デート・ア・ペドー   作:ホワイト・ラム

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お待たせしました、今回も投稿です。
2月まるまる休んでしまった……

すいませんでした!


「……最後、自身の欲求入りましたわよね?」

「うお、まぶしい……」

折紙によって監禁されていたペドー。

ロリ精霊たちにより、救出されたが目の前に広がるのは変わり果てた町だった。

 

「なんだ、これ?」

ペドーが力なく呟く。

 

「さっきまで、こんなんじゃなかったぞ?」

シェリの言葉に続くように四糸乃、くるみ、七罪もうなづく。

 

「空間震じゃないよな?

よしんば、監禁されてて気が付かなかったとしても、町がこんな風に壊れるなんて……」

ペドーは目の前に突き刺さった、何処かから飛んできたと思われる一時停止の看板を見る。

 

真っ二つになったビルに、車輪が残っていることでかろうじて車だったと分かるスクラップ、えぐれたアスファルトに、まるでお菓子の様にへし折られた電柱の数々。

まるで特撮映画の様に、廃墟になりつつある町を見る。

空間を削り取る空間震ではあり得ない壊れ方だ。

だが、町をこんな風に壊せる存在にペドーは思い当たるフシが有った。

 

「まさか、折紙――!?

みんな、ごめん!ちょっと俺行ってくる!!

ここで待っててくれ」

 

「ぺどーさん?」

 

「ちょっと、まさかあそこへ行くつもりじゃ……」

くるみ、七罪が不満そうに声を上げる

 

「シェリちゃん、よしのん、みんなを任せるぞ!」

縋りつきそうな二人を、しっかり者の二人に任せて先に行く。

シェリとよしのんは瞬時に、ペドーの意思を読み取り頷いてくれた。

 

『ペドー君、帰ってきたらしっかり話してもらうからね!』

 

「分かってるよ!」

ペドーはそう叫ぶと、(楽園)に別れを告げ死地(分からず屋)へと走り出した。

 

 

 

 

 

分かる。力の使い方が。分かる。どう動かすべきか、まるでずっと使い続けた相棒の様に、たった今手にいれた力を折紙が振るう。

精霊と化した折紙が、その霊装を展開する。

機械の様な幾何学的な印象を与える羽は、折紙の周りを舞躍る。

そして、丸く円を描くと――

 

「『殲滅天使(メタトロン)』――【日輪(シェメッシュ)】」

 

「く――!サン、ダル――フォン!!」

迸る光の輪を、同じく霊装を纏った十香の『鏖殺公(サンダルフォン)』の一撃を弾き飛ばし、見慣れた町を破壊する。

建物が、道路が、車が、ビルが、目の前に居る十香以外の様々な物があまりにあっけなく壊されていく。

その様は、まるで精霊が暴れた様だった。

いや、()()()ではない。自分はもはや……

 

「私は――」

そのあまりの威力に、折紙は自身に恐怖を覚えた。

 

「そこ――だぁ!!」

僅か、僅か、一瞬の隙。

茫然とした折紙の頭上に、十香の『鏖殺公(サンダルフォン)』が振り下ろされた。

 

「…………」

 

「なに!?」

十香の攻撃を折紙は避けようとすらしなかった。

その姿は光の粒に形を変え、その場から数メートル離れた場所で再度人の形を結んだ。

到底人間では出来ない御業。人ならざる『モノ』のみが可能とする所業。

 

「私は――化物(精霊)……」

 

化物なら、化物で構わない。自分は身も心もバケモノに成ろう。

この世にいる精霊すべてを屠るバケモノに変わろう。

 

折紙は自ら人の心を捨てる事にした。

 

ならば、バケモノの最初の仕事は、この精霊を殺す事だ。

 

折紙は自身にそう言い聞かせ、再度力を振るう。

 

「【光剣(カドウール)】」

殲滅天使(メタトロン)』が再度変形する。

今度はより鋭角を持った、剣の様に、鋭く鋭利になる。

そして、その無数のパーツが十香目指して飛んだ。

光の帯を残し、まるで光のリボンが結ばれる様に、あるいは光の牢獄へ閉じ込められる様に十香へ向かっていく。

 

「うぁああああああ!!!」

だが十香も止まりはしない。

自身の最強の武器、『鏖殺公(サンダルフォン)』を構えたまま、光の剣へと走っていく。

それは彼女の直情的な性格故か、それとも包囲される前に突破する事を目的とした、戦略的行為かはわからない。

だが、十香は折紙から逃げることなく、全力で真正面から立ち向かう事を選んだ。

しかし、それは折紙も同じ事。避けることなく真正面から追撃を選んだ!!

 

「『鏖殺公(サンダルフォン)』――【最後の剣(ハルヴァンへレヴ)】!!」

 

「『絶滅天使(メタトロン)』――【砲冠(アーティリフ)】!!」

暴力的な力を纏う剣と、崩壊を予兆させる光を称える王冠がぶつかるその刹那!!

