ALDNOAH.ZERO -Earth At Our Backs-   作:神倉棐

27 / 41
6/2「貴方のソラの色」

 

 

【日本近海 太平洋洋上 11月23日 10時44分】

〈Exclusive Economic Zone of Japan 1044hrs. Nov 23, 2014〉

 

 

一帆がマグバレッジ艦長とふたりっきりで話していた頃、その一方で食堂の方では食堂に集められた軍事教練未履修者に向けての志願制の追加募集が行われている真っ最中であった。

 

「……で、シャルロットさんは18日付けで芦原高校に転校なさったと。5日前の18日……転校初日がよりもよって「新芦原事変」当日とは……大変でしたね、さぞご苦労なさったのでは?」

 

そして食堂に集められた軍事教練未履修者の面々の中にはアセイラムたち火星組も居た。

 

「いえ……はい。ですがまだ知人も友人も誰も居ないからとのことで芦原高校の生徒会長である八朔一帆(ホズミカズホ)さんがお世話を焼いて下さったので……。ただ、私たちの手違いも含めて何分急な疎開と転校で……私は丁度私の身体に合う制服のサイズがすぐに用意して頂けたのですが、妹──セラムさんの制服は今まで病気がちだったことも相まって来日してからも身体の調子が悪く中々揃えることができず……」

 

資料の置かれた長机を挟んで座る補給科らしき女性兵を前に、移民直後の三姉妹としてそんな彼女の前に座ったシャルロットは「設定」通り三姉妹の長女として、予め考えられていたその「設定」を説明しつつその女性兵と対峙していた。

 

「なるほど、ではエデルリッゾさんも?」

「いえ、彼女は神学系の学校なので……」

「ああ、そういう……申し訳ありません。理解しました」

 

あえて堂々と、しかし火星人故に地球の常識に疎い点は「外国(北欧)出身」という最も日本人が突っ込みにくい設定を有効活用することで女性兵の疑念を躱しつつ、その内容を信じ込ませる。ただ制服姿のシャルロットと私服姿(光学迷彩)のアセイラムはともかく、黒い侍女服のエデルリッゾの姿に疑問を抱かれた点についてはシャルロットの機転により事なきを得た。

 

「では高校生ではないエデルリッゾさん以外のシャルロットさんとセラムさんのおふたりは志願なさいますか?芦原高校に転校予定だったとのことですが」

 

そんなこんなでなんとか面談や面接を切り抜けたアセイラムたちだったが、遂にこの募集面接の本題「志願するか否か」についてだった。

 

「セラムさんは身体の問題で教練は満足に受けられていませんし……軍に志願しても兵役に従事するのは難しいと思います」

 

無論アセイラムはお姫様、当然今後のリスク*1や立場的にも軍に志願──それがよりにもよって()()()()()であり、万が一にでもカタフラクト搭乗員にでも割り当てられるなど以ての外である。

 

「───」

 

しかし、そう()()()だ。志願できない、あるいは志願させてはならない最もらしい言い訳(理由と原因)を予め用意していたアセイラムに対し、三姉妹の長女役であり五体満足の健康体で貴族ですらない庶民(中流階級)出身の侍女でしかないシャルロットが志願を拒否するに足る最もらしい言い訳(理由)がない。

 

「その代わり、私が……私なら何かお役に立てるかもしれません」

「シャーリー?」

 

一拍の間の後に、意を決したシャルロットが独断で口に出したその言葉に思わずアセイラムはその名を呼んで聞き返す。確かに今彼女たちに行われているのは徴兵ではなくあくまで志願による募集、無論強制ではないので「戦場に出たくない」「戦いが怖い」と言った理由で志願しないという選択肢も取れなくはない。だがそれでは駄目、秘密の多くロクな後ろ盾もない火星人の彼女たちにとってそれはいずれ来たる問題──身バレとその後に付随する様々な危機の先送りでしかない。

 

()()──そう()()でも非常時に備えてカタフラクトは無理でも車両の運転方法や応急手当の知識は学びました。何か私でもお役に立てることがある……そう思います」

 

