ALDNOAH.ZERO -Earth At Our Backs- 作:神倉棐
自分にとって処女作となる本作品につきましては長らく未完の状態ではありましたが、突然ではありますが連載再開と現在構想中の作品の実験の為にも一度内容の修正と改善の為に一部改稿させて頂きました。
今後とも一層のご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
0/2 「生まれ変わりと始まりと」
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気が付けば辺り一面が白、白、白の白一色。前後左右どころか上下すら曖昧になるような自分が果たして本当に寝転がっているのか、それとも立っているのかさえも見失ってしまうような謎の場所。まさにただ「白い」と称する他に無い、そんな真っ白なだだっ広い空間に俺
「………知らない天井だ」
いや、天井という概念すら有るのかさえ疑わしいが現実逃避も兼ねて八朔は
『ようこそ、身の程知らずの大馬鹿野郎。テンプレはいいからコッチに注目』
しかしそれに返事が返ってくるのは
「………」
声に従い八朔は目線を声の方へと向ける。八朔が視線を向け、そしてむくりと身を起こして座り込んだ先にはいつの間にか顔の無い「
「なあ……、ひとつ聞いて良いか?」
『良いぞ?』
「「アルドノア・ゼロ」、まだ俺読んで無いのになんでお前が先に読んでるんだよ?」
『良いじゃん、君
───いや良くはないだろ
八朔の問いに対しあっけからんと答えたその「
「俺は……やっぱり死んだのか?」
『その通り、そうでもなければお前は今ここにいない』
「海斗と……彼女は?」
『生きてはいるよ、君のおかげでね』
目の前の
「…………」
故に八朔は再び口を噤む。目の前にいる「
『さて、それじゃあ本題といこう。お前にチャンスをやる。
しかし戸惑う八朔に対し「
───は?
だがらだろうか、八朔は「
「……つまり転生して人生をやり直せって事ですか?」
口調が意図せず敬語に切り替わる。八朔の本能が叫んだのだ。目の前にいる存在はヒトと似て異なるモノ、人とは違う『上位存在』であると。
『その通り、理由は特にない。強いて言えば偶然君が死ぬ瞬間を見かけたから、あと退屈凌ぎだし』
「
『でもまた簡単に死んだり潰れられたらつまらない。幾つか「お願い」は聞いてあげるよ。何が良い?』
「……まず質問良いですか?」
『何?』
「俺はどこの世界に転生するんですか?」
そこでようやく話の内容を咀嚼し理解が追い付いた八朔は「お願い」を頼む前に質問を投げ掛ける。「
『そうだなぁ……じゃあ丁度良いからこの「アルドノア・ゼロ」の世界にするか。その方が面白そうだ』
「なら……「VF–25 メサイア」と、それを乗りこなせる「リボン付き」のチカラが欲しい」
『なるほど、乗りこなすチカラとその乗り物か……ちょっと待て』
とはいえその心配は杞憂(?)だったらしい、案の定「平和」なんてものはクソ食らえみたいな世界にご案内との事で、ならばと貰えるものとして自分の知識と記憶の中で最善らしいものを考えて伝えた八朔に対し、「
『えー……なになに?「
……どうやらこの「
『……これで良し、後はお前を此処から送り出すだけだ』
そう「
「最後に……良いですか?」
『何だ?』
未完の扉を前に、最後の質問として半ば答えに辿り着きつつあるその問いを八朔は「
「貴方は「誰」なんですか?」
その問いに「
『オレか?俺はお前達が「世界」と呼ぶ存在。あるいは「宇宙」、あるいは「神」、あるいは「真理」、あるいは「全」、あるいは「一」』
何処かで聞いた文言だ、この風景と合わせて八朔はようやく目の前の存在が
───つまり
外観と声や口調が一致しない理由は単純、思考や知識・知恵・本質を除く外観と声色や口調・性格は全て相対していた人間を鏡のように鏡面反射した虚像を纏う性質を持っていた所為である。
『そしてオレは
「
そして今、扉が開く。
『じゃあな
無数の手に引かれ、境界を越えた八朔の視界は暗転した。