 

「ハニエル!!ちちんぷいぷいパンツになーれ!!」

二人のとって、聞き覚えのある声がした。

そして、横から飛んできたピンクの光によって、二人の力が一瞬にして無数の女児下着へと変化した!!

 

「うわっぷ!?なんなのだ!?」

 

「これは……」

道路に転がる、無数の女児下着。

ピンクだったり、フリフリだったり、キャラクターが書かれて居たり……

まるで桜の花びらの様に、女児下着が降り注ぐ。

 

「貴方は……」

 

「ペドー!!」

降り注ぐパンツの中、ペドーがゆっくりと姿を見せる。

 

「ついに見つけたぞ、折紙」

ペドーが精霊となった折紙を見つける。

彼の瞳の中に、自分が映っている。

 

「おり――」

 

「いや……いやぁあああ!!」

ペドーが口を開いた瞬間、折紙が飛び出した。

まるで光の矢の様に、その場から逃げ出したのだ。

 

 

 

「いや、いやぁ……」

空を猛スピードで駆ける折紙。

ついさっき『バケモノ』に成ろうと決めた心は経った一人の少年の姿を見ただけで、人間の心へと戻ってしまった。

 

見せたくなかった。彼だけには、ペドーだけには。

醜い怪物へと変貌を遂げ、彼の友人たる精霊たちに手を下し命を奪う瞬間は見せたくなかった。

だが、彼は来てしまった。

本当は、何処となく予想がしていた。彼はおとなしく捕まっている性格ではない。

きっと何らかの手段を駆使して、ここにやってくる。

そんな嫌な、当たってほしくない予感がしていた。

 

「…………」

最悪の状況を迎えた折紙は、なんの意味もないと分かりながらも逃げ出してしまった。

 

 

 

 

 

「よし、応急処置完了だ」

やり切った顔をしたペドーが額の汗をぬぐう。

場所は近くにあった、デパートの適当な家具売り場。

売り物のベットの上に八舞の二人を寝かし、体についた傷はさっきペドーが折紙十香の二人の攻撃を変化させた女児下着で治療している。

「むぐぅ……いたいって!」

 

「困惑。むふぅ……息が出来ません……」

 

そのため、八舞の二人は全身に女児下着を装備しているという、お巡りさん通報コース待ったなしの恰好!!

 

「きなこぉ……もっと、きな、こ……」

一番損傷の激しかった十香は、きなこをキメる事により痛みを誤魔化している。

こちらも応急処置をしたが、麻酔薬の代わりが有って助かったみたいだ。

 

「だぁりんがわたしを、たすけてくれたぁ……だあぁりんがぁわたしを……」

比較的傷の浅かった美九は、おざなりにペドーが巻いた女児下着を大切そうに抱きしめている。

体より明らかに心をやられているが、まぁ何時もの事のなので問題は無いだろう。

 

「くそっ!琴里は毎度のことながら、肝心な時に繋がらないし……」

最早お家芸となった、肝心な時に琴里に繋がらない現象。

半ば予測していたペドーは、次に取るべき行動を考え始める。

だが、考え始めてしまうとやはり、最初に思考がいたるのは、今後の事ではなく『精霊化』した折紙の事だ。

琴里、美九の前例があるため『絶対にありえない』とは言い難いが――

 

「まさか、折紙がな……」

何処となく困惑したように、ペドーがため息を漏らす。

 

 

 

 

 

「よく、ここがわかりましたわね」

夜の闇の中、一人の少女がビルの屋上にたたずみながら声を漏らす。

闇夜に合って尚も黒い髪に、迸る鮮血の様な激しい赤。

そして、無機質に時を刻む時計の様な左目

 

最悪の精霊 時崎 狂三がそこに居た。

そして、空からゆっくりと降りてくる純白の精霊、折紙。

その姿を見て狂三は目を細めた。

 

「その姿……そうですか、貴女もですか……」

 

「無駄話をしに来た訳ではない。ずいぶん探した」

 

「そうでしょうね。こう見えても、周囲に注意を払って――」

 

「アネキ!いやしたぜ!!」

 

「……ご苦労。帰って構わない」

折紙はそう言って、自身の足元から姿を見せた狂三に、別れを告げる。

そして、その狂三の分身体は闇に消えていく。

 

「……え?今の、私の分身……え?わたくし、また自分に裏切られましたの……?」

 

「貴方は、自分の分身から人望が驚くほど無い」

微妙にショックを受ける狂三に折紙が冷たく言い放つ。

 

「べ、別に気にしませんわ!!

そんなことより、私に一体なんの用事ですの!?

