アリアンロッド‐僕の冒険記‐   作:アルシェス

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プロローグ2

[光の時代]

 

最初の時節とされる、光の時代は天地開闢の時代である。

 

世の初め、天と地が溶け合い、混沌だけがそこにあった。

 

 

やがて、天と地が分かれた時、その狭間から光が生まれ、世界が誕生した。

 

 

この天と地の間から天空神ダグデモアと地母神ダナンの夫婦神が生まれ

 

二人の神から幾柱の神が生まれた。

 

 

神々は精霊を生み出し、精霊達は硬かった空を柔らかくし

 

軟らかな大地を確固な物にしていった。

 

 

 

そして精霊は動物を生み出し、世界に住まう者と定めた。

 

 

光の精霊王マライカによって清められた裂け目も綻びも無い[光の時代]は

 

無何有郷であり、続くどの時代も、この時代に優ることは無かったという。

 

 

 

[風の時代]

 

 

精霊によって生み出された動物は世界の主であった。

 

彼等は知性と感情を備えていたが、その心は神々に従うために与えられた物だった。

 

 

 

神々は精霊、動物に続き、自分自身の主であり、目的を自ら追求する民

 

エルダを生んだ。

 

 

エルダが生まれ、栄えた時代を風の時代と呼ぶ。

 

 

エルダは美しく賢い民だったが、欲求や衝動を持つ危うい民だった。

 

 

それでも彼等は兄弟たる精霊から知恵や技術を学び、王国を作って栄えた。

 

 

しかし彼等は一丸となることが苦手で心の壁を作り

 

疑念、恐怖、嫉妬、虚栄、欲望を育てた

 

 

エルダは闇に染まりきったのである。

 

 

 

そして恐怖神トリアクラ、憎悪神クロムクルー、傲慢神インディマ

 

嫉妬の女神モリーアン、猜疑の女神ミーヴァル、虚栄の女神ブレーグ

 

欲望の女神マハディルグ、邪神を生み出したのである。

 

 

 

邪神は暴れ、世界を歪めた。

 

さらに術を使って眷属たる魔族を殖やし

 

 

神々が邪神を滅ぼすために差し向けた、竜、巨人、霊獣を捕らえて堕落させ

 

自らの軍勢とした。

 

 

これがこの世界で、初めての戦争であった。

 

 

戦いの末、神々はエルダを滅ぼし、邪神達を世界の果てたる魔界に閉じ込め

 

 

風の精霊王ディジェニが、傷つき穢れた世界を浄化した。

 

これが、風の粛清である。

 

 

 

[水の時代]

 

 

戦争を生き残った魔族は大地の穴底に潜み、反攻の機を窺っていた。

 

 

魔族を滅ぼすため、ダグデモアは世界を癒す民ヴァーナを生み出し

 

雷神グランアインは堅忍不抜の民ドゥアンを生み出した。

 

 

しかしこの二つの種族からも闇に誘惑される者が数多く出始め

 

 

水の精霊王マリッドは神々の命で世界を水で覆い清めた

 

これが、水の粛清である。

 

 

世界の七割は水に沈み、わずかに残った生き残り達は悲しみを癒すために

 

時間を必要とした。

 

 

 

[地の時代]

 

 

新たな世界の管理者として、泉の女神アエマは新たなる民、フィルボルを生み出した。

 

陽気な種族のフィルボルは傷つき苦しむドゥアンとヴァーナに

 

生きる喜びを思い出させ、アエマから学んだ農耕と牧畜によって

 

共に暮らせる国を作っていった。

 

 

 

鍛治神ゴヴァノンは自らが愛しむ民として、ネヴァーフを生み出した。

 

 

ネヴァーフは教わった金属加工の技術を磨き、新たな加工法を自ら考案し

 

地の底で見出した宝石を加工する技術を身につけた。

 

 

 

 

 

この時代、ただ一人水の粛清を生き延びたエルダ、バラールがいた。

 

イスパザデン・ベンカウル、[おぞましき目の魔王]と呼ばれた彼は

 

支配欲と権力欲以外の心を全て捨て、妖魔となっていた。

 

 

バラールは他の妖魔を恫喝し震え上がらせ、妖魔王を名乗った。

 

そして妖魔の軍団を率いて多くのフィルボルとネヴァーフを奴隷とした。

 

 

さらに病を拵え、支配の道具とした。

 

 

そしてネヴァーフにあらゆる武具を作らせ、それを纏った妖魔は世界を支配した。

 

 

バラールは神界に通じる扉を作らせようとしたが、

 

四つの種族は密かに結託し、大規模な反乱を起こした。

 

 

そしてヴァーナの巫女達の祈りを聞き届けた大地の精霊王ダオが

 

地殻を裂き、バラールと妖魔を魔界の底に追放した。

 

 

これが地の粛清である。

 

 

 

[火の時代]

 

 

世界に平穏が戻った、しかし妖魔達が滅んだわけではなく

 

四つの種族は不安を抱えていた。

 

 

そんな中、新たな二つの種族が現れた。

 

 

一方は美しい姿と長大な寿命を持ち、鷹の様に遠くを見ることが出来た。

 

予言の女神ブリガンディアから使わされた、エルダナーン。

 

 

もう一方は特徴の無い姿と限られた寿命しか持たなかったが

 

妖魔との戦いを最初から心得ていた。

 

太陽神アーケンラーヴから使わされた、ヒューリンである。

 

 

二つの種族は、いずれ来る妖魔との戦いの為にこの世界

 

エリンディルにやってきたのである。

 

 

 

こうして、火の時代が始まった。

 

 

 

______________________________

 

 

「壮大だ・・・・」

 

書かれていた世界は、神々によって繁栄と滅亡を繰り返しているのか。

 

 

正直神々には文句を言ってやりたいけど

 

それじゃあ必死で生きてきたこの世界の人達に失礼だろう。

 

 

そう思いつつ、僕は次のページを捲る。

 

 

「あれ?」

 

 

おかしなことに、次のページからは白紙が続いている。

 

かなり分厚いのに途中でほったらかしにされたのだろうか?

 

 

なんて考えている内に、

 

 

独りでにページが戻り始めた。

 

 

「え?、ちょっと」

 

 

そして火の時代の次のページ、つまり最初に白紙になっていたページで止まり

 

文字が浮かび上がっていた。

 

 

 

『此処から先は、貴方の物語です』

 

 

本が眩い光を放ち、僕は気を失った。

 

 

 





こうして、明久はファンタジーの世界に迷い込むわけです。


なお、まだ数少ない読者の皆様に質問です。


エリンディルで、明久は冒険者をすることになるのですが

職業の候補が二つあります


1・ウォーリア

つまり戦士、接近戦用の武器で戦う職業。


2・サモナー

召喚士、本来はその世界の召喚獣を呼び出して戦う職業ですが

明久の場合、試験召喚獣を出して戦う。



この二つのどちらか、あるいはメイン職業とサブ職業というシステムを使い

両方やるというパターンもあります。


ご意見のある方は、どうぞ感想に書き込んでください


お待ちしております。
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