ただこの判断にも利点はある。

まずひとつは信用問題。正式な戸籍もなく色々と言い訳を重ねることで非常時だからこそこの曖昧な状況でも避難民の空間に溶け込めているが、現状のままで地球連合本部などの一度落ち着ける場所にでも着いてしまうか強制的に徴兵でもされてしまえばいつ厳格な身元確認が行われるかが分からない。なればこそあえて今の混乱し曖昧な状況下で軍に入ることで、なし崩し的に軍のデータベースに登録されることができ、それが一種の身分証にもなる他「軍に志願する」という誰から見ても分かりやすい姿勢を示すことで軍を中心に周囲からの信用や信頼も得られて一石二鳥。

次に情報収集。確かに地球側が火星側に比べ圧倒的劣勢であることや通信妨害以前にそもそも地球側が火星についてのあらゆる情報が疎い点は紛れもない事実、しかし少なくとも今アセイラムたちが欲しているのは地球側全体での戦況ではなく本艦(「わだつみ」)内部での状況や判断に加え彼女たち自身に著しく欠けている地球における一般常識である。一帆や伊奈帆経由でも可能だが一般常識はともかく艦内の状況や判断に関して情報を得るための難易度は民間人と軍人では雲泥の差、何事も実際に触れてこそ実感できるのものでもあり万が一に備えて情報の裏付けも可能となる。

と、ここまで利点を挙げてきたものの、この時実際にシャルロットがここまで考えていた訳では当然ない。

 

「シャーリー?」

「申し訳ありません、セラムさん。やはり私は見て見ぬふりを……何もせずにただただ一帆さんたちに頼り切って祈るだけで居ることはできません」

 

この時彼女が考えていたのは、今彼女たちが誰よりも世話になっている恩人にして共犯者(協力者)である八朔一帆のこと。身を削り、心を削り、既に3度もの火星側からの襲撃を凌いでみせた一帆だがこれから先、いつまでもそれが続くとは続けられるとは考えられない。彼の献身を疑うのではない、何故なら(地球人)もまた彼女たち(火星人)と同じ「人間(人類)」なのだから。神でなく、人がヒトであるが故に戦場に絶対はない。

 

「分かりました、シャルロットさんは志願とのことでお受けします。ではこの後11時からこの食堂で適性検査を、その結果を受けて配属先を決定します。配属先に希望がある場合は適性検査時に書類の方に記入して頂ければ……こちらが各配属先の広報用の資料です」

 

ただひとり戦う人の後ろ姿に触発され覚悟を決めたシャルロットを見て少し驚きはしたものの、その覚悟──あるいはその焦燥を感じ取ったアセイラムは渋々であるものの最終的には彼女の意思を尊重した。

そしてシャルロットが女性兵から資料を受け取りアセイラムたちと一度食堂から去った頃、辺りを見回し未だ食道に残っている民間人の中でただひとりまだ面談どころかミーティングルームで行われているはずの強制召集にも参加していない人物を見つけたその女性兵は壁際にいるその少女へと声を掛けた。

 

「貴女は?お幾つですか?公立などの高等学校で教練を受けたことのある者には全員招集がかかっていますよ?」

「その、家庭の事情で高校には……」

 

声を掛けられた少女──ライエ・アリアーシュは声を掛けてきた女性兵を見ると()()()()()()()()()()を理由に口に出す。

 

「そうでしたか……」

 

理由が理由なだけに深く突っ込まれたくのないライエと今の日本だけでなく世界でも今やかなりありきたりな理由故にあえて理由には深くは触れることもなく女性兵は口を閉じる。

 

「ですがカタフラクトの操縦などの専門技能が(戦場の最前線で)なくとも、後方で手伝えることは沢山あります。それに貴女自身の意思や適性にもよりますが、高卒程度の学力があるならば志願兵でも戦時特例によりカタフラクト搭乗資格は得られます。志願なされるならば搭乗員でなくともご友人などを支えることができますよ」

 

しかしなんといっても今の地球連合軍、その中でも特にこの「わだつみ」の人材不足が深刻化している今、1人でも多くの志願者を募る必要のある彼女はそれでもなおダメもとであれ再び勧誘を始める。

 

「それは……」

 

そんな勧誘に言い淀むかのように言葉に詰まったライエに対し「押せばイケるのでは?」とでも思ったのか、女性兵は彼女の同情心や愛国心を煽るようにその先の言葉を続ける。

 

「貴女も()()()……()()()から地球を守るために働きませんか?」

 

