プリズマイリヤに登場するアニメ。
魔法少女マジカル☆ブシドームサシって言うのがあるんですが・・・・・
__FGO・・・・ここから武蔵の女体化思いついてないよな・・・・・・
まぁアホみたいな予想は置いておいて次話投稿です。
登場するであろう村正士郎・・・もし本当ならマジでほしい。
海外の魔法のカード使えたらいいのに・・・・。
「ただいま」
教会を後にした士郎は時間も時間なので出来るだけ早く帰宅することにした。
帰ろうとしたときにカレンから『もう遅いのだし泊まってけ』などと言う提案も出たりしたせいで
帰ろうと決めた後もそれなりに時間がかかってしまった。
確かに外はもう暗くなっており、就寝するには少々早いかもしれないが人によってはもう寝ているかもしれない時間だ、現にカレンはすでに眠そうである。
しかし、士郎の家まではそこまで遠いわけでもないし彼が女性ならともかく士郎は男性だ。
この時間に帰ったとしても対した問題ではないはず。
にも関わらずカレンはしつこく士郎を帰らせようとはしなかった。
なんとか理由をつけて帰ろうとした所。
『あなたのせいで目が覚めてしまったわ、責任とって私の遊び
などと言われてしまい士郎は帰ることが出来なかった。
確かにこのような時間にいきなり訪れた自分に非があるのは事実だ。
カレンの仕草を見るに本当に眠たそうだったのは分かる(急に元気になって毒を吐いたりはしたが)。
そしてお人よしである士郎は、そんな事を言われては簡単に帰ることはできず、帰宅しようとした足を止めてしまった。
それに気づいているカレンは追い討ちをかけるように士郎の非を次々と毒を混ぜるのも忘れずに吐いていったのであった。
たじろぐ士郎ではあったが急に泊まるということには納得できず、家になんて連絡すればいいかと理由を挙げては見るがそれも
するりとかわされてしまった。このままでは埒があかないと思った士郎は
『お前も女の子なんだからそう簡単に男を泊めようとするな!お前が人を揶揄うのが好きなのは分かるがほどほどにしておけよ。とにかくもっと自分を大切にだな__』
っと少し説教気味に言ってみたところ
カレンはムッと顔を顰め、身体が触れそうなほど士郎に近づき、至近距離から士郎の顔を覗き込んだ。
しかし近づけようとも身長差のせいでそこまで近づけず爪先立ちになりつつも士郎を正面から睨みつける。
いきなり近づいてきたカレンに驚きつつも士郎は謎の威圧感によりその場を動こうとは思わなかった。
ふと記憶を振り返るとこのような経験をいくつかした事に気づき、そこからこの状況を打破する方法が見つかるかもしれないと
思うものの記憶が古いせいか正確には思い出すことが出来ずにいた。
何をされるのかと再びたじろぐ士郎ではあったがそれと同時に自分の視力がいい事から癖になってしまった観察を無意識にしてしまった。
前から思っていたことだがカレンは
自分のよりも明るい綺麗な琥珀色の瞳だな_など
肌も白いな_など
イリヤとは違う綺麗な色の髪だな_など
風呂に入った後なのかいい香りがするな_など
と色々余計な考えが頭をよぎっていた。最後のはもはや匂いに関するものだが・・・
一体何をされるのかと身構えていたらその口が小さく開かれるのが見えた。恐らく何かを呟いたのだろう、しかしその声量はあまりに小さく至近距離にいる士郎でさえも聞くことが困難であった。もう一度確認をしようにも先ほど自分を見つめていた顔はいつのまにか伏せられていた。
「えっ?」
「・・・・さい」
「悪い、なんて言ったんだ?」
「・・・し・に・・なさい」
「しっ死になさい!?」
「明日! 昼ごろ! 保健室に来なさい!!」
ビリビリと鼓膜に響く音量に士郎はびくつきながらも、その内容に目を見開いた。
カレンには珍しい大声にも驚くが、その内容には更に驚いていた。
てっきり何かよからぬ事(主に士郎に)をされるか、もしくはとんでもない事を約束されるのでは
と思っていた士郎はまさかそのような回りくどく且つ分かりにくい要求をされるとはおもいもしなかった。
要求の意味自体は分かるのだがわざわざ保健室に招く意味が分からなかった。
よくも悪くも物事をはっきりと言うカレンにしてはこの様な要求は珍しいとも言える、
逆に分からなくて恐ろしくも思うのだが。
「えっ・・・と、それは一体_「返事は?」_はい!」
反射的に返事をしてしまったがこの時ばかりは素直に言うことを聞くべきだと士郎の本能が訴えていた。
その後は特に何も言われず、カレンは小さく息を吐いてから今度こそ寝ると欠伸を漏らしながら中に入ってしまった。
____________________________________________________
「明日・・・俺は一体何をされるんだ?」
