アリアンロッド‐僕の冒険記‐   作:アルシェス

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読者の皆様、沢山のご意見をありがとうございました。


前回の投票の結果

シーフ6票、ウォーリア5表で、明久のクラスはシーフに決定しました。


ウォーリアでサモンファイター(召喚戦士)になるか

シーフでサモンロイバー(召喚盗賊)になるか楽しみだったんですが


少し予想外の結果でした。


新しい人生に

「アキヒサ、こいつを使いな」

 

 

そういってロアは僕に二本の短剣を渡す。

 

 

「いいの?」

 

 

「遠慮するな、自分用は別にあるし

 

持ってても路銀に変わるだけだ

 

 

こいつなら重さが初心者には丁度良い

 

 

お前は手数の多さと速さで攻める方が合ってそうだしな」

 

 

「あ、ありがとう」

 

 

受け取ってみると結構重い

 

 

金属で出来た本物の武器なんだから当たり前か。

 

 

 

「まず近くの村まで向かおう

 

だいたい歩いて五時間ほどだな

 

お、雨も止んだ」

 

 

外では雨が土砂降りに降っていたけど

 

今は晴天と虹が見える。

 

 

なんだか凄く綺麗だ。

 

 

「行くぞ、体力は大丈夫か?

 

 

「大丈夫だよ、頑丈なだけが取柄だから」

 

 

正直五時間も歩くのはしんどいけど

 

FFF団に追いかけられるのに比べればどうって事ない。

 

 

 

ちゃんと街道も通じてるらしいしね

 

 

 

______________________________________

 

 

「飽きてくるね」

 

 

「だろ、だから一人で旅はしたくないんだ」

 

 

大体三時間は歩いたと思うけど

 

周りは草原が続いてるから見飽きてくる。

 

 

話し相手のロアがいるからいいけど

 

 

歩きながらこの世界の神話(あの本に書かれていた話)

 

この辺りの大雑把な歴史

 

 

冒険者の具体的な仕事なんかも教えて貰った

 

 

 

 

後、さっき休憩の時に木剣で稽古をつけてもらったけど

 

ロアはかなり強いのが分かった。

 

 

とにかく早い、まるでムッツリーニみたいだ。

 

 

軽く踏み込んだだけで5メートル以上はある距離を移動できるし

 

まるで腕が三本も四本もあるみたいに錯覚するほどの連続攻撃を繰り出してくる。

 

 

 

本当に敵じゃなくてよかった。

 

 

「それより、色んな事しってるね」

 

「覚える機会があって・・・・おいでなすったか」

 

 

そうロアが呟いたのと同時に

 

FFF団との追いかけっこで鍛えられた僕の第六感が告げた

 

 

危険が迫ってると

 

 

「構えろアキヒサ、初めての実戦経験だ」

 

 

初心者だからって甘やかしてはくれないか

 

 

まあ当然だよね、僕が踏み込んだのは一歩間違えば死ぬ

 

危険な道なんだから。

 

 

両手で短剣を構えて、戦闘態勢をとると同時に

 

近くの茂みから二つの影が飛び出してくる。

 

 

 

「ゴブリンだな、数からして斥候か」

 

 

形は人型だけど、かなり小柄でブサイクな顔をしている

 

 

ゴブリンといえば、よくゲームで序盤に大量殺戮されるザコキャラだけど

 

 

「強いの?」

 

 

「大して強くはない、だが何時も複数で出てくるから厄介だ

 

周りに奴ら以外は居ない

 

 

即効でケリをつけるぞ」

 

 

言うや否や、ロアは右側のゴブリンに飛び掛った

 

 

物凄く速い、どうやったらあんなスピードがでるんだろ?

 

 

「チネーーーー!」

 

 

なんて考えてる場合じゃなった!

 

 

「さ、サモン(試験召喚)!」

 

 

ああ!、つい何時もの流れで無意味な事を!

 

 

慌てて右手に持った短剣で・・・・

 

 

 

ポン!←(試験召喚獣登場)

 

 

 

アレ?

 

 

僕を二頭身にデフォルメして動物の耳と尻尾を生やし

 

改造ガクランに身を包んだ

 

 

まさに文月学園でお馴染みの僕の召喚獣が出てきた。

 

 

違いといえば、持ってるのが木刀じゃなくて金属直剣だって事ぐらいだ

 

 

でも、理由は分からないけどこれはありがたい。

 

 

「行け!、僕の召喚獣!」

 

 

掛声と共に召喚獣はゴブリンに向かって突進する。

 

 

「ケケケ、バカメ」

 

 

いくらゴブリンが小柄でも、召喚獣より遙かに大きい

 

 

普通なら簡単に倒されるだろう、そう、普通なら。

 

 

「ンナ?!」

 

 

余裕シャクシャクで振り下ろされた棍棒は召喚獣が剣で余裕で受け止める。

 

 

そしてそのまま、召喚獣は上段に振り上げる。

 

 

 

「ニャンダトー?!」

 

 

ゴブリンがボールの様に吹っ飛んだ。

 

 

たとえ点数が一桁でも、召喚獣はゴリラ並のパワーがある。

 

 

 

対してゴブリンは見た目道理そこまで強靭じゃない

 

 

一対一ならこっちが上だ!

