デート・ア・ペドー   作:ホワイト・ラム

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さてさて、やっとこさ投稿です。
今回ついに七罪の化けた相手が明らかに!!


変身者を撃て

「はひぃ……もうむりぃ……もう、足腰立たない……シェリちゃん激しすぎ……」

荒い息を吐きながら、額に汗を滲ませたペドーが吐息を吐く。

 

「……お前な、わざと誤解されそうな言葉を選んで使ってるだろ!?」

シェリが語気を荒くして話すその場所は、天宮市のレジャー施設の一角だった。

ここは、『町が誇れる総合レジャー』を合言葉に、制作された場所でレストランやデパートといった買い物系に映画館やカラオケ、最終的には屋上のスペースを使用した露天風呂など何でもありと言える場所だ。

その中でも、スポーツ用の施設を二人は使っていた。

 

「はぁはぁ……いや、けど……体力がヤバイのは、マジだから……」

スポーツ用の施設でまるで男の子と見紛うような元気っ娘なシェリには合っていた様で、様々な遊びに付き合ってるペドーのほうが先に体力が切れてしまった。

 

「んだよー。まだ、テニスとバスケと、フットサルとあと、キャッチボールしかやってないじゃないかー」

つまらなそうに唇を尖らせるシェリ。その様子をペドーが汗を垂らしながらひきつった笑みを浮かべる。

 

「いや、一応俺も高校生の健全な男子だし?シェリちゃんはまだちっちゃいから、加減する程度で良いと思ったけど……

ゴメンナサイ……正直舐めてました……」

年齢的な問題すら平然とシェリは覆し、逆にペドーがボロボロになっている。

明日辺り筋肉痛で大変だなーと、他人事の様にペドーが考える。

 

「全く、ペド野郎はだらしないなー。しょうがないなー、いったん休憩だな?」

いつもは散々やられているペドーに対して有利に立ったのがうれしいのか、シェリはニヤニヤとペドーをなじる。

 

「ありがとうございます……」

 

 

 

 

 

「ほら、飲め」

 

「ありがとう、シェリちゃん……」

休憩用のベンチで、息を整えていたペドーのシェリが買ってきたスポーツドリンクを渡す。

ごくごくと半分くらい一気に飲み込んで、ペドーがため息をつく。

今回のデートは、容疑者の誰かに化けていると思われる七罪の捜索だ。

シェリとのデートは楽しいが、全く持って捜索が進展していない。

 

「ふぅー……生き返ったぁ……」

ため息をついて、ペドーが笑みをシェリに向ける。

 

「はいはい、よかったな」

ペドーの笑みを受け流し、シェリが自分の分のドリンクに口をつけた。

 

「そういえばさ、こうやってちゃんとデートするのって久しぶりじゃない?」

 

「久しぶり?何言ってんのさ。むしろ初めてだろ?」

軽く探りを入れてみたが、シェリは平然と返す。

 

「ほら、あの……なんて言ったけ?あの島……そこでオマエが勝手に絡んできたんだぞ?」

 

「あー、或美島でしょ?

今思えば、こんな元気っ娘、男の子と間違わんばかりだよね!!」

 

「う、うるせー!どーせ、ボクは四糸乃やくるみ、みたいにカワイクないよーだ!!

男の子に見えても気にしませーんだ!」

若干気にしていたのか、シェリがにらむ様な目でこっちを見る。

その可愛いリアクションにペドーが思わず吹き出す。

 

「な、なんだよ!?笑うなよ!!」

 

「あー、ごめんごめん。別に女の子に見えない訳じゃないよ?

シェリちゃんはちゃんとかわいいよ。ペドーさん幼女にウソつかない!」

インチキ外国人っぽいイントネーションを最後にしながら、ペドーが話す。

 

「い、今更、おべっか使っても遅いからな!」

かぁっと、顔を赤くしながらシェリが顔をそむける。

 

「お世辞なんかじゃないんだけどな……あ!そうだ、シェリちゃん。ここお風呂もあるから入ってかない?タオルはレンタルできるし、汗かいたでしょ?」

 

「あー、露天風呂か……島で入った時は気持ちよかったなー……」

シェリが思いでを語って見せる。

 

「そういえばさ、温泉で思い出したけど……シェリちゃんって、内股のところに、ほくろが3つ並んであるよね!」

 

「お、おい!?なんで、それ知ってるんだ?」

シェリがさっきとは別の意味で顔を赤くしながらこっちを見る。

 

「ほら、一回お風呂一緒に入ったじゃない?シェリちゃんがのぼせた、あの時――」

 

「確認したのか!?のぼせたボクが知らないうちに確認したのか!?」

ペドーの襟をつかんでがくがくと前後に移動させる。

 

「そりゃあ、ちゃんと拭かないと着た服が濡れて風邪ひいちゃうでしょ?」

 

「こ、このやろー!?な、なんてことを……!!」

殺気のこもったシェリの視線がペドーを射抜く。

 

「ごめんよシェリちゃん……恥ずかしかったんだよね?

