デート・ア・ペドー   作:ホワイト・ラム

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投稿激しく遅れました。
反省してます。

やる事が重なったのと、ポケモンが楽しすぎた……
厳選作業って、なんであんなに楽しいんだろ?

色厳選、めざパ厳選は昔やったがきつすぎた……


狂三ライアー
季節外れな転校生


時は6月の5日の月曜日。

季節外れなこの時期に、転校生が来禅高校にやってきた。

 

黒板に名前を書くと一言告げた。

 

「私精霊ですのよ」

その言葉に周囲の一部の生徒たちが騒めきだす。

あるモノはその突拍子の無い言葉に、あるモノは美しき姿に。

そして、我らがペドーは……

 

(精霊……?

今、この賞味期限切れそう言ったのか?

うわぁ、イッテェ……キッチィ……

この今日は6月の始め、そろそろ友達とか決まってくる頃なのに転校……

あー、こりゃ察しですわ。

変に構うと、なつかれそうだから止めとこ)

関わらない事を早々に決心した、ペドーが再びの脳内で幼女とのラブシーンの妄想に戻る。

 

「はぁい。ではもう一人紹介しますね」

教員の先生(消費期限切れ)が更に一人の生徒を呼ぶ。

 

ざわッ――

 

その生徒の容姿を見て、更にクラスが騒めきだす。

高いすらっとした身長に、灰色の髪、きらきらと輝く瞳は何処までも続く空を連想させる。明らかに日本人ではない。

その生徒が、黒板に名前を書いていく。

 

マイン・D・ヴォロス

 

「ハジメまーして!日本のみなサン!!

ワタチの名前は、マイン・D・ヴォロス、デース!!

ドイチュから転校してきまーシタ!

ワタチ、二ホンの事もっとしりたーい!!

仲良くしてくだサーイ!特に美人のレディが良いデーズ!

みんなカワイクーテ、ムネがドッキンコします!!」

 

ひょうきんな態度と、インチキ臭い日本語にクラスのメンバーの心を一気につかんだ。

朝の会の終わりに早速クラスの人気者になったマインは早速クラスのメンバーに囲まれて質問攻めを受けていた。

 

もう一人の方は、完全に「なんか、痛い子いたよね」で終わった。

 

「ね、ねぇ、ワタクシ精霊ですのよ?」

ペドーの前に、マインではない方。

確か時崎 狂三とか言っただろうか?それがペドーに話しかけて来た。

 

「へー、興味ないわ。

んじゃ、マインの所いくから、じゃーねー」

ペドーの視界に端の狂三は密かに泣いていた。

 

 

 

 

 

『ぐへぇ!?』

 

『ヒデブ!?』

 

『マソップ!?』

余り聞いたことの無い、断末魔を上げて数人の隊員が倒れる声が通信機から聞こえる。

『崇宮 真那』この状態を引き起こした主犯の名だ。

鳶一は今、彼女によって仲間と共に多対1の戦闘を行っている。

だが、数が多いハズのこちらは完全に刈られている最中である。

次々と、彼女によって精鋭を誇るASTのメンバーが倒れていく。

 

陸自のエース。精霊を殺した事のある女。顕現装置の扱いではトップ5に入る実力者。

数々の栄誉が彼女には付いていた。

 

だが、それよりも気になる事が有った。

それは、鳶一が戦闘ビデオを見返していた時の事だった。

 

「あ、ニーソマン――じゃなくて、兄様」

 

「ペドーと知り合い?」

 

「鳶一一曹は兄様とお知り合いなのでやがりますか!?」

 

「そう、できればその事を、詳しく知りたい」

 

「わ、分かりました。では、今度の演習に参加してくだせぇ。

そうしたらお教えいたします」

その言葉で、鳶一の心は決まった。

 

 

 

「さぁ、どうしやがりました?このまま時間切れになってしまいやがりますよ?」

挑発する様に、ぶらぶらと演習場を歩く真那がゆっくりと歩く。

 

「腹が決まった様で――」

 

「……」

真那と出合い頭に、手の中のビームブレイド〈ノーペイン〉を構えスラスターで肉薄しようとする。

 

「特攻!?嫌いじゃねーです、その心意気!!〈ムラクモ〉」

真那も同じ様なブレードを構えるが、折紙はその横を素通りした。

二人の影が交わる瞬間に、折紙はスラスターを捨て、同時に自爆させた。

 

「な!?」

突如湧く、爆炎に真那が驚きく。

それこそが折紙の狙い、真那に肉薄する今、ノーペインを構え彼女のアーマーに傷をつけようとする!!

