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マジですか……
幼女人気にびっくりですね。
「う、う……ペドー……」
瓦礫まみれのとある場所の一角で、折紙が倒れる。
周囲には無数の機械の残骸と、倒れたDEM社の派遣たち。
ペドーを狙う、DEM社のウィザード達にホワイトリコリスを引っ提げ、それはそれはすさまじい戦いを繰り広げた折紙。
ホワイトリコリスの負担を受けて、破壊されそうになり敵を倒したと思ったら、まさかの敵の増援。
しかし、仲間が咄嗟に駆け付け、それに救われ仲間の絆を力にしたがまさか相手が、ドーピング能力を使い暴走&強化。
倒れていく仲間を見て折紙は折紙でホワイトリコリスの暴走を抑え込み、隠されていた真の力を解放。
しかし、装備にガタが来て結局はパージ。
倒れた仲間の武器を拾って、それを使い戦闘を続行。
懐に潜り込み「この距離じゃバリアは張れないな!!」して、ひたすら腹パン。
「さっきの、砲撃は……攻撃ではなくトイレを破壊するために!?はぁう!?お腹いたい!!」
のセリフと共に、DEM社のバカ外人が人間の尊厳を破壊され敗北。
週刊誌の様に、内容を極限まで薄めて数か月引っ張っても良かったが、めんどくさいので割愛。
分かりやすく言うと、『折紙が勝った』『外人は漏らした』の二言である。
そんな事より大事なのは幼女だ!!
「うむ……んむ……んあ?」
自身の体に巻き付く拘束を感じながら、十香がとある場所で目を覚ます。
いつの間にか眠っていた様で、目覚め特有のだるさが体を襲う。
「ここは――?」
しかし目覚めた場所は、自身の知らない場所。
それどころか、服も寝間着ではなく制服のままだった。
「なぜ――ハッ!」
その時十香の頭が加速度的に覚醒して、何が有ったのかを思い出させる。
そう、自分は――
「確か、お菓子の食べ放題に行って眠ってしまったのだ!!
どこだ、まだお菓子を食べたりないというのに――!!」
その時、扉を開けて一人の女性が姿を見せる。
ブロンドの髪に碧眼の西洋風の美女だ。
「貴様は……エレンママではないか!!」
「ママは余計です!!」
それはエレンメイザース、通称エレンママだった。
「今すぐ放せ!!私はまだお菓子を食べたいのだ!!」
ガチャガチャと音を立てて、十香が立ち上がろうと暴れる。
「……まだ、お菓子がもらえると?なんとまぁ、おめでたいというか……
無駄ですよ。今の貴方の力でその拘束はどうする事も――」
バキッ!!
「よし、外れたな」
一瞬でフラグが回収され、十香が自由に成った手をゆっくりと振り回した。
「……黄な粉をあげるので、もう一回つかまってくれませんか?」
「む?捕まるだけで、黄な粉がもらえるのか!?
それなら喜んでつかまろう!!」
苦笑いを浮かべるエレンの非常に高度な作戦により十香は再び捕まってしまう!!
「はっ!?捕まっては黄な粉が食べれないではないか!?
貴様騙したな!!!」
「ふふふ、そうです。それですよ。
流石の貴方も抵抗は無駄だと理解できたでしょう?