けど、それならハンムラビ法典に則って……『目には目を、歯には歯を』理論で……

俺の裸見放題で我慢してくれ!!」

ばッと、立ち上がると自身のベルトに手をかけるペドー!!

 

「や、やめろぉおおお!!脱ぐなぁあああ!!!」

 

「だいじょぉおおおおおぶ!!見せるだけじゃないよ!!ツンツンしたり、指でつまんだりしてもOKだよ!!」

 

「よくねぇええええよぉおおお!!!オマエが脱ぎたいだけだろぉおおおおお!!!」

 

「ぺろッ!この味はシェリちゃん!!!」

飛んだ汗をなめて、ペドーが某探偵の様にシェリが本人であることを確信する!!

 

「何ワケ分かんないこと言ってんだよ!?」

楽しいデートは一瞬にして、痴話喧嘩になってしまった。

その後シェリと肉体言語(意味深)を交わして、デートはお開きとなった。

 

 

「シェリちゃーん!今度は一緒にお風呂に入ろうねー」

 

「死ね!」

精霊ズマンションに向かって声をかけると、シェリがこっちに中指を突き付けてきた。

ペドーは照れ屋だなぁ。とつぶやくと家へと帰っていった。

 

 

 

 

 

時刻は15時22分。結局露天風呂を堪能したペドーは、シェリと別れ自身の家に戻ってきていた。

今頃精霊ズマンションで悶えているだろうが、気にしないことにした。

 

『さてと――次の相手だが』

 

「もちろん、解ってますよ」

インカムから聞こえてくる令音の言葉に、ペドーが反応する。

その為にも、ペドーはあえて自分の部屋でスタンバイしていたのだ。

 

コンコン――ガチャ!

 

「ぺどーさん?います?」

控えめなノックの音と共に顔を見せたのは、黒いゴスロリ風の服をきた幼い幼女、くるみだった。

 

「もちろんさ。ちゃんと約束は忘れていないよ」

その言葉に、ぱぁっとくるみの顔が明るくなる。

 

「ぺどーさん、えへへ……じゃあ、でーとをはじめましょう?」

そそそと、急ぎ足で走ってくるといきなりペドーの膝の上にくるみが乗った。

 

「うん、けど外に遊びに行くんじゃなくて良かったのか?」

前もってくるみをデートに誘った時、意外にもくるみが行きたがったのは外ではなくペドーの部屋だった。

 

「なにをいっているんですの?おうちでふたりっきり!これはもう、でーとでしかありませんわ」

 

「ま、まぁそう言うなら……」

正直言って、シェリと予想以上に激しい運動をしてしまったペドーには、家で過ごすデートと言うのは体力的にも財布的にもとても助かるのだ。

 

「うふふ、じゃ、いつもはぺどーさんに、ごほうししてもらっているので、こんかいはわたしが、ごほうししますわね」

 

「へ?」

何かを企む様な顔をして、くるみがペドーの膝から立ち上がった。

そして正面に正座して、自身の膝を叩く。

 

「えっと、くるみさん?」

 

「このまえ、てれびでみましたのよ?わたしも、やってみたくて……」

くるみがスカートのポケットから取り出すのは一本の綿棒。

 

「さ、ここに――ひゃ!?すごいすぴーどで、ねころがりましたわね?」

 

「勿論さ!!合意の上なら問題ないからな!!」

瞬間移動染みたスピードでくるみの膝に頭を乗せるペドー。ちゃっかりインカムを外し手準備は万端である。

なんというか、くるみのにおいと体温が頭を通じて流れ込んでくる気がする。

 

「じゃ、はじめますわよ?

