アリアンロッド‐僕の冒険記‐   作:アルシェス

30 / 60
今回で[地下王国編]は終了します。

これから後二人ヒロインを出さないといけないんですが


難しいんですよね、意図的ではないのですが

明久もロアも一途なキャラになっていますから。


まあ、上手いこと修羅場に丸め込むのは面白いんですけどね。




過去に決着を(後編)

あらかじめ用意してもらった地図を頼りに、

 

僕達は、ロアの実家にたどりついた。

 

 

早速扉を蹴破り、玄関ホールを探すと

 

「あった‼」

 

アリテが指差す方向

 

 

丁度、二階に続く階段の踊場に

 

赤い宝石が付いた黒い石版があった。

 

 

近くで見ると鎖が掘ってあって、何かを封印してるみたいだ。

 

 

「ソイツで間違い無いみたいだな」

 

 

「ロア!、大丈夫だった?」

 

「ああ、決着をつけてきたぜ」

 

「よかった、」

 

アイリスが涙を浮かべて抱きつく。

 

 

「ほ、ほ、ほ、そうかそうか」

 

 

見ると二階部分に

 

髭をたっぷりと蓄えた老人が居た。

 

 

「先代……」

 

先代って、前の当主の事だよね

 

 

で、ロアは今の当主の子供だから………

 

 

「え?、ロアのおじいちゃん?」

 

 

確かに何所となく似ている

 

 

でも……僕達に何のようだろう?

 

 

「ロキアード、いやロアよ

 

お前が地上に行けたということは、あの地図を見たのだろう?」

 

 

ロアが屋根裏部屋で見つけた地図のことだね。

 

 

「知っていたんですか?」

 

アリテが不思議そうに質問する。

 

僕も不思議に思うよ、ノックスは地上に出たがらないもん。

 

「勿論じゃ、アレを書いたのはワシじゃからな」

 

 

え?!、この人が書いたものだったの?!

 

 

「まだワシが当主になっていなかった昔のことじゃ

 

ワシは偶々地上に続く道を見つけたのじゃ

 

 

好奇心が強かったワシは直にでも行きたかった

 

 

しかし、ワシ以外に家を継げる者がおらんでな、断念せざるをえなかった

 

 

そこであの地図を残したのじゃ

 

いつか子孫が地上へ行ってくれることを願ってな

 

 

息子は妻に似てしまって望みは無かったがな」

 

 

そうだったんだ……子孫の誰かが

 

自分の夢を継いでくれる事を願って、地図を………

 

 

「ロアよ、地上はどうであった?」

 

 

「とても広くて、驚きの連続でした

 

勿論危険なことや嫌なことだってあった

 

 

それでも地下で惰眠を貪るよりはよっぽど価値のある時間でした

 

これまでも、そしてこれからも」

 

 

「地上に戻るのだな」

 

「そうです」

 

 

先代さんが微笑んだ

 

まるで子供の旅立ちを祝うように。

 

 

「ならば語る言葉はもはや無用

 

行くが良い、お前の道へ」

 

 

僕達は石版を布で包むと、扉を潜る。

 

 

「もし、地上で困難にぶつかった時は、いかにする?」

 

 

 

するとロアが僕とアイリスと肩を組む。

 

 

「その時は、コイツ等が居ますよ

 

俺の……仲間達が」

 

 

「僕もロアをささえます、大事な相棒ですから」

 

「仲間を支えるのは当然」

 

「愛する人です、全力で支えます」

 

_____________________________________________

 

 

「兎に角急げ!、出口は近い」

 

あの後、ロアの先導の元出口へ走ってるんだけど

 

 

僕の経験上、このまま終わったりはしないんだよね。

 

竹原の時といいね。

 

 

「!、止まれ!」

 

 

やっぱり……

 

 

周りを鎧を着た兵士に囲まれちゃったよ。

 

 

で……誰か来るね。

 

 

「おーほっほっほっほ!、お久しぶりですわねロキアード!」

 

黒髪をたっぷりと伸ばして

 

豪華な服に身を包んだ少女だ。

 

 

「誰?」

 

「この国の第一王女

 

ロクサーヌ・フォン・アレクサ・エガタニア」

 

 

え!?、今度は王女様?!

 

 

ロアって過去の知り合いが豪華すぎない?!