色々予想してみようとするも
カレンの場合、なまじ付き合いが長いからか逆に案が多すぎて何をされるのか分からないでいた。
きっと碌でもないことなのはうすうす分かってしまうのは不幸なのかそうでないのか。
しかしこれ以上考えても埒があかず、この事はさっさと覚悟を決めて来る日になるようになれと
半場投げやりになりながら士郎は自室へと向かうべく廊下を通っているとセラが不機嫌気味に出迎えてくれた。
「お帰りなさいシロウ、随分と遅い帰りでしたが一体何をしに出て行ったのですか?」
ややきつめの眼差しで問う家政婦に苦い顔を浮かべそうになるが士郎は普通を装い簡潔に答える。
「あぁ、ここまで時間がかかるとは思わなかったけど教会に用事があったのを思い出してな。」
「教会にですか?しかしこのような時間に行かなくても・・・・・何度も言いますけど、人助けは確かにすばらしい事です__しかし、それもほどほどにしておかないとどこかで躓いたりしますよ?」
頻繁に教会に足を運ぶことになるので前々から家族には教会と繋がりがあるボランティア活動をしていると報告してある。
なので無宗教の士郎が教会に通っていると知ってもなにもおかしいことはないのであった。
いきなりボランティア活動を始めるのは少々怪しいかとも思われたが家族全員、士郎がドが付くほどのお人よしであることを知っているからか余り驚かれたりはしなかった。
約一名、切嗣だけはボランティア活動と言うよりも教会自体に足を運ぶことを余りよろしく思っていなかった。
理由は言わなかったが士郎はその理由を容易に予想できていたりする。
「あぁ、ちゃんと分かってるさ___うん、その事は・・・・誰よりも分かってるつもりだよ。」
セラはおそらく学業や士郎の健康を思って言ったのであろうが、士郎は別の意味で答えていた。士郎自身もセラがどのような意味を含んで言ったのかは分かっているが自分に再確認するように頷いた。
躓くなんてものではない、人助けを只管行い、それこそ生涯の全てを他人の為に浪費するような奴を士郎は知っている。
そいつは何かに取り憑かれた用に目的を果たすべく前へと進んでいった。
だがそれに夢中になる余り、そいつは大切なものを見失い、最終的には失ってしまった。
そのようなことにならぬよう、士郎は己
士郎のそんな答えに安心したのかセラは『そうですか』と小さく呟いた。
この話はもうお仕舞いとばかりに士郎は残りの家事を終わらせるべく居間へと入る。
夕食の後片付けは家を出る前に終わらせたし部屋の掃除はセラに任せてあるはずなので後は明日の弁当などの仕込みを始めるだけなのだがいざ台所へ足を運ぶとそこには自分がやるはずであった弁当の仕込みが完成されていた。
驚きを表情に浮かべながらすぐにこれをやったであろう
完成されていた仕込みは士郎から見てもどれも丁寧で完璧であった。
リズはまずメイドの癖に料理などしないし
イリヤはまだ小学生であるしこれほどの仕込みを出来るとは思えない。
よって士郎の代わりに仕込みを終わらせてくれた
「セラ?これはどういうことかな?」
引きつった表情で問いかける士郎にセラはドヤ顔を貼り付けたまま口を開く。
「どう・・・とはどういうことですか?」
なるほど、とぼけるつもりらしい。
「ははは、言わなくても分かってるはずだろう?この目の前にある俺がやるはずだった
「私はただ急に用事を思い出して出て行った貴方に代わって親切心で終わらせてあげたまでですよ。そうですね言うならば、貴方が好きな人助けのようなものです____いえ、違いますね。私の本来の仕事を終わらしたまでですが?」
「そうか、わざわざありがとうなセラ。仕込みも文句のつけ様がないくらいに完璧だけど___おかしいな?今日の当番は俺のはずだったんだが?」
「えぇそうですね
「ほう__しかしセラ、時計を見てもらえば分かるが今はまだ
士郎も腕を組みつつ片目を閉じ、問いかけるように反論する。
だんだんと重くなる空気。
いつの間にか台所は殺伐とした空気が支配しており、二人の間にはバチバチと火花が散っていると錯覚してしまうほどであった。
「先ほども仰ったではありませんかシロウ様。これは私の親切心です、まさか私の厚意を否定するわけではありませんよね?それに何度も言うように家事全般はメイドである私の仕事です。わざわざシロウ様自らが奪う事ではありません。」
「別にワタシはセラの厚意を否定したりはしないさ。現に先ほどもお礼の言葉を口にしたばかりだが?それに奪うなどとは人聞きの悪い、日々ワタシ達のために働いてくれている君達が少しでも楽が出来るように手伝っているだけではないか。」
「シロウ様、手伝うと言う言葉の意味を一度辞書で調べてみてはいかがですか?手伝うと言うのは全てを引き受けることではありませんよ?」
