平和な世界での守護者の投影   作:ケリー

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わりと早く出来ましたね。
しかしあまり長くはありません。




だがしかし!!!次からはお待ちかねの本遍!
やっとですよ、ていうか遅すぎますね。うん。









最後のルビで士郎の違和感に気づく人はいるかな?


覚悟

士郎が目を覚ました日、魔術の存在など切嗣達が魔術師かどうかの確認をしたかったがどうやらその日が切嗣たちが日本にいる最後の日だったようだ。しかも目が覚めた直後で聞きたいことや知りたいことなどがありすぎてどの順に聞き、またはどれを聞かないことにするかなど士郎には咄嗟に判断することはできなかった。そもそもの話、士郎は何故自分が病院にいたのかすらも分からないでいた。

 

後になってセラに聞いてみれば覚えていないのかと驚いたもののそれも仕方のないことなのかもとあまり気にすることはなかった。

 

セラによるとどうやら自分は謎の頭痛により一ヶ月以上も意識がなかったらしい。そんな事があったなんて記憶にないし、仮にあったとしても謎である以上調べることも出来ない。そもそも自分が倒れる以前の記憶も酷く曖昧で、覚えているのなんて自分の家族くらいのものだ。しかし覚えていると言ってもはっきりと覚えていたのは妹であるイリヤスフィールと義父である切嗣だけだ。他の家族たちには悪いと思っているが思い出そうとしなければ名前すら出なかったであろう。忘れてしまった事に心の中で謝罪し、もうこのような事がないように自分の大切な者達の名前は地獄に落ちたとしても忘れないようにしようと、士郎は固く心に誓った。

 

 

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目覚めたばかりではあるが、士郎には確認しなければならないことが色々あった。不本意ではあるが裏の社会の事だけではなく人には軽く言えないようなことを山ほど知ってしまったのだ、このまま確認しないことなんて衛宮士郎にはできるわけがないし無視するなんてもってのほかだ。なので、まず第一に確認することにしたのは魔術の存在だが、これは先日した切嗣達の会話からほぼあると見ていいだろう。切嗣達の反応から二人ともが何かしらの形であの大火災に関わっていたのは判明した。あれほどの災害なのだ、普通に生活していてその事件に関わってしまうなどあるわけがない、それこそ偶然に偶然が重なるような奇跡でもない限りだ。普通ではまず関わらない、ということは逆に彼らは普通ではないとも言える。士郎の知る限りで、普通と普通ではないことの区別は魔術に関わっているか否かだ。切嗣達が普通ではないのならこの世界でも彼らは魔術師であると見てほぼ間違いないだろう。

 

そのことも含めて問うたわけではないが運よくここまで推測できることが出来たのだ、あのときの質問は士郎にとっては結果的にかなりの収穫になっていた。

 

だがしかし、確定になったわけではない。なので士郎は遊びに出かけるという建前で己の疑問を明確にするべく小さく戻っていて慣れない足取りで人気のない学校付近の森へと足を勧めていた。

 

はやく身体に慣れることもかねて、士郎は走りながら目的の地へと駆けていった。道中、何回か覚えのない人達に挨拶をされたが無難にこちらも挨拶を返すことでなんとかなった。うまく誤魔化せたとは思うが、このままでは何れボロがでそうなので出来るだけ早く自分の交友関係や知り合いを覚えなおそうと決めた。

 

 

 

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目的の場所へ付き、士郎は肩で息をしながら呼吸を整えるために近くの木に身を預ける。

目的地にも着いたことで、士郎はこれからの事を考えることにした。その中でやはり優先するのは魔術が存在するか否かである。

 

 

魔術の存在を確定させる事はいくつかあるがその中でどれを行うかは士郎の悩むところであった。その方法というのが、自身の魔術回路の有無、この地を管理しているはずの遠坂家とそのバックアップを勤めているはずの言峰教会の結界の存在、冬木市の霊地の調査などである。

 

遠坂家と言峰教会に結界が存在するのであれば魔術は存在することになるし、それは霊地の調査によっても同じである。だが霊地が存在していても魔術の存在が知られてないという可能性はあるにはあるがその場合でも魔術は存在『できる』と言う事になるので結果は変わらないであろう。

 

最後に自身の魔術回路の存在だが、今のところこの方法が一番楽で手っ取り早いだろう。すぐにでも魔術回路を開いてみたいところではあるが本当にそうしてもいいのかが士郎の判断を食い止めている。

 

仮に魔術回路を開いたとして魔術の存在を確定したとしよう。その場合、切嗣達が魔術の世界にいることも確定するし数年前の災害の真相も明らかになるが・・・・・問題はその後である。

 