それではいくつか質問をさせていただきましょうか?」
エレンが書類を持って、十香に質問を始めた。
「では、次の質問です〈ラタトスク機関〉その名に覚えは?」
「……知らん!!」
「五河 ペドーが天使を使える理由は?」
「それは確か、幼女への愛と言っていたな……」
「訳が分かりませんね……」
「それは私もだ」
淡々と質問をこなしていく十香、その時部屋の外がうるさくなった。
エレンがインカムに向かって通信を入れた。
「一体どうしたんですか?」
「それが、うぇすちゃまが部屋に入りたいと……」
「ウェスコットが?」
『うわぁん!!ママぁ!!エレンママぁ!!みんながボクのいう事聞いてくれないよぉ!!ボク偉いのにぃ!!』
通信機から聞こえてくる、駄々っ子の様な鳴き声。
最近ではエレンはこの声を聞いただけで、頭が痛くなるのだった。
「入れてあげてください……いつまでもうるさいので……」
ため息を付きつつそう言うと、すぐに扉が開いた。
その扉から姿を見せたのは――
「ママぁ!!エレンママぁ!!」
「うお!?」
うぇすちゃまの余りの異形に十香が声を上げる。
それは背の高いやせ型の男だった。鋭い眼光とくすんだグレーの髪、30代くらいなのだがその姿は、オムツと赤ちゃんのつける涎掛け、右手には哺乳瓶、左手にはガラガラ、そして口に咥えるのはおしゃぶりと何処にでもいる普通の赤ちゃんスタイルだった。
一つおかしいとすれば、成人男性がその恰好をしている事か……
「な、なんだ貴様は!?赤ちゃんなのか?大人なのか?」
「ふふふ、初めまして〈プリンセス〉。
僕は、DEM社のアイザック・ウェスコット以後お見知りおきを……」
ウェスコットが笑顔を浮かべ、優しく手を伸ばすが――
「ふん!」
十香がそっぽを向いてしまう。
「嫌われたかな?」
「好かれたいのでしたら、もっと直すべきところが有るのでは?」
ウェスコットの問に対して、エレンがオムツを見ながらそう、つぶやいた。
余りの男のキモさ、不快さに十香が吐きそうになりながら、鋭い視線を向けた。
「お主の目的は何なんだ!」
「君の精霊の力が欲しいのさ、世界をひっくり返すためにね」
赤ちゃんプレイ野郎の言葉に、十香が咄嗟に応える。
「私にそんな力はない!!」
「ふふふ、今の君は確かにそうだろうね?しかし、君には隠された力が有る……
そう、人類すら滅ぼす力――魔王の力がね!!
僕はね……君に、ボクのママになって欲しいのさ!!
魔王ママに優しくお世話してもらいたいのさ!!」
「!?!?!?!?!?!?!」
様々な意味で内容に理解をあきらめた十香が、目を白黒させる。
しかし、
「くふふふ、さてどうして貰おうかな?
キミ、哺乳瓶でお乳をあげたことはあるかい?こっちの世界に結構いるから知ってるだろ?
ああ、おもらししたオムツを変えてもらうのも良いな……
心配はいらない、ベビーパウダーもオムツもこっちで用意するよ。
離乳食を口移しで食べさせても良い、いや、何なら一層、ホルモンバランスを調節して母乳を出せるようにして飲ませてもらっても――」
「何を言って……」
ペドーですら、しないであろう上級プレイを次々上げていく赤ちゃんプレイ野郎に十香の背中に寒いモノが走った。
『ねーねー、時子おねーさん、何してるの?下着ドロ?
あ!わかった!アイドルの私物と写真をセットにして売るんでしょ?
恥丘に優しいエロリサイクルの精神だねぇ~』
「違いますわ!!なんて事、言いますの!?」
美九の部屋で狂三がタンスを漁りながらよしのんの問に答える。
此処は美九の家、ペドーが心当たりがあると言ったのは以前連れていかれた美九の家その物だった。
「確かに
ペドーさんは意外と考えてますのね」
ガシャン!!
「何事!?」
急に何かが壊れる音に、狂三が身構える。
何かがこっちに歩いてくる足音、そして――
「ちっす!やっぱ、此処に居たか」
扉を開けて入ってくるのは、手に金鎚を持ったペドー!!
「ちょ、金鎚?」
「窓割って、カギを開けただけだよ?」
プラプラと、手に持つ金鎚を振って見せる。
入り口のカギは狂三が掛けた、その為ペドーは窓から侵入するのに使ったのだろうが……
「一応犯罪なので、躊躇するとかは……」
「ナイナイ」
そう言って、ペドーが金鎚を投げすてた。
ガシャン!!
高級そうなティーセットを破壊して、金鎚が地面に落ちた。
「所でこんな所で何してるの?下着ドロ?写真と組み合わせると結構な値段で――」
「さっき聞きましたわ!!