あぶないので――うごいちゃ、め!ですわ」

くるみがペドーの耳に綿棒の先を突っ込む。

 

「おうぅふ……」

 

こりこり……

 

「おおぅ……いぇぇす……」

 

カリカリ……

 

「はうわぁ……」

自身でするのとは違う、むず痒いような刺激にペドーが声を漏らす。

ペドーの言葉に対して何の反応もない位、くるみは真剣なんだろう。

 

「うふふ……ぺどーさん、かわいいこえがでてますわよ?」

小さく笑みを浮かべ、くるみが綿棒を動かしつづける。

 

「ねぇ、ぺどーさん。さっき、どうしていえがいいのかって、ききましたわよね?」

 

「え?うん……そうだねー」

あまりの気持ちよさに、半分くらい頭が回っていない自覚を持ちながらペドーが返事を何とか返す。

 

「そういえば、おもしろいってうわさのあにめを、びでおにとっておきましたのよ」

くるみがTVを操作すると、うさ耳を付けた青い髪をした女の子が姿を見せる。

OPに合わせて、友達との日常生活がながれていく。

 

「お、すこし前に流行ったアニメの『ごちゅじんたま♡だいすき!うさちゃん』……通称『ごちゅうさ』だな」

一部界隈で人気になり、話題をさらった萌えアニメだった。

主人公はウサギの女の子で、全編擬人化された状態で本編は進み飼い主『ごちゅじんたま』や友達の動物との日常を過ごす。前にも言ったように主人公たちは擬人化された動物で耳や尻尾を除いて完全に人間に見えるのが、あくまで『ごちゅじんたま』の言っている事は分からないらしい。

だがそれが敢えて良いらしい。

アニメはほのぼのと、日常が過ぎていく。

 

「わたしね、みんなみたいに、なにかができるわけじゃありませんの……

おりょうりもできないし、ほかのこみたいに、ひとりだちもできていませんわ」

くるみは他の精霊たちと比べて、もっとも幼い。

その為、一人での自立はまだ不可能という事で精霊ズマンションではなく、ペドーの家で寝泊まりしている。

 

「けど、ぺどーさんをひとりじめしたいきもちだけは、いちにんまえですわ!

ここなら、だれもじゃましないでしょ?」

くるみの言葉にペドーはハッとなった。

そうだ、確かにデートをして外に行けば、周囲に他人がいる。

しかし、この家は前もってデートという事でほかの精霊たちはいなくなっている。

特に最近はマンションという、自分の空間が出来たという理由もある。

くわえると、耳かきという行為上フラクシナスからも、ペドーは切り離され本当の意味で『二人きり』なのだ。

 

アニメでは、主人公の女の子が飼い主にご飯をもらって、優しくおなかを撫でられている。

 

『ごちゅじんたま~』

 

『なだ、んぶうゅじろそろそ』

意味をなさない言葉が、ごちゅじんたまの口から流れる。

そんなセリフをBGMにくるみはなおも言葉をつづける。

 

 

 

「このいえにはいま、ふたりきりですわよね?わたしとぺどーさんだけ」

 

「ふぅ、何時の間にか成長したって事かな?」

くるみの言葉にペドーが、関心して声をもらす。

くすくすと笑うくるみは、ペドーの頭をずらさせ反対側の耳を掃除させ始める。

 

「さぁ?どうでしょう?けど、もしいま、このめんぼうをぺどーさんのみみのおくにおしこめば、このみみがさいごにきくおとは、わたしのこえっていうことになりますわよね?」

 

「くるみ!?若干ヤンデレっぽくなってるよ!?やめてね!!」

まさかの発言にペドーが小さく慌てる。

 

「くすす、じょうだんですわ。ほら、あにめも、おそうじもちょうどおわりですわよ?」

 

『ごちゅじんたま、だーいすき!!』

 

『かるすについこ、はしめんばのうょき、したっとふんぶうゅじ』

飼い主に甘える、主人公が飼い主に笑いかけられ抱きあげられて、部屋の外に出ていく所で作品は終わった。

 

「さ、つぎはまたべつのひとのところへいくんでしょ?わたしをたすけたときみたいに?

けど、むりはしないでくださいまし。わたしかえりをちゃんとまっていますから」

さっきの恐ろしい空気は一転、今度は優しい空気を纏ったくるみ。

 

「分かったよ、んじゃ行ってくる。けど……その、また耳掃除頼んでいいか?

その、あれだ……癖になりそうで、さ?」

 

「うふふ、しかたないぺどーさんですわよね」

くるみと別れ、ペドーは隣の精霊ズマンションに移動した。

今日最後のデート相手四糸乃に合うためだ。

 

 

 

「ちぃーす!四糸乃!」

ペドーが無遠慮に四糸乃の部屋のドアを開ける。

奥からパタパタ走ってきたのは――

 

「うっほ!!四糸乃、魔女っ娘か?

