デート・ア・ペドー   作:ホワイト・ラム

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なぜか、お気に入りが40人に……
うーん、始めた当初は10人行けばいいよね程度だったのに……
予想外の事ってあるもんですね、っていうかエタれる空気じゃない……

どうやって完結させよう?


ライオンの檻の中

「さて、始めるか……」

まるで死地に向かう戦士の様な、ある種の諦観した様などちらとも取れる顔をしたペドーが一つのマンションを見上げる。

 

『さて、目的の物は――』

 

「あー、はいはい。お前はその辺でアメでも食べて大人しくしててね」

司令官(笑)を無視して、マンションに向かって歩き出す。

インカムの向こうでは『司令官がんばれ!!』だの『司令官まだやれる!!』だの『やーい、イボンコー』だの声が聞こえる。

 

 

 

 

 

事の始めは数日前。

フラクシナスメンバーの一人が、四糸乃のパぺットの行方を映像解析していた男が見つけた。

 

「ペドーさん、これを……」

 

「ッ――!!折紙か」

ペドーの目に映ったのはクラスメイトの折紙がパペットを持ち帰る姿だった。

 

「拾ったぬいぐるみ持ち帰んなよ……」

悪態を付きながらもジッと画面を見る。

幸いなのは、折紙の家を士道がしっているという点。所在が分かっているというのは大きなアドヴァンテージになる。

 

「コンタクトを取るのは出来るが……」

状態が好転したというのに士道の表情はすぐれない。

どことなくだが、分かるのだ。

彼女は――

 

 

 

その時目の前の扉が開かれ、折紙が現れる。

士道はその声に、現実に引き戻される。

「入って」

 

「お、おう……」

扉を開いた折紙がペドーを家に招きいれる。

高級マンションの為、正面に暗証番号を入れる機械が有るが住人が外に出たタイミングで一緒に中に入ってしまえば、その防犯機能は無力な物と化す。

その事を知っているのか、折紙は驚く表情すら見せない。

 

「所でその恰好は――」

 

「メイド」

 

「うん、知ってる」

メイド服を着て、家の中を案内する折紙をみて小さく士道が汗をかく。

まさかと思うが、私服がメイド服。という事はまずありえないだろう。

 

「お茶、飲んで。私は家事が得意」

士道の目の前に、どろどろした赤黒いタールの様な謎の液体がカップに出される。

ドロリと粘度のある液体が揺れると刺激臭が舞い、士道の鼻に突き刺さった。

これを出して「家事が得意」と言える精神を持っているらしい。

 

「エンッ――!?」

強烈な匂いに、士道の鼻がダメージを受けた。

刺激臭が目に染みる。

体が新鮮な空気を所望して、激しく肺を働かせる。

 

「お風呂に入ってくる。

大丈夫、この家は一人暮らし。

誰もいない」

そんな、士道の姿を知ってか知らずか、折紙が自身の用事を告げ部屋から出ていく。

お茶を前に躊躇した士道を他所に、浴場へと足を進める。

 

「うぇ、生臭……」

謎の液体を飲み干した士道が舌の上で、味を確かめ始める。

なぜ飲む、とかは言ってはいけない。

 

「うーん、先ずは『オンフレーレの黄昏』だな、効能は高いが匂いがキツイ……

んん?ざらつくこの味は……『精のエル』か……高い割合に飲みごたえはイマイチなんだよなー、効果ばかり目に行ってる……

他はわかる所で『シュルトケスナー藻』『ヘルヘイムの果実』……

やべぇよ、飲む相手のこと考えずにグイグイ来てるよあの子……

なに?野獣なの?性に関して妥協しない姿勢なの?」

飲んでみて簡単にわかる、精力剤を上げていく。

どれもこれも、高級品で簡単に手を出せる代物ではない。

効果は絶大で、体の一部が半裸の幼女を目にしたときの様バリっと開いてズンと伸びてしまう位に元気になっている。

 

「さて、よしのんを回収しますか……」

ポケットから手袋を取り出すと両手にはめた。

さっきの行動で士道は理解していた、折紙は間違いなく自分や神無月と同じ『超進化変態』だ。

欲望に関して非常に高い能力を発揮する、困った人間達。

仲間の時は頼もしいが、敵に回すと非常に厄介だ。

 

「スン――スン、スン……向こうか」

空気の匂いを嗅ぎ、四糸乃の匂いのする道具を探す。

客間を抜け、キッチンに入る。

*ペドーさんには基本スキルです。

 

「うわぁ……」

キッチンのゴミ箱からあふれんばかりの精力剤ドリンクの空き瓶の山に、士道が声を漏らす。

何というか……いろいろキツイ……

例えるなら、体にバターとステーキソースを塗りたくてライオンの檻に入ったらこんな気持ちなんだろうか?