全く!なんでほぼ同じ思考してますの!!」
「よしのんと俺の仲だもんねー?」
『ねー?』
二人して言い合うペドーとよしのん。
「はぁ、まぁいいですわ。埒があきませんし……
ペドーさん、これを見てくださいまし。
わたくしは自身の能力で、物に宿った過去を見れるんですの。
この古ぼけたCD……このCDから彼女の過去が取り出せましたわ」
狂三の手にあるCDを見ると、そこには美九の姿が有った。
今より少しだけ若く、しかし身に纏う雰囲気は大きく異なっていた。
そして違うものがもう一つ――
「『宵待 月乃』?何だこれ?」
それはCDに印刷されてた、名前だ。
美九はアイドルとしても自分の名前を使っている、ならばこれは『誰』なのか。
いや、誰ではない。
これは明確に美九の事を指している。
「突如現れたアイドルの、過去の姿か……」
試しにCDを聞いてみても流れるのは普通の歌。
今の様に相手の心を揺さぶる力などなかった。そう、それは『普通のアイドル』の歌だった。
「まさか、コイツも――」
思い出すのは、自身の妹。
謎の存在〈ファントム〉により精霊化させられた、自身の愛する妹。
「お前も、人間だったのか?」
写真に写る『彼女』に問いかけても、返事は帰ってこなかった。
「まだ、にらみ合いは続いているんですかぁ?」
美九が苛立たし気に、報告に来た少女に漏らす。
「こちらから責めるのは、少し酷かと……
拠点防衛をメインにして、なんとしてでもお姉様を守りますから」
慌てるような少女の声に美九が小さく爪を噛む。
不快――非常に不愉快だ。
あの男が放送を乗っ取ったあと、みるみる内に外に変態共が集まって来た。
今は、自身のファンがステージを守っているがそれでも、不安があった。
「一層、精霊さん達に頼んでみんなを懲らしめてもらいましょうか?」
風を操る双子に、熱線を武器にする少女、四糸乃とか言う子も居たが今は泣いてばかりで精神状態が非常に不安定だ、出すのは止めた方が良いだろう。
「それにしても、なんで私の歌が効かないんですか……!
ええい、腹立たしい……!」
ぎりりと美九が歯ぎしりをした。
自身に屈しない人間が居る――それだけで、美九には多大なストレスとなっていた。
「ごめん、遅れた」
ペドーが変態共の群れの奥、用意された萌えキャラがプリントされたテントへと入ってきた。
此処はそのままの意味でのキャンプ地。
湧き出た変態共は自然とより強い性癖を持つ変態をリーダーとするグループを作っていた。
あたかも野生動物が、新しい群れのリーダーを決めるがごとく。
「ああ、漸く来たね……これで全員かな?」
奥に座っていた少年が笑みを浮かべる。
肩に乗せた青いカラーひよこが小さく鳴いて見せる。
「あなたが……『ナンバー8』……」
平均よりは少し低いであろうその身長と、人懐こい笑み。
しかし変態界でその存在を知らぬモノは居ないほどの人材だった。
『ナンバー8』それは変態界の生ける伝説。
『一億7000万冊』『
曰く――脳内に一億7000万冊のエロ本を所有する。
曰く――世界の乳のサイズと傾向をすべて知っている。
曰く――彼に『萎え』という感情が存在しなく、どんなニッチなジャンルとも語り合えるとも……
「全く、時間に遅れるなんて信用成らないわ!!」
隣の女――変態共の中に不釣り合いな眼鏡をかけた、いかにも「ザマス」とか言いそうなオカタイ雰囲気のアラフォー女性が居た。
「あんたは――『ミセス・メタファー』!?」
「そう呼ぶ人もいるかしら?正直いって迷惑だけど」
そう言ってミセス・メタファーが眼鏡をくいっと上げた。
彼女も一部界隈では有名だ。
有名私立小学校のPTA会長をやっている女だが、様々なドラマやアニメ、バラエティを見てクレームを入れる事で有名なのだ。
その一例は――
『このシーン!!女子生徒がリコーダーを吹いています!!
棒状の物に口を付ける……これはどう見ても男性器のメタファーよ!!』
『ちょっと!!このバラエティー、女性芸人の隣に電信柱が映ってるじゃない!!
どう見ても男性器のメタファーじゃない!!』
『いやぁあああ!!この机、足が4本ついてるじゃない!!
どう見ても男性器のメタファー!!』
彼女にとって棒状の物すべてが男性器のメタファーに見えるという非常に恐ろしいフィルターが掛かっているのだ!!
「しかしペドーは信用は出来るんじゃない?」
蝶ネクタイと眼鏡という某探偵を思わせる制服の男が口を開く。
ペドーは知っていた、彼の二つ名は『プライベートアイズ』。
その力は情報力にアリ、気配をほぼ完全に消して行動できるストーキング能力!!