しかし、ピタリと体が停止する。

彼女の、力だろう。

 

「くッ……」

 

「やりやがりますね、でもコレで『詰み』です」

真那が僅かに油断した、その瞬間!!

 

「ヒャハ!!〈GX-05ケルベロス〉掃射だぜ!!」

 

ダラララララ!!

 

野太い男の声と共に、マシンガンの弾丸が降り注いだ!!

 

「な!?このタイミングで!?」

 

ボシュ!!

 

何かがこちらに飛んでくるのが、分かる。

テリトリーに意識を集中させ、真那がそれが何か瞬時に理解する。

 

「!!?ぐ、グレネード!?」

 

「情けは無用なんだよな?ヒャハ!!」

更に3、6と空中に投げ出される、グレネードが増える!!

 

「コレで、仕舞だ!!」

真那の首筋に、鈍色のブレードが付きつけられる。

 

「参りました、降参しやす」

真那な両腕を上げる。

 

「ヒャハ……疲れたぜ……」

世紀末ファッションに身を包んでるハズの隊員が、珍しく弱気な事を言う。

そして、その体にはアーマーが最低限しかなかった。

 

「どういう事で、ありやがりますか?」

疑問に思った真那が、男に聞く。

 

「グレネードの弾、最初の一発以外は全部、アーマーを砕いたダミーだぜ!!

このスーツの身体強化以外を全部してただけだヒャハ!!

もっとも、仕留めきれないと無力だから、精霊には使えない戦法だ、ヒャハ!!

反則ギリギリだぜ!!という訳で、引き分けだ!!ヒャハハハハ!!」

笑いながら、男は帰って行った。

 

「やってくれやがりましたね……」

優秀な鳶一、そして、奇策を弄し自身の身に危険を顧みない男。

二人の名は真那の心に深く刻まれた。

 

 

 

10分後……

 

「で、何か弁明は有るのかしら?」

ASTの隊長 日下部 遼子が真那、折紙、ヒャッハーさん3名を見下ろしていた。

 

「模擬とはいえ戦い、全力を尽くすべきだと思った」

 

「私も同意見でありやがります」

 

「ヒャハ!!男のプライドだぜ!!どうしても一矢報いたかった!!反省はしてねーぜ!!ヒャハ!!」

 

「アホンダラ!!アンタ等のぶっ壊した装備いくらすると思うのよ!?

ブランドモノのバックが店一軒丸ごと買える値段よ!!

あと、反省しないならヒャッハーさんのモヒカンを刈り取るわよ」

 

「ヒャハ!?それはねーぜ!!」

 

「モヒカンに罪はない、許してあげて」

 

「モヒカンは守るべきでありやがります!!」

なぜか、モヒカンに優しい系女子二人の言葉に、日下部が小さく息を漏らす。

 

「わかったわ、ヒャッハーさんも反省してね?」

 

「ヒャハ!!反省するぜ!!」

結局この日は、反省分5枚で許してもらえた。

 

 

 

 

 

「祟宮 真那――約束通り、ペドーの事をおしえてほしい」

説教の終わった後、折紙が真那にペドーの情報を教える様に言う。

それこそがこの戦いの約束だったはずだ。

しかし真那は、小さく困った顔をする。

 

「あ、あのー、すまねーんですが……

実は、私もそこまで詳しく覚えている訳じゃねーんです……」

そう言って胸にかけてあった、ペンダントを開く。

そこには小さな男の子が女の子と一緒に映っていた。

 

「小さい時のペドー?」

 

「そうですか、兄さまの名はペドーですか……私の生き別れの兄妹です。

すいやせん、私昔の記憶がねーもんでして……

そうでやがりますか、兄さまの名は――」

気まずそうにしかし、嬉しそうに何度もペドーの名を口の中で転がす。

本当に士道の事を知らない様だ。

 

「あ、あの……ぶしつけで申し訳ねーんですが、兄さまの事、知ってるなら教えてほしいんでやがりますが……」

 

「分かった」

申訳なさそうに話す、真那に対して「いつの間にか立場が逆になったな」と考えながら自身の知るペドーの情報を話し始めた。

 

