プロローグ1
僕こと吉井明久にとって、日常は・・・・うん傍から見れば命がけだ。
まず家では姉さんに度を越したスキンシップ言う名の暴力。
学校ではクラスメイトの完全に殺しに来てるとしか思えない暴力の数々。
最近では担任である鉄人こと西村先生の補習授業の方がマシに思える。
今日だってFFF団追われて逃げる最中なのだ。
FFF団とは、[男とは愛を捨て哀に生きる物]という信念の下
女性と付き合っている、あるいは女性と仲がいい男を
粛清の名の下に処刑するという。
早い話、自分達がモテないから嫉妬に駆られて八つ当たりをする集団ってわけ。
そんなことしている暇があるなら自分磨きをすればいいのに。
『吉井のヤロウ、何処に行った?!』
『見つけ出せ!、異端者には死を!』
さっきからウルサイよ。
「アキぃぃぃ! ウチに黙って女子と付き合うなんて許せないわよ!」
「明久君! 何処に行ったんですか?!」
クラスメイトであり、僕が所属するFクラスで唯一の女子
島田美波と姫路瑞希さんまで処刑する気満々で追跡に参加している。
あの二人には強烈な関節技や、食べればあの世が見える殺人料理と
これまた酷い目に合わされる。
そりゃあ、僕も時々怒らせちゃったりと悪いことしたなと思うよ
でも酷すぎる、なんで殺されかけなきゃならないんだ。
「明久ぁ!、ゼッテー逃さなねえぞ!」
Fクラス代表であり、僕の悪友の坂本雄二の叫びが聞こえる。
多分、指揮してるんだろうな。
まったく、僕の幸せが許せないとか、僕の苦しむ顔が見たいとか
最低だよ、もう友達だなんて思わないから、いや、とっくの昔に思ってない。
「どうしてこんな目に」
ハッキリ言って日常茶飯事なこの追跡劇の始まりは、僕が友人の
木下秀吉とムッツリーニこと土屋康太に
僕が数人の男女と一緒に広い世界を歩いている夢を見たと言ったら
何故か僕が[数人の女性と付き合ってる]などというバカげた噂
(多分雄二が出所)が広まったというわけで
バカばっかのFクラスはあっさり信じ襲ってきた、とうわけ。
酷い物だ、出来るなら誰も僕のことを知らない場所でやり直したい。
埃臭い倉庫のような場所でそんなことを考える。
「ん?、なんだろこれ?」
壊れて使われなくなった物ばかりが入ってるこの倉庫で
何故か分厚い本があった。
タイトルは・・・・アリアンロッド?、聞いたことないな。
追っ手は暫く来なさそうだし、興味本位で、僕は本を手に取った。
改めて見るとかなり分厚い、百科事典ほどじゃないけど
多分長編物語ぐらいはあるかな。
僕はさらに興味が湧き、ページを捲った。
ほぼやっつけの作品ですが、どうぞお付き合いください。