精霊になった、折紙さん?」

敢えて精霊の部分を強調して、狂三が挑発する。

 

「貴女の『天使』に用がある」

 

「わたくしの『刻々帝(ザフキエル)』に?」

狂三の天使、それは時を操る天使。

折紙はそのうちの『とある能力』に目を付けていた。

 

「貴女の『天使』の中にある、時を遡る力を使わせて欲しい。

無いとは言わせない。以前ペドーは貴方の分身の力を使い、おおよそ1分前の過去に戻るという事を実際に行った。

貴方の『天使』には必ず、過去への遡行を可能にする力が有るはず」

確信めいた物言を折紙は狂三に投げかけた。

その言葉に、一瞬狂三の頬が歪む。

それは躊躇か、喜びか、それとも哀れみか。

数瞬の時を開けて再度狂三が口を開いた。

 

「貴女も変えたい過去がありますのね?」

敢えて感情を殺し、狂三は話す。

 

「私の能力の一つに確かにあります。時間遡行を可能にする能力。

一二の弾(ユッド・ベート)】が。

けど、何をする気ですの?」

僅かに湧いた興味から、狂三が尋ねる。

人間誰しも変えたい過去はある。

この才女と呼ばれていた精霊は一体なにを、『変えたい』のか興味がわいた。

 

「5年前のこの町。私の両親が殺された時間にいき、両親を殺した精霊を――

私が殺す」

 

「へぇ……」

純白の霊装とは正反対の黒く濁った瞳を、折紙が向ける。

 

「どんな条件でも飲む。土下座しろと言うならする。四肢をもげと言うならもぐ。貴女の奴隷に成れと言うならば成る。

ペドーを連れてきて、貴女の目の前で性的に襲ってパパにしろと言うなら、喜んでする」

 

「……最後、自身の欲求入りましたわよね?」

狂三が(そう言えば、この人はペドーさんと同類でしたわね)と思い直す。

 

「だが、それでもダメなら()()()()を使う」

別の手段。

それが何なのか、折紙は言っていないが、今の彼女は精霊だ。

人間にはない圧倒的な力を使い、無理やり力で従わせるという手段もとれる。

これは、懇願にして脅迫だった。

 

「何時も冷静な貴方がそんな手まで使うなんて……

良いでしょう。私としても一回【一二の弾(ユッド・ベート)】がどのような物か試してみたかったですし。

けど、当然使うのには霊力を消費します。そこは、貴女にあがなってもらいますわよ?」

 

「構わない。私を五年前の8月3日」

折紙が即答する。

その眼には一切の迷いも躊躇もない。

霊力を渡す。それは何でもない事に聞こえるが、相手が狂三の時に限っては別だ。

『最悪の精霊』それが、狂三の通り名だ。約束を反故にする可能性はいくらでもある。

無論折紙とて、狂三の性格を知らない訳ではない、以前ペドーを騙し学校の住人全員を人質に取り、DEM社の機密データを奪い、美九の事件の裏で暗躍していた。

この経歴をもって、信じることが出来る存在など稀だ。だが――

『狂三は万が一、億が一にも自分を騙す事など考えていない』

と断じて、折紙はあっさりとこの誘いに乗った。

 

「そうですか」

『やる』と決めてからの、狂三の行動は早かった。

手早く天使を呼び出し、相手から『時間』を奪う『時喰みの城』を使う。

濃縮された影が、折紙から霊力を奪っていく。

 

「うっ……く……」

体から力が抜ける虚脱感に、折紙が声を漏らす。

 

「過去に戻るには膨大な霊力が必要ですわ。

ペドーさんが以前やった、1分前の過去に30秒程度に戻るだけならそこまで霊力は必要ありませんわ……

けど、今回はちがいますわ。5年前、それも数時間長くて1時間程度ですかね?

ならば……」

時計形の天使から、狂三の短銃に影が込められた。

この掌に収まる短銃に、この世の絶対の理を壊す力が溜まっている。

 

「……行ってくる」

 

「……ご武運を――!」

 

パァン!とひどく乾いた音がして折紙はその場から消え去った。

 

「折紙さん……私にみせてくださいまし……人が時間という絶対の壁を崩し、己が運命を変える瞬間を――」

この時、狂三は珍しく純粋に、願うような気持ちで声を発していた。

 

「チっす!時子!!げんきー?」

 

「違いますわ!!――って、この挨拶は……!」

しみじみした空気を壊すロリコンヴォイス!!

この男の狂気はとても忘れることが出来ない!!

そして、その男とは――

 

「やっぱりペドーさん!!」

へらへらとしながら、ペドーが手を振る。

 

「なぁ時子。時間旅行行かない?具体的には()()()()()()()()に。

報酬は――――――――――女児下着1000枚だ!!」

ペドーがカバンから大量の女児下着をばらまく!!

 

「ゼッタイにやりませんわ!!」

狂三の声がむなしく響いた。




デート・ア・ペドーの原作がアニメをやってるぞ!
ロリコンじゃない士道クンが見れる!!
苦労人じゃない時子が見れる!!
そして、冷遇されない非幼女精霊たち!!

アニメって素晴らしいですね。
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