可愛くてびっくりしたぞ?」

四糸乃の姿はペドーの言うように小さな魔女っ娘だった。

 

「お!よしのんはフランケンシュタインの怪物か?」

同じくよしのんは物騒なつぎはぎの姿の化け物姿だった。

 

『せーかい!ほらほら、四糸乃~』

 

「う、うん……ト、トリック、オア、トリート?」

恥ずかしそうにしながら、よしのん急かされ四糸乃がお決まりのフレーズを口にする。

フレーズ自体は正しい、正しいのだが……

 

「あの、四糸乃?それは、他人のお家へ遊びに行ったときに言う言葉で、自身の家に来てもらった時に言う言葉じゃないんだぞ?」

申し訳なさそに、話すペドーに四糸乃がショックを受けたような顔をする。

 

『けど、お菓子がないなら仕方ないなー、四糸乃!ペドー君にいたずらしちゃおうか?』

 

「え、けど……どんな?」

よしのんが四糸乃の耳に口をつけて、何かを話す。

何かをよしのんが囀るたびに、四糸乃の顔が赤くなっていく。

 

「いたずらなら、こんなアイディアがあるぞ?」

ペドーが今度は四糸乃の反対側に回り、耳打ちを始める。

すると今度は、四糸乃の顔がさらに赤くなったり青くなったりする。

最終的には、笑みを顔に張り付けたまま真っ赤な顔をして止まってしまった。

 

「あちゃ~、恥ずかしさのあまり意識が……」

 

『あーあー、ペドー君が鬼畜なアイディアばっかり出すから~』

その後、ペドーはお詫びとばかりにホットケーキをつくり、四糸乃の部屋に置いていった。結局、本物か確かめる前に終わってしまったといった感じだ。

 

 

 

 

その日の夕飯の後――

ペドーが片付けをしていると、琴里が話しかけてきた。

 

「で、今日一日終わったけど、4人の中に怪しい奴はいたの?」

琴里の言う、4人とは今日調査した十香、シェリ、くるみ、四糸乃の事だろう。

 

「ああ、それなら、問題ない――()()()()()

 

「えちょ!?」

ペドーが琴里を連れ、リビングへと走っていく!!

そこには丁度たまり場の様になっており、精霊たちの全員(と夕飯のオカズをお裾分けに来た折紙)が集まっていた。

 

バーン!!

 

「な、何事だ!?」

紙の上のきなこを棒状にした紙で、鼻から吸っていた十香が驚く。

 

「犯人はこの中にいる!!っていうか、むしろ犯人はよしのんだ!!」

ペドーがよしのんを指さし、辺りが騒然とする。

 

「疑問。犯人とは何のことですか?」

ナルシスト双子の眠そうな方(名前忘れた)が指摘する。

 

「ダーリン?今度はなんの遊びですかぁ?私も、私も誘ってくださいぃぃ……

どんな、どんな役でもしますから、わたしをを使って……使って……」

美九(豚)が足元にすり寄ってくるが、うっとおしいので無視してよしのんに顔を近づける。

 

『ぺ、ペドー君?、犯人って、一体何のことかな?』

よしのんはとぼけるが――

 

「馬鹿め!!隠しても今更無駄だ!!四糸乃はこの夏、ずっとよしのんを装着していたんだよ!!夏と言えば、部屋の中でも汗をかく……

よしのんの中は四糸乃のムレムレお手てのにおいで一杯のハズなんだよ!!

けど、さっき四糸乃に耳打ちしたとき、四糸乃のお手てのにおいがしなかった!!

姿を変えても、四糸乃のお手てのにおいは再現できなかった様だな!!」

 

『ぐ、ググぐぐ……においとか……ふつう、かぐか?幼女の手のにおい嗅ぐとか、可笑しいでしょうがーー!!』

よしのんがひび割れる様に、中から煙が噴き出る!!

 

「七罪!!逃がさないぞ!!――――――んな!?その姿は!!」

ペドーが煙の向こう――七罪の姿をみて驚愕に目を見開いた。




Q非幼女精霊たちのデートシーンは?

A無いよ。

Qよしのんは四糸乃のお手てのにおいで、むれむれなの?

Aペドー君は違いの分かるロリコンです。

Qペドーさんは次回自重――Aするわけないだろ!?
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