―――――――――スカル・サイド―――――――――
「おーい、魔理沙ぁ~・・・今日こそは行かねえか?
「ああ、そうだった。いや~最近いろいろあったから結局行けなかったもんな」
「ああ。『博霊の巫女の彼氏疑惑』のせいでなw」
こうしてようやく香霖堂に行くことになったのだった。
―――――――――
今日は天気がいい。こんな日には読書をするのに限る。
僕がいつものように本を読んでいると、
「おーい、
またいつもの厄介者が来た。せめて客として来て欲しいものだ。勝手にものを持って行ってしまうから、もうからない。
でも実は今、お金に困っていることはない。僕が出した本が狙い通り売れているからだ。
「ああ、魔理沙か。何か用かい」
「何か用がないと来ちゃだめなのか?」
僕はここまで会話してから本から目をそらし、魔理沙を見る。
いつも通りそこにいるのだが、明らかに今日はいつもと違う。魔理沙の隣にもう一人、白黒の鬼がいたのだ。
その白黒の鬼はしばらく僕の顔を見てから、
「よう。初めまして、だな。
と言った。なぜ僕の名前を知っているんだ?と思ったが、どうせ魔理沙が僕の事を教えたんだろう。
「あ、香霖、今日はお前に言いたいことがあって来たんだ。2つあるぞ。いい話とやな話、どっちから聞きたい?」
「いや、どっちも聞かなくていい。」
「んじゃ、嫌な話からするぜ」
やっぱり魔理沙は変わらないなと思いながら一様聞く。多分ろくなことではないと思うが・・・
「えっとな、香霖。お前、明日の宴会、強制参加だ」
「ちょっと待ってくれ。僕は人ごみが嫌いなんだ。他を当たってくれ」
「大丈夫だ。スカルも参加するから」
「だから何なんだ」
「いい話を聞いたらきっと香霖もその気になるぜ」
「・・・分かった。聞いてから考えよう」
「私の隣にいるこの鬼、外の世界から来たんだぜ」
「外の世界?」
僕は自分の鼓動が高鳴っているのをしっかり感じる。
本当に外の世界から来たのなら、道具の使い方なども分かるはず・・・!
「おっと、香霖。聞きたいことがあるなら明日の宴会に参加すると言ってからにしてくれ」
せっかくのチャンス、逃すわけにはいかない。
「分かった。でも僕は少し離れて参加するよ」
「ああ、決まりだな」
その時、
「いるかしらー?」
「居るぜー、目の前に。」
霊夢が現れた。そして、新聞の写真に写っていた、鋏山悠人・・・とか言う人も一緒にいた。
「げ、魔理沙。」
「何だお前ら。一緒に香霖堂に来て。もしかしてデートか?」
魔理沙がニヤニヤしながら言う。なんだか騒がしくなってきた。
「そんなわけあるか!魔〜理〜沙、少し表に出て話しましょうか。」
「やろうってのか?受けて立つぜ!」
「あー、毎回言っているけど、外でやってよ。」
「分かってるわよ。」
「分かってるぜ。」
きっとまた魔理沙が負けて終わりだろう。
しかし、この鋏山悠人も外から来た者なのだろうか?
「『しがない嫌われ者』こと鋏山悠人です。よろしくお願いします。」
「俺はスカル・ド・フリーク。よろしく!」
「そういえば、ここの店って何を売っているのですか?」
軽く挨拶が済んだらしく、質問をしてきた。
「ああ、ここでは、外の世界の道具を売っているよ。ちなみに僕は森近霖之助。よろしく。」
「あ!」
「どうしたのですか?」
スカルは商品であるパーソナルコンピューターを持って大きな声を出した。
「おーい、悠人!これ見てくれよパソコンだ!」
「へえ、これはこれは、幻想郷にもこんな物を作る事が出来たのですね。驚きました。」
「いや、違うよ。これは現実の世界外の世界から幻想の世界幻想郷に流れ込んで来ているんだよ。
でも、このパーソナルコンピューター、略してパソコンは何故だかわからないけど動かないんだよね。」
「そうですかね?見たところ、いくつかバッテリーを内蔵していそうな物はいくつかありそうなのですが?」
「確かにノートパソコンもあるな。」
「そういえば、霖之助さんの能力って何ですか?」
「ああ、僕の能力かい?僕の能力は『道具の名前と用途がわかる程度の能力』だよ。」
「へえー。結構便利そうな能力ですね。」
「いや、案外そうでもないよ。例えば、このパソコンだって、名前は『パーソナルコンピューター』で『外の世界で使われている式神』ってことは分かるんだけど、どこをどうすれば使うことができるのかがわからないんだよね。」
