もっと実力をつけなければ。
地下道に逃げ込んだり、地下世界に来たり
何だかエリンディルに来てから地面の下と縁が深くなってる。
今だって下水道から街に入ろうとしている最中だ。
僕やアリテは兎も角、脱走犯になってるロアは
堂々と門を潜れない。
だから下水道を通るしかないんだけど
アリテ、濡れると厄介だから背負ってるからって………
これ見よがしに胸押し付けるの止めて!
僕に浮気の心配何て無いから!
「止めない、アキは誰にも渡さない」
だからそんな心配無いってば!
「夫婦漫才はそこまでにしとけ
そろそろ街に出るぞ」
そう言ってロアが梯子を上って蓋を動かす。
と言うか、ロアの中で僕達って、既に夫婦なの?
腑に落ちないものを抱えつつ、僕も梯子を上る。
「うわ、凄い」
綺麗に平面に切られた石で作られた建物はどれも歪んだ形をしておらず
丹念に磨かれて建築されてるのがわかる。
色も鮮やかだし、樹林や花畑で並木道が作られてるから
閉塞感を感じさせない。
「ネヴァーフ並に気合入ってるんだよな
この国の建築職人達」
何所も一階建てや二階建ての小さめの家だね
ロアの実家は何処にあるんだろう。
「ここは庶民が暮らす、通称[下町]
此処からでも見える城を目指して歩いていると
上流階級が暮らす、通称[貴族街]にでる
実家はそこだ、入り込むのも俺が抜け出すのに使った道がそのまま使えるはずだ」
「じゃあ直ぐに乗り込むの?」
「いや」
グギュルルルルルルルル
グルルルルルルルルルル
クーーーーーーーーーー
面白いことに、僕達全員
同時に腹の虫がなった。
「そろそろ昼時だ」
分かってたんだ、ある意味凄いよ。
まあ、レストランとかはあるだろうけど
僕達が持ってるお金は使えるの?
「心配無い地上と通貨はほぼ同じだ」
ますます地上に出てこない理由が分からないよ。
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うーん、この世界に来て結構経つけど、僕は未だに慣れないことがある。
一般的な食事が時折、日本だとゲテモノ扱いされそうなのがあること。
特に此処は地下にある国家のせいか、モグラだの鼠だの
地下に居そうな動物が食料として売られてるから結構厳しい。
もっとも、一時期水と塩と砂糖で過ごすなんていう
某挑戦番組も真っ青の生活を送ってしまったバカな事があったから
すっかり悪食になってしまったけど。
「そういえば、アイリスだっけ
あの女の子とどうゆう関係なの?」
イキナリ「恥知らず」って怒鳴られたから
結構因縁が深そうだね。
「恨まれても仕方ないことしたからな」
あれ?地雷踏んだ?。
「あいつは師匠の妹でな
冒険者としての初仕事で師匠に同行して
その時に一緒に落っこちてきたそうだ」
それは………何とも災難だね。
「歳も近いって事で、良く一緒に居るようになって
まあ、幼馴染だな
実家で「払いがいいからって」メイドやってたから
過ごす時間はかなり長かった」
なんだろう、話の雲行きが何か………。
「俺に好意を寄せてくれてたのは分かってた
でも…………俺はその時師匠が好きだったから、気持ちに応えてやれなかった
……師匠が死んで、俺は旅立つ準備を終えたとき
声をかけたんだ、一緒に行かないかって
実はアイツの事も特別な異性としてみてたからな、決断力が悪いこった
でも拒絶されたよ
「私は姉さまじゃない、あの人の代わりが欲しいなら
人形でも持って行け!」なんて言われたっけ
そんなつもりは無かったんだがな」
「ロア、聞いてる限り非があるようには思えないんだけど」
「そうなんだが、俺の態度が悪かったのかって、色々考えちまう
今でも本気だから余計にな」
二人の女性を同時に愛してしまったから
その重荷を引きずってるんだろうか?。
「聞いた?、アルセロン家の坊ちゃん
バーミリオン家のメイドを側室にするんですって」
「聞いたわ、何でもエルダナーンの女の子らしいじゃない
悪い噂しかきかないし、かわいそうね」
ロアが立ち止まる。
「二人共、ちょいっと俺のバカに付き合ってくれないか?」
オマケ・恒例にしようかと思っています。
明久「行くよアリテ!」
アリテ「はい!」
明久・アリテ「「魂の共鳴!」」