「なに、ワタシも全てを終わらせるつもりはないのだがな。セラが来る前に全てが終わってしまうのだよ。」
「それは私の仕事が遅い__と?そういいたいのですかシロウ様?」
「そんなつもりは一切ないのだがね。結果的にそうなってしまうのだから説明のしようがない。」
段々と反論する士郎にセラは怒りのボルテージが上がっていき、士郎も士郎で彼の数少ない趣味を取り上げられるのは納得がいかなく。
こちらもセラ同様に少しずつだが辛口になってしまっている。
お互い冷静を装ってはいるが、その内側では表に出していない熱がふつふつと溜まっている。
勿論、そんなものをずっと溜めていることは出来ず、いづれどちらかが限界を超えて爆発するであろう。
しかし、このような状況に陥った時、決まって先に爆発するのが__
「つべこべ言わずに私の仕事を取らないでください!あなたがそんな風だからリズは余計にだらけるし私の料理の腕が上がらないし、なにより一日やることがなくなって暇になってしまうのです!私が!!」
__セラである。
「リズの件は確かにそうだけど後二つは関係なくないか!?」
「まったく、なんなんですかあなたは!幼い頃に急に家事をするようになって_まぁ、教育にもいいしやらせて見ましょうか_と思っていたら驚くほど洗練されたような動きで次々と家事をこなしていき、仕舞いには仕事の半分以上を掻っ攫っていって!!!!あの時にでも家事は私の仕事だと強く言っておいたらこんなことには!!っ~~!!」
鬼の形相でズンズンと近づいてきたセラは咎めるように士郎に言い放つとそのまま頭を抱えて悶え始めてしまった。
このままでは地団駄すら踏みそうな勢いのまま、セラは至近距離で士郎の顔を見つめる。しかし身長差からどうしても見上げる形になってしまう。
そのことが地味に気に食わなかったりもする。
怒鳴っている自分のほうが見下ろされるのはやはり良い気分はしない。
「あなたに分かりますか!何かをするわけでもなくソファに座って適当にテレビを聞き流しながらボケッとする日々を!なんという時間の無駄!なんというリズらしさ!このままではリーゼリットのようになってしまわないかと恐怖すら感じます!」
色々ボロクソに言われているリズではあるが当の本人は今もソファの上でまるで珍しい格闘ショーでも見るかのようにお菓子片手に観戦している。
「だったら何か趣味でも見つければいいじゃないか!もしも思いつかないって言うなら俺が裁縫とか小物作りとか教えるぞ。」
「あなたにだけは教えてもらいたくありません!!というよりいつの間にそのようなスキルを身につけたのですか!!」
その言葉が燃料になってしまった事など士郎には気づくはずもなくセラはついに暴れだしてしまった。居間からは『おぉ~』っと言うリズの声が聞こえ、そんな声を耳にした士郎はすこしイラっときたものの
今はセラをどうにかするほうが先決だとすぐさまセラを羽交い絞めする。
「放しなさいシロウ!」
「バカ!こんな狭い
「私の聖域をこんなところですって!それとバカとはなんですかこのバカ!」
「レディ~!!ファイト!!」
「野次飛ばしてないでリズもなんとかしろ!」
このままでは本格的に暴れだしてしまいかねないのでリズも持ち前の怪力で士郎に代わってセラを羽交い絞めする。
本音を言えばこのまま観戦していたいのだがそれは(リズにとってはリスクが大きかった)。
何故ならこのような状況を放って置くことなどを士郎は許さないからだ、だらけていたり士郎に面倒ごとを色々任せたりしても士郎は苦笑しつつも余り気にすることはない。
しかし、揉め事や他人に迷惑や危機が起こる場合は別なのである。
もしもここで士郎に逆らえば彼の機嫌を損ねかねないのでここは言うことを聞くことにする。
機嫌を損ねることなどは滅多にないが損ねてしまえば何が起こるか分からない。
よく言われる、『普段怒らない奴が怒ると怖い』というものだろう。
実際に彼が激怒したところなどは見たことがないリズではあるが、彼が怒るところを想像するとリズは寒気がする。
想像するだけでもイヤだ。
普段は優しい士郎が一見、満面の笑みを浮かべて見える表情だがその実はまったく笑っていない眼差しと一緒に放たれるその死刑にも等しい宣告を__
『リズ・・・・・・今日は俺のご飯抜きな___代わりにアイリさんが作ってくれたのを食べるといい』
『いやあああああああああああああぁぁぁ』
リズの想像の中ではどうやら士郎を怒らせると彼の手料理を食す権利をなくすと思っているらしい。
実際のところは分からないが、彼女の想像の中で引き合いに出されるアイリスフィールが酷い。
想像の中とは言え雇い主の奥様の扱いが酷いことになっているのはどうであろう?