 

士道は急に自分が大変な状況に置かれてるのでは?と不安になった来た。

今にも扉を上げて、野獣と化した折紙に【お前がパパに成るンだよォ!!】されるんじゃないか心配に成って来た。

 

「早く見つけて帰ろう……」

台所を抜け、他の部屋へと向かっていく。

音もなく開けた部屋は、寝室の様だった。

様だったというのは生活感がほぼなく、大きなキングサイズベットが真ん中に鎮座していたから辛うじて『寝室』と分かった。

 

「見つけたぞ……!!」

ベットの、上二つ並んだ枕(イッテイイーヨ!!と刺繍されている)の奥にくたっと倒れるパペットが有った。

 

「遂に……手に入れた!!」

よしのんを手にして、ペドーがガッツポーズをする。

手に入れたらこんな野獣の檻にいる必要は無い、さっさと退散するべきだ。

 

「お待たせ」

 

「ハッ!?」

突然の声に驚くと、折紙がドアの間から此方を見ていた。

濡れた髪に体に巻く布はタオルのみ、しかもやたらと丈が短い気がする。

 

「理性にお別れ」

 

「ま、待て!!待つんだ折紙!!俺のロリコン頭脳をこの世から消してはならない!!待て、待つんだ!!待ってくれ折紙!!

()()()は幼女を二人以上侍らせてって13歳の頃から決めてるんだ!!」

動揺するペドー、二つある枕に腕が引っ掛かり折紙の方へと落ちていく。

二人の視線の先、枕が「イッテイイーヨ!!」の面を上にして落ちる。

 

「イって良いって」

最早理性を捨て去った折紙の毒牙が無力な少年を襲うその瞬間!!

 

「お、折紙って精霊が嫌いなんだよな!?

けど、精霊の中にもイイヤツっていると思わないか?」

咄嗟に思いついたペドーのアイディアは精霊を出して興味をずらす事だった。

その案が功を奏したのか、折紙の目に理性が戻ってくる。

 

「ありえない」

理性の代わりに宿るのは憎しみの炎だったが……

 

「5年前、この町の南甲町で大規模な火災が起きた。

アレは精霊の仕業。あの火事で私は家族を失った。

私は――精霊を許せない」

折紙の言葉を聞いて、士道は黙ってしまった。

四糸乃や十香と仲良くしてほしい、そんな事を考えていたがその瞳を見ると到底それは不可能だと理解した。

 

『復讐』それは人を狂わせる感情。

彼女はそれを支えにして生きて来た、5年もの間。

こうなってはやめろと言っても無駄な事はわかり切っている。

 

「そんなの無意味だ」「新しい幸せを見つけろ」「許してやれ」「お前がやる必要は無い」優しい言葉なら無限に浮かんだ。

だが、ああ、だがそのすべては折紙には届かないのが分かる。

 

『復讐』とはそんな感情なのだろう。

 

 

 

「そっか、仕方ないな……けど、俺は――」

それしか、士道はいう事が出来なかった。

 

「ぶぇっクション!!」

 

「うゲ!?キッタネ!!」

口開こうとする、士道の顔に折紙の鼻水が吐きかけられる!!

士道の顔と、折紙の鼻の間に銀色の橋が出来てすぐに切れた。

当然だが、いくらシリアスな話しをしていても折紙はズーットゼンラ!!

寒くなってくしゃみをしてしまうのも仕方ない!!

 

「あー、折紙……かえっていいか?流石に全裸で置いて置くのは俺の気が……

あと、このパペット貰っても良い?気に入ったんだよ」

よしのんを見せつける様に、パクパクを動かす。

 

「それはダメ。私のお気に入り」

 

「えー?頼むよぉ、お前の私物が欲しい的な?」

ペドーの放った言葉で、折紙が考え込む。

*ここから超進化変態同士の会話が始まります。

耐性の低い方、紳士レベルの低い方、ハイクラス変態以下の方は注意して閲覧してください。

 

 

 

「私の下着なら構わない」

 

「だめだ、脱ぎたてでない為鮮度が悪い。

下着は人肌程度が適温だ!!」

 

「なら、今から穿いて――」

 

「養殖下着に興味は無い!!偶然、必然予期せぬタイミングで脱げた下着にしか、神は宿らない!!」

 

「……その通り。なら代わりに交換条件」

 

「なんだ?」

 

「あなたの事をペドーと呼ぶ許可、それと今あなたの履いている下着を所望する」

 

「構わん!!持っていけ!!」

 

「交渉成立」

ペドーと折紙は高度に変態的な会話の末、お互い欲しい物を手に入れた。

本来交渉とは、相手と自分が最も良い形に落ち込む事であり、勝ち負けではなくお互いwinーwinの形になる事が好ましいのだ!!

 

 

 

うぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅ――――

 

「ッ!?空間震か!!」

 

「仕事だ」

折紙、士道両名がサイレンの音に反応して、マンションから出ていく。

士道は下着を失い、何処か解放された様な顔で。

折紙は履きなれないトランクスの感覚を味わいなながら――

対照的ながら、同じ精霊に向かって走り出す!!

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