ファンタジーの世界で神機を振るうのは、間違っていますか? 作:興梠 すずむし
え、いやいやいや、ちょっと・・・いや、かなり理解が追いつかないんだけど。
「あれ、違ったん?」
「ハイ、全く」
「ふ〜ん?・・・ハッ!まさかアイズたん、この子のこと好きに―――グフゥッ!?」
ロキ様がアイズさんの一撃で地に沈んだ。しかし、アイズさん外堀から潰しにかかるとは、なかなかのさくしですな!アイズさん・・・・・・恐ろしい子・・・!
私がアイズさんに戦慄していると、ロキ様は瞬時に復活し、改めて私の勧誘を始めた。
「でもまあ、ウチも歓迎するで!アイズたんが入れたい言うてるってことは強いんやろうし。そうでなくても見込みはあるはずやからな!」
オラリオ最強のファミリアのひとつの勧誘はハッキリ言うと結構嬉しいんだけど・・・お兄ちゃんのことがなぁ。もしお兄ちゃんも入れるとなっても、またヘスティア様が
「―――そして、今なら、なななんと!!ウチと毎晩添い寝する権利が・・・って、どないしたん?だいぶ難しい顔しとるけど?」
「・・・あの、ちょっと主神と相談して来てもいいでしょうか?」
「もっちろんや!期待して待っとるでな!」
「では」
〜※〜
「ただいま〜」
「あ、シノ、おかえり」
「おかえり、じゃないでしょ?!置いてかないでよ!」
私は装備を外しつつ、次々と文句を垂れ流していく。すると、最初は申し訳なさそうにしていたお兄ちゃんの顔が、少しづつむくれていき、
「そんなに言わなくたってさ・・・。僕なんかよりシノは強いんだから、いいじゃないか、別に・・・。」
と、不貞腐れたように言っ―――
「 は? 」
自分の中で憤怒のマグマが荒れ狂っている。しかし、対照的に頭は完全に冷えきっていて。何故だかこの状態に覚えがある。いつだったかな。ああ、そっか。
「この・・・臆病者・・・!」
「え?」
私がベルを睨んでいると、じゃが丸くんのバイトから帰って来たヘスティア様がほくほく顔で大成功したことを告げる。子供のような純心な笑顔を向けてくるヘスティア様に、私はキッパリと言いきった。
「ヘスティア様、今日限りでファミリアを抜けます。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はえ?」
あまりに唐突な私の言葉に呆然となるヘスティア様。・・・どうしよう。顔が、面白過ぎる・・・!私はつとめて平静を装う。
「な、何でぇ・・・なんじゃい?」
耐えろ、私!何で噛むんですか、ヘスティア様!?
私は親指でクイッとベルの方を指し、改宗の許可をしなければツインテールを噛みちぎるぞ、と脅し、無理矢理許可をもらい、【ロキ・ファミリア】へ向かった