 

 

 

 

考えをまとめようとしているとどうやら呼吸も正常に戻ったようで気づけば肩で息をすることもなくなっていた。

その事に気づき一つ大きく息を吸って吐くと、士郎は静かに木々の隙間から見える晴天の空を見た。

 

 

 

 

 

 

 

この世界は平和だ。

 

 

 

 

 

 

 

エミヤシロウがいた世界とは違い、衛宮切嗣は愛娘であるイリヤスフィールと再会することが許されており、最愛の人であるアイリスフィールも存命している。セラやリーゼリットも加わり、衛宮家は今も平和に日常を過ごしている。

 

 

もし、魔術が存在しているのなら___

あの災害の真相が明確になる___

あの戦争が存在していたと言う事にもなる___

今もなおアイリスフィールが生きているということは___

衛宮切嗣はエミヤシロウの知るエミヤキリツグとは別の選択をした事になる___

 

 

この切嗣は言っていた・・・・家族の平穏を守るのが今の夢であると。

 

 

ならば息子と娘を魔術の世界に関わらせるようなことは避けるであろう。血生臭い平和とは真逆の世界にある魔術師の世界なんて知られたいはずがない。その証拠に、士郎はエミヤシロウの記憶を体験する前は魔術の事など何一つとして知ってはいなかった。

 

 

 

他にも予想できることはある。

 

 

 

 

度々行われる海外での仕事

 

 

 

恐らくあの夫婦は自分達に降りかかる火の粉を防ぐために日夜戦っているのだろう。家族との時間を削ってまでやっていることだ、もしも士郎が魔術回路を開きその存在を知ってしまったとなれば、あの二人の苦労をなかったことにしていることに近い。

 

 

 

もしも魔術回路を開いてしまえば一流の魔術師であるアイリスフィールやセラなどにすぐにでもバレてしまう。あの二人を欺けるほど衛宮士郎には魔術の才などないし魔力殺しの礼装もない。

仮に魔術が使えるのであればその時は家族の誰にも自分が魔術を使えることを知られたくない。いづれ告白するつもりではあるがそれは魔術回路が覚醒した後ではなく、修行を積み、その力を己の物にしたあとだ。未熟な時点で告白してしまえば余計に両親達を心配させてしまうので真相を打ち明けるのはまだまだ先になるであろう。

 

 

魔術回路の作成に成功したとして、魔術回路が開ければ士郎は絶対に力をつける。両親が関わらないことを願っているのは分かっていても士郎は関わることを選ぶであろう。

 

 

それは後悔しないため__

 

 

エミヤシロウの記憶から、世界は理不尽の連続であることは理解している。ならばその時に自身が出来ることはそれを事前に防ぐこと、もしもそれが叶わないのであれば被害を最小にまで防ぎ、自身が持つ全ての力を持ってその理不尽に立ち向かうまでである。そのためには力が必要だ。なんの力もなければ出来ることも当然ない、なので自分の願いをかなえるために、自身の夢を実現させるためには力が必要になる。その機会が・・・・手段があるのだ、迷うことはしない、誰かを守れるのであればその力をものにしてみせよう。

 

覚悟は出来ている、しかし今は誰かにバレるわけには行かないので魔術回路を開くのを戸惑ってしまう。第一まだ魔術が存在するかどうかも明らかにはなっていない。だが確認しないわけにも行かないのでどちらかを選ばなければいけないだろう。

 

他の二つの案も魔術回路がなければ調査はできない。

よって選択肢は実質一つ・・・・・いや選択の余地などない。

 

 

 

 

 

 

さてどうするか、っと一人腕を組みながら背を木に預けて考えているとふと思い出す。

 

魔術回路を開くかどうかで思い出したのはエミヤシロウが長年続けていた間違った修行方法だ。たしかあの時は一度でいい事を何度も何度も、それこそ毎日やめることもなく数年間も続けていた。魔術の師である彼女からも無駄なことと言われていた。当時は文字通り死ぬほどの思いをして続けていた事が無駄だと言われて落ち込んだものの、後から考えてみればあれは決して無駄なことではなかったのだ。たしかに、魔術を扱うだけならばあの修行法は無駄で無意味なことであろう。

 

 

しかしだ

 

 

死ぬほどの思いを何年も続けたおかげで、己の魔術回路は普通の魔術師の魔術回路よりも頑丈になり、魔術回路が焼けきってもおかしくないほどの無茶を行っても数日経てばなんの支障もなく使えていた。痛みを経験しすぎた事からも打たれづよくなり、集中力も規格外までに成長した。

 

彼女は無駄だと言っていたがシロウはそれが無駄だったとは思ったことがなかった。無駄ではなかったのだ。

 