ただ、そんな言い淀んだ彼女に向けられたその言葉(誘い文句)に、彼女は暫しの間声を失わざるを得なかった。

 

 

〈*〉

 

 

【日本近海 太平洋洋上 11月23日 15時15分】

〈Exclusive Economic Zone of Japan 1515hrs. Nov 23, 2014〉

 

 

USFE(地球連合海軍)極東方面軍の誇る最新鋭強襲揚陸艦アキツ・マル(あきつまる)級3番艦*2 である「わだつみ」の全通飛行甲板にて。格納庫内の整理の一環で甲板上に無造作に平積みや山積みにされたコンテナ群の中のそのひとつ、軽自動車程の大きさのコンテナの上に伊奈帆は居た。

 

「基本は練習機と同じ……だけど装甲諸々で重量が増えた分、出力が上でも重量と地盤強度によっては機動性は劣る……か」

 

寝転がったコンテナの上で、軍から支給されたタブレット端末を片手に伊奈帆はこれからの乗機となる「KG-7 アレイオン」の性能諸元を眺める。

 

「でこっちがカズ兄が乗る(予定の)見た目と機動性全振りの試作実験機……」

 

次に画面に表示された「YKG-X07 ヴァーゼラルド」の性能諸元を伊奈帆は眺める。ただ、今その詳細な性能諸元を眺めた伊奈帆は思わず呟いていた。

 

「操作系や動力部は一応量産機準拠でも装甲は申し訳程度でスラスター盛り盛り、下手すれば練習機……それもカズ兄の現地改修機よりも速度や加速度の機動性は2倍以上か」

 

練習機はともかく、一帆の現地改修機といえば何であれ「必要だった」といえど装甲を極限まで削減した上で機体の全安全装置を解除する暴挙をも犯した末に得た出力や機動力に操作性の高さ*3が目玉な機体のはずが、それを軽く一回りは上の機体性能*4の機体であるともいわれれば良くも悪くもどれほど世代の割に規格外な機体なのかが分かるというもの。一帆が何が何でも乗りたくないと言い張るのも分からなくもない。

 

「クールジャパンの悪い癖……行き過ぎた変な思い切りの良さと狂気じみた伝統芸能的職人芸が織り成すゲテモノ浪漫機体とは言えて妙だな」

 

結局、よくよく考えても──いやそう考えなくとも分かり切ったことだが──最終的に一帆と同じ「ゲテモノ浪漫機体」という結論に達した機体評価に、伊奈帆は「あれ?浪漫と場の勢いで接収したけどやっぱりこの機体ヤバい?」と今更ながら勘付くも「まあ、乗るのはカズ兄だし大丈夫でしょ」とあっさりと思い直す辺り伊奈帆の一帆に対する信用と信頼は高い。無論良い意味でも、悪い意味でもである。

 

───ん?あの後ろ姿は?

 

ふと、コンテナに寝転がった姿勢のまま伊奈帆が足下の方角に視線を向けると、そこには見覚えのある背中がその瞳に映る。

 

「……セラムさん?」

 

右舷側の小さな木箱に腰掛けた本来ならば伊奈帆かシャーリー、エデルリッゾの誰かしらと一緒にいるべきなはずの人物──アセイラムの背中をそこに見つけた伊奈帆は思わず身を起こしコンテナを飛び降りる。

 

「いらしたのですか、伊奈帆さん」

「ええ、少し、考え事に」

 

その着地音と足音に振り返ったアセイラムは、その相手が見知った顔──明確な味方である伊奈帆であると気付き少し何処かほっとしたような顔で微笑んだ。

 

「ひとりで?」

「いえ、艦橋の出入り口付近にエデルリッゾが。何かがあれば大きな声で知らせてくれる手筈に」

 

安全を確認する伊奈帆に「見張りがいるので大丈夫」と答えるアセイラム、軽く辺りを見回して改めて人の気や安全を確認つつ伊奈帆は護衛のためにもそんな彼女が腰掛けている木箱の側に立つ。

 

「本当に……綺麗です」

 

そして、伊奈帆がアセイラムを見ているとそう言って彼女は晴天とはいえ陽も大分水平線へと傾いた空を眩しげに見上げてそう溢す。

 

「青い空は珍しいですか?」

 

