どうゆう事だろう?
僕はけして出来が良くない頭で考えた。
捻挫をして動けないアリテを背負い、ロアに手を引かれて賢明に走ってる中で考えた。
最初に言ったけど、この遺跡は明かりが無いと
目隠しをされてるじゃないかというくらい暗い。
走ったら必ずぶつかるだろう、一メートル先さえ見えないんだから。
なのにロアは、一度も止まらず、急ブレーキをかけることもせずに走っている。
おかしい、どれだけ記憶力が良くても出来ることじゃない。
そう、[見えていない]かぎり。
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「うえっほ!、酷い目にあった……」
「最後は崩壊って、ベタ過ぎるよ…」
「お腹空いた……水浴びしたい……」
完全に崩壊するギリギリのところで、何とか脱出できた。
揃いも揃って埃まみれだ。
「ねえロア……」
「なんだ?」
僕は、結論を言いった。
「ロアって、ヒューリンじゃないんでしょ?」
どう考えても、ダダのヒューリンなわけがない。
「アキ、何を…」
「アリテ、どう考えてもおかしんだよ
カンテラがあっても、三メートル先しか見えなかったんだ
なのにロアは十メートル先のトラップを見つけた
暗闇に強くなるアイテムや魔法を使わずにね
勿論トラップを発見するやつとかも使ってなかった
最後は一切見えないはずの暗闇の中を全力疾走して
障害物に掠りもしなかった
遺跡の中は、邪魔な障害物がごろごろ転がっていたのにね」
仲間だからこそ、僕は真実が知りたいんだ。
「…だよな、隠すつもり無かったし」
ロアがポリポリ f  ̄. ̄*)と頭をかく。
「俺はノックス、暗闇を見通す夜の民だ」
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ヒューリンを生み出した太陽神は、
実はヒューリンの前に、妖魔への尖兵として
一つの種族を生み出していた、それがノックス
彼等は、地下から攻めてくる妖魔と戦うために、
暗闇を見通す力を与えられた。
そして彼等は妖魔の侵攻に備え
地下の大空洞に国を作った。
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「ノックスは光が嫌いなんじゃね?
なんて思うくらい地下から出てこない
偶に地上から落っこちてくる奴を助けるから
排他的では無いと思うんだがね」
そんな種族と国があったなんて驚きだ。
「あ、ロアの師匠も地上の人だったから
外に興味がわいたんだ」
「そ、家族は豪い反対様だったから
家出してきたんだ」
いつの間にか三人で笑い合っていた。
種族は関係無い、ロアも騙す気は無かったから責める必要も無い。
僕達は……仲間なんだから
ノックスはオリジナル種族で、種族名は、[夜]を意味するラテン語から。
引きこもりと言っているのはロアが茶化しているだけで
貴重な金属鉱脈や宝石がゴロゴロある自国が他国と
戦争になるのを恐れた結果です。
ついでですが、ノックスは[夜目の効くヒューリン]と言うべき種族で
外見に特徴が無い、他種族と交配可能などと
共通点が多いです。