小さなことでもあるが魔術回路を正常に開いてなかったこともあり、一流の魔術師であったはずの彼女の目でさえも欺くことができていた。

 

その事に気づき、士郎は長らく沈んでいた思考の海から上がり、組んでいた腕を解き、身体を預けていた木から離れていく。

 

 

 

 

「決まりだな」

 

 

 

 

 

答えは得た。己のやることはすでに決まったいる。

痛みなどは慣れっこだ、何度もやっていたことでもあるし今更怖がることでもない。

それにやる理由も十分にあるのだ、ならばやらないわけにはいかない。

 

イメージも自分の能力の方も問題ないはず、何故ならこれも何度も経験し一度は自分のものとしたことがあるのだから。

問題があるとするならば今の自分の身体だろう。

 

残念なことに今の自分の身体は耐えられていたあの頃の身体とは違い、未熟も未熟、なにもされていなく鍛えてさえもいないのだから。

入れ物がこのままでは出来ることも出来なくなってしまう。

 

なので平行して身体作りもしなければいけない。それも魔術回路を開ければの話ではあるが・・・

 

 

 

 

今から自分がやろうとしていることは、親の願いとは真逆のことであろう、切嗣の願いを壊すようなことではあるが同時に守ることでもある。

 

 

「約束したからな・・・・・」

 

 

士郎は近くに誰もいないことを確認し、己の胸に手をかざす。

 

 

「切嗣達がいない間は俺が家族を守るって」

 

 

目を瞑り、エミヤシロウの生涯を表し、その魂に刻まれた一節を唱える。

 

 

――体は剣で出来ている(I am the bone of my sword)

 

 




衛宮家のある一日



士郎「それじゃぁ、遊びに行って来るよ」

セラ「夕飯前には帰ってくるんですよ」

士郎「分かってるって、んじゃ」

イリヤ「お兄ちゃん!」トテテっ

士郎「ん?どうしたんだイリヤ?」

イリヤ「どこに行くの?」

士郎「ちょっと遊びに行くだけさ」

イリヤ「危ないところじゃない?」

士郎「危ないって・・・ただ公園に行くだけだぞ?」

イリヤ「本当に危なくないの?頭うったりしない?」

士郎「(なんで頭?)__あぁ危ないところじゃないぞ」

イリヤ「ならいいよ。ちゃんと帰ってきてね」

士郎「あぁ分かってるよ。イリヤもいい子にしてるんだぞ」

イリヤ「うん!」

士郎「いい返事だ。んじゃそろそろ行かなきゃ」

イリヤ「うん、行ってらっしゃいお兄ちゃん」

士郎「うん、行かなきゃなんだ・・・だからさイリヤ」





士郎「そろそろ離してくれない?」苦笑





セラ(イリヤさん口ではああ行ってますがまだシロウと一緒にいたいのですね。しっかりとシロウのシャツの先を掴んでいます。しかしあの日からと言うもののイリヤさんはシロウにべったりですね・・・・。あんな事があったので仕方のないことだとは思ってましたがこれはすこし・・・いえ、かなり危ういのでは?)

イリヤ「・・・・・やっぱ家にいて一緒に遊ぼうよ。」

士郎「えぇー・・・・」セラをちらり。

セラ「イリヤさん、シロウも用事があるのでここは離していただけますか?」

イリヤ「・・・・・・・・・・・イヤ」



「「・・・・・・・・・」」



士郎「仕方ないか。しょうがないから今回『も』諦めることにするよ。」

セラ(シロウもイリヤさんに甘すぎると言うか、これで一体何度目でしょうか?)

イリヤ「本当!やったー。それじゃ一緒にお絵かきしよう!」

士郎「絵か、別にいいぞ。何を描くんだ?」

イリヤ「お兄ちゃん!」

士郎「はは、嬉しいな。それじゃ俺はイリヤを描くことにするよ」

イリヤ「わーい!出来たらお兄ちゃんにあげるね!」

士郎「うん楽しみにしてるよ」


セラ「シロウ、夕食の準備が出来たら呼びますのでそれまでイリヤさんをお願いしますね。」


士郎「あぁ、任せてくれ」

イリヤ「ほらお兄ちゃん はやくはやく!」

士郎「っと引っ張らないでくれイリヤ、すぐ行くからさ」


セラ(このような事が続いてイリヤさんかシロウが兄妹の壁を越えないか心配ですね。)










リズ「セラはまだ知らない・・・いづれそうなる運命であることを。」

クロ「そして私も加わることも知らない」
美遊「同じく」
虎「同じk「「「SSF」」」・・・・・まだ何も言ってないのに。」


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