例によって一話目だけでござるの巻。
「わっはっはっはっ、大量大量!」
彼の名は横島忠夫。
今日は彼が待ちに待ってた給料日、さっそく特盛りの牛丼と特売のカップうどん(ごん兵衛)を大量に買い込んだ。
勿論、巨乳モノのお宝写真集も忘れずに十数冊ほど買っている。
もっとも、お宝写真集だけで給料の大半は吹き飛んでしまったのだがその事で反省はするが後悔はしない。
それこそボクらの横島忠夫!
「さー、待っててね牛丼ちゃん。すぐに帰って食べてあげるからね」
そんな風にウキウキとした気分でアパートに向かっている時、”ソレ”は現れた。
「ようやく見つけたわ、”外史の銅鏡”。放っておくと左慈達に使われちゃうからね、苦労はするけどこれもご・主・人・様への愛の為。ああ、私って健気な漢女だわん」
銅鏡を抱きしめ、クネクネと悶える貂蝉だが、ソレを見た横島は恐怖に震えていた。
まあ、当然であろう。行き成り目の前にモミアゲをおさげにしたムキムキマッチョのスキンヘッドにピンクのビキニを穿いただけの怪物が現れたのだから。
そして貂蝉も横島をその視線の中に捕らえる。
「あらん、けっこう私好みの男の子♪」
「な、何じゃーーーっ!この化け物はーーーーーーーっ!!」
「何ですってぇーーーーーっ!どわーーーれが一度見たら連日連夜悪夢に苛まされ、食事もまともに喉を通らず、次第に痩せ細ってしまう様な化け物なのーーーーっ!?」
「おのれ以外に誰がおるっちゅーーんじゃーーーーっ!!」
「のわーーーーんですってぇーーーーーっ!!」
怒り心頭の貂蝉はその勢いのまま手の中にある銅鏡を握り潰してしまった。
パキイィィーーーンッ
「あら、いけない」
粉々になった銅鏡からは眩い光が漏れだし、その光は傍に居た横島を飲み込んだ。
「な、何じゃこの光は?体が飲み込まれて…、のわあああーーーーーっ!!」
光が収まると、横島は既に其処には居らず、呆気に取られている貂蝉だけが残されていた。
「あらら、私とした事が。こうしちゃいられないわ、どの外史に落ちたのか早く探さなきゃ」
こうして横島忠夫は新たなる”恋姫外史”へと赴く事と相成ったので御座います。
第一席「横島、外史にて関羽と出会うのこと」
桃園の園の中、
それを絶好の獲物と見たのか、木の影から抜き身の武器を持った賊達が出て来てその旅人の行く手を遮って行く。
「へっへっへっへっへ、一人旅とは物騒だな。だから俺達の様な奴等に獲物にされるんだぜ。さてと、死にたくなければ身ぐるみと金目の物全部出してもらおうか」
賊達の頭目らしき男が太刀を旅人の眼前に突き付けて、笑いながらそう言う。
だが、旅人は恐れるどころか外套マントから覗く口元には薄笑いすら浮かべていた。
「
「ふふふ。いやな、力量の差も見極められずに大層な口を聞くと思ってな」
そう言いながら旅人は外套を外す。
すると零れる様に出て来た長い黒髪は風に靡き、其処には見目麗しい女性が立っていた。
「自らの欲に溺れ、力無き庶人達を苦しめる愚物共め!我が刃の錆になりたい者からかかって来るが良い!我が名は関雲長
関雲長と名乗った女性はその身の丈ほどもある槍を軽々と振り回し、その刃の切っ先を山賊達へと向ける。
「く、黒髪の女!…まさか噂の黒髪の山賊狩りか?」
「黒髪の山賊狩り?何だそりゃ」
「へい、最近噂で聞くんですが偃月刀を操り、近隣の山賊達をバッタバッタと薙ぎ倒す黒髪で絶世の美女が居ると」
「ふふふふ、それほどの事でも…「なら人違いだな」…何?」
「黒髪の山賊狩りは”絶世の美女”なんだろ?こんな馬鹿力の大女の筈が……」
山賊の男はそれ以上言葉を続ける事が出来なかった、彼女の体から噴き出す身も凍る様な殺気のせいで。
「だ・れ・が……」
「ひ、ひいぃぃぃぃぃぃぃ」
「誰が馬鹿力の大女だーーーーーーーーっ!!」
「うわらばぁーーっ!」「ひでぶぅーーっ!」「あじゃぱぁーーっ!」
口は災いの元、哀れ山賊達は通常の四割り増しで滅多打ちにされるのであった。
******
私の名は関羽。
姓を関、名を羽、字を雲長と言う。
今、私は当ての無い旅を続けている。
幼い頃、私が住んでいた邑は盗賊の襲撃を受けて全滅した。
私のたった一人の家族、兄者もその時に……。
そして私は誓った、力を付けて誰よりも強くなろうと。
そして道を歩いていると、道の端に土を盛り付けただけの簡素な墓があり、其処に花を添えている老婆が居た。
「御老人、この墓はどなたのですか?」
「さてな、こんな世の中じゃ。賊に襲われたりして
「そうでしたか」
関羽は墓に黙祷を捧げるが、老婆は溜息を吐きながら呟く。
「まったく、お上さえちゃんとした
「同感です」
二人がそんな会話を交わしていると土を盛った墓がもぞもぞと動き出した。
「ひ、ひいい!何じゃっ!」
「ま、まさか骸が迷い出て来たのか?」
突然の事に老婆と関羽は倒れ、地面に腰をつける。
関羽は怯えながら偃月刀を墓へと向けるが、頼りなくカタカタを震えている。
そして盛り上がった土から人影が飛び出して来た。
ボコオッ
「ひゃわぁっ!な、ななななななななな。あ、
余りの事に腰を抜かしていた老婆は立ち上がるとすぐさま走り去っていった。
怯え続ける関羽を置き去りにして。
「ま、待ってくれ御老人!ひ、一人にしないで……」
関羽は未だに立ち上がる事も出来ずに蹲っていた、その勇猛さとは裏腹にこういった怪奇現象には弱いらしい。
そんな彼女に男の声が聞こえて来た。
「あ~~~、死ぬかと思った」
「……へ?」
その声に顔を上げると其処には見慣れぬ服を身に着け、赤い布を頭に巻いた一人の男が居た。
そう、その男こそ我等が横島忠夫であった。
「な、何だ貴様は!?
「うわっ!な、何じゃ何じゃ!?」
横島は突然目の前に突き付けられた刃に驚くが、その先に居る少女を見つけると、途端に目の色を変える。
そして……
「生まれる前から愛してましたーーーーーっ!!」
「ひ…、きゃあああーーーーーーーーっ!!」
「ぐぼはぁっ!!」
例によってルパンダイブをかました横島だが、振り下ろされた偃月刀によって地面にめり込まされた。
柄の部分だから良かったが、刃だったらさすがの横島でも真っ二つだったであろう。
”だった”と言い切れないのが横島の横島たる所以ゆえんである。
(`・ω・)とりあえず、無印版の最終回は頭の中にあるんだけどそこまでの話が中々出来上がらない。
コマッタモンダ。
(・ω・)ノシ<でわ、サラバだヤマトの諸君。