 

 

「ああ、この日この時をどれほど待ちわびたことか

 

さあ、今日という今日こそ(ワタクシ)の物になっていただきますわ!」

 

 

うわ・・・・・・何故か島田さんや清水さんと被って見える

 

理由は分からないけど。

 

 

でもどうしよう

 

 

周りはすっかり囲まれて、強行突破するにも数が多いし(三百人は超えてるよ)

 

 

「みんな、俺が合図したら上に飛べ」

 

「なんで、僕達のジャンプ力じゃ飛び越えるのは」

 

 

「いいから合図したら真っ直ぐ上に飛べ、俺に考えがある

 

お前はアリテを抱えてろ、俺はアイリスを抱える」

 

 

そう言ってロアが赤い弾丸を装填する

 

 

たしか・・・・・・爆発するやつだったね。

 

 

「さあ、お返事は?」

 

 

「だからお断りだ、お前には着いていけないんだよ」

 

 

「ふふ、私の信念を忘れたわけではありませんよね」

 

 

「[欲しいものは力づくでも手に入れる]だろ」

 

 

「おーほっほっほっほ!、そのとうりですわ

 

さあ兵士達よ、ひっとらえなさい!」

 

 

ああ流れ込んできた!

 

 

「今だ!、飛べ!」

 

僕達が飛び上がるのと同時に

 

 

ロアが地面に向けて発砲し、地面が崩れ落ちた。

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

「もう、無茶しすぎだよ」

 

「悪い、アレしか思いつかなくてな」

 

丁度僕達が立っていた場所は

 

地下水道が通っていて、更に崩れやすくなっていたらしい。

 

そこにゴーレムを粉砕する様な弾丸を撃ち込めば

 

どうなるかは火を直ぐに分かるだろう。

 

「兎に角、此処を上がれば地上だ、行こうぜ」

 

 

そう言ってロアが蓋代わりの岩を動かす。

 

 

ん?、誰か来る?

 

 

振り向くと・・・・・・小柄で大和撫子って表現が似合う

 

質素だけど、高級そうな服を着た女の子が歩いてきた。

 

 

「やっぱりここにいたんですね

 

私達の遊び場に」

 

 

「久しいな、シエル」

 

「お久しぶりですね、ロア」

 

よくあるスカートの両端をつまんでお辞儀をしての挨拶…

 

まあそれはいいよ

 

 

「今度は誰?」

 

「第二王女の

 

エルトリーゼ・アタナシア・シエル・エガタニア」

 

 

もう突っ込むのはよそう。

 

 

「やはり行ってしまうのですね」

 

「引き止めるのか?、だったらお前だって撃つぞ」

 

 

いやダメでしょ撃っちゃ。

 

 

「いえ、叶わぬと分かっていましたから

 

でも・・・・・・最後くらい我侭を聞いて欲しいのです」

 

 

そう言ってロアに近づく。

 

 

「構いませんか?」

 

「それで気が済むならな」

 

 

なにを…………チュ………ってキス?!

 

 

「今回は私の負けです

 

でも、私はこの国に地上との関係を持たせます

 

 

そして、堂々と結婚を申し込みますからね

 

それでは、ごきげんよう」

 

 

そういって王女様は去っていった。

 

「無駄よ、初キッスの相手もロアのお嫁さんになるのも私だもの」

 

アレ?、変なスイッチが入った音が

______________________________________________

 

 

「あの子になら騎士として仕えても良かったって思ってる?」

 

「当たり、妹程度にしか思ってなかったけどな

 

おべっか無しで接したら妙に懐かれたよ」

 

 

 




次回は番外編を挟もうと思っています。

その後雄二PTと再会させて(何度も言うけど合流はしない)

その後ヒロインが登場する話にしようと思っています。



_______________________________________

オマケ・ロアに絶対させたかったこと


ロア「?!、落下が止まらない?!」


明久『ロア!、もう限界高度だよ!

早く脱出しないと!』


アイリス『お願い!、戻って来て!』


ロクサーヌ「おーほっほっほっほ!、まだ終わりませんわ!」


ロア「ロクサーヌ!」


ロクサーヌ「もはやラグナロクの落下は誰にも止められません

汚い地上など、私が消し去って差し上げますわ!」


アイリス『ロ・・・ロア!、もうダメだわ、お願い早く!』


ロア「まだだ!、ロクサーヌごとコアを破壊すれば

ラグナロクは崩壊して、大気圏で燃え尽きる!」


明久『バカ言わないでよ!、そんなことしたら!』

アリテ『生き残ることが大事!、早く!』

アイリス『お願いよ!、戻って来て!』


ロクサーヌ「おーほっほっほっほ!、貴方にできるのですか?

女王を守る騎士の貴方が

人々を守る正義の味方が

地上を守るために私を

守るべき存在である私を倒せるのですか?」


ロア「笑わせるな」


ロクサーヌ「何?」


ロア「俺は正義の味方なんかじゃないし

自分を騎士だと思ったことも無い


俺はただ、自分の信じるものの為に戦ってきた

俺は悩まない


目の前に敵が現れたなら、撃ち砕くまでだ!」


アイリス『ロア!、お願いだから・・・』


ロア「アイリス、俺を信じろ!」


アイリス『ロアーーーーーーーー!』


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。