異世界西遊記 作:越後屋大輔
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ディーネに駄女神の件は口にしない様に釘を指した上で連れて帰り2人に紹介するとすぐに打ち解けた、俺はオッサンに木材を渡し、改めて宿をとりにいく。2人部屋が2つあれば何の問題もない。
夕食を済ませ女子2人に風呂を勧める、
「私、昨日まで水中暮らしだったから必要ないと思うんだけど?」イヤイヤ、こまめに浸かった方がいいよディーネ。一方トロワちゃんは久しぶりの風呂が嬉しいらしくディーネの腕を引いて風呂へ向かう。
「たっのしいな♪楽しいな、一緒にお・ふ・ろ♪」覗く?そんな事するもんか、俺はオッサンが作業してる空地へ行く、頼んでおいたものが完成したようだ。
「オウ、出来とるぞ、今まで色んなモン造ってきたがこれを造ったのはおそらくワシが世界初じゃろ、お前さんよく思いついたの」
「懲りた?」
「何を言う、これこそ職人の醍醐味じゃい!」俺が頼んで造ってもらったのはキャンピングカーだった。もっともこの世界に自動車はないから馬車だけど。キャンピングキャリッジが正しいか。明日からこれが我が家兼旅の移動手段だ。何故必要になったかというと今のメンバーは誰も觔斗雲に乗れないのが一番の理由である。それにどうせなら快適な旅をしたい。
車内には4人分の折り畳み式ベッドに食事用のテーブル、簡単なキッチンに主に女子用の天蓋をつけた木桶の浴槽が積んである、これはディーネを仲間にしてから追加注文した、あいつはがいれば水不足で困ることはないからな、風呂も好きなだけ使える。車を引くのはアルブスに頼む。 重量はかなりのものだがこいつの大きさなら大丈夫なはず。
翌日リューザの街を出発し、次の目的地へ向かう。意外にもトロワちゃんは馬車に大はしゃぎだ、御者はオッサンがやってくれるそうだがアルブスは賢いから余り必要ないかもしれない。そしてディーネは例の如く、
「スッゴーい私『ぼろ』馬車に乗るの初めて」
「わしの最高傑作になんちゅう事言うんじゃ」
「昨日完成したばかりの新品です」トロワちゃん、オッサン、こんなバカ連れてきてゴメン。心の中で謝る。
「多分『ほろ』(幌)馬車って言いたいんだと思う」結局俺が突っ込み役になるらしい。(/。\)
「そうだ、この子に名前をつけませんか?」トロワちゃん、若いのに空気読めるいい娘。ともあれ馬車に名前かぁ、発想自体なかった。馬車の名前…車の名…乗り物…
「スープー」
「通風?」
「けったいな名前じゃの」
「可愛いです」こうして馬車のスープーも新たな仲間になった。
乗り物に名付けるのは筆者も発想なかったです。スープーの名前は「封神演義」の太公望の乗馬〈四不象〉からです「西遊記」好きならこっちもそれなりに詳しいって事で。