「名前は五河 士道といっても、この名が使われることはむしろ稀。彼の通称である『ペドー』の方が分かりやすい。

年齢は16歳、好きな年齢は10歳」

 

「は?」

一瞬聞こえた気がする、ヤバげな情報に真那が小さく声を出すが折紙は気にせず続ける。

 

「家族構成は父・母・妹。両親は海外出張中でご都合主義なエロゲ状態。特技は調理と幼女を料理する事。

さらに、幼女が絡むと異常な興奮状態と、驚異的な身体能力を発揮する。

過去の研究で、幼女の放出する『ロリコニウム』という物質が小児性愛者の一部が持つというG(ガチ)ロリコン酸と反応する事で似たような現象が起こるらしい為、それに類推されると思われる」

 

「え、い、え?」

 

「血液型はAB型。身長170センチ。体重58.5キロ。座高90センチ。上腕30.2センチ。前腕23.9センチ。バスト82.9センチ……」

 

「す、ストップ!!ストップです!!なんでそこまで詳しいデータを知っているんでやがりますか!?」

 

「この前、測らせてもらった。私の小学生の頃の写真と交換。

ペドーは私の過去を。私はペドーの現在の情報をもらった」

 

「何やってるんでやがりますか?あの、兄さまとの関係は?」

 

「恋人」

飽きれる真那に面と向かって、はっきりと言い放た。

 

 

 

 

 

「ちょっと何してるのよ?ペドー」

家の中、弁当箱と紙袋を持つペドーをみて琴里が口に咥えた飴の棒をピンと立たせる。

 

「なにって、この紙袋は幼女の誘拐に使えるか実験してたんだよ」

そういって、自身の頭に紙袋をかぶせる。

 

「うん!!色付きだから、外の色はしっかりシャットアウトするし、動くとガサガサいって集中力を欠かせる事も出来るな。

けどサイズが……うーん、おしいな」

そう言いながら。頭にかぶった紙袋を取り外す。

 

「マジでなにやってるのよ……」

ペドーのこだわりに、早速出鼻をくじかれた琴里。

 

「十香が隣に住んでるのよ?せっかくだから一緒に登校しようとは考えないの?」

 

「えー、嫌だよ。噂されたくないし。っていうか、アイツ出てくる時間遅いから一緒に登校しようがないんだよ。仕方なく弁当はポストに入れてあげてるけど……」

そう言って、左手に持つ弁当を掲げる。

 

「いい?精霊はまだいるのよ?その精霊を攻略するのはあなたなのよ?

前みたいに、十香が精神不安定に成ったらどうするのよ!?

今のうちに、好感度を稼ぎなさいよね!!」

ドンと小さく、フローリングを踏んで威嚇する様に音を出す。

 

「あー、確かに……

また、四糸乃の時みたいになったら厄介だな……

なぁ、琴里。なんか、かっこいい敏腕ホスト的な人、雇ってそっちに惚れる様にできないか?」

 

「はぁぁああああああ!?あんた、何言ってるのよ!?

十香にそんな事して良いと思ってるの!?」

 

「いや、だって。胸部デブに興味ないし……

これから攻略する相手が増えたとして、何人相手するんだよ?

5人?10人?絶対綻び出るぞ?『誠死ね』状態は絶対に嫌だからな?」

 

「うぐぐ……だからって、十香をほおっておいたら大変なことに成るわよ!!

少なくとも、十香はアンタを信用してるんだからそれには最低限応えなさいよね!!」

言いたい事だけ言い放つとペドーに何かを投げつけ、琴里はそのまま逃げる様に部屋から出て行ってしまった。

 

投げつけられた何かを見るとそれはインカムだった。

どうやら付けろという事らしい。

 

「まったく、かわいい妹の頼み位聞いてやるか……」

一人つぶやくと、インカムを耳に付け十香の住む隣のマンションにまで出かけた。

 

「ハッ――!」

 

マンションに近づくなか、ペドーの幼女サーチャーが幼女の反応をキャッチした!!

