バカとテストとフルメタパニック   作:らじさ

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それほどネタがあるわけではないのですが、テッサたんを出すまではと
頑張って続けたいと思いますw



敵と味方と転校生
第1話


新学期が始まって1周間も経つとなんとなく騒がしかった学校も落ち着いてきたような気がする。宗介は眠そうな目で学校への道を歩いていた。

「おはよう、ソースケ」かなめが後ろから肩を叩きながら声をかけた。

「ああ、千鳥か。おはよう。ふぁ~」

「珍しく眠そうね。どうしたの恋の悩みだったら相談に乗ってあげてもいいわよ」言っていることは優しいが、声が全然笑っていなかった。

「いや、そんなことではない。深夜アニメを見ていて夜更かしをしてしまったのだ」

「はぁ?あんたがアニメェ~。戦争物のアニメなんてやっていたかしらね?」

「戦争物と言えば戦争物なのだが・・・・・」

「まさか、萌えアニメにハマっている・・・・・わけないわよね。あんたじゃ」

「そこはかとなく馬鹿にされたような気がするのだが、見ているのは、「ガールズ&パンツァー」という戦車物のアニメだ」

「ガっ、ガルパンってあんた。逃げも隠れもしない萌えアニメじゃないの。なに?ついに戦争ボケからそっち方面に目覚めたの?で、誰のファンなの王道でミホ?それともM趣味で会長?マニアックなところで自閉ちゃん?」かなめは興味深げに尋ねてきた。

「さっきから君が言っている萌えというのがよくわからんが、戦車の考証がよくできている」

「やっぱ、そっち方面なのね」かなめが肩を落として言った。

 

「だが、いくら試合とはいえティガーに九七式《チハ》で挑むのは、無謀だと思うのだ」

「知らねーわよ、そんなこと」

「ただでさえ防御力に難がある九七式で、重戦車のティガーに立ち向かうのは自殺行為だ」

「はあ、さいですか」

「ただ、あのアニメでよくわからないことがあるのだが、君は知らないか千鳥」

「いや、確かにあたしも見てるけど戦車にそんなに詳しいわけじゃないから、あんたが知らないことあたしが知っているわけないじゃない」

「いや、戦車のことじゃなくて、なぜあんなに女の子がたくさん出てくるのだ?」

「あんたねぇ、ガルパンのコンセプト全く理解してないじゃないの」

「何を言う。サンダース高のシャーマンの大行列には感動を覚えたぞ」

「演出さんが聞いたら泣いて喜びそうなセリフだわね」

「しかし、俺もだいぶ日本に慣れたつもりだったが、戦車道というのが日本女性の嗜みだとは知らなかった。君もやったことがあるのか?」

「あるわけないでしょ。二次元と三次元を一緒にしてんじゃないわよ」

「だが西住流戦車道というのがあって、ミホはそこの・・・・・」

「なんでそこまでハマってんのよ。あれはア・ニ・メ。現実じゃないの」

「・・・・・そっ、そうだったのか」宗介は肩を落とした。

「女子高生が戦車で撃ち合っているっていう段階で気が付きなさいよ、あんたは」

「いや、戦車があまりにリアリティがあったもので」宗介が言い訳するように言った。

「それ以外の設定が違和感バリバリでしょうが」

「やけに女の子が多いなとは思ってはいたんだが」

「そこにしか違和感を感じなかったところに問題があるわよね。あんたは「ヘルシング」とか見ちゃダメよ。バチカンに突撃かけかねないわ」

「ヘルシングか覚えておこう」

「見ろって言ってんじゃねーわよ」

 

「よお、千鳥に相良」雄二が声をかけた。

「坂本か、おはよう」

「ああ、坂本君。おはよう」

「あいかわらず仲良いんだか、悪いんだかわからねぇな、お前らは」

「別に仲が悪いわけではないぞ。ちょっと議論していただけだ」宗介が言った。

「議論って、一方的に千鳥が怒鳴っていたようにしか見えなかったんだが」

「失礼ね。ソースケがあんまりバカなこと言うから訂正してあげただけよ」

「朝っぱらから、そんなに真面目な話をしていたのか」

「うむ、ガルパンに出てくる女の子についての議論をな」

「あんたは黙ってなさい」

「・・・・・ガルパンって、お前。ガールズ・パンツってことか?そんなこと朝っぱらからやってたら千鳥じゃなくても怒鳴るだろ」雄二が呆れたように言った。

「あんたもどんだけ勘違いしてるのよ。ガールズ&パンツァーって深夜アニメの話よ」かなめが怒鳴った。

「深夜アニメ・・・・・。そりゃまた随分相良のイメージと合わないものを」

「いや、それが戦車の考証がなかなかバカにならないのだ。何しろASの天敵は戦車だからな。知っておいて損はない」

「そもそもASってのが何だかわからないのに、その天敵を知ってどうしようってんだ」

「坂本、世界は常に流動しているのだ。日本が明日戦場にならないという保証はどこにもない。今は平和な学園生活だって、いつ騒動に巻き込まれるか分からないのだ」宗介が胸を張って言った。

「騒動のほぼ100%は、あんたが起こしているんでしょうが」かなめがハリセンで宗介を張り倒した。

「このように、いつどこから敵から襲われるかわからないのだ」ムックリと起き上がりながら宗介が言った。

「いや、流動する世界情勢とは全く無関係に今のは100%自業自得だと思うぞ」雄二が呆れたように言った。

「ああ、こんな時間だわ。2人とも走らないと遅刻よ」かなめはそう言うとかけ出した。

雄二と宗介も後に続いて校門に向かってかけ出した。

 

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