――――――コロン(ベクルス)サイド―――――
目を覚ますとそこは室内だった。なぜ私がここにいるのか分からない。
なので記憶をたどってみることにした。
たしか、大神と話をして、・・・そうだ。そのあと誰かにやられたんだった。
恐らく、「例の黒幕」だと思う。私が気を失う直前、「私の計画の邪魔をするな」と言っていた。
あの声、しゃべり方からすると・・・「リア」だ。私の世界にいるリアという奴だ。
あいつは「神殺し」という二つ名がある。リアも神なのだが・・・
さて・・・ここはどこなのだろう?私の能力が使えれば分かるのですが・・・
?使えるようですね。それでは見てみましょう。
あの後私は倒れた。そしてリアは完全に私が死んだと思ったらしい。そしてわたしを放置して
どこかへ去った。そのあと私は・・・河童に助けられたらしい。
・・・なるほど。私は河童に助けられたのですか。ではここは河童の家・・・ですね。
しかし、いまだに「コロン」としての姿になっているのはもう奇跡としか言えませんね。
普通ならもう解けているはずなのですが・・・まあいいでしょう。
どこからか声が聞こえますね?
『アン、あの人どうしたんだ?かなりダメージ受けてたっぽいけど・・・』
言われて、胸辺りに手を置く。確か貫かれたのだった。
よく生きていたものだ。意外にこの世界は奇跡でできていたりして・・・なんて、
我ながら創造神っぽくないセリフだ・・・
え~、もう一回記憶をたどってみましょう。今この家にいる人は・・・
後河安(あとかわあん)と六逸呉迅也の2人。
なるほど、面白いメンバーですね。一気にドアから飛び出して驚かしましょうか?
・・・とか、こんなことを考えるとか、大神の影響でも受けましたかね?
そこで3人目の声が聞こえた。
『どうも、お久しぶりです。大神です。』
突然大神の声が聞こえたってことは、また突然登場したのでしょうか?
『・・・ ・・・・・・・ ・・・』
あれ、声が小さくなったので聞こえませんね。そして、なんか足音が近づいていますね。
寝たふりでもしていましょう。
「おじゃましまーす」
ドアが開く音とともに大神が入ってきた。
「おーい、寝たふりはやめろ。起きろーう」
無視して寝たふりを続けていると、耳元まで近づいて・・・
「朝だぞ!起きろ!!わーわーわー!!!!」
いきなり大声を出してきた。
「うるさい!!」
私は起き上がると、大神にラリアットを喰らわせた。
「ぐっ!」
クリーンヒット。いくら死なないにしても苦しさはあるだろう。
―――数分後――――
「・・・で、何の用です?大神さん」
「用がなければ来ちゃだめですか?」
「お見舞いだったらいらないですよ。」
「いや、ちょっと報告しておこうと思って」
報告?なんでしょう?
「では報告しまーす。よーく聞いてください」
「いや、ちょっと待ってください!聞きたくないでs」
「また数名幻想入りしました。もちろん、あなたの世界の・・・ね」
やはり、一番聞きたくないことを聞いてしまった。
「恐らく、あなたが言っていた『黒幕』の所為ですね」
「・・・そうですね。私の世界の『リア』という人がやりました」
「うん、知ってるー」
「だと思いました」
しばらく沈黙の時間が流れた。
大神はどこか悲しそうな顔をしていた。
「・・・大神さん、今度は八雲さんをやったのですか?あの方々にしたように・・・」
「黙りなさい。いくらあなたでも容赦しませんよ?」
ま、未来や過去をすべて知っているあなたは仕方ないですが―――と、
大神は目をそらしながら言った。独り言のようにも聞こえた。
「・・・すみませんね。いくら『われわれの先代の仲が悪くても』、
今からでも友好関係を築いていきませんとね」
大神に、やや喧嘩口調になってしまったけれど、大神はいつもの笑みを顔に貼り付けて、
「はは、ずいぶん前から仲良かったですよね?」
と言ってきた。
確かに、と頷いてからこの先どうするか話し合った後、
宴会に私が強制参加することが決まった。
否、決められた。
時間系列的には、「宴会の準備が整った」後、「大神が紫と接触した後(バトルした後)」
「宴会の前日」ってところですかね?ここは打ち合わせていなかったので、
いくらか話におかしな点があるかもしれません・・・