 

『やっほー、ペドー君』

コミカルなウサギが器用に手を振る。

その持ち主は間違いなく……

 

「四糸乃!?なぜ、四糸乃がここに?まさか自力で脱出を?」

 

『彼女は四糸乃でない』

軽い茶番を挟んで、ペドーが二人に向き直る。

 

「ぺ、ペドーさん、おはよう、ござい、ます……」

 

「おう、四糸乃。検査はもういいのか?」

四糸乃は昨日までフラクシナスで検査を受けていたらしい。

幼女を検査――なんとなく、ペドー的には外せない響きだが結局立ち合いは出来なかった。

 

『四糸乃!今こそ、特訓の成果を見せる時だよ!!』

 

「は、はい!!よしのん、行くよ?」

 

『モチロン!運転を変わろう』

 

『「タッチ!」』

四糸乃とよしのんが手を叩き合った。

変化はすぐに起きた。

 

「どぉ~う・ペドー君?よしのん、此処に参上!!」

突如として、四糸乃がニヤッとイタズラっぽく笑うと、ヒーローの様な変身ポーズを取った。

 

『よしのん、あんまり……動くのは……』

パクパクと今度はパペットが控えめにしゃべりだした。

 

「まさか……?

入れ替わり?」

 

「ふふん、ご明さーつ。自由に使いまわせるようになっちゃいましたー。

ドウよ、アグレッシブな四糸乃も良いでしょ?」

そういって、よしのんが入った四糸乃がくるりとその場で回る。

風が吹き、ひらりとスカートがめくれる。

 

『よ、よしのん、すかーとが……』

 

「おっと、失敬。ドウ?ペドー君?興奮した?した?」

 

「よしのんめ……下着を見せびらかすなんて、なんて破廉恥なんだ!!

これは、俺が検査しなくちゃな!!よし、部屋で検査だ!!」

そういって、四糸乃の腕を掴む。

 

「ああん、ペドー君ってはケ・ダ・モ・ノ・さん!」

 

 

 

一方その頃!!

 

「ペドーは、ペドーはまだ来ないのか!?」

一人ずっと玄関で立ち尽くす十香。

 

インカムから危険を察知した琴里が、四糸乃からペドーを引き離した事によってようやく迎えに来てもらえました。




キャラ紹介。

マイン・D・ヴォロス
突如やってきた転校生の美男子。
灰色の髪がきれいで女子に人気がある。

その正体は、疑似精霊。
もともとは何処か遠い国が出身で両親が紛争に巻き込まれ死んでしまう。
復讐の為に、現地のテロ組織に入り傭兵としての訓練を受ける。
そこで天才的な、才能を見せ『ディアボロス』の二つ名をもらい受ける。
特にスナイパーライフルの使用に高い実力を見せ、その技は『不可視の魔弾』と呼ばれた。

ある日、リアライザを使う会社にスカウトされ、そこでリアライザの技術を覚える。
その頃の名は『天災』
戦いと殺戮だけが、心のよりどころだったがある日、謎の存在に出くわし、人のやさしさを思い出す。
そして組織を裏切るが、他のメンバーにより致命傷を受けてしまう。
死にゆくところを再び謎の存在に助けられ、精霊の力で生きながらえる。
その時、疑似精霊になった様だ。

さらに、平和な国へ行きたいとして国籍、名前、過去を偽装して日本にやって来る。
自身の名などずっと前に捨てた為「マイネーム・イズ・ディアボロス」を略しマイン・D・ヴォロスと名乗っている。

天使――『暗鬱落城(タルタロス)
人の精神と体に作用する効果を持った天使。
身体強化や記憶の書き換えが可能となる。
正にも負にも使える。

後に、クラスメイトの亜衣、麻衣、美射と仲良く成る。
デートではないが4人でいるうちに、ほのかな恋心が出来るが、他人を消してきた過去に苦しみ、3人の前から消えようとする。
ある日麻衣が車に轢かれそうになり咄嗟に精霊の力を使ってしまう。

詰め寄る3人に、記憶を消そうとするが……
「マイン君のどんな過去でも受け入れる。
2人で背負えない過去なら4人で背負おう」の言葉に
遂に自身の過去を語る。語ったうえで動揺する3人の記憶を消して普通の生活に戻ろうとするが、3人の記憶は消えていなかった。
マインを思う3人の心が、精霊の力に打ち勝ったのだ。

4人は一緒になり、楽しく暮らすがマインがコンビニの中華まんを食べた所、食中毒で死亡。
彼の存在は世間から消えたが、3人の心の中にだけは残り続けた。

因みに本編では全く活躍しない。活躍しない。重要だから2回書いた。
コンセプトは「中二な設定を限界まで詰め込んだチートキャラを食中毒で殺すことにした」
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