 

 

「二対一だろ」

 

 

あ!、そうだった。

 

 

 

とにかく、早いとこ倒さないと

 

 

幸い、ゴブリンは召喚獣に気をとられている

 

 

僕は召喚獣にゴブリンを仰け反らせ、そして近づいて左腕を切り落とす!

 

 

とてもグロイ光景が出来たけど、似たような物は見慣れてるで気にしない!

 

 

最後に召喚獣との同時攻撃でゴブリンをX字に切り裂き

 

 

ゴブリンは崩れ落ちた。

 

 

「や、やった!」

 

 

「大したもんだな」

 

 

振り向くと、ロアが笑顔で褒めてくれた。

 

 

思えば、こんなことしてくれる人は初めてだ。

 

 

「しかし凄いなソイツ、ドゥアン並だったぞ」

 

「まあ、そうゆう物だし」

 

 

 

__________________________________

 

 

アレから更に二時間歩き、目的地の村についた時には

 

すっかり日が暮れ暗くなっていた。

 

 

そこで、僕達は宿屋を兼ねている酒場(よほど貧乏じゃない限り、どの村にもあるらしい)

 

に入った。

 

 

「ぅ、うわ―」

 

中は屈強そうな人や賢そうな人でいっぱいだった。

 

 

しかしロアは気にする様子も無く空いているテーブルに座り

 

「主人!、牛肉のサンドイッチとジュースを頼む」

 

夕飯の注文をした。

 

 

「あ、僕も同じものを!」

 

 

そして十分ぐらい後、頬に切傷をつけた中年の男性が

 

「お待ちどう!」

 

と、僕達のテーブルに分厚いサンドイッチが乗ったお皿と

 

ジュースが入った木製ジョッキを置いた。

 

 

食べて見ると、牛肉の汁が染込んだ薪焼きらしきパンが美味しい。

 

 

「ところでロア」

 

「?」

 

僕はさっきから気になっていたことを聞いてみることにした。

 

 

「何だか角が生えてたり耳が長かったりする人がいるんだけど

 

あれって普通なの?」

 

小柄なのにマッチョな人とか、獣人みたいな人もいるし。

 

 

「お前の世界、ヒューリンしかいなかったのか?」

 

「う、うん・・・ヒューリンって僕達みたいな人種のことだったのか」

 

 

じゃあ、それ以外の特徴のある外見をしてるのが、

 

太陽神以外の神々が作った種族ってわけなんだ。

 

 

「あの耳の長い人は?」

 

「エルダナーンだ」

 

エルダナーンはエルフみたいな人達で・・・

 

 

「あの小柄で屈強そうな人は?」

 

「ネヴァーフだ」

 

いわゆる、ドワーフか

 

 

「あの角を生やした人は?」

 

「ドゥアンだ、他にも翼があったり、爪が長い奴がいる」

 

共通特長は褐色の肌で大柄

 

 

「子供がいるけど」

 

「多分フィルボルだろ」

 

 

ホビットみたいに子供に見える種族か

 

 

「あの兎の耳生やした人は?」

 

「ヴァーナ、他にも猫っぽいのと狼っぽいのがいる」

 

獣人はヴァーナ

 

 

この世界は人種が多彩なんだな

 

 

「アキヒサ」

 

「何?」

 

 

「冒険者として遺跡を調査したりしている内に

 

帰る方法が見つかったならどうするんだ?」

 

 

帰る方法か・・・・

 

もし帰れたら・・・・・・嫌だ、絶対殺される!

 

 

「僕は帰らないよ」

 

「ん?、普通帰りたいと思うんだが」

 

 

「家じゃ姉さんが[異性として愛してる]とかいって

 

夜這い掛けてきたり、理不尽な暴力振るってくるし

 

 

学校でもやっぱり理不尽な暴力で殺されそうになるから

 

帰りたくないんだ」

 

 

「お前どんな生活してきたんだよ」

 

 

確かにね、命が幾つあっても足りないよ。

 

 

「要するに、誰も自分を知らない場所でやり直したかったから

 

今回のことは丁度よかった?」

 

 

「うん、そうゆうことになるね」

 

 

「なるほど、俺も今までの生活が嫌で冒険者になったクチだから

 

気持ちは分からなくは無い

 

 

・・・・・流石に命の危機は無かったけどな」

 

 

僕の日常は、異世界でも以上らしい。

 

 

「まあそんな事より」

 

ロアが軽くジョッキを掲げる

 

何がしたいのか悟り、僕もジョッキを掲げる

 

 

「お前の新しい人生を祝って」

 

「僕達の出会いを祝して」

 

 

 

「「乾杯」」

 

 

お互いにジョッキをぶつけた。

 

 

 




なお、現在のPTは二人ともシーフという、若干不安が残る編成です

後々登場するヒロインも前衛としては難があるクラス構成


調整が必要になってきました。
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