海沿いの街に住んでいた伊奈帆にはそれほど代わり映えのしない、そんな海や空を何処か物珍しげに眺めるアセイラムに対し伊奈帆はそう問いかけた。

 

「はい、火星(ヴァース)の……故郷の空は見上げても地底都市ですので基本的に見えません。ですが地表に出てもテラフォーミングが進んだが故に空は基本的に砂嵐に覆われ、晴れたとしても地球の空ほど綺麗な青色の空は滅多に」

 

そう言ってからは無言でただただ空を眺めるアセイラムに釣られ、伊奈帆もまた空を見上げる。ほんのりと西が茜色に染まり始めた快晴の空がそこにはあった。

 

「お勉強ですか?」

 

ふと、そこで振り返ったアセイラムの目線が側に立っていた伊奈帆が未だ手に持っていたタブレット端末へと向けられる。

 

「予習と復習を、でも役に立つかどうかは……正直分かりません」

「何故ですか?」

「僕らは……地球人はアルドノアを持っていないから」

 

伊奈帆が答えたその返答に、アセイラムは何を思ったのか。その顔色に翳りが生まれる。

 

「どんなものなんですか?アルドノアって」

 

伊奈帆の問いに、アセイラムは目線を見上げた空から足元の飛行甲板に落としつつアセイラムはゆっくりと彼女が持ちうる限りの知識を纏めつつその口を開いた。

 

「アルドノアは……火星の古代遺跡で発掘された未知の超文明が遺したテクノロジー」

 

──「アルドノア」

それは1970年代後半に火星において発見された無限の可能性とエネルギーを汲み上げる超古代文明のテクノロジー(Ancient Over Technology of VERS)の、その総称。遥か昔に月と火星に、誰かが遺して行ったその足跡にして贈り物。

 

それを発掘し初めて接触することで目覚めさせた地球人こそがレイレガリア・ヴァース・レイヴァース博士──すなわちヴァース帝国初代および現皇帝。悠久に等しい時を経て再起動を果たしたアルドノアの中枢システムは己を目覚めさせた初代皇帝を次なる継承者として認識、その機動因子が遺伝子へと焼き込まれたことで皇帝とその血族──アセイラムたちは生まれながらに起動権を有することなり、従属を誓った騎士や貴族に「血の盟約」を結ぶことで因子を貸し与えることで火星はヴァース帝国として地球の開拓地(植民地)からの独立と惑星全土の統治を可能としたのである。

 

「荒れ果てた火星の大地を開拓し、オーバーテクノロジーを独占することで惑星そのものまでもを掌握してそれでもなお……いいえ、掌握したが故により多くの豊かさに嫉妬し逆恨みや渇望の果てに求めたのが……地球です」

 

視線を伏せたまま、彼女はまるで懺悔するかのような声色で「アルドノア」と「火星」の実態と内情について火星人として、皇族として彼女がかつて学び知り得た限りの()()()()を答える。ただ……

実際に地球に降り立ち、直接地球人と触れ合い、そしてその地球人に生命を救われた。

片手の指で数えられるほどに短い間の出来事であれ、それだけ濃密な経験を体感したことでその()()()()の偏りと誤りを嫌でも理解せざるを得なかった彼女は、己の理想の遠さと己の内に流れるその血がどれほど重く罪深いものであるかを改めて強く認識した。

 

「地球──光を屈折し、海と空が青く見えるほど豊富な水と空気を持つ私たち人類の母なる惑星」

 

そしてその上で、何故火星に住まう人々──貴族や皇帝たち(火星人一世や二世)が地球を憎みながらも羨望し、渇望してしまうのか。地位故に衣食住の全てが満ち足り、さらに火星人三世であり地球への思い入れが薄かったが故に理解できなかった大人たちの地球への歪んだ思い入れ(コンプレックス)を理解し納得する。

何故なら地球は火星に比べ、どうしようもなくこんなにも美しいのだから。

 

「…………」

 

そこまで話した上で、再び甲板上に広がる空を見上げたアセイラムを見た伊奈帆はそんな彼女の告解を咀嚼するべく僅かばかり口をつぐむ。

 

「……空が青いのは地球を含む大気圏を有する惑星の空が青いのは屈折でなくレイリー散乱の影響です。屈折が関わってくるのは虹ですね」

 

その上でただひとつ、少しだけ気になった彼女の()()()()についての訂正と言及のため、少しの間を開けてから彼は口を開いた。

 

