遂に更新です。
いろいろ大丈夫かな?
ざわ……ざわ……
ざわ……ざわ……
フラクシナス艦橋で画面に映った人物を見て、メンバー達がざわめきだす。
本日のデートの相手は時崎 狂三。
ペドーのクラスメイトとして転校してきた精霊だ。
当然ペドーと同じクラスである為、見た目の年齢はそう変わらない――
「緊急事態発生!!!パターン青!!幼女です!!」
「ペドーさんの理性19%まで低下!!尚も下降してます!!」
「インカムに念仏を流して!!なんとしても公衆の面前で公開プレイは避けるのよ!!」
「壁が……心の理性という壁が消えていく……」
「コレが人類股間計画!?」
彼らが慌てる理由はたった一つ!!
目の前に現れた時崎 狂三が――
幼女に成っていたからだ!!
「ぺどぉさん、はやくでぇとにいきましょう?なにをみせてくれるのか、とってもたのしみですわ」
低い身長、短い手足、舌足らずな口調。
その姿は過去にペドーが攻略した幼い見た目の精霊である四糸乃よりもさらに幼い容姿!!
「こ、コレは――うっ!?」
狂三を見て、ペドーが鼻を押さえる!!
鼻の奥に熱い物が流れる感覚が有った!!
「ま、まさか、コレは『
鼻血を噴き出しそうになるペドーが何とか堪える!!
読者諸君の中には、「流石に一桁はやばいんじゃ……」などという理性のブレーキが有るだろう。
だが、しかし!!
かの有名な文学作品「光源氏」を思い出してほしい。
此処まで言うならば最早多くを語る必要は無いだろう、そう、これこそが答え。
幼女を育てる事が出来る!!自分好みに幼女を育成できる!!理想の幼女を生み出すことが出来るのだ!!
禁断にして黄金の卵!!それこそが
「どうしましたの?ぺどぉさん?」
きょとんとしてこっちを見るロリ狂三。
ペドーが顔を覗き込むようにして、しゃがむ。
「えっと、狂三でいいんだよね?」
そう、今日のデート相手は高校生の狂三、断じて見た目一桁の幼女ではないハズだ。
「え、えっと……そうですわよ……わたくしがくるみおねーちゃ――じゃなくて!ときざき くるみですわ!!」
一瞬の躊躇、そして咄嗟の弁明。
その穴のあり過ぎる言葉が嘘である事は、一瞬にしてペドーには分かった。
「なんだぁ、ビックリしたぁ……女の子って制服と私服じゃガラッとイメージ変わるんだなー。
よしよし」
「あはっ!そうですわよ。おんなのこはうまれてからずっと、じょゆうなんですのよ?」
しかしあえて気が付かないフリをして、くるみの頭を撫でる。
『どう考えてもおかしいでしょ!?事情を聴きなさいよ!!』
インカム越しに琴里の怒鳴る声が聞こえる、しかしペドーは聞こえないフリをした。
だったそうだろ?目の前の幼女の声を無視するなんて出来る訳ない。
「指令!!驚くべき結果が出ました!!彼女は本当に狂三です!!」
「はぁ!?どう見ても違うデショ!?」
メンバーの一人が解析機の結果を持ってくる。
その結果によると霊力の固有波長が完璧の、以前の狂三と一致した。
つまりは、『精霊』として見れば彼女は正真正銘の『時崎 狂三』という事になる。
ギリリと歯を食いしばる琴里、チュッパチョップスが砕け棒を吐き捨てた。
「蘇生したと思ったら今度は、若返り!?
なんなのよ、この能力!!」
苛立たしげに琴里が椅子のひじ掛けを殴りつける!!
「落ち着き給え琴里。君が慌てても自体は好転しないよ?
寧ろシンの不安が伝わり事態を悪化させる一方だ。
なに、ありえない事は無いさ。
自然界には、自身が年を取ると自らを若返らせるクラゲが居る位だ、精霊の力の一部だろうね」
混乱する琴里に令音が優しく伝える。
「そうよね、そうだわ。最近余裕が無くてダメね。ペドーがもっとまともならこんな事は無いのにね」
無理をして、琴里が笑顔を作り令音に投げ返した。
ブゥン……
その時、フラクシナスメイン画面に選択肢が現れる。
どうやら会話の内容に対して、コンピューターが候補を出した様だった。
①ショッピングモールで(首輪や調教用鞭の)お買い物デート
②二人で甘い恋愛映画の皮をかぶった官能映画でドキドキ
③ランジェリーショップで彼女の下着を選んでやるぜ!!ぐへへへへ!!