これでもメイドだと言うのだから不思議である。
____________________________________________________
リズがセラを捕らえたところを確認した士郎は疲れと共に溜息をこぼすとそそくさと居間から離れようとする。
「それじゃぁ、俺は風呂に入ってくるよ。弁当の件だけど今回はいいとしてこれからの事はまたいつか詳しく話しあおう。」
「確か今はイリヤが入っているはず。でも入ってから結構経ってるし、心配だからチェックよろしく。」
「了解」
「待ちなさいシロウ!まだ話はっ__イタッ、リズ、痛い!ちょっ!!!どこ触っているんですか!」
「えっ私どこかおかしい所触ってる?」
「よろしい、ならば戦争だ」
二人の会話をBGMに士郎はその場から離れ、風呂場へと足を進めた。
風呂場へと歩みを進める途中で先ほどリズから聞いたことを思い出す。
確かに家に帰ってから妹であるイリヤにはまだ会っていない。
普段ならあの騒ぎに気づいてリズと一緒に見物したりするのだがそれが今回はなかった。
時間的にもそうだが彼女が風呂に入っていたからなのだろう。
よくよく思い出してもみると家に入る前に彼女の部屋は明かりがついていなかった。
しかしリズ曰くイリヤが入ってからそれなりの時間が経っているらしい。
衛宮家の風呂場はそこまで大きくないはずだから溺れていると言うことはないはずである。
だが、彼女はまだ小学生でもあるしまったくないというわけでもない。
もしもと言うこともありえるのだしここは早めに確認しに行こうと士郎は足早に脱衣所へと向かう。
脱衣所についてみると明かりがついているしやはりイリヤは風呂場にいるのであろう。
相変わらず何故かあいている脱衣所に入った士郎は風呂場の扉の目の前で足を止めた。
やや気まずくもあるが士郎はノックを軽くすると中にいるであろうイリヤに声をかける。
「イリヤぁ~?まだ入ってるのか?」
その士郎の問いに答えは返ってこなかった。
小ネタ
『あなたのせいで目が覚めてしまったわ、責任とって私の遊び
などと言われてしまい士郎は帰ることが出来なかった。
決して遊び相手と言う言葉に興味があってその場を離れなかったわけではないことをここに記しておく
捉え方によっては士郎がドMに聞こえてしまう描写だな____
『お前も女の子なんだからそう簡単に男を泊めようとするな!お前が人を揶揄うのが好きなのは分かるがほどほどにしておけよ。とにかくもっと自分を大切にだな__』
兄ちゃん兄ちゃん!ブーメランサーと一緒にゲイボルク刺さってますよ!
『相変わらず何故かあいている脱衣所』
セラのダイエット事件や一巻みると分かるのですが脱衣所って何故かあけっぱですよね。
後ちょっとした伏線やヒントなどがちょくちょく混ぜられたりしてあります。
ちょっと出しすぎた感はありますがなかったらなかったで自分的にはおかしかったのでこのままで。特殊タグも慣れるためと実験ついでに色々使ってみました。ルビも便利ですがこれもいいですね。活動報告でカレンが士郎に行う悪戯をちょっと募集してみたいと思います。自分でも色々と_カレンがああいうキャラだからか_結構な案が浮かんではいるのですがそのイベントが本遍に深く関わるわけでもないしせっかくですので皆さんが書いてほしい出来事を聞いてみたいと思います。
後、変な終わり方だと思われるかもしれませんがわざとです。
区切りもちょっと変ですが。