「え?し、しかし光の屈折が原因だとスレインが……」

「残念ですが空が青いのはレイリー散乱、雲が白いのはミー散乱。確かに屈折と散乱の違い*5は専門でなくては分かりにくいですが、それはその人の勘違いです」

 

しれっと端末で検索した空が青い理由の検索結果(科学的根拠)を戸惑うアセイラムに見せつつ伊奈帆はその理由について解説する。そんな伊奈帆の唐突な指摘と解説にしばし目を瞬かせたアセイラムだったが直後、間違いを指摘され完膚なきまでに正論を叩きつけられたからか悔しいのかやや不貞腐れ気味に頬を膨らませる。ただ、そんな彼女の感情豊かな表情に伊奈帆は「ああ、なるほど。カズ兄が入れ込むのもわかる気がする」と思ったのは内緒である。そんな内心はひた隠しにして、「あと……」と言って伊奈帆は話を続けた。

 

「ただ、空は確かに青いけど……でもきっとカズ兄が見上げるソラの色は違う色なんだ」

 

とはいえ理屈はともかく伊奈帆にとっても「空の色」自体は重要なことであり、それは伊奈帆にとって大切な人である一帆にとって重要なこと。この先は理屈ではない話、彼自身の理念や信念(根源)に繋がる話だ。

 

「そして多分、その色が何色かが知りたいからカズ兄は翼を持つものに憧れているんだと、そう思う」

 

目の前のヒトには知って欲しい。貴女を守るために戦うヒトが、伊奈帆にとっても大切なヒトが何故戦うのか、どうして戦えるのかを。

 

ソラを見上げても何も見つからないかもしれない、ただそれでもソラを見上げてしまうのはきっと───

 

「それでも、カズ兄はこのソラに希望を見ているのかもしれないね」

 

伊奈帆に釣られ、アセイラムもまた眼前に広がるソラを見上げる。

 

 

 

そこには青い蒼い、遥かなるソラが広がっていた。

 

 

 

*1
兵士になろうがなるまいが戦場生活なのには変わりないが

*2
▶︎アキツ・マル(あきつまる)級強襲揚陸艦

2000年代から極東方面軍(旧日本)北米方面軍(旧アメリカ合衆国)で建造され、2012年より順次就役中のUSFE(地球連合海軍)極東方面軍の誇る最新鋭強襲揚陸艦。北米方面軍(旧アメリカ合衆国)で運用されているワプス級強襲揚陸艦を基に航空機運用能力に加えカタフラクト運用能力を本格的に追加した発展型で、航空機や揚陸艇を収容・搭載できる他カタフラクトの母艦機能を持つ。

艦の特徴として、対火星戦を主眼に単艦での運用能力向上のため揚陸艦でありながら駆逐艦クラスと同様の兵装を有しつつ、逆船首形状を持ち中央(インボード)式2基と舷側(デッキサイド)式1基の計3基のエレベーターを搭載、艦内後部にはウェルドッグを装備している。

 

兵装

▪︎54口径127mm単装速射砲 ×3基

▪︎ 高性能20mm機関砲 CIWS ×2基

▪︎12.7mm連装機銃銃座 ×7基

▪︎VLS ×20セル(SAM、SUM)

▪︎ SAM 8連装ミサイル発射機 ×1基

 

搭載機

▪︎ KG-7C アレイオン

▪︎F-35B ライトニングⅡ

▪︎AH-1Z 攻撃ヘリコプター

▪︎ SH-60K 哨戒ヘリコプター

▪︎MV-22B 輸送機

 

搭載艇

▪︎LCAC ×2艇

 

同型艦

1番艦「あきつまる」

2番艦「ネプチューン」

3番艦「わだつみ」

4番艦「しんしゅうまる」

5番艦「オケアノス」

6番艦「カナロア」

*3
ついでに高負荷な上に過敏症な点も含めて

*4
無論安全装置を解除した上での理論上ではあるが

*5
屈折は対象内に光が侵入した際の通過位置によって波の速度に違いが生じることで一定方向に進行方向が変わる現象であり、散乱は分子などの粒子に光の波が衝突することによって同時に多方向に進行方向が変わる現象。ただマクロ的視点で見ると屈折は散乱の一種である。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。