もしかしたらこのまま話が進めばこの2人が動かしてくれるかもしれない。
僕の期待はさらに膨れ上がっていた。
「おーい、悠人ー!試しにパソコンが動くかどうか試してみようぜ!」
「えー、すいません。少しパソコンが動くかどうか試してみてもいいですか?」
「いいよ別に。むしろ、パソコンの使い方が分かるならば、願ったり叶ったりだしね。」
スカルが少しいじると・・・
「ほらな!…あ、これバグってる。」
「…バッテリーがヘタっているようです。」
ー数分後ー
「駄目だー!全部動かねー!」
「うーん、動くのはあるのですが、大抵プログラムが壊れているのですよね。」
「何だい?その『プログラム』とやらは?」
「うーん、なんていうのでしょうか?パソコンが式神だとすると、式神に対する指令みたいなものです。」
「えっと、よくわからないな・・・」
「そうだ!ここに発電機ない?」
「何だい?発電機とは?」
「『雷が飛び出す鉄の箱』とでも言いましょうか?」
「いや、持ってないな」
「よし!じゃあ作るか!」
「僕は手伝いませんよ。」
何をしようとしているのか、僕にはわからないけれど、外の世界の知識を知ることができるかもしれない。
しばらく様子を見ることにする。
「よし!自転車発見!」
こうしてせっせと何かを作り始めたのだった。
ー少年作成中ー
「よし!出来た!」
「出来たのはいいけど誰が漕ぐのですか?僕は嫌ですよ。」
「じゃあ、僕が漕ぐよ。二人ともパソコンを使えるようだしね。」
本当は体を動かすのはあまり好きではないのだが、うごくのならば頑張ってみる価値もあるだろう。
「よーしじゃあやってみよー!」
〜♪〜
しばらくすると、悠人とスカルは微妙な表情をしていた。
「えー、もういいや。ありがとう。」
「で、どうだった?」
「何だか使えない状態でした。」
「そうか。それは残念だn…」
「くそー!また負けたぜ!」
どうやら終わったらしい。
「あんたの弾幕は単調過ぎるのよ。」
「何を言っているんだ!弾幕はパワーだぜ!…っとこの本いいな。貰っていくぜ!」
「そう言えば霖之助さん。悠人と弾幕ごっこしたら袖が破けちゃって。直してくれない?あ、もちろんツケで。」
さて、今度はどうやって霊夢からお金を取るか、考えておかなければならない。
「そう言えば、桜を浮かべたお茶ってここにある?」
「ああ、あるよ。桜の花も塩漬けにしてあるし。」
「じゃあ、急須と湯呑を借りるわよ。あと、お茶っ葉は…」
また勝手に使ってる。やっぱり、この2人は変わる気もないらしい。
ー少年少女休憩中ー
「そういや聞けよ。そう言えば香霖が前に八雲の式神を捕まえようとした事があるんだぜ!」
「ああ、あの油揚げを持って店の入り口で突っ立ってたやつか?」
「少し待ちなさい。あんたって最近幻想入りしたばっかりでしょう。なんでその事を知っているの?」
「ああ、それはこの本のお陰だ。」
そう言ってスカルは、ある本を取り出した。
「これは!僕が書いて本じゃないか。どうして君が持ってるんだい?」
「なんか売ってた。よし!スキマBBAの式を捕まえよう!」
「「「「いきなり!?」」」」
ー数分後ー
「檻に引っかかりますかね?」
ーガシャンー
と外から音がした。見に行ってみると、狐のしっぽをたくさんつけている妖怪が檻に挟まっていた。
「あああああ、隙間BBAの式やっちまった!」
「あややや、これは大スクープ!」
「待ちなさい!射命丸!」
「げ、霊夢さん達もいましたか!?」
「よし!とっ捕まえますよ!霊夢さん!」
「言われなくても追いかけるわよ!」
「やばい!逃げますよ!」
「は!?え、何!!?」
何やら天狗の方も見知らぬパートナーができていたらしい。
「あやややや!?助けてー!!!」
「うわ!ちょっと待て!俺、なんかしたかー!?」
天狗とコウモリみたいな妖怪は逃げて行った。
「悠人、追いかけるわよ!」
「はい!」
「あ、面白そうだな!俺らも行こうぜ!スカル!」
「おKwwあ、そうだ、霖之助。手作りの酒、準備しておいてくれ!」
そう言って全員、天狗一向を追いかけてどこかに行ってしまった。
さて!ついに「宴会編」突入~!