「質問内容はなに?」
「デートの目的地です!!」
「そう、最近コンピューターが馬鹿に成って来てない?」
琴里がため息を付き、メンバーに選択肢を選ばせる。
ダントツで多いのは③、というかほぼ③この艦変態ばっかか。
「はぁ、一体どうして③を――」
「「「「セーの!!女児下着!!じょっじ下着!!ジョッジ下着!!女児下着!!!」」」」
艦橋のメンバーがそろって女児下着コールをする。
何というか、人の業というか、欲望の恐ろしさというか狂気染みた熱狂というか、恐ろしい力があった。
「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」
メンバーの姿をみた琴里が小刻みに震えだす。
艦を任されるだけあって、琴里は非常に高い能力を持ち、度胸、判断力、徒手空拳、人の心の機微にまで非常に多くの分野に精通している実力の非常に高い優秀な指揮官だった。
だがその琴里を以てしても目の前の惨状は理解できず、得体のしれないモノを見た恐怖で体が震え、更に目からは知らず知らずのうちに涙がこぼれていた。
「ペドーさん!!女児下着!!女児下着です!!」
『わかりました!!女児下着ですね!!』
メンバーの一人がマイクを奪い取り、勝手にペドーに指示を飛ばす。
琴里なら全く意味の分からない、言葉だがペドーにはしっかり伝わった様で意気揚々とくるみの手を握る。
琴里とは対照的に素晴らしくいい笑顔でペドーがくるみの手を握って歩き出した。
「ぺどぉさん、いったいどちらにむかうのですか?」
不思議そうに尋ねるくるみにペドーが優しく諭す様に答えた。
「それはね?くるみのパンツを買うためにランジェリーショップに行くんだよ?
セクシーなのと、かわいいのと、透けてる奴と、大事な所にチャックが付いてる奴を買おうね?」
「ひぃ!」
ペドーの顔を見たくるみが小さく悲鳴を零す。
仕方がなかった。
それだけ、ペドーの顔は異質だった。
まるで、小さな子供がサンタクロースに欲しいオモチャをねだる様な純粋さで下着を買うと言っているのだ。
キレイな笑顔と、醜い欲望のギャップに怯えてくるみが震えてしまったのだ。
「わ、わたしもう、ぱんつはもって――」
「あははは、何を言ってるんだい?くるみ。
高校生のデートは、皆パンツを買いに行く決まってるじゃないか?
水族館や、映画を見るデートなんて中学生のお子様までだよ?
くるみも高校生なら知ってるだろ?」
『高校生』の部分をやたら強調してくるみに話す。
一旦高校生のフリをしただけに、今更違うと言えないくるみは静かに頷くしかなかった。
何というか非常に犯罪チックな事をしている気がする。
だがペドーは気にしない!!
ピンポーン……
エレベータが開き、ペドーとくるみの目に色とりどりの下着が飛び込んでくる。
駅前のビルの3階。そこは本来なら男ならあまり立ち入らない女性用下着のコーナーだった。
くるみの手を取り、まるで姫をエスコートする王子の様な面持ちで中を進んでいく。
「あ、あう、あうあう……」
「かわいい下着がいっぱいだね?くるみはどんなのが好きかな?」
余りの異常事態に目を回してしまうくるみ。
そんなくるみに優しくペドーが話しかける。
女性の聖地の高校生に幼女というミスマッチ感に、ひそひそと周囲のマダムたちが噂を始める!!
小さく「警察呼んだ方が」とか「どういう関係なのかしら」などと聞こえてくる。
ペドーは「うっせぇ!!発情ババアがせっせと下着選んでるんじゃねーよ!!」と叫びたくなったが今はデート中なのでやめておいた。
*実際にやると捕まります、読者の皆さんはくれぐれも真似しないでください。
「あ、あれなんか、す、すてきですわね!!
ど、どどどどど、どちらがにやうんですかしら!?」
明かに無理をした様子で、くるみが壁に掛かった下着を指さす。
後半に至ってはほぼ聞き取りは不可能だ。
明かに、異常なやり取りにマダムの噂話はさらに加速する!!
艦橋のメインモニターに、再び選択肢が現れる。
①右手前、ピンク地にレースの妖艶なデザイン
②左手前、淡いブルーのさわやかなデザイン
③「露出が足りねぇ!!」後ろに掛かっている方の危険なデザイン
「③!!③③③!!」「③以外ありえねぇ!!」「③に決定じゃね!?」
「③でしょうね?可能性を求めなくては」「全裸が無いので消去法で③」「バッカ野郎!!!下着ってのはな!!全裸よりエロいんだよ!!」「そうだ、そうだ!!全裸より下着だぜ!!」「私の計算では③が良いと――」
まるで小学生低学年の様に、非常に元気に意見を言ってくれるメンバー達。
どうしてこんなタイミングばっかりで元気になるのだろうか?