本人は自身を探偵と主張して譲らないが、尾行(ストーキング)証拠品探し(ゴミ箱ガサガサ)証拠品探し2(盗聴器設置)張り込み(待ち伏せ)など非常に裏工作に向いている!!
「何でも良いわよ……ってか、二人とももっと近寄ってくれない?
もういっそキスしても良いから!新刊のアイディアが来る!!」
机の上で、一心不乱にペンを走らせる女が一人。
ノートの上には、ペドー(美化120%)と工河(美化150%)が熱く愛を当たり合うシーンがすさまじいスピードで製作されていく!!
「おおう……マザーサンドウィッチ……」
『マザーサンドウィッチ』これこそが彼女の通り名。
別名『無限の錬金術師』と呼ばれる彼女は、ボーイたちの愛を非常に熱心に応援してくれるかなり困った錬金術師!!
彼女の作品で多くの女子は腐敗し、さらには男子の一部までも取り込むという、何かをかけて物を生み出すことに対しては生粋の才能を持つ狂気の錬金術師だ!!
「ふふふ、いつもは日陰の存在である某たちが、まさか日の光の下に立てるとは感無量……!!
某の妻も喜んでいるでござる。
何時もは部屋干しで周囲の目もあったが、遂に日の下に彼女と共に歩む日が来た!!」
最後に口を開いた男は、抱き枕に跨っていた。
バンダナ、眼鏡、チェックのシャツにジーンズ、リュックとテンプレ過ぎて最早時代遅れの前時代のヲタクファッション!!
なまじ顔が整っているだけあって、逆に残念である。
彼は通称『ピローダイバー』。枕の中、無数にいる嫁を愛し誰よりもまっすぐに愛情を注ぐ。
世間は彼を悲しい一人の男というが、彼を知る人間は決してそうは思っていない。
彼と枕の中の彼女は純愛を貫き通した、誰よりもリア充なヲタクなのである。
「さぁ、ペドーどの、アイドルなどという我らの恋心を食い物にする豚めに鉄槌を下そうぞ!!」
『ピローダイバー』の言葉に、テントに居る全員が静かに立ち上がった。
彼らは決して仲良しではない。
寧ろ自身の道と敵対するモノすらいる、だがリアルアイドルという共通の敵の前に遂に手を組み立ち上がったのだ!!
無数のド変態&オタクを群れをかき分け、6人が歩んでいく。
ペドーの全身に力が湧いてくる!!
「今の俺は負ける気がしねぇ!!」
ペドーが自身の拳を討ち合わせた!!
『ナンバー8』
様々な分野に精通した、変態。おのれの体の中心の剣を振るい自らの性癖のため戦い続ける。
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはセイバー。
『
無数の道具を使い、様々な手で赤ちゃんプレイをさせてくる齢30過ぎの熟練赤ちゃん。
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはアーチャー。
『ミセス・メタファー』
ありとあらゆる棒状の物が、『アレ』に見えるという非常に頭が湧いた婦人。
夫とは最近『夫婦生活』していない。
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはランサー。
『ピローダイバー』
嫁である抱き枕と寝食を共にするこの世で最もニートに近い大学生。
上京を機に、隠していた性癖が発現。実家にはおけない為手に入らなかった抱き枕を購入。妻と一緒に眠るのが好きという愛妻家。
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはライダー。
『プライベートアイ』
探偵を自称する、ストーカー。幼馴染と恋人の積りだったが彼女はクラスの男子全員と関係を持っていた。キスさえさせてもらえなかった彼は、女性不信となり相手の情報を調べる事に快楽を見出すように成る、相手の怯える表情も好き。
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはアサシン。
『マザーサンドウィッチ』
数枚の紙とペンとアイディアで、多数の財を生み出す錬金術師。
彼女の作品で多くの健全な女子が腐っていった。
そう言う意味で彼女は
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはキャスター。
『ペドー』
幼女と共にあり、幼女と共に歩む男。
幼女の為に自分を捨てる事さえ厭わない、幼女クレイジー。
某エロゲ風にクラス分けするなら、クラスはバーサーカー。
……べつに万能の性癖具――『性杯』を求めて、七騎で戦ったりはしません。