バカとテストとフルメタパニック   作:らじさ

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第6話

1時間目の古文の授業が終わった。「礼!」日直が終礼の号令をかける。ガウルン君も正座したまま深々と頭を下げた。

「ふぅ~」といいながらガウルン君がメガネを外した。

「どうなるのかしら」

「さあ、予想もつかん」

「ちっ、下らねぇ。2000年も前の未開人の戯言なんぞお勉強してどうしようってんだ。お前もそう思うだろ、カシム。そんなこと言った学者先生の言葉をを守れてるなら、あの国はもっとマシな国になっているだろうぜ」膝を崩して手を後ろにつき、相良君の方を見ながらガウルン君が言った。いきなり口調が変わっているような気がするのは気のせいだろうか?

「やっぱりいつもの通りだわね」

「どうなっている、ガウルン」

「クックック、机の上で何が学べるってんだ。俺たち兵隊が学ぶのは、机の上じゃねぇ戦場だ。たくさん出撃する、そしてたくさん死ぬ。生き残った連中かき集めて、また出撃する。そしてまたたくさん死ぬ。生き残るのは運がいい奴か身体で生きることを術を覚えた奴だけだ。それが本当に学ぶってことじゃねぇのか?お前もそうして生き残って来たんだろ、カシム」

「ああ、その通りだ・・・・・だが、お前勉強するために転校してきたと言ってなかったか?」

「そうでも言わなきゃこの下らねぇSSに出してもらえなかったんだよ。ゴダールで乗り込んで来てもよかったんだが、これを書いている奴にそんな文章力あると思っているのか?」

「それは一理あるわね。そこまでして出てくる意味は全くわからないけど」かなめが言ったが、自分で書いていて自分で傷ついている書いている人であった。

 

「しかし、それにしても変わりすぎだな。さっきのは演技だったのか?」

「演技?何のことだ、カシム」ガウルン君が不思議そうに言った。

「ふざけるな。優等生を気取っていたではないか」

「不思議なことに俺は普通に喋っているつもりなんだが、言葉が変わって出てくるんだよ。演技なんてトロくさいマネするかよ。まあ、言いたいことは同じだからどっちでもかまわんさ」

「どういうことだ、千鳥」相良君が千鳥さんに尋ねた。

「よくわからないけど、一応記憶はあるみたいだから多重性人格障害ではないみたいだわね」千鳥さんが答えた。

「メガネに変な装置でもついているんじゃないか?」

「どう見ても単なる老眼鏡でしょう。そんなのかけてて17歳の高校生と言い張る神経の方を疑うべきね」ああ、実も蓋もないことを平気でいってのけた。さすが千鳥さんだ。

 

その時、かつての二人の級友の風間信二君と常盤恭子さんが教室に入ってきた。

「あ、いたいた。相良君、アルバム委員のことでちょっと相談があるんだけど」

「カナちゃん、ヤッホー。どこのクラスにもいないから探しちゃったよ。まさかFクラスだったとは」

「キョーコ、久しぶりね。あんたはどこのクラスなの」

「一生懸命勉強したんだけど、やっとCクラスだよ。風間君や小野Dも一緒なんだよ。でもカナちゃんがFクラスだったなんて・・・・・かわいそうに」

「ちょっと待ちなさいよ、キョーコ。あんたもしかしてあたしが実力でFクラスに落とされたなんて勘違いしてんじゃないでしょうね」

「無理しなくていいんだよ、カナちゃん。Fクラスになったからって言って人間性が否定されるわけじゃないんだから」

「おい、何か言われてるぞ」

「わざわざああいう言い方をするってことは、普通の生徒は俺たちの人間性まで否定しているってことか?」皆が気色ばんだ。

「いや、お前ら見てると成績じゃなくて人間性だけで集めたんじゃないかと、俺でも思うぞ」雄二が言った。

「ははは、さすが雄二。うまいこと言うね」ボクがこらえきれずに吹き出してしまった。

「いや、明久。お前はそのトップランナーだ」

「何をいうのさ。ボクのどこに問題があるっていうんだい」

「おぬしは自分が観察処分者ということを忘れてはおらんかのう」秀吉までそういうことを言う。

「・・・・・Fクラスの最下位」ムッツリーニが止めを刺してくれた。

「待ってください。みんなヒドいです。明久君のことをそんなに悪くいうなんて」うんうん、やっぱり姫路さんは優しいなあ。この人の心を完全に無くした獣のような連中にボクの良さをもっと教えてあげて欲しい。

「じゃ、姫路。明久のいいところって何だ」雄二が言った。こいつとは近いうちに決着をつける必要があるだろう。

「明久君のいいところはいっぱいあります」

「・・・・・例えばでいい」えーっと、ムッツリーニ。そこまで姫路さんを追い詰めなくても、この辺でこの話は納めてもいいんじゃないかな?

「それはその・・・・・あの・・・・・」姫路さんが視線を泳がせながら、しどろもどろになった。

「結局浮かばんのじゃな」秀吉だけは友達と思っていたのに・・・・・

「・・・・・いっ、いえ。そのっ、そうだ明久君は・・・・・」

「「「「「「「「「「明久は?」」」」」」」」」」何でクラス中からボクの人間性をサラウンドで問い詰められなきゃならないんだ?

「あっ、明久君は、メイド服がとっても似合うんです。学園一です。これだけは誇っていいと思います」

「よかったな、明久。少なくとも一つだけは良い点が見つかったじゃないか」雄二が笑いを堪えながら言った。

「美点が女装だけと太鼓判を押されてしまったのう」

「・・・・・アキちゃんはムッツリ商会の売れ筋商品。なくなるのは痛い」

 

こんなにクラスメートがいるんだから、一人くらい慰めてくれてもいいと思うんだ。

 

 

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