琴里は頭痛を我慢しながら、マイクに手を伸ばした。
「ペドー、3だって……もう、逮捕されない程度に好きにやりなさい……」
最早突っ込む気力も起きなかった。
ただ琴里は眠りたかった。すべてが夢なら良かったのに……
朝起きたらフラクシナスも、精霊も居なくて、それでおにーちゃんが遅刻するぞって怒りながら私を起こして……そうしたら「レディの部屋に入るな」って私が怒るんだ。
きっとおにーちゃんは一瞬だけむっとするけど、きっとすぐに許してくれるよね。
「うふふふふふふふふふふふふふふ」
渇い笑いが琴里から漏れた。
「なぁ、くるみ。俺はコレがいいと思うなぁ?」
「え、それ、もうしたぎのいみが……」
ペドーが持ち出すのは、異様な露出度の下着!!
全体が透けている、横の部分が紐、前の部分が開く!!ets!!
とてもではないが、今のいや、高校生の狂三が着る様な物ではない!!
「さぁ、試着してみようか?大丈夫、最近の下着は、試着用に下に着る下着が有るらしいから。
お店では見えないよ?お店ではね?」
「き、きるんですの?ほんとうにこれを!?」
逮捕マッハな笑みを浮かべて、ペドーがくるみを試着室に連れて行く。
「着せてあげた方が良いかな?」
「だ、だいじょうぶですわ!!」
慌ててくるみは試着室へと駆け込んだ。
「アレ、士道君?なんでここに?」
「女装趣味があるの?」
「ってか十香ちゃんは?まさか誘いを断って?」
「オオーウ!ミ~以外のボーイにあえて安心しまーシタ!!
どうしても男が居ないと不安でーシタからーネ!!」
ペドーの後ろに立っていたのは、亜衣、麻衣、美衣、マインの四人組。
どうやら4人で遊んでいるらしい。
「十香?あー、帰ったら一緒に行くよ」
ペドーの言葉にマイン以外の女子3人の目が鋭くなる。
「本当でしょうね!?もし嘘だったら、私のお父さん黒魔術結社の偉い人だから、女に触れるたびに寿命が一年減る呪いをかけてもらうからね!!」
「そうよ。十香ちゃん泣かせたらただじゃすまいからね!!私のお母さんSMの女王だから、ペドー君を泣きながら「ありがとうございます!!」って言うまで調教してもらうからね!!」
「本気で骨も残らないと思いなさい!!私のおじさん外国でヒットマンしてるんだから!!その道では有名なのよ!!かの有名な『ディアボロス』と並び立つとさえ言われたんだから!!この前、誕生日にもらった一人殺すともう一人タダになるチケット使うわよ!!」
3人がペドーに詰め寄ってくる。
そしてタイミング悪く、後ろの試着室のカーテンが開いた。
「ふぅむ……このフィット感、素晴らしい!!」
そこから現れたのは太った初老の男性!!
ダンディな髭を蓄え、少し出て来た腹、きっちりと決めたオールバックの髪形。
そして一目で上質とわかるネクタイ。
最後に下半身を包むのは、ピンクの女性用下着のみ!!
くいッと尻の割れ目を下着に隠す!!
その姿!!まごう事なき変態!!
「う、うぎゃぁああああ!!!」
「い、いやぁあああああ!!!」
「変態!!変態よおおお!!!」
亜衣、麻衣、美衣が恐怖にひきり声を出す!!
「むむ、失敬な。私はこの店のオーナーですよ?
常にお客様の気持ちに成って、そして現場で実際に触れあってニーズに応える。
それこそが私の経営理念、いやはや、どれも素晴らしい履き心地ですなぁ。
これならお客様にお出ししても、問題は無いでしょう」
*問題のある別のモノをお出ししているのは内緒。
「オーウ!!変態デース!!流石ジャパン!!
ヘンタイ!ロリコン!エロドージンの国デース!!
へィ!ミスタ!!写真とってもOK?」
「はっはっは、構いませんよ?さ、そこの少年も一緒に」
「はい、失礼します」
「ヘイ、チーズ!!」
カシャ!!
この日マインの撮った写真には変態とロリコンと日本の文化を間違えまくった少年が写っていた。
嘗て此処まで女児下着を連呼した作品は無いと思う。
あったらあったで病気だと思う。
イコールすれば、私は病気なのだろうか?
いや、大丈夫。きっと大丈夫だ。
履いてる人が居なければ、パンツは只の布だ。
大丈夫、問題ない。