前回でガス欠気味になっていますが、どうかご承知ください。
「お前達は騎士になるのだ
女王に仕え、この国を守る騎士にな」
物心付いた時から聞かされてきた言葉。
それに疑問を持ったのは何時だったか?
始めて剣を握ったら違和感を感じた時か?
こっそり下町へ遊びに行ったときか?
それとも………屋根裏部屋で地上への地図を見つけたときか?
まあ、今更考えても仕方ないことだ。
兎に角、俺は騎士への道に疑問しか抱かなかった。
剣術は同年代や兄達を上回る腕前を誇り
跡継ぎの王女にも好意を寄せられ頼りにされていても
その思いはかわらなかった。
_____________________________________________________________
「明久、アリテ、二人で周りの護衛を黙らせてくれ
お前らなら出来ると考えた上での頼みだ」
「分かった、あの子を助けてあげてよね」
「出来なかったら神罰」
明久、異世界から来たと言う少年。
まだ半信半疑だが、この世界の人間だと出来ないようなことをやってのける。
俺の………信頼できる相棒。
ノックスの俺も、ソリトゥスのアリテも
明久の優しさに救われたんだ。
人として受け入れてくれる奴だから。
こんなバカな行動に付き合ってくれたんだから。
俺は飛び上がり、ステンドグラスの前に立つ。
ちらりと見ると、早速護衛の兵士達が飛んで行っている。
ありがとう、俺も俺のするべきことをするのみ。
「その婚儀、異議あり!」
精一杯の声を張り上げ、ステンドグラスを蹴破る。
飛び降りながら確認する、大丈夫だ
婚儀は終わってない
まあ、終わっていても関係無いがな。
「ろ……ロア?」
「間に合ったみたいだ」
俺は、はっきりと言える
神々に誓って宣言しよう。
「き、貴様はバーミリオン家の面汚しロキアード?!
何しに来た?!」
「知れたことよ、俺のお姫様を助けに来たのさ」
俺は、アイリスが好きだ!
「ええい、神聖なる婚儀を汚した罪
その命で償え!」
うわ、綺麗なのは顔だけで
無理矢理沢山の女性を汚してきたお前が神聖?
邪悪化がお似合いの腐れ豚の分際で何ほざく。
とりあえず斬りかかって来たから
顔を蹴り飛ばし(顔は潰れたな)
ついでに両肩と股間を撃ち抜く。
これでこいつは二度と女遊びが出来なくなった
俺はサービスが好きなのだ。
そして間を空けず、扉が開く。
「ロア!、護衛は片付けたよ!」
「急いで!」
流石俺の仲間達。
俺はアイリスを抱き上げ、全力跳躍する。
祭壇から入り口まで結構あるが、案外楽にたどり着いた。
出来ればこのまま、ハイさようならと行きたいが
「アイリスを頼む、先に屋敷に向かってくれ」
「何する気?」
「最後にけり付けなきゃならねえ事がある」
俺は
「気を付けて」
三人を見送り、俺は対峙するべき相手と向き合う。
「ロキアード、貴様!」
「俺はロアだ、あんたには許可しないがな」
その名前は当の昔に捨てた。
下町で友達と遊んだ時に使っていた名前
[ロア]が俺の本名だ!。
「御託は聞き飽きた
決着つけようぜ、糞親父!、バカ兄貴共!」
「面汚しめ!、もう我慢ならん!」
「貴族と騎士の誇りを捨てるなど言語道断!」
「汚き地上で汚された魂、我らで浄化してくれる!」
親父と兄貴二人が斬りかかって来る。
「そりゃお前らだ、このモグラ野朗共が」
人間が直に攻撃可能なのは、前方の半径60度
それは剣や槍だろうと弓矢だろうと変わらない。
確実に視界外に回り込み、相手の攻撃をかわし、そして撃つ。
かわせないなら受け流し、カウンターを叩き込む。
けして相手には触れさせない。
どれだけ剣術を磨こうとも、怪力を誇ろうとも
触れないなら無用の長物だ。
必要あらば、相手を足払いで転がせ
肘も足技も使う。
騎士道に縛られた元家族に勝ち目など無い。
_____________________________________________
結果、俺は無傷で
三人が地に伏せた状態が出来上がった。
「おのれ………屑の分際で」
「少なくとも、あんた等みたいな肥え腐ったモグラどもよりはマシさ」
血の繋がりがあっても結局は他人
心の繋がりが無くなった時点で、絆は簡単に切れてしまう。
もう俺に家族への想いなど消えていた。
「勘当なりなんなり勝手にしな、あんたらにも
この国にも付き合うのは飽き飽きだ」
俺は明久達と合流する為、走り出した。
アンケートの結果で明久とロアは両手に花と決定してるのですが
いつの間にか二人共かなり一途になってしまいました。
大丈夫なのかねぇ
_________________________________
オマケ
ロア「合わせろアイリス!」
アイリス「わかったわ!」
ロア「1・2・3、チャクラエクステンション!」
アイリス「ショットーーー!」