて希望が少し混じった感じの

色になったよ。」

 

「……。」

 

この少年に何が分かるというのだ。

私の事なんて知らないくせに。

私の存在がどれだけ害悪か知らないくせに。

私の絶望がどれだけ深いか知らないくせに。

私が何を拒絶しているか知らないくせに。

私が何を求めているのか知らないくせに。

この少年は何を考えているのだ。

 

「俺は七罪を肯定するよ?世界がどれだけ否定しても。」

 

「ッ!?」

 

その言葉は七罪が最も欲していた言葉だった。

その言葉は求めても答えて貰えないものだと思っていた。それなのにこの少年は……。

しかし七罪の口からでた言葉は感謝ではなかった。

 

「だ、騙されないんだからね!」

 

七罪は繋いでいた手を振りほどき、1人で歩きだす。

数歩歩いて振り返る。

 

「また会いに来るから。」

 

七罪が士道に言ったセリフは、夕日に照らされていたのか、恥ずかしさで頬を染めていたのかはわからなかった。

 

「ああ、待ってるぞ、七罪!」

 

士道は七罪の後ろ姿をいつまでも見つめていたが、七罪は人混みに紛れた瞬間消えさった。

士道はそれを不思議に思うことはなくて。

 

「さて、俺も帰るか。」

 

 

士道は七罪との再会を果たすために、毎日お化け屋敷に足を運んだ。中には入っていないが。怖かったし。

 

8日後、いつも通りベンチに座ってパ○ドラをしていた。夢中になりすぎて気付かなかった。隣に七罪が座っていたことに。

 

「……、士道」

 

「(ドロップを動かす音)」

 

「士道」

 

「(コンボが重なる音)」

 

「士道!」

 

「(水の全体攻撃の音)」

 

「士道〜」

 

「(スキルを使う音)」

 

「士道!!」

 

ついにキレた七罪は耳元で叫んだ。

 

「うおっ!?な、七罪?」

 

「おはよう!」

 

御機嫌斜めのようだ。

 

「おはよう。なんでそんなに不機嫌なの?」

 

疑問に思った士道が自分のせいだとは思わずに聞く。

 

「あんたのせいよ!あんたの!!」

 

「お、俺の!?なんで?」

 

「何回も呼んでるのに無視するからでしょーが!!」

 

えっ

 

「申し訳ございませんでした。はい。」

 

「まぁいいわよ。それで、どこに行くの?」

 

「とりあえず家教えておく。」

 

いつ来るか分からないし。

 

「案内よろしく。」

 

士道は七罪の手を握り、立たせてから歩き出す。

家までの道を。

未来(これから)への道を。

 

 

そして、中学1年の夏。

 

士道は夜、七罪に呼び出された。

日頃の行いによって、簡単に家から抜け出せたものの、妹達の目が辛かった。

 

駅前には七罪が………?

 

「あの、七罪のお姉さんですか?」

 

そこにはモデル顔負けの七罪のお姉さん(?)がいた。

 

「いえ、本人よ?」

 

「?でも七罪はもっと小さくて可愛いよ?お姉さん綺麗だけど。」

 

士道の躊躇いない言いように、七罪(?)は赤くなる。

 

「わ、私、精霊なの。」

 

「お姉さん中二病?」

 

「違うわよ!今見せるわよ!ちょっとこっち来なさい!」

 

士道の手を引き、路地裏に入る。

そこで七罪(?)は淡い水色の光に包みこまれ。

次の瞬間にはいつもの七罪の姿が。

 

「どう?」

 

自慢げに問う。

 

「ほんとに精霊?なんだね。」

 

「そ、それで、なんだけど。こ、こっこれから家来ない?」

 

顔を真っ赤にしてモジモジしながら言う。

 

「行く。」

 

「こ、こっちよ」

 

早足で歩き出す。士道は横に並び、七罪の手を握り、ビクッとした七罪に微笑みかける。

 

着いた場所は。

 

「俺の家の近くかよ!駅まで行った意味は!?」

 

「ま、まぁいいじゃないの。」

 

「七罪のこと知れたからいい。」

 

言った本人も、七罪も赤くなっている。

 

「今の七罪の目、絶望も拒絶もない色だね。」

 

瞳が揺れる。お互いの瞳にお互いをうつしあう。

そして、七罪の方から顔が近づき……。

 

唇が一瞬触れ合った。

その儀式はお互い知っているはずもなく。

七罪の服が宙に溶け消えた。

 

「「ッ!?」」

 

七罪はとりあえず士道に抱きつく。

 

「見た?」

 

「み、見てない」

 

「鍵開いてる」

 

きっと、服か何かを取ってこいということなのだろう、と判断してドアに近づく。否、近づこうとした。

 

「このまま、電気はつけないで寝室まで。」

 

「お、おう。」

 

 

 

もちろん、間違いはなかったよ?キスはしたけど。

 




これで過去は終わりですね。